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2019年10月 1日 (火)

アキュフェーズ & タワーレコード試聴会

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アキュフェーズさんのSACD/CDプレーヤー全機種を、タワーレコードさんの新作SACDで聴くという試聴会があり、またまた参加して来ました。

タワーレコードさんの新作を聴く事が出来るので、楽しみでした。今回も春に引き続き、タワーレコードさんからSACD担当責任者の方がお見えになり、大変有意義な試聴会でした。試聴機器は以下の通り。

Accuphase
CDプレーヤー : DP-430
SACD/CDプレーヤー : DP-560、DP-750、DP-950 + DC-950
プリアンプ : C-3850
パワーアンプ : A-250 x2
クリーン電源 : PS-1230
スピーカー : 伊SONUS FABER「IL CREMONESE」

試聴に使われたスピーカーはペアで550万円(税別)という、超弩級スピーカー(写真両側)。いや、同社には未だ販売されているか分かりませんが、ペアで2,000万円(重さ302kg)という製品がありましたから、550万円ではさほど驚く事ではないかもしれません。(^^;

最初にチェンバロ(バッハ/イタリア協奏曲)とハーモニカのCDを使い、DP-430とDP-560の音を聴き比べる事から始まりました。DP-430はCD専用機なので、必然とメディアはCDになります。対してDP-560はSACD/CD兼用プレーヤー、価格差を考慮せずともピックアップが違います。DP-430で聴いている分には充分な音色。しかし、DP-560に変わるとやはり上位機ですね、音の奥行き感や響き、低域の深み等で上回ります。仕方ない事です。でも、音の傾向は同じです。

その後、DP-560を使ってジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団によるモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」の第四楽章を、CDとSACDとで聴き比べ。SACDは新規にマスタリングされているそうで、これは興味深かったです。

で、結果は? 微妙なところですね。私にはCDが思いのほか良く感じました。確かにSACDの方は高域が伸びているのですが、これはマスタリング時にイコライザーを弄っているからでは? という感じでした。もし、CDをすでに所持していたら、敢えてSACDに買い換える必要性はないかも・・・というのが正直なところ。

ここで早くもDP-430とDP-560は片付けられてしまいました。(笑)
で、お次はDP-750です。

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昨年だったかジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの未発表録音(有名なモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ直後のスタジオ録音)が二種発売(CD)されているのですが、その音源を新たにTOWER RECORDSさんでリマスタリング仕直し、最近SACDとして発売されました。リマスタリングの監修はオーディオ評論家の和田博己氏。要するに、和田博巳氏好みの音にリマスタリングしているわけです。

その二種の音源は「Another Time」と「Some Other Time」というアルバムタイトルでして、私はe-onkyo musicでハイレゾ音源をそれぞれダウンロード購入し、すでに自宅で楽しんでおりました。

その両アルバムから一曲ずつ再生。放送局がスタジオで録音していますから、音に問題はありません。片方はスタジオにお客を入れてのライヴです。送られて来たマスターから主にベースの響きとドラムスのシンバルに関し少し音を弄ったそうです。DP-750、素晴らしい音ですね!

その後、フィストゥラーリが指揮したチャイコフスキーの「白鳥の湖」やブロムシュテットが指揮したベートーヴェンの交響曲第8番(第四楽章)、マタチッチのブルックナー(スプラフォン原盤)を再生。途中、DP-750(税別120万円)とDP-950+DC-950(税別240万円)とで聴き比べがあり、参加者にどちらの方が良かったか挙手を求められたり。(^^)

さて、私にとってこの日一番の収穫は往年の名指揮者、オットー・クレンペラーが指揮したマーラーの交響曲「大地の歌(英EMI)」のSACDでした。これは4枚のSACDを使って聴き比べ。その4枚は以下の通り。

1. ESOTERIC盤(SACD/CDハイブリッド)
2. 英EMI盤(SACD/CDハイブリッド)
3. 英EMI盤(SACDシングルレイヤー)
4. TOWER RECORDS盤(SACD/CDハイブリッド)

この4枚、すべて微妙に音が違います。しかし、一番興味深かったのは2番と3番の聴き比べです。同じマスタリング音源をCD音源と一緒(上下二層)にハイブリッドにした盤と、SACD音源のみの盤(シングルレイヤー)とでは音に違いが果たしてあるのか?

結果は・・・、メチャクチャ違いました。これはもう圧倒的にシングルレイヤー盤の方が良かったです。この試聴を踏まえ、出来る事なら今後のSACD発売はCD音源とのハイブリッドは止めて、すべてシングルレイヤーで発売してもらいたいと本気で思いました。ハイブリッドにするくらいならワンパッケージにSACDとCDによる2枚組にすれば良いのではと。映画ソフトで昨今、Blu-rayとDVDの2枚をパッケージングしているように。

それと、今回の試聴会で一番驚いた事、それはタワーレコードさんから「SACD/CDハイブリッド盤というのは、SACD(上)とCD(下)それぞれのディスクを糊で貼り合わせているのです。ですから時々ディスクの端に若干糊がはみ出ている事があります(笑)」という説明でした。

私は今まで一枚のディスクを使い、最初にCD層をディスクの底面にレーザー光で記録し、その上にSACD層を記録しているものとずっと思っていました。2枚の円盤を糊で貼り合わせているのでは上下層とも音に良いわけないですよね!

今回の試聴会一番の収穫がこの一件。(笑)
ESOTERIC盤とTOWER RECORDS盤の違いは最高音域の表現に若干違いが。こうした事はプレス工場の違い(アナログレコードと同じ)でも生じるので、これはもう聴き手の好みの範疇でしょう。ところでこのクレンペラーのマーラーですが、途轍もない情報量です。録音は1960年代初期ですが、SACDで聴いた印象は「最新録音です」、と言われても驚かないほどの圧倒的情報量(録音)。

もちろん、その録音の良さを余すところなく再現出来たのは、ソナスファベールの優れたスピーカー、そしてアキュフェーズ製SACDトランスポート(DP-950)とDAコンバーター(DC-950)とのコンビによる組み合わせがあったからこその事。更にはプリアンプとパワーアンプ、アキュフェーズ最上位機の力があった事は言うまでもありません。アキュフェーズ、またまた惚れました。

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コメント

こりゃまた強烈な事に^^ゞ
「音」世界は奥が深く得体がしれないところですが、追えば追うほど、実は成果が得られる所でもあります。精根尽き果てるまで芸術に身を捧げた音楽家の音楽を味わうためには、ここまで追求しなければいけない、という事なんですよね。
 いわゆるリマスターですが、現場の音を知らない人間が行なうのは良くないと思いますね。微妙なイコライジングで印象は全く変わるし、何より弄った当人が好きな音を全くの他人が聞かされるのは有難くないですね。

ROCKSさん、こんにちは。
おっしゃる通りですね。
しかし、そこまで追求する人は少ないのが現状です。逆に、追求していると変人に見られたり。(笑)
リマスターの件ですが、私のように比較的録音の古い(30年、40年とか)音源を聴いていると、録音エンジニアが既に亡くなられている場合があります。
なので、新規リマスターは別の録音エンジニアが行なう事がほとんどのようです。
今回のビル・エヴァンスの音源については先に発売されたCDを聴いたオーディオ評論家の方が、シンバルとベースの音に疑問を持たれたようです。その事はオーディオ誌に書かれていました。
実際のミキシング操作はソニースタジオのプロが行なっているのですが、あれこれ希望を出しているのはオーディオ評論家の方。なので、そのオーディオ評論家の方が好む音をSACD購入者は聴くことになるのですね。
ちなみに私がネットでダウンロード購入したハイレゾ音源はオーディオ評論家が手を付ける前のものです。
いずれにしてもリマスターは難しいですねぇ。私もSACDであれこれ聴いていますが、これは良い!と思うものと、期待外れが玉石混淆です。

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