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2019年9月21日 (土)

アキュフェーズ P-4500

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Accuphase STEREO POWER AMPLIFIER P-4500(2018年12月発売)

定格出力: 90W(8Ω), 180W(4Ω), 360W(2Ω), 500W(1Ω)
S/N比 : 121dB ゲイン切替スイッチ MAX, 126dB ゲイン切替スイッチ -12dB
ダンピング・ファクター : 700
最大外形寸法 : 幅465mmx高さ190mmx奥行427mm
質量 : 29.2kg

アンプの動作方式、A級とAB級とでは一般的にはA級の方が「音が良い」と思われているようです。実は私もなんとなくそう思っていました。試聴会で聴き比べをするまでは。

しかし、販売店での試聴会(アキュフェーズ協賛)で同社のA級とAB級とを聴き比べた結果、A級の方が音は良いとか、いやAB級の方が良いよ、などという話しではなかったのです。少なくともアキュフェーズ製品に限ってはあくまでも出力方式の単なる違いだったのです。出て来る音はそれぞれの方式に基づく個性の違いであって、一方がより優れているという事ではないのです。購入時は聴き手の好み次第で選べば良いという事です。

私の場合は幸いグレード別に聴き比べられる機会があり、結果どちらのグレードでもAB級アンプが出してくれる音の方が圧倒的に好みだったのです。機会(いずれも試聴会)が三回ありまして、とても有意義でした。その聴き比べは以下の組み合わせです。

1. A-75(A級 以下同)vs P-7300(AB級 以下同)
2. A-47 vs P-4500
3. A-48 vs P-4500
4. A-47 vs A-48(番外)

以上の組み合わせによる試聴会で、私はそれぞれAB級のP-7300とP-4500が奏でてくれる音の方が好みだったのです。低域の押し出し感はもうAB級の方です。言葉を変えればスピード感と表現したら良いでしょうか。

少々大袈裟な言い方をするとA級の方の低域はワンテンポ遅れて来るような感じを受けたのです。もちろん実際にはそんな事はないのでしょうが、AB級に比べるとA級の方はややふんわりと出て来る感じなのです。それがスピード感の違いとなって現れているのでしょう。AB級に比較して僅かな差ではあるのですが、その差が私には大きな差に受けました。

それと、オーケストラを聴くと各楽器の分離と申しますか、浮き出し感(シャープネスとでも言いましょう)もAB級の方がややはっきりとしています。ジャズについては問題なくAB級です。パルシヴな音はAB級の表現が一歩リード。でも、A級アンプでジャズをお聴きの方もいらっしゃいますから、こればかりは個人の好みの問題。クラシック中心の私がAB級を好むように。

私自身はモニター的な音を好みますので、そういう意味ではA級のやや甘さ、言い換えれば若干の柔らかさが自分とは相容れない事を試聴会で聴いて確認出来ました。改めて思ったのはオーディオ機器というのは雑誌の評価、世評の評判を頼りに購入するという事は止めるべきという事。もちろんすべての機器を試聴出来る機会があるわけではないですが。C-2150は未聴で決めてしまいましたけど、上級機の音を聴いていましたので、その系列の音だろうと思ったからです。

私は過去一度、もう随分前の事ですが、CDプレイヤーの買い替え時にオーディオ雑誌のテストリポートで、或る評論家(今も現役)にべた褒めされていたLUXMANのCDプレイヤーを未聴で購入。しかし、自宅で聴いてみると、それまで使っていた中級グレードのプレーヤー(大手メーカー品)の音に明らかに及ばないのです。二ヶ月ほど鳴らし込んでも変わりません。試しにと、音楽仲間二人(一人はオーディオマニアではないです)を自宅に呼び、ブラインドで聴いてもらうと両人とも古い中級プレーヤーの音の方が良いという結果に。新しく購入したプレーヤーの購入価格を言うと、二人ともビックリ仰天。直後に売却しました。

オーディオ誌で書かれているオーディオ評論家の言葉は信用出来ないという事ですね。雑誌はメーカー、輸入業者から広告をもらって商業誌として成り立っているわけで、これはカメラ誌も同じ。ましてや評論家諸氏は自身購入のオーディオ機器は一般の販売店で購入しているのではなく、輸入業者から直に購入(車業界でいう直納)しているのですから、業者との癒着も生じるわけで。以前、友人がそういう仕事に就いていた時、いろいろ裏話は聞いておりました。それと、最近偶々見たサイトでは実名(STEREO SOUND誌でお馴染みの評論家諸氏)を挙げて輸入業者との癒着を暴露していたのには少々ビックリ!(^^;

このCDプレーヤー購入時の経験から、オーディオ機器購入(滅多にないですが)時には自分の耳で確かめる必要を感じたわけです。

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P-4500(カタログから借用)

閑話休題 有益だった試聴会でアキュフェーズさんについては自分の場合、AB級の方が好みだったという事が分かり、予算を考慮しながら導入決定したのがP-4500でした。導入からおよそ二ヶ月半ほど経ちましたが、エージングがほぼ進んだようで、今は実に心地良い音を奏でてくれています。

導入当初、セッティングを終えた後30分くらい通電し、オーディオチェックにも使っているアンネ=ゾフィー・ムターのヴァイオリンによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番の愛聴盤(実際はハイレゾ音源)を再生。出て来た音に「あれ? こんなものだったかなぁ?」と。

ところが、あれこれと音楽を30分、1時間と聴き続けていると、時間が経つほどに明らかに音が変化していきます。2時間ほど経った後に今一度ムターのモーツァルトを再生してみると、もうまったく音が違っていました。この曲、演奏が始まって数小節後にオケがトゥッティ(全合奏)で強奏されるのですが、以前の機器ではその瞬間、弦楽の最高音域に若干の金属的響きがほんの一瞬ですが聴こえていたのです。それがない!

最高音域まで実に艶やかに鳴っているではないですか。何よりホールトーンの響きもよりいっそう立体的になり、明らかに以前のパワーアンプとは違います。恥ずかしながら嬉しくなってしまい、結局5時間くらいCD、SACD、レコード、ハイレゾ音源と立て続けに聴いてしまったのです。(笑)

最近、試聴会終了後に個人的にお話しを頂いたのですが、アキュフェーズ営業さん曰く、「エージングは一ヶ月はみてください。厳密には一年くらいですね。ご購入当初はコンデンサが抜け切っていますので、最初はまともに鳴りません」と。成る程、その通りだなと自ら体験したわけです。

さあ今日は聴くぞ!・・・という日は、例え聴くのが午後からであっても朝目が覚めるとオーディオ機器の電源を入れています。更に、CDプレーヤーには適当にディスクを入れ、リピート機能をオン。要するに回しっぱなしにしてアンプに信号を送り、ボリュームを絞ってほんの僅かスピーカーから音を出しています。で、いざ聴く頃にはアンプも暖まり、絶好調で音楽を聴く事が出来るわけです。(笑)

オーディオマニア(今はオーディオファイルと言うようです)の方の中には一年中アンプの電源は落とさない方もいらっしゃいますし、エアコンも一年中入れっぱなしで常に温度、湿度を一定に保っている方もいらっしゃるとか。アンプは一度電源を落として冷えてしまうと、次に電源を入れてから本来の性能を発揮するまで機器によっても違いますが、数時間は掛かります。それが嫌なのだと思います。聴き始めから良い音で聴きたいという。

私はマニアではないので、一応その日聴き終えたら電源は落としています。ですが、本気で聴く時は前述したようにかなり早くから電源を入れるようにはしていますけど。今、C-2150もようやく良き伴侶を得て、相性ピッタリにペアで美音を奏で続けています。あぁ、音楽って素晴らしい!

余談ですが、上の4番の組み合わせ、A-47とA-48の比較です。A-48はA-47からこの夏モデルチェンジをしたモデルですが、これはA-48が圧倒的に良かったです。A-48の音を知っちゃうと、旧モデルで割引率が良いからといってA-47にしたいとは思わなくなるくらい違いがありました。

私がA級の方を好んでいたら問題なくA-48ですね。AB級の方が好みと分かったものの、旧モデルのP-4200の方が安くて良いかも、と考えた事がありました。しかし、A-47とA-48の比較試聴の結果アキュフェーズさんの場合、モデルチェンジ後のモデルは明らかに旧モデルより良くなる事を知り、P-4200にしなくて良かったと、後から思ったものです。もっとも新モデルが旧モデルより劣っていたらモデルチェンジの意味がなくなりますけどね。

尚、プリアンプとパワーアンプ間のケーブルにはアキュフェーズ製バランスケーブル ASLC-10(1.0m)を使っています。色付けのないケーブルを使いたければ、やはり純正ですね。

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