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2020年1月11日 (土)

松竹映画「男はつらいよ 50 お帰り寅さん」

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男はつらいよ 50 お帰り寅さん(劇場公開中)

山田洋次監督作品 2019年 松竹映画

出演 : 渥美清、倍賞千恵子、吉岡秀隆、後藤久美子、前田吟、浅丘ルリ子、池脇千鶴、夏木マリ、桜田ひより、美保純、佐藤蛾次郎 他
脚本 : 山田洋次、朝原雄三
音楽 : 山本直純、山本純ノ介

久々に「男はつらいよ」の新作を観る事が出来ました。上映中、私はところどころで不覚にも涙がこぼれてしまいました。山田洋次監督作品に駄作は無いですね。

前作で満男(吉岡秀隆さん)と初恋の相手、泉(後藤久美子さん)はめでたしめでたしになるものと思っていたのですが、紆余曲折あってそれぞれ別の相手と結婚していたのです。泉はフランス在住、満男は妻に先立たれ、愛娘(桜田ひよりさん)との二人住まい。

おいちゃん、おばちゃん、裏の朝日印刷社長である通称タコ社長も今は亡く、帝釈天の御前様も現在は二代目。それなりに時は経っているのです。そんな或る日、都内の書店で満男と仕事で帰国していた泉がひょんな事から再会。物語はここから進んで行きます。

満男の回想シーンで登場する寅さん、スクリーンで観る久しぶりの寅さんです。今更申すまでもなく、やはり渥美清さんは天才的名優ですね。抱腹絶倒のメロンのシーン(寅次郎相合い傘)、何回観ても爆笑ものです。^_^

ちなみに過去の全作品、4Kによるデジタル修復が行われ、その4Kデジタル映像を使って昨秋、数作品が劇場でリバイバル上映されました。同時にその4K映像の全作品がBlu-rayで発売されています。したがって回想シーンで観られる過去の作品、まるでつい最近撮影されたかと錯覚してしまうほど、鮮鋭な映像で観る事が出来ます。

満男の娘役を演じている桜田ひよりさん、可愛いですね。その他のレギュラー出演者さんも久々スクリーンで観る事が出来ましたし、リリー(浅丘ルリ子さん)も健在。神田神保町でスナックのママさんでした。

再会した満男と泉は果たしてどういう結果になるのか?

尚、泉は昔、家を出て行った父と養護施設で面会するのですが、父親役だけ過去の俳優さんと違う人が演じていました。誰が演じているかは劇場でご確認ください。以前の父親役は寺尾聰さんが演じています。

今回の作品、ひとつだけ不満があります。それはメインタイトルで流れて来る主題歌が渥美清さんではなかった事です。もしかしたらエンドタイトルを印象的にする為かもしれませんが。

一昨年に制作発表がありましたが、途中山田洋次監督が体調を崩したりと、完成が心配されたものの、無事正月映画として公開され、ファンとしてはホッとしました。監督の年齢と体調を考えると続編は難しいでしょうね。

私が思う日本の三大名優、それは三船敏郎さん、渥美清さん、高倉健さんです。今回の作品を観て、つくづく渥美清さんは天才的名優さんだったという事を再確認したものです。

是非、今回の作品をご覧頂きたいです。

「伯父さん、人間は何の為に生きてんのかなぁ?」
「あぁ・・・生まれて来て良かったなぁ・・・って思う事が何遍かあるじゃない。その為に人間生きてんじゃない?」

「困った事があったらな、風に向かって俺の名を呼べ」

※ 日曜日夜、NHK-BSで山田洋次さん原作・脚本による「贋作 男はつらいよ」が放送中で、なんと舞台を大阪に持って行っています。寅さんを落語家の桂雀々さん、さくら役を常盤貴子さんが演じています。

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