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ロッシーニ/歌劇「セビリャの理髪師」全曲
フィガロ : ヘルマン・プライ(バリトン)
ロジーナ : テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ)
アルマヴィーヴァ伯爵 : ルイジ・アルヴァ(テノール)
バルトロ : エンツォ・ダーラ(バス)
クラウディオ・アバド 指揮
ロンドン交響楽団
アンプロジアン・オペラ・コーラス
ESOTERIC ESSG-90092/93
「SACDを楽しむ」、なんだかESOTERIC盤が多くなっていますが、やはり良いものが多いので必然とそうなってしまいます。ご容赦。
さて、今日最初はロッシーニの代表的作品である歌劇「セビリャの理髪師」です。フランスの劇作家、ボーマルシェが書いた戯曲をロッシーニがオペラ作品としたものですが、「セビリャの理髪師」は「フィガロの結婚」の前の物語なのです。まぁ、クラシック音楽ファンなら良くご存知とは思いますが。
で、この作品のベスト盤と称して良いと個人的に思っている録音が主役のフィガロをヘルマン・プライが歌い、アバドが指揮している当演奏です。アバドの軽妙な解釈はロッシーニ作品にピッタリで、米RCAにロッシーニの序曲集を録音しているのですが、これも最高! 私にとってロッシーニを聴くならアバド、と言っても過言ではありません。そのくらい素晴らしいロッシーニを聴かせてくれるのです。
そしてフィガロ役はこの方を置いて他におりません。そうです、ヘルマン・プライです。第1幕が始まってアルマヴィーヴァ伯爵が登場した後、軽快な音楽に乗ってフィガロが登場し、アリア「おいらは街の何でも屋」を歌うのですが、「よ! 千両役者!」と声を掛けたくなるほどの名唱です。
以前は国内盤のレコードで楽しんでおりましたが、今はこのESOTERIC盤です。
モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」全曲
フィガロ : ヘルマン・プライ(バリトン)
スザンナ : エディット・マティス(ソプラノ)
アルマヴィーヴァ伯爵 : ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ロジーナ(伯爵夫人): グンドラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ケルビーノ : タティアーナ・トロヤノス(メゾソプラノ)
カール・ベーム 指揮
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団
ESOTERIC ESSG-90089/91
「セビリャの理髪師」から数年後のお話しが「フィガロの結婚」です。当然フィガロが主役ですから、ヘルマン・プライが歌わなければなりません。(笑)
純粋に演奏、歌唱(歌手)だけを考えるとウィーン国立歌劇場初の日本引っ越し公演時の演奏(プライのフィガロ、ベーム指揮)になるのですが、レコードの為の録音としては本演奏以上の録音はありません。こちらの演奏も国内盤のレコード、その後CDで楽しんでいましたが、ESOTERIC盤入手後にCDは手放しました。レコードはヘルマン・プライさんにサインを頂いているので、絶対手放せません。(^^)
近年、この作品の舞台上演では現代の設定として演出される事が多いようですが、物語の内容を考慮すると私はどうしてもそうした演出に違和感を感じるのです。
ブラームス/ハンガリー舞曲集(全曲)
クラウディオ・アバド 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90200
ESOTERIC盤リリースに関しての総合責任者である大間知(オーディオメーカー ESOTERIC顧問)さんはアバドがお好みなのでしょうか、アバドの録音が結構多いですね。でも、そのお陰で「セビリャの理髪師」がESOTERIC盤として発売されたのかもしれませんので、有難いですが。
ハンガリー舞曲集なんて一般的に良く聴かれる第5番(演奏会のアンコールとして等)を除けば比較的地味な作品ですが、そうした作品の録音がESOTERIC盤として発売されるくらいですから、やはりご贔屓の指揮者なのでしょう。しかし、そういう事とは関係なく、ウィーン・フィルの素敵な音色で楽しめる演奏です。
ショパン/ピアノ・ソナタ 第2番、第3番 他
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ESOTERIC ESSG-90172
現役のピアニストでもっとも私が贔屓にしている方がアルゲリッチさんです。女性とは思えないアグレッシブな打鍵は生演奏を聴いた時、驚愕と同時に大変な感動を受けたものです。しかし、ピアニッシモの表現は実に繊細。本当に素晴らしいピアニストです。
メインレパートリーであるショパンは沢山の録音が残されていますが、ソナタの2曲も名演です。独グラモフォンに録音したソロ作品をすべてESOTERIC盤で出してもらいたいです。(笑)
NIGHT TRAIN
ナイト・トレイン
我が心のジョージア
バグス・グルーヴ
昔はよかったね
自由への賛歌
他 全11曲
オスカー・ピーターソン(ピアノ)
レイ・ブラウン(ベース)
エド・シグペン(ドラムス)
TOWER RECORDS PROZ-1119
このSACDもTOWER RECORDSさんが2018年に本国のアナログ・マスターテープから新規にダイレクトでDSD化しております。世界初SACD化のようです。
私が改めて説明する必要のない、ジャズファンお馴染みの名盤です。オスカー・ピーターソン、レイ・ブラウン、エド・シグペン、黄金のトリオと言って良い、素晴らしいピアノ・トリオを聴く事が出来ます。何度も申していますが、TOWER RECORDSさんは良い仕事をしてくれますね!
デジタルカメラでのモノクロ、最近各社ともモノクロモードに力を入れて来ているようですね。
フィルム経験のない方にとってはモノクロって新鮮に感じるのではないかと思うのですが、実際のところはどうなのでしょうか?
モノクロ映画は見る気がしない、という事を身近の人から言われた事があるのですが、私にとっては衝撃的でした。その理由を訊いてはいないのですが、モノクロ映画に名作が多いのですがねぇ・・・。まぁ、好き嫌いは人それぞれです。
写真の原点、光と陰(影)をどう捉えるかを考える意味ではモノクロ撮影はカラー撮影より或る意味難しいかもしれませんね。
※ 余談ですが、つまらない日本シリーズでしたね。ソフトバンクが4連勝で早くもシリーズが終わってしまったからという意味ではないです。本来なら両リーグの覇者、西武と巨人とで試合をするのが本当の意味での日本一決定戦。
リーグ2位のチームが日本一決定戦に出るのはやはりおかしいです。何のためのリーグ戦なのでしょう。現状、ペナントレースの意味を成していません。今の制度を改めなければ、ますます日本プロ野球の人気は落ちるばかり。巨人戦ですら、地上波の中継は年間数試合しかない事が全てを物語っています。
ちなみに私、嘗ては猛烈なプロ野球ファンでした。今は関心が薄れ、ご贔屓だったチームのメンバーも今は知らない選手ばかり。しかし、現在の日本プロ野球界、大投手、大打者が皆無ですね!
FUJIFILM X-H1
XF 50mm F2 R WR
台風19号は15号以上に大きな爪痕を残して行きました。1都18県で大中小様々な河川の堤防が決壊し、大変な被害になっています。濁流がもの凄い勢いで住宅を破壊、流して行く様子をテレビで見ていました。しかし・・・、
人々が二階のベランダや屋根に上がって救助を待っている様子を見て、私は2011年3月11日の東日本大震災時の津波とオーバーラップしてしまい、涙が止まりませんでした。
震災後、僅か三回ですが、岩手、宮城、福島の三県を訪れ、自分の目で悲惨な様子を見ていますので、また同じような悲劇を見る事になった事に大変なショックを受けました。なので、とても平静に拙ブログを続ける気にはならず、しばらくお休みさせて頂きました。
自宅周辺のハザードマップを見ると拙宅から僅か十数メートル離れた位置から坂道(下り)に沿って「土砂災害警戒区域」に指定されています。過去には小さな土砂崩れもありました。一応、拙宅は対象位置ではないのですが、だからと言って安心は出来ません。
19号が小田原から藤沢、横浜、川崎と通過する際、一番の強風(横浜で43.8mが観測)時に何処から飛んで来たのか、トタン板が窓に当たったくらいで、取り敢えず怪我もなく無事に過ごしております。
被災した方々には申し訳ないのですが、ひとまず拙ブログを再開してみようか・・・という気になりましたので、またよろしくお願い致します。今までと多分変わる事のない記事になるかと思いますが。
貨物専用機ですが、日本ではジャンボと呼ばれて親しまれていたボーイング B747の新型機です。
四発独特の轟音を響かせて成田空港のランウェイへとアプローチ。
機体下部の緑色は公園の木々が反射しています。
雨上がりの空も徐々に青色へと変化して来ました。
無事ランディング!
余談ですが、新型ジャンボ機は羽田空港にルフトハンザドイツ航空機が飛来していますので、普通にウォッチング出来ますよ。
※ さて、いよいよ今日、近畿、東海、関東、東北は大変な事になると思います。横浜はどうやら直撃を受けそうです。断水になった事を考え、ミネラルウォーターを買いに行きましたがスーパー他、どのお店も完売でした。開店前に並んだ人たちに買い占められたとの事。ビックリです。どうぞ皆様もご用心くださいませ。
Canon EOS 5D Mark IV
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
エンジンから出ている煙ではありません。水煙です。
雨の日でしたので、滑走路の水溜まりがジェットエンジンに吹き飛ばされているのです。
こちらは雨が止んだ後のため、水煙も薄いですね。
昨晩、池上彰さんのテレビ番組で日航機の羽田沖墜落を採り上げていました。機長が着陸前にエンジン逆噴射の処理を行い、操縦桿を押し下げてしまった事が原因です。現在の飛行機はこの事故があってからは、タッチダウンしないと逆噴射は出来ない仕様になっています。
テレビ東京に残っている映像が流れましたが、生々しいと同時に痛々しかったです。死者24名。墜落した飛行機は着陸進入灯の横で無残な姿に。滑走路まで僅か300mだったのに。
機長の頭の中で、「死ね、死ね!」という意味の言葉が聞こえたから操縦桿を倒したという事です。もちろん精神を病んでいたからで、以後、操縦士の健康管理が厳しくなったとの事ですが、未だに飲酒問題がニュースになっていますね。お酒が好きな人の中には、自分で自分をコントロール出来ない人もいらっしゃいます。
しかし、他人の命を預かる仕事の人がそれでは困りますので。
Canon EOS 5D Mark IV
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
初めて見るクサシギ。公園のネイチャーセンターでカメラの液晶画像を見てもらい判明。イソシギに似ていますが、シギ類はパッと見ではなかなか判別出来ない事が多いです、私は。
クサシギもアカアシシギも初めて見ました。名前の由来は脚の色の通り。
ゴイサギの若鳥時代をホシゴイと言います。若鳥の時はご覧のように一見猛禽かと間違えそうですが、成鳥になるとガラッと姿が変わります。ホシゴイも初めて。
もうカワセミを見ても感動がなくなっています。この個体はまだ幼鳥のようで、ひっきりなしにダイブの練習をしていました。
歩いていると、其処彼処に彼岸花が咲き始めていました。ただ、例年より遅いですね、今年は。
Canon EOS 5D Mark IV
SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
Dialogue/Miki Imai Sings Yuming Classics
卒業写真
中央フリーウェイ
あの日にかえりたい
やさしさに包まれたなら
青いエアメイル
他 全12曲
今井美樹(歌)
STEREO SOUND SSMS-027(SACDシングルレイヤー)
秋の夜長に女性ヴォーカルは如何でしょうか?
「え!? どうしたの? 今井美樹なんて聴くの?」なんて声が聞こえて来そうですね。(笑)
もう大分前ですが、SMAPの草彅剛さんと今井美樹さんが共演していた連続ドラマを途中から偶々見まして、気品があって綺麗な女優さんだなぁ・・・と感じたのがそのヒロイン役の今井美樹さんだったのです。はい、私は歌手が本業だという事を知らずに見ていました。(^^;
何しろポップス系や演歌といった音楽、歌をまったく聴かないので、当然の事ながら今井美樹さんも存じ上げていなかったのです。しかし、歌手である事を知って、「どういう音楽(歌)を歌っているのだろう?」と思って当時調べました。
ところがタイミング良くドラマが終わってほとんど直後くらいだったか、WOWOWさんでライヴコンサートが放送されるというのでタイマー録画してから見ました。で、そのコンサートの最後に歌われた「PRIDE」という歌に感動しちゃったのです。(^^;
以後、隠れ今井美樹ファンに。(笑)
今日ご紹介するディスクは9月14日、ハイエンド・オーディオ誌を発刊しているステレオサウンド社から発売されたばかりで、同社の企画によるシングルレイヤーのSACDでの独占販売(枚数限定)です。今井美樹さん初のSACDとなるらしいです。
荒井由実/松任谷由実さんの歌をカバーしたアルバムで、元々はCDとして発売されていた音源だと思います。ユニバーサルミュージックの全面協力により、オリジナルマスター(トラックダウンマスター)からソニー・ミュージックスタジオ所属のエンジニア(鈴木浩二氏)がマスタリングをしています。
ちなみに私が知っている曲は僅か4曲だけでした。(^^;
でも、実に素敵なアルバムです。秋の夜長にしっとりと聴くのも良いかと思います。ただ、SACDを再生出来るプレーヤーが必要となりますので、ご注意ください。
◎ 最後に今一度SACDとはどういうメディアであるかという事を簡単にご説明しておきます。SACDとは「Super Audio CD」という正式名称の頭文字で、1999年にソニー、フィリップス両社によって規格された光学ディスク(CDと同サイズ)です。次世代高音質CDとして鳴り物入りで登場したものの、現在まで一部の音楽ファン、オーディオマニアに知られているのみです。
アキュフェーズさんのSACD/CDプレーヤー全機種を、タワーレコードさんの新作SACDで聴くという試聴会があり、またまた参加して来ました。
タワーレコードさんの新作を聴く事が出来るので、楽しみでした。今回も春に引き続き、タワーレコードさんからSACD担当責任者の方がお見えになり、大変有意義な試聴会でした。試聴機器は以下の通り。
Accuphase
CDプレーヤー : DP-430
SACD/CDプレーヤー : DP-560、DP-750、DP-950 + DC-950
プリアンプ : C-3850
パワーアンプ : A-250 x2
クリーン電源 : PS-1230
スピーカー : 伊SONUS FABER「IL CREMONESE」
試聴に使われたスピーカーはペアで550万円(税別)という、超弩級スピーカー(写真両側)。いや、同社には未だ販売されているか分かりませんが、ペアで2,000万円(重さ302kg)という製品がありましたから、550万円ではさほど驚く事ではないかもしれません。(^^;
最初にチェンバロ(バッハ/イタリア協奏曲)とハーモニカのCDを使い、DP-430とDP-560の音を聴き比べる事から始まりました。DP-430はCD専用機なので、必然とメディアはCDになります。対してDP-560はSACD/CD兼用プレーヤー、価格差を考慮せずともピックアップが違います。DP-430で聴いている分には充分な音色。しかし、DP-560に変わるとやはり上位機ですね、音の奥行き感や響き、低域の深み等で上回ります。仕方ない事です。でも、音の傾向は同じです。
その後、DP-560を使ってジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団によるモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」の第四楽章を、CDとSACDとで聴き比べ。SACDは新規にマスタリングされているそうで、これは興味深かったです。
で、結果は? 微妙なところですね。私にはCDが思いのほか良く感じました。確かにSACDの方は高域が伸びているのですが、これはマスタリング時にイコライザーを弄っているからでは? という感じでした。もし、CDをすでに所持していたら、敢えてSACDに買い換える必要性はないかも・・・というのが正直なところ。
ここで早くもDP-430とDP-560は片付けられてしまいました。(笑)
で、お次はDP-750です。
昨年だったかジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの未発表録音(有名なモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ直後のスタジオ録音)が二種発売(CD)されているのですが、その音源を新たにTOWER RECORDSさんでリマスタリング仕直し、最近SACDとして発売されました。リマスタリングの監修はオーディオ評論家の和田博己氏。要するに、和田博巳氏好みの音にリマスタリングしているわけです。
その二種の音源は「Another Time」と「Some Other Time」というアルバムタイトルでして、私はe-onkyo musicでハイレゾ音源をそれぞれダウンロード購入し、すでに自宅で楽しんでおりました。
その両アルバムから一曲ずつ再生。放送局がスタジオで録音していますから、音に問題はありません。片方はスタジオにお客を入れてのライヴです。送られて来たマスターから主にベースの響きとドラムスのシンバルに関し少し音を弄ったそうです。DP-750、素晴らしい音ですね!
その後、フィストゥラーリが指揮したチャイコフスキーの「白鳥の湖」やブロムシュテットが指揮したベートーヴェンの交響曲第8番(第四楽章)、マタチッチのブルックナー(スプラフォン原盤)を再生。途中、DP-750(税別120万円)とDP-950+DC-950(税別240万円)とで聴き比べがあり、参加者にどちらの方が良かったか挙手を求められたり。(^^)
さて、私にとってこの日一番の収穫は往年の名指揮者、オットー・クレンペラーが指揮したマーラーの交響曲「大地の歌(英EMI)」のSACDでした。これは4枚のSACDを使って聴き比べ。その4枚は以下の通り。
1. ESOTERIC盤(SACD/CDハイブリッド)
2. 英EMI盤(SACD/CDハイブリッド)
3. 英EMI盤(SACDシングルレイヤー)
4. TOWER RECORDS盤(SACD/CDハイブリッド)
この4枚、すべて微妙に音が違います。しかし、一番興味深かったのは2番と3番の聴き比べです。同じマスタリング音源をCD音源と一緒(上下二層)にハイブリッドにした盤と、SACD音源のみの盤(シングルレイヤー)とでは音に違いが果たしてあるのか?
結果は・・・、メチャクチャ違いました。これはもう圧倒的にシングルレイヤー盤の方が良かったです。この試聴を踏まえ、出来る事なら今後のSACD発売はCD音源とのハイブリッドは止めて、すべてシングルレイヤーで発売してもらいたいと本気で思いました。ハイブリッドにするくらいならワンパッケージにSACDとCDによる2枚組にすれば良いのではと。映画ソフトで昨今、Blu-rayとDVDの2枚をパッケージングしているように。
それと、今回の試聴会で一番驚いた事、それはタワーレコードさんから「SACD/CDハイブリッド盤というのは、SACD(上)とCD(下)それぞれのディスクを糊で貼り合わせているのです。ですから時々ディスクの端に若干糊がはみ出ている事があります(笑)」という説明でした。
私は今まで一枚のディスクを使い、最初にCD層をディスクの底面にレーザー光で記録し、その上にSACD層を記録しているものとずっと思っていました。2枚の円盤を糊で貼り合わせているのでは上下層とも音に良いわけないですよね!
今回の試聴会一番の収穫がこの一件。(笑)
ESOTERIC盤とTOWER RECORDS盤の違いは最高音域の表現に若干違いが。こうした事はプレス工場の違い(アナログレコードと同じ)でも生じるので、これはもう聴き手の好みの範疇でしょう。ところでこのクレンペラーのマーラーですが、途轍もない情報量です。録音は1960年代初期ですが、SACDで聴いた印象は「最新録音です」、と言われても驚かないほどの圧倒的情報量(録音)。
もちろん、その録音の良さを余すところなく再現出来たのは、ソナスファベールの優れたスピーカー、そしてアキュフェーズ製SACDトランスポート(DP-950)とDAコンバーター(DC-950)とのコンビによる組み合わせがあったからこその事。更にはプリアンプとパワーアンプ、アキュフェーズ最上位機の力があった事は言うまでもありません。アキュフェーズ、またまた惚れました。
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