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2020年6月24日 (水)

ベートーヴェン生誕250年(1)

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ベートーヴェン/交響曲全集、序曲集

ウルスラ・コシュト(ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
ニコライ・ゲッダ(テノール)
ドナルド・マッキンタイア(バス)
ミュンヘン・モテット合唱団

ルドルフ・ケンペ 指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

TOWER RECORDS TDSA-136/41(SACDハイブリッド)

今年はベートーヴェン(1770 - 1827)の生誕250年という事で、コロナ禍の影響さえなければ世界中のコンサートホールでベートーヴェン・プログラムの演奏会が開かれていた筈。

しかし、CDでは生誕250年を記念して色々と発売されておりまして、今日ご紹介のディスクもタワーレコードさんからケンペ生誕110年、ベートーヴェン生誕250年を記念した企画で発売されています。1,500セットの限定販売だそうですが(シリアルナンバー入り)。

数年前、ESOTERICさんからもSACDとして発売されておりましたが、今回はタワーレコードさんの手でオリジナル・アナログ・マスターテープから本年最新リマスタリング(SACD層、CD層を個別マスタリング)を施しての発売。尚、ESOTERIC盤では交響曲のみの収録でしたが、タワーレコード盤では序曲も収められており、序曲集のSACD化は世界初との事。

オーディオ誌等でも採り上げていますが、ESOTERIC盤とは使っているマスターテープが違うのでは? と申している方がおりました。もしかしたらESOTERIC盤より世代の若い(より親に近い)テープなのでは? と。私はESOTERIC盤を所持しておりませんので聴き比べられないのですが、音は結構違うようです。これはマスタリングを担当したエンジニアの違いが大きいのでしょう。

この録音は1971年から1973年にかけて独エレクトローラ(独EMI)が行なっており、歴史的名演奏、名録音だと思います。1975年に音楽之友社の「日本レコード・アカデミー賞 交響曲部門」で受賞をしていたようです。日本の評論家陣からも評価されていたのですね。

私は初めて聴く演奏でしたが、購入して良かったと思いました。私が好む、往年のドイツ、オーストリア系指揮者による、正統的ベートーヴェン解釈と言える演奏だったからです。やはり、ベートーヴェンの交響曲は落ち着いて、安心して聴ける演奏が一番です。

バロック音楽の演奏が主であった古楽器オーケストラが或る時代から流行のように出現し、その演奏法が話題になりましたが、演奏曲はバッハやヘンデルに留まらず、時代を進んでベートーヴェンにまで及ぶようになりました。古楽器による演奏は現代楽器とはアーティキュレーション(演奏技法)がまるで違い、私には少々誇張が過ぎるのでは? と思ったものです。

古楽のファンからは叱られるかもしれませんが、楽器というものは時代が進むにつれて進化して来ているわけです。時代考証的に振り返るのは良いとは思いますが、古楽器によるこうした演奏が元々ベートーヴェンの時代でも行われていたのだ、と断定されても・・・です。実際、私は音楽誌でベートーヴェンを現代楽器(ベルリン・フィルやウィーン・フィル等)で演奏するのは間違っている、と記述していた音楽評論家を見ています。そんな事を言われても、ベートーヴェンの時代の演奏を聴いた人はこの世に誰一人いないのですから。(笑)

閑話休題 指揮者のルドルフ・ケンペですが、私の愛聴盤に「ウィンナ・ワルツ・コンサート」というディスクがあります。拙ブログでも以前ご紹介させて頂いておりますが、今回のベートーヴェンは私にとってクラシック音楽を聴く意味では本流という言える音楽です。そのベートーヴェンをケンペは何の外連味もなく、正攻法で聴かせてくれる事に私は拍手を送りたいと思います。

ベートーヴェンの交響曲全曲を久しぶりに堪能出来ました。個々の曲について述べるとまた長くなりますので割愛しますが、音楽ファンには是非お聴き頂きたいと思います。

余談ですがつい最近、気になっている指揮者の交響曲全集を購入しました。現在進行形で聴き進んでいるところですので、聴き終えたらまたご紹介させて頂くかもしれません。期待外れの場合を除いて。(^^;

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コメント

 こんばんは。

 私は今まで一度もベートーヴェン交響曲全集を聴いたことがありません。
 そのため4月発売のものを、タワーレコードで予約しました。

 早く来ていたのですが、内田さんの演奏のものだけしか聴いていませんでした。
 これから聴こうと思います。

fujileica(pyosida)さん、こんばんは。
4月発売で内田さんという事は、サイモン・ラトルでしょうか?
交響曲も楽しんでください。
今、私は別の指揮者で交響曲全集を聴いております。

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