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2020年12月23日 (水)

間違いだらけのカメラ選び!!

雑誌「カメラマン」が廃刊(休刊)になったのは本年春の事。4月号が最後になりました。
年に一回だったか二回だったか忘れましたが、「間違いだらけのカメラ選び!!」という特集(カメラマンの座談会)が面白くて、楽しく読んでいたものです。何故かと申しますと、出席しているカメラマン、ライターが結構本音で発言していたからです。

特にキヤノンに関しては出席者が忌憚の無い発言をして(というより正直に発言して)おり、昨年だったか座談会に初めて参加したキヤノンのカメラしか使った事がないという風景写真家、GOTO AKI氏がいみじくも「なんか今日は気分が悪いです」と発言していたのが傑作でした。(笑)

あまりにも出席者が正直に発言して来たせいか今年三月、キヤノンから雑誌への広告を遠慮すると申し入れがあり、その影響かどうか分かりませんが、予告無しに雑誌「カメラマン」は突然廃刊(休刊)になりました。4月号の最終ページには翌月号の特集予告すら載っていたにも関わらず。キヤノン曰く、経費節減のためが理由だそうですが。

嘗て雑誌「CAPA」紙上でEOS 1Vのレビュー時、ファインダーについて正直に記事にしていたカメラマン、サンダー平山氏に対し、今後同氏を使い続けるなら以後御社の雑誌には広告を載せないと言っただけではなく、他誌にも手を回してサンダー平山氏を起用しないようにし、業界から締め出してしまった一件を思い出しました。

まるで何処かの国の政権みたいですね。側近が何か意見を具申すると、即左遷されてしまうそうで、結果国のトップの周りはイエスマンしか存在しなくなるという。テレビのニュース番組の中で、某政治評論家が「旧日本陸軍」の体制と一緒だとおっしゃっていました。しかし、ドイツのメルケル首相、国のトップとして素晴らしいリーダーですね。ドイツ国民が羨ましいです。

閑話休題 その後雑誌「CAPA」は誰がどう見てもキヤノンにヨイショする雑誌作りになりましたよね。「CAPA」はキヤノン系のカメラマン、ライターを起用しての雑誌作り、「カメラマン」は非キヤノン系カメラマン、ライターによる雑誌作りと、実に対照的な雑誌となっており、私は「カメラマン」派でした。(^^;

ちなみに私、キヤノンのカメラは嫌いではないですが、会社の姿勢は大っ嫌いです。キヤノン製品、もう何年も新品購入していません。購入は中古だけ。メーカーにお布施したくないからです。(^^;

赤城耕一氏も「カメラマン」では結構自由に発言していました。同誌が廃刊になった後しばらくしてから「CAPA」に登場するようになりましたが、おとなしくなっちゃいましたね。あまり面白くないです。まぁ、カメラ業界で生きて行こうとしたら仕方ない事だと思います。

で、なんと「間違いだらけのカメラ選び!!」がムック本として臨時発売されたようで、ビックリです。まだ買っていませんが、嘗ての記事をまとめたのではなく、新規に座談会を開いたらしいです。webで知りました。キヤノンの嫌がらせに負けないぞ! という腹づもりなのでしょうか?(笑)

カメラ、オーディオ製品、そして音楽CDなど、それらの試用記事、試聴記事は自腹で購入してから物申している人でなければ私は一切記事を信用しません。したがって雑誌等の記事は全く信用しません。過去に痛い思いをした経験があるからです。

以前、拙ブログでオーディオに関する記事で書いた事がありますが、大分前の事です、長く使っていたマランツのCDプレーヤー(11万円程の製品)もそろそろ買い替えの時期だなと思い、オーディオ雑誌をいろいろ読んで物色していました。当時、私はオーディオ機器にお金を使うくらいなら、そのお金をコンサート通いとソフト(レコード、CD)に使っていろいろな演奏を聴きたいと思っており、オーディオ機器はそこそこの製品で我慢していたのです。

ですが、溜まりに溜まったレコード、CD(どちらも数千枚に!)も封を開けていない(聴いていない)ものが増え続け、そろそろある程度高級と思えるオーディオ機器で聴いてみたくなり、オーディオ雑誌の試聴記事を目を皿のようにして読んでいました。(笑)

で、オーディオ評論家MK氏(現在も活躍中)の記事に目が止まり、その記事で絶賛していたラックスマンの主力高級CDプレーヤーを大枚叩いて購入したのです。当時、自分にとってはまさしく清水の舞台から飛び降りる覚悟でそのCDプレーヤーを購入しました。ところが、自宅に届いたそのラックスマンの音はどう聴き直しても、それまで使っていたマランツの音に負けます。友人二人にブラインドで聴き比べをしてもらったら、二人ともマランツの方が良いという結果に。

オーディオ機器なんて、或る一定水準を超えると販売価格で機器の優劣は付けられない事を身をもって知る良い経験だったとも言えます。ですから、ボッタクリ価格の機器を絶賛している評論家の記事をまともに読んではいけないという事です。

これがトラウマになって、その後ラックスマンの製品に全く興味が湧かなくなりました。オーディオ誌もカメラ誌も、メーカーから広告をもらって成り立っている以上、やはりヨイショ記事になるのは仕方ないですね。この経験以降、雑誌の評価記事はさらっと読む程度にしています。前述したMK氏ですが、今も僅か数万円の機器からボッタクリ価格と言える数百万円の機器まで、全て大絶賛の記事しか書いていません。(笑)

以来、オーディオ機器は自分の耳で聴いて判断し、カメラはメーカーショールーム、量販店店頭で弄りまくって購入を判断するようになりました。

余談ですが、YouTuberジェットダイスケさんの動画を一年くらい前までは良く見ていました。自腹で購入していた頃の彼のカメラ、レンズのレポートは参考になりましたし、作例写真も実に良かったです。ところが、有名になって各メーカーから製品をあれこれ借りられる立場になり、更にはソニーと契約してからはいっそう動画はつまらなくなりました。

明らかに安直に動画を作っているのがこちらに伝わるようになったからです。自腹で購入していた頃のジェットダイスケさんはとても良かったです。身銭を切っていた頃は製品に向かう本気度が全然違いましたから。

さて、ムック本「間違いだらけのカメラ選び!!」、どうしようかなぁ。買うか買わないかで迷っているだけですが。(笑)

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コメント

おはようございます!
まさに!!という感じの記事に、拍手喝采です。一人興奮しました。
自社製品を使わない人が多いC社社員。自社製品しか使わないN社社員。直接そのお話を聞いたときは、なるほどなあ、要は「もの作り」への情熱と誇りか、と感じました。
忖度なしの直言を受け止める度量と技術があるかどうか。C-S-Pと機材を循環させるユーザーが多いのに対し、NはN固定、と言う人が多いとも。一瞬を確実に捉えたいのは、プロもアマも一緒ですから。
ともあれ、ムック本、私は買いたいと思ってます。

カメラメーカー商品にたとえての厳しい社会時評ですね。私の友人にライカM3,ローライコードそしてミノルタオートコード、レオタックス等のクラシックカメラで現代も撮影しています。モノクロの個性ある作品が見られます。其の人から見ると撮影者する人の感情が感じられない「カメラが撮った写真」だとのこことです。耳の痛い言葉ですが。
最近カメラのみならず、テレビも新聞も同じような番組は、権力者に忖度して喜ばれているのでしようか。求められているようですね。
聞くところによれば携帯業界等の製造業界も似たような横並びの行動体型ですね。文学作品でも買い手にそして社会の動向に忖度しなければ売れないとのことです。
Covid-19の影響のみではないでしょうが日本の古き良き慣習はどこへ行ってしまったのでしようか。

JIQ(時々ろだごん)さん、こんばんは。
自社製品を使わない(持っていない)キヤノンの社員さん。
何となくキヤノンの本質が見え隠れしているように思います。
その点、ニコンの社員さんは違います。もう大分前ですが、ニコンOB(某有名人)の方との縁で、ニコン保養所で一泊するニコン社員の撮影旅行に二回、参加させて頂いた事があります。
ニコンの社員さんたちは本当に自社の製品を愛しており、カメラ、レンズについて実に熱っぽく私に話してくれました。と同時に、皆さんカメラ好きでした。
そのニコンも今は不振が長続きしていて、少々心配になります。一眼レフに固執した事が影響しているのかもしれませんが。
キヤノンですが、おっしゃるように非キヤノン系カメラマンからの進言にも、素直に受け止める度量があれば・・・と思います。多分、上層部の人間が常に殿様気分でいたいのではないかと。俺たちのやり方に口を出すなと。残念ですね。
あ、私もムック本を買う事にします。(^^)

tokiwaiさん、こんばんは。
どの産業も競争が激化している時代です。何処の企業も大変だと思います。
ましてカメラ産業はハッキリ申して斜陽の産業です。
その中でどう生き残るか試行錯誤の現在ではないかと・・・。
ですが、そういう厳しい時代であるからこそ、いろいろな意見に真摯に対応すべきではないかと思います。
まぁ、部外者だから勝手な事を言えるのだ、と言われれば何も言えなくなりますが。

 こんばんは。

 Canonは、2003-4年、2007年に新品を買いました。
 他者のMFレンズを使うのなので、フランジバックが短いEFマウントしか選択の余地はありませんでした。
 MFレンズを使うとき、補正を頻繁にするのでサブダイアルの位置もぴったり。使いやすいカメラです。

 最近は、ミラーレスでのMFレンズ使用が増えたので、新品は買っていません。
 印象とすれば、フラッグシップ機種は満足なのでしょうが、下位の機種は出し惜しみ満載。庶民が買う時、みじめさを味わいました。

 5-6年ほど前でしょうか。大阪・梅田のCanonのショールームに行き、新製品を見ていて、綺麗なお姉さんに質問すると・・・「お待ちください。」と奥の方に・・・。
 その後も聞いたら、対応は同じ・・・密かに思いました。
 『質問しちゃいけないんだ・・・』 多分客寄せパンダ的な、店員さんなのでしょう。

 梅田は、少し行った所にNikonのショールームがあり行ったら・・・
 百戦錬磨のような中年男性が対応。説明も納得。Canonとの違いを実感した次第です。

 ・・・当方・・・最近見る機種は、FUJI・Panasonic・SONY等で、Canon・Nikonは長らく見ておりません。

fujileica(pyosida)さん、こんばんは。
キヤノンのショールーム、都内も同じで綺麗な女性たちはカメラの商品説明はほとんど出来ません。
質問をすると決まって中年男性が出て来ます。
マウントアダプター遊びはミラーレスが最適ですね。お陰で以前は捨て値だった古いレンズの中古市場価格が上がってしまいました。
斜陽のカメラ業界、今後数年で様子がかなり変化するように思います。

こんばんは。付録の猫カレンダー目当てで年に一度だけ買うアサヒカメラがいつの間にか廃刊に!?何かを手に入れるとき、参加にするその筋の専門雑誌ですが、冷静に考えればメーカーの宣伝費が入っている訳で^^ゞどう撮ってもよく写るデジカメのための情報が必要なのかと?初代α7sを使いつつ感じています。フィルムに戻りM3やローライを使うと、細々としたデジカメ情報の虚しさを思います。光の条件さえ合えばよく写る新型iPhoneさえあれば、普通は十分なのでしょう。世間の動きは我関せずですが、ますます古いフィルムカメラを大事に使わなければ、と意を強くしました。

ROCKSさん、おはようございます。
カメラ誌に限らず、どの商業誌でも皆メーカーの広告をもらうから成り立っているわけで、それを考えればメーカーの顔を立てなければなりません。
したがって読み手はその事を頭の片隅に入れておく必要があります。
でも、あれこれ考える必要はないと思います、普通は。たまたま今回はつい昔話を思い出してしまい、ブログ記事にしましたが。
フィルムカメラは平和で良いです。
拙宅の近辺のミニラボが全て店を閉じてしまったので、現像出しは電車に乗って横浜まで行かなければなりません。
それでもフィルムカメラが特集されたりして、地道に人気が出ているようです。
アサヒカメラは老舗のカメラ誌でしたが、残念ですね。

KONDOHさん、おはようございます。
KONDOHさんのオーディオやカメラに関するブログはいつも楽しみに読ませて頂いております。今回の記事もふむふむなるほどと・・・面白く。Canonのカメラ自体の操作感には期待しておりませんが、Canonの絵作りは一貫してカメラを更新しても違和感なく使える所や純正現像ソフトDPPの出来の良さが気に入っています。富士フイルムのカメラは新型が出るたびに「絵が良くなりました」=「絵作りが変わりました」で悩むところです。NikonはD810は少し使ったけれどそれ以降は使ってないしソニーやオリンパス、パナソニックは持ったこともないのでなんとも言えませんが・・・。
さて、今回のムック本~どうしようか?ちょっとお高いですね。

harasawaさん、こんばんは。
会社の姿勢はともかくとして、キヤノンのカメラは人気がありますからね。
R5、R6がずっと品薄で、予約しているユーザーさんは年内に欲しいと思っているのではないかと。
ずっと対抗馬だったニコンがこのところ元気がないのが気掛かりです。
ミラーレス時代になり、この先数年で大きな変化がありそうです。

KONDOHさん、こんばんは。
久しぶりにコメントします。4月から災害復旧関連の職場に異動し、忙しい日々です。
tokiwaiさんの仰るとおり、カメラやオーディオのジャンルを超えた良い記事ですね。
間違いを素直に認める、厳しい意見に対して真摯に応える会社を応援したいですね。

ななさん、こんばんは。
>4月から災害復旧関連の職場に異動し、忙しい日々です。
大変なお仕事に就かれたのですね。お疲れ様です。お忙しそうですが、お身体大切にして頑張ってください。
何処の企業でも良きアドバイスに対し、全く聞く耳を持たない管理職はいるものです。
そういう人間の下で働く部下は皆苦労します。経験談。(笑)
しかし、ブログ記事に出て来る大きな企業の場合はイメージが悪くなってしまいますね。

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