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2019年9月17日 (火)

SACDを楽しむ(7)

3395

ヴェルディ/歌劇「椿姫」全曲

イレアナ・コトルバス(S)
プラシド・ドミンゴ(T)
シェリル・ミルンズ(Br)
その他

カルロス・クライバー 指揮
バイエルン国立管弦楽団
バイエルン国立歌劇場合唱団
ESOTERIC ESSG-90094/5

今日はオペラ作品から。あまりにも有名なヴェルディの「椿姫」をカルロス・クライバーが指揮した録音(独グラモフォン)です。インレットの解説によりますと、ソプラノのコトルバスをクライバーはたいそうお気に入りだったそうな。しかし、この録音を聴けば、然もありなんと納得します。

主役のヴィオレッタを歌うコトルバスは実に素晴らしい声で、今まで何人かのソプラノで聴いて来た「椿姫」の中でも図抜けた存在だと思います。そして、クライバーの指揮も。

最近セクハラ問題で音楽界を騒がせているプラシド・ドミンゴですが、「英雄色を好む」という事でしょうか。まぁ、プライベートな事はともかくとして、テノールとしてのドミンゴはやはりトップクラスの声と技量を持っていますね。

相変わらずESOTERICさんのリマスタリングは良いですね。独グラモフォンのアナログレコードを所持していたのですが、ESOTERIC盤入手後、しばらくしてから手放してしまった。今思えば手元に残しておけば良かったと後悔。

3396

プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」全曲

ミレッラ・フレーニ(S)
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
ロランド・パネライ(Br)
ニコライ・ギャウロフ(Bs)
エリザベス・ハーウッド(S)
その他

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
ESOTERIC ESSD-90096/7

「椿姫」と同じく最後は悲しい結末で終わるラブストーリーのプッチーニ作品。個人的にですが、「ラ・ボエーム」の決定盤と思っている録音です。カラヤンに見出されてお針子ミミの役を歌っているソプラノのフレーニがこれまた良いですね。そしてデビュー間もない頃のパヴァロッティが美声を聴かせてくれます。

今回、久しぶりにこのディスクを聴いていたら、ところどころで不覚にも目頭が熱くなってしまいました。プッチーニの音楽とフレーニ、パヴァロッティの三者がそれほど感動的な音楽を聴かせてくれたからです。この録音は繰り返し聴いても、受ける感動は変わりません。

カラヤンがイタリアオペラでベルリン・フィルを起用した初めての録音であり、結果唯一の録音になっています。何より英デッカがベルリン・フィルを録音するという異例とも言って良い組み合わせ。録音場所も独グラモフォンがレコード録音で利用しているイエス・キリスト教会です。しかし、同じ場所で英デッカが録音すると独グラモフォンとは違う音になるから面白い。オケの音を聴いていると、「これはウィーン・フィル?」と思ってしまうほど、繊細な響きなのです。

3397

チャイコフスキー & ドヴォルザーク/弦楽セレナード

コリン・デイヴィス 指揮
バイエルン放送交響楽団
ESOTERIC ESSD-90179

一般的にはあまり知られていない録音ではないかと思います、多分。よくもまぁ・・・こうした録音をESOTERICさんは自社でマスタリングをして発売したものと思います。英断に拍手!

チャイコフスキーの弦楽セレナードはカラヤンの演奏を好んでいて時々聴いておりますが、デイヴィスの指揮したこの録音もやや地味ですが素晴らしい演奏です。元々はオランダ・フィリップスの録音ですから、ホールの響きを生かした清々しい録音で、弦楽器を堪能出来ます。オランダ・フィリップスはクラシックの全録音を英デッカに売却し、レコード録音の世界から撤退してしまった事が惜しまれます。

チャイコフスキーとドヴォルザーク、どちらも素敵な演奏ですから、是非多くの方にお聴き頂きたいです。

3398

ワーグナー/管弦楽曲集 第1集

1.「タンホイザー」序曲
2.「ローエングリン」第1幕への前奏曲
3.「ワルキューレ」ワルキューレの騎行
4.「神々の黄昏」夜明けとジークフリートのラインの旅
5.「神々の黄昏」ジークフリートの葬送行進曲
6.「神々の黄昏」ブリュンヒルデの自己犠牲

キルステン・フラグスタート(S)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フィルハーモニア管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン TOGE-11009

古いモノラル録音のフルトヴェングラー 、二度目の登場です。(笑)
しかし、このSACDで聴く「ジークフリートの葬送行進曲」にはぶっ飛びました! 驚きました!

何に驚いたか? 演奏に? 私は必ずしもフルトヴェングラーのワーグナー演奏を好んで聴いてはいないのですが、私が驚いたのはこのSACDで聴く「音の良さ」になんです。「フルトヴェングラーの録音です」と言えば、クラシック音楽をディスクで楽しんでいる多くの方は「音が悪い」という先入観を持っておられると思うのです。

このSACDを聴く時、頭から再生したのではなく、「ジークフリートの葬送行進曲」から聴いたのです。そうしたらまぁ、音は1954年の録音ですからモノラルですが、高音から低音まで実にバランスが良いのと、何より「音質」そのものが良いのです。EMIミュージック・ジャパンの要請(SACD発売目的)により、本国で新規にデジタル・リマスタリングが行われたと、ブックレットに写真入りで解説がありました。

幸い、オリジナルのマスターテープの保管状態が良かったらしく、念入りにマスタリングが行われたようです。ちなみにSACDは日本だけでの発売だそうです。1954年と言えば世界のメジャー・レコード会社はステレオ録音を始める少し前です。モノラル録音と言えども機材の性能アップも有ったでしょうし、フルトヴェングラーの録音であってもスタジオ録音であればそれなりに高品質に録音出来ていておかしくないわけです。

ちなみに私は英HMVのオリジナル盤(アナログレコード)を持っていますので、このSACDと聴き比べてみました。そうしたら、SACDの方が若干良いように感じました。お前のレコードプレーヤー、カートリッジの性能が良くないからだろう、と言われるかもしれませんが、それを言ったらSACDプレーヤーも自分のはハイエンドと言えるようなグレードではないです。

勝手な想像ですが、当時のカッティングマシンとカッティング技術者がマスターテープの高音質を生かし切れていなかったのでは? と、思っています。

3399

ハーフノートのウェス・モンゴメリーとウィントン・ケリー

1. ノー・ブルース
2. イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ
3. ユニット・セヴン
4. フォー・オン・シックス
5. ホワッツ・ニュー

ウェス・モンゴメリー(ギター)
ウィントン・ケリー(ピアノ)
ポール・チェンバース(ベース)
ジミー・コブ(ドラムス)
1965年6月24日、9月22日、NYCハーフノートにてライヴ録音、ニュージャージーにて録音
TOWER RECORDS PROZ-1120

今日最後はタワーレコードさんから発売されたSACDです。これも2018年、最良のマスターテープから新規にマスタリングが行われています。

ジャズファンの間では有名な録音ですね。ただ、ライヴ録音は最初の2曲だけで、残りの3曲はスタジオ録音です。そのスタジオ録音のエンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダー。ヴァン・ゲルダーと言えばBLUE NOTEを始めとして、レーベルを跨いで数々の名録音を残しており、ジャズファンで知らぬ人はいないでしょう。

この録音もウェス・モンゴメリーとウィントン・ケリーの軽快な演奏を、ヴァン・ゲルダーがジャズらしいガッツのある音で録ってあります。

何より最良の音でSACDを発売してくれるタワーレコードさんに感謝ですね。

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コメント

おはようございます
ハーフノートのウェス・モンゴメリーとウィントン・ケリー
ライブの2曲がすばらしい
特に ノー・ブルースのライブならではの臨場感と乗りがよくて、
聞いていると自然と体がスイングします。 ♪

yutaさん、こんばんは。
ジャズの一枚、お聴きになっていらっしゃるのですね。
有名な録音ですから今更の感があるのですが、良いものはやはり良いです!^_^

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