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2019年8月21日 (水)

スーパー・アナログ・ディスクの楽しみ(2)

3280
日本プレス

ストラヴィンスキー/バレエ音楽「春の祭典」

ズービン・メータ 指揮
ロスアンジェルス・フィルハーモニー管弦楽団
キングレコード K38C-70005

名録音、名演奏の一枚。クラシック音楽を聴き始めた十代の頃、初めてこの曲を聴いた(アンセルメ指揮の盤)時は何が何だかさっぱり分かりませんでした。というより、これは狂人の作品かと思い、まったく馴染めなかったですね。モーツァルトやベートーヴェンとはあまりにも違う曲想に辟易したというのが正直なところ。

1913年5月、パリ・シャンゼリゼ劇場でピエール・モントゥーの指揮で初演された時、この音楽に対して賛成派と反対派との間で罵りあったり、殴り合ったりで大変なスキャンダルになったそうですが、時代を考えると有り得るのではないかと。私も最初は「なんだこの曲は!」という印象を受け、全曲通して聴けませんでした。(笑)

「春の祭典」の新譜を発売するレコード会社も曲や演奏の良さを宣伝するより録音の良さを強調していた時期もありました。私が初めて全曲を退屈する事なく聴けたのはコリン・デイヴィス指揮、アムステルダム・コンセルトヘボウの演奏。以後はこの曲も飽きる事なく全曲を聴く事が出来るようになりましたが、今も親しんでいる曲とは必ずしも言えませんですね。

しかし、メータのこの演奏は録音が良い事もあって、楽しめると思います。オーディオチェック用として。(^^;

3281
日本プレス

サン=サーンス/交響曲第3番「オルガン付き」

エルネスト・アンセルメ 指揮
スイス・ロマンド管弦楽団
ピエール・スゴン(オルガン)
キングレコード K38C-70004

この演奏も昔から定評のある良い録音ですね。アンセルメはフランスものに良い録音が多いように思います。私が初めて聴いたベートーヴェンの「田園」はアンセルメの指揮した演奏だった事を思い出します。一般的にはアンセルメのベートーヴェンを採り上げる人はいませんが。

以前、「SACDを楽しむ」という記事でシャルル・デュトワが指揮した演奏を採り上げていますが、演奏そのものはアンセルメの方を私は好んでいます。

3282
日本プレス

モーツァルト/交響曲第40番、第41番「ジュピター」

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キングレコード 360R-56003

私、カラヤンが指揮したモーツァルトって、あまり好きではないのです。昔はどちらかと言うと嫌いでした。カラヤン独特のレガート奏法がどうにも鼻につきましたし、テンポの取り方にも馴染めなかったのです。「魔笛」の録音なんて本当に嫌いでした。

しかし、私の方が丸くなったからでしょうか(笑)、以前ほど毛嫌いする事は近年なくなりました。中でもこのウィーン・フィルを指揮した録音は前回ご紹介したベートーヴェンの第7番と同じく、ベルリン・フィルを指揮した時ほどカラヤン臭さはなく、大好きなモーツァルトを楽しむ事が出来ます。この録音も元々は米RCAのための録音でした。

3283
日本プレス

モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番、ピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」

ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キングレコード K38C-70032

この二曲はどちらも私にとって極め付きのベストワンと言える演奏です。録音は超古い(1955年)ですが、れっきとしたステレオ録音。英デッカは1954年からステレオ録音を開始しています。他社はまだまだモノラル録音の時代にテープによるステレオ録音を始めているのですから、さすがに録音の良さを売りにしていた英デッカですね。

第27番はモーツァルトのピアノ協奏曲中、もっとも好きな曲でして、今迄いろいろな演奏を聴いて来ましたけど未だにこの録音を超える演奏にお目に掛かっていません。バックハウスはベートーヴェン弾きというレッテルが貼られていたそうですが、このモーツァルトは最高です。ベームの指揮も前回のブラームスの時と同じく大変素晴らしい相方を務めています。

3284
米国プレス

ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番、スコットランド幻想曲

チョン・キョンファ(ヴァイオリン)
ルドルフ・ケンペ 指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
キングレコード KIJC-9133

これまた私にとって、この曲の極め付きの演奏。ESOTERIC盤のSACDも良かったですが、ESOTERIC盤を入手するまではこのスーパー・アナログ・ディスクで楽しんでいました。SACD入手後に改めてこのディスクを聴いてみれば、やはり良いなぁ・・・と思ったのが実感。

後年、テンシュテット指揮で再録音(英EMI)していてそちらも良いですが、オケに関してはケンペ指揮のこちらの方が好みです。

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