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2019年9月 8日 (日)

スーパー・アナログ・ディスクの楽しみ(3)

3364
日本プレス

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調「皇帝」

フリードリッヒ・グルダ(ピアノ)
ホルスト・シュタイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キングレコード 360R-56007

今迄、いろいろなピアニストで聴いて(コンサート含む)来た「皇帝」の中で、私のベストワンがこのグルダの演奏です。初めて聴いた時、冒頭から「え!?」と驚かされたものです。理由は聴いて頂いた方が良いので、ここでは書きませんが。

日本では割と凡庸な指揮者扱いされているホルスト・シュタインがまた素晴らしいです。シュタインは協奏曲全5曲(全集録音)の指揮をしているのですが、どれも素晴らしい指揮ぶりであります。英デッカの録音がまた良いので、是非お聴き頂きたいものです。

そうそう、このスーパー・アナログ・ディスクは後に米国プレスで再発売されています。私は米国プレスも持っていますが、再発売されたという事は、それだけ人気があったのでしょう。

3365
スイス・プレス

金と銀/ニュー・イヤー・コンサート 1973

雷鳴と電光
朝の新聞
爆発ポルカ
金と銀(レハール)
他 全11曲

ウイリー・ボスコフスキー 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キングレコード KIJC-9020

「ニュー・イヤー・コンサート 1973」とサブタイトルが付けられていますが、毎年元旦に行われるニュー・イヤー・コンサートのライヴ録音ではありません。レコード発売のための録音です。

ボスコフスキーはウィーン・フィルのコンサート・マスターだった方で、コンサートの時は指揮台上で自身もヴァイオリンを弾きながら、弓を指揮棒代わりにオケをリードしていました。私は音楽雑誌の写真でその事を知ったのですが、晩年にボスコフスキー自らが編成したヨハン・シュトラウス管弦楽団を率いて来日コンサートを行った合間に、NHKのスタジオで弓を振りながら指揮をする姿をテレビで見た事があります。

大好きな「金と銀」ですが、ケンペの指揮した演奏と双璧とも言える素晴らしい演奏を聴く事が出来ます。こちらはウィーン・フィルだけにオケは文句なし。

ウィンナワルツ超大好き人間の私ですが、今迄聴いて来たウィンナワルツ指揮者の個人的ベストスリーはC.クライバー、カラヤン、ボスコフスキーの三名です。

3366
米国プレス

ウィーンの森の物語
カラヤン・シュトラウス・コンサート

喜歌劇「こうもり」序曲
アンネン・ポルカ
狩りのポルカ
ウィーンの森の物語
他 全6曲

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キングレコード KIJC-9172

その三名の指揮者の一人、カラヤンの演奏です。オケもウィーン・フィルですから最高の組み合わせです。元旦のニュー・イヤー・コンサートに只一回、指揮台に立ちましたが、それはもう全曲素晴らしい!の一言に尽きます。最近、その映像がBlu-rayで再発売(今迄はDVDのみ)されましたが、もちろん購入しました。

このレコードで聴かれる演奏もまったく文句ありません。英デッカの録音がLPレコード一枚分しか残されなかったのが痛恨の極みです。もっともっと録音して欲しかったです。

3367
日本プレス

ベートーヴェン/交響曲第8番 へ長調、第9番 ニ短調「合唱」

ハンス・シュミット=イッセルシュテット 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
キングレコード 310R-56001/2

ベートーヴェンの交響曲第8番は比較的地味な事もあってコンサートでもあまり採り上げられませんが、実に愛らしい曲で私は大好きです。

で、その第8番で一番素晴らしい演奏と思っているのがこのイッセルシュテットなのです。劇的な第7番と第9番の間に挟まれた第8番、意外と指揮者にとっても指揮しづらい曲なのかもしれません。往年の名指揮者、フルトヴェングラーはレコードのためのスタジオ録音は只の一度も行っていませんし、コンサートでも指揮する回数が極端に少なかったようです。ベートーヴェンがメイン・レパートリーであったにもかかわらず。

しかし、イッセルシュテットの演奏は全四楽章とも私にはベストです。スーパー・アナログ・ディスクで聴く「音」の方も最高ですし、本当に繰り返し聴いても飽きの来ない名演奏、名録音と言えます。

第9番もとても良い演奏です。そう言えば私が初めて聴いた第9番はイッセルシュテットの演奏だった事を思い出しました。このスーパー・アナログ・ディスクではなく、通常の盤でしたが。

3368
日本プレス

ボレロ・アンセルメ/フランス音楽コンサート

ラヴェル/ボレロ
オネゲル/交響的楽章「パシフィック231」
デュカス/交響詩「魔法使いの弟子」
ラヴェル/ラ・ヴァルス

エルネスト・アンセルメ 指揮
スイス・ロマンド管弦楽団
キングレコード K38C-70031

フランス音楽を得意としていたアンセルメの演奏です。日常、フランス音楽を親しんでいるわけではないですが、アンセルメの演奏は楽しめます。

「魔法使いの弟子」という曲、ディズニーのアニメ映画「ファンタジア」で使われていますが、楽しいアニメですね。ミッキーマウスが見習い中の魔法使いの役を演じています。「ボレロ」も名演と言える演奏だと思います。

スーパー・アナログ・ディスクですが、日本プレスはジャケットの体裁も凝った作りでして、後の米国プレスやスイス・プレスとはコストの掛け方が違いますので、大事にしたいです。

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