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2019年6月10日 (月)

私の愛聴盤 第30回

3037

シューベルト/アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)

録音 : 1968年7月(英DECCA)

キングレコード K38C-70033(廃盤)

シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」という曲をご存知でしょうか?

アルペジョーネという今はない楽器のためにシューベルトが書いた曲です。レコードの解説によると、アルペジョーネはチェロの大きさでギターのようなボディを持ち、弦はギターと同じく6弦で、24のフレットが付いています。しかし、そのアルペジョーネは流行しないうちに姿を消してしまったそうです。

なので、シューベルトが残したこの曲はおもににチェロで演奏されるようになったようです。

私がこの曲を知ったのはラジオから流れて来たのを聴いてからです。演奏者も今日ご紹介するロストロポーヴィチでした。一発で私はこの曲の虜になりました。その演奏のスーパーアナログ・ディスクがその後の「私の愛聴盤」となっています。

第一楽章アレグロ・モデラートの冒頭、ピアノが静かに儚いメロディを奏でたあと、チェロがシューベルトらしい憂いを含んだ主題を歌い始めます。ラジオで初めて聴いた瞬間、私は背筋にゾクゾクっと悪寒・・・ではなく、電流が走り抜けたような何とも言えない感動を受けたものです。当時、翌日にはレコード店に走り、レコード(通常盤)を入手したわけです。

古今東西、名曲と言われる曲は数多ありますが、その中でもこのアルペジョーネ・ソナタは最右翼と言えるでしょう。第二楽章のアダージョ、第三楽章のアレグレットと、全三楽章とも実にしっとりとした得も言われぬ感動を呼び起こします。

そしてロストロポーヴィチに寄り添ってピアノを弾いているのが何と、イギリスの作曲家、ブリテンです。ブリテンの曲といえば、小学校だったか中学校だったか、「青少年のための管弦楽入門」という曲を音楽の時間で聞かされたものです。皆さん、覚えていらっしゃいますか?

もちろん「青少年の・・・」以外にも「ピーター・グライムズ」や「戦争レクイエム」等々、有名曲は沢山ありますね。指揮者としてもモーツァルトの交響曲などに名演を残しています。今日ご紹介のアルペジョーネ・ソナタではピアノの名手である事も知りました。まさに多芸ですね。

CDは発売されているのか調べてみたのですが、Amazonでは有るようです。ご紹介のジャケット写真は日本盤独自のようで、CDの方がオリジナルかもしれません。是非、多くの方にこの名曲を知って頂きたいです。

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コメント

こんばんは
You tubeで検索して、ヨーヨーマのライブがあったので、聴いてみました。
しっとりと情緒的で美しい旋律ですね。
アルペジョーネって、どんな音色なのでしょう。
気になります。(^^)

Maruさん、こんばんは。
ありがとうございます。わざわざ検索して頂いたのですね。
しっとりとした、良い曲でしょう?
私も調べてみたのですが、残された資料からアルペジョーネが楽器として復刻されているようです。
ホントにどういう音色なのでしょうねぇ? 聴いてみたいです。

KONDOHさん、こんばんは。
私の愛聴盤ももう30回なのですね。
アルペジョーネ・ソナタは知りませんでした。
Maruさんのコメントを見てYou tubeで検索し、ロストロポーヴィチ&ブリテンの演奏を聴きました。
チェロ・ソナタですと紹介されれば納得してしまう程、チェロの響きが良いですね。
名曲、名演です。

ななさん、こんばんは。
そうなんです、もう30回目になりました。
お前はいったい何枚愛聴盤があるんだ、と言われてしまいそうです。(笑)
さて、ななさんもYouTubeでお聴きになられましたか。
しかし、YouTubeも今は何でもありますね! 驚きます。
おっしゃる通り、チェロ曲と言われれば何の疑問も持ちませんよね。
そのくらいチェロにピッタリの音楽だと思います。

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