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2020年5月 9日 (土)

OO7/ムーンレイカー

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OO7/ムーンレイカー

(原題 : MOONRAKER)1979年12月 日本公開

英イオン・プロ制作 ユナイト映画配給

- 配役 -
ジェイムズ・ボンド : ロジャー・ムーア
ホリー・グッドヘッド : ロイス・チャイルズ
ヒューゴ・ドラックス卿 : マイケル・ロンズデール
ジョーズ : リチャード・キール
コリン・ダフォー : コリンヌ・クレリー
M : バーナード・リー
Q : デスモンド・リュウェリン
マネーペニー : ロイス・マクスウェル

主題歌 : シャーリー・バッシー
音楽 : ジョン・バリー
原作 : イアン・フレミング
脚本 : クリストファー・ウッド
監督 : ルイス・ギルバート

「カジノ・ロワイヤル」の後に、ロジャー・ムーアの「ムーンレイカー」を見ました(同日ではないですけど)。拙ブログにロジャー・ムーアのOO7が登場するのは今回が初めてです。何故かと申しますと、大好きなOO7シリーズにも関わらず、ロジャー・ムーアのボンドはあまり好みではないからです。理由のひとつはムーアのボンドにまったく緊張感を感じない事。もうひとつは格闘シーン、アクションシーンでの動きにキレを感じない事。要するに演技がイマイチで、ただコミカルというだけなので。

拙宅にはシリーズ全作のBlu-ray(市販品)がありますが、ロジャー・ムーア出演作品は一度見たきりです。ムーア以外の作品は繰り返し見ているのですが。(^^;

で、他のボンド役者とあまり差別をしてもいかんなぁ・・・という事で、久しぶりにムーアのOO7を見る事に。選んだのは今日ご紹介の「OO7/ムーンレイカー」です。選んだ理由のひとつに、音楽をジョン・バリーが担当しているからです。しかし、映画終盤にボンドが宇宙に飛んで、まるで「スターウォーズ」のような映画になってしまっています。さすがにこれはやり過ぎですね。

イアン・フレミングの原作(小説)は、英国の大富豪であるヒューゴ・ドラックス卿が、自費を投じて開発したロケット「ムーンレイカー」を国家に寄贈するという。ところが政府派遣の人間が変死したため、代わりにボンドが派遣される事になる。ドラックス卿の正体はナチスの生き残りで、寄贈するというロケットは英国の首都ロンドンを攻撃する事が目的だった。

とまぁ、小説の方はそうしたストーリーなんですが、映画の方はロケットの代わりに当時話題になっていたアメリカのスペースシャトルに変えています。アメリカからイギリスへ空輸中のスペースシャトル「ムーンレイカー」が何者かの手によって奪われてしまう。

不審な点がある事から政府はMを通じ、ボンドをそのムーンレイカーを製造したヒューゴ・ドラックス卿の工場へ派遣する事になる。ボンドはベニス、アマゾンへと飛んで調べていくうちに、ドラックス卿の本当の目的を知る事になる。

メインタイトル前、ガンバレル・シークエンスの後は恒例のアクションシーンがありますが、本作はなんと空中でのアクションです。飛行機から突き落とされたボンドが先に飛び降りていた敵のパラシュートを奪うという活劇シーン。現代ならCGを使って幾らでもそういったシーンを作り上げられると思いますが、この時代はそんな技術はないですから、生身の身体を使って本当に撮影。

もちろんプロのスカイダイビングチームを使っての撮影でしょうけど、あの僅かな時間のシーンに撮影は何日も掛かったらしいです。難しい撮影でしょうから納得です。映画ではジェイムズ・ボンドのテーマが流れる中、遥か下を降下する敵を目掛けて、ボンドは出来るだけ空気抵抗を受けないように降下して行きます。

で、メインタイトルではシリーズ三回目のお務め、シャーリー・バッシーの歌声を聴く事が出来ます。本当は「OO7/サンダーボール作戦」の主題歌も担当する予定で録音も済んでいました。その録音が使われていれば、シリーズ四回の主題歌担当となっていたわけです。

ちなみにお蔵入りした「OO7/サンダーボール作戦」の主題歌は「ミスター・キス・キス・バン・バン」という歌なんですが、プロデューサーが歌詞に「サンダーボール」という言葉が入っていないという事で、作り直される事に。結果、「サンダーボール」という歌がトム・ジョーンズによって録音され、映画のメインタイトルに使われました。

お蔵入りしたシャーリー・バッシーの「ミスター・キス・キス・バン・バン」の録音ですが、拙宅にCD(廃盤)が有ります。シャーリー・バッシーらしく、とてもダイナミックな歌唱を聴く事が出来ます。今思うと、エンドタイトルに使えば良かったのに・・・と。

さて、脱線しましたが今日の映画「ムーンレイカー」、クライマックスでスペースシャトルに乗ったボンドとグッドヘッドは、ドラックス卿が米英に対し秘密裏に製造していた宇宙ステーションに潜入し、地球から応援でやって来た米軍の兵士らと共に宇宙ステーション内でドンドンパチパチ。あ、機関銃や拳銃ではなく、「スターウォーズ」で使われていたようなレーザーガンでピュンピュンと撃ち合います。(笑)

まさに「OO7/スターウォーズ」のような映画になっています。(^^;

この「OO7/ムーンレイカー」ですが、ボンドが宇宙に行く前まではそこそこ良いストーリーだったのに、という思いが私には強く、とても残念な作品ですね。

原作通り、ロンドンを攻撃する事がドラックス卿の目的だった、というストーリーだったら、それなりに評価していたのですが(おお、生意気)。要するにボンドが有り得ない宇宙なんぞへ飛ぶ事なく、ロンドン攻撃を事前に防いでメデタシメデタシ、ラストはグッドヘッドとのラヴシーン、そして「JAMES BOND WILL RETURN」で終わっていれば良かったのです。(笑)

配役について簡単に私見を。ヒューゴ・ドラックス卿を演じているマイケル・ロンズデールは敵役としてはイマイチですね。ホリー・グッドヘッドのロイス・チャイルズ、博士の肩書を持っている設定なので、頭の良い美人という感じ。殺し屋ジョーズは前作から続いての登場ですが、漫画ですね。大ヒットしたパニック映画「ジョーズ」の影響ですが、歴史あるOO7シリーズは他の作品の真似はやめて頂きたいです。

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