レコード(SP)で行こう!
クライスラー/美しきロスマリン(10inch 英HMV盤)
戦前の歴史的名ヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーの自作自演盤です。確か1929年の録音です。
昨今、アナログレコードがブームになっているようです。なので、私のコレクションからアナログレコードをご披露させて頂きます。ただし、一般的なLPレコードではなく、もっと古いSPレコードです。勿論、自分が生まれる遥か前のもの。
ビニールで出来ている現代のLPレコードではなく、落としたら割れてしまう大昔の78回転のレコードであります。
ヘンデル/「アルキーナ」組曲(10inch 英HMV盤)
W.メンゲルベルク指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
ハイドン/交響曲第100番「軍隊」(英HMV盤)
ブルーノ・ワルター指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」(日本コロムビア盤)
W.フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
1937年に録音された、フルトヴェングラーにとって最初の「運命」になります。
上記フルトヴェングラー盤のケース(アルバム)です。ポップス系の歌手の新譜をよく「アルバム」と称していますが、一枚ペラのジャケットなのに何故「アルバム」と呼んでいるのか? 昔、交響曲のように長尺もののSPレコードは数枚になってしまうので、こうしたケースに入れられて販売されていたようです。まさに写真アルバムのように見開きの体裁になっています。
「アルバム」と呼ぶのはこうしたセットが語源になっています。SPレコードは30cmサイズでも片面4分前後しか音楽が入っていませんので、交響曲などは5枚、6枚のセットになってしまいます。なので、こうしたアルバムが使われていたわけですね。
ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」(日本コロムビア盤)
B.ワルター指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
上記ワルター盤のアルバムです。ワルターがウィーン・フィルを指揮した「軍隊」と「田園」は歴史的名盤です。
ヨーゼフ・シュトラウス/ワルツ「オーストリアの村つばめ」(日本テレフンケン盤)
E.クライバー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
名指揮者カルロス・クライバーの父、エーリッヒ・クライバーの名演盤。カルロス・クライバーのワルツが素晴らしいのは父譲りですね!
日本語表記が右から左へと書かれていて、時代を感じさせます。
アート・テイタム(10inch 米DECCA盤)
ジャズ界の歴史的ピアニスト、アート・テイタムのソロが聴けます。
コールマン・ホーキンス・オールスター・オクテット(10inch 米キャムデン盤)
テナーサックスの大御所、コールマン・ホーキンスの古い録音です。
ガーシュウィン/サマータイム(10inch 米マーキュリー盤)
チャーリー・パーカー、LPレコードの名盤「ウイズ・ストリングス」に収められている「サマータイム」。このSP盤がオリジナルです。
SP盤の袋もオリジナル。(笑)
ナウズ・ザ・タイム(10inch 米SAVOY盤)
これも良く知られたパーカーの名盤。LPに復刻されていますね。若きマイルス・デイヴィスのトランペットも聴けます。
レッツ・ダンス(10inch 米コロンビア盤)
クラリネットの名手、ベニー・グッドマン楽団の名演盤です。
今日は歴史的資料とも言えるアナログ78回転SPレコードをご覧頂きました。それもクラシックは戦前に録音、発売された盤ばかり。
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