« 運河の光景 | トップページ | ケンとメリー »

2021年2月24日 (水)

アンドレ・プレヴィンさんを偲んで

5071

5075

Shelly Manne & His Friends*

 マイ・フェア・レディ

SIDE 1
1. 教会に間に合うように行ってくれ
2. 君住む街で
3. アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス
4. そうなったら素敵

SIDE 2
1. アスコット・ガヴォット
2. ショウ・ミー
3. ちょっぴり幸せ
4. 一晩中踊れたら

アンドレ・プレヴィン(ピアノ)
リロイ・ヴィネガー(ベース)
シェリー・マン(ドラムス)

録音 : 1956年8月17日、コンテンポラリー・スタジオ
エンジニア : ロイ・デュナン

米Fantasy(CONTEMPORARY)OJC-336(再発盤)

指揮者のアンドレ・プレヴィン(1929 - 2019)さんが一昨年2月、ご逝去されました。90歳を間近にしてだったんですね。

クラシックの指揮者なのに掲載されているレコードはクラシックじゃないぞ!

と、おっしゃるかもしれませんね。実はプレヴィンさん、指揮者になる前はジャズピアニスト、映画音楽の作曲などで活躍しておりました。ピエール・モントゥーから指揮法を学び、1960年代からクラシック音楽界での活動が始まったようです。

↑ このレコードジャケット、大きく「MY FAIR LADY」とクレジットされていますが、オリジナル盤はもっと小さく表示されています。多分、ブロードウェイ・ミュージカル、若しくはオードリー・ヘップバーンの映画が世界的にヒットした後、コンテンポラリーレコードは急遽大きく目立つように変更したのではないかと想像します。

で、そのブロードウェイ・ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の音楽を作曲したのがアンドレ・プレヴィンさんなのです。私はNHK-BS 4Kで放送された8K版でヘップバーンの映画を見ましたが、楽しい音楽が次々と歌われます。ピアニスト、作曲家、指揮者と、多才な芸術家だったのですね。

ご紹介のレコードはプレヴィンさんのリーダー作ではなく、ドラムのシェリー・マンのリーダー作なのです。レコードのタイトルをご覧頂ければお分かりになるかと。私はこのレコードが大好きで、時折レコードを引っ張り出しては聴いております。

オリジナル盤が欲しいのですが、未だ出遭っていません。大きく「MY FAIR LADY」とクレジットされた米コンテンポラリー盤は何度か見ているのですが、完オリ盤は未だです。もっとも意識して廃盤店を回っているわけではないので、そのうち先日ご紹介したクラーク・テリー盤のように偶然の出遭いを期待して待ってます。(笑)

現在私が所持しているレコードは、米ファンタジー社から一時期往年のジャズ名盤を継続して再発売していたシリーズ(Original Jazz Classics)中の1枚で、極めて状態の良い盤を700円で中古購入したものです。このシリーズが出ていた頃、私はオリジナル盤にしか興味がなく、OJC盤(新品で1,200円前後)には見向きもしていませんでした。(^^;

中古購入でしたが、元の盤質が良いのとジャケットの作りも綺麗な事に驚きました。音楽を楽しむのに何の不自由もありません。でも、オリジナル盤(モノラル)が欲しい。(笑)

5073

5074

Shelly Manne & His Friends*

SIDE 1
1. TANGERINE
2. I COVER THE WATERFRONT
3. SQUATTY ROO

SIDE 2
1. COLLARD GREENS AND BLACK-EYED PEAS
2. STARS FELL ON ALABAMA
3. THE GIRL FRIEND

アンドレ・プレヴィン(ピアノ)
リロイ・ヴィネガー(ベース)
シェリー・マン(ドラムス)

録音 : 1956年2月11日、コンテンポラリー・スタジオ
エンジニア : ロイ・デュナン

米CONTEMPORARY C3525(オリジナル盤)

同一シリーズでして、最初の「マイ・フェア・レディ」は米ファンタジー社による再発のステレオ盤ですが、こちらはモノラル盤であります。そしてオリジナル盤です。しかし、ロイ・デュナンの録音は素晴らしいですね! そう言えばオーディオ評論家、故菅野沖彦さんがロイ・デュナンを絶賛していた事を思い出しました。菅野さんも録音エンジニアでしたからね。

コンテンポラリー盤、ロイ・デュナンが録音に使用したマイクまで記述があるのですよ。凄いです。ちなみに本盤の録音には独AKGのC-12を二本、独テレフンケンのU-47を一本と記述があります。そしてカッティングにはウェストレックスのカッティング・ヘッドを使用していると。

ジャズの録音エンジニアは東海岸のルディ・ヴァン・ゲルダー、西海岸のロイ・デュナン、日本流に言えば東西の横綱というところでしょうか。

ところでプレヴィンさんのピアノ、最高です。ピアノ・トリオの編成ですが、2枚とも楽しめる演奏です。スイングします! シェリー・マンのドラムは勿論、リロイ・ビネガーのベースも最高です。

ナチス政権時代、まだ子どもだった頃に家族(ユダヤ系)はフランスに逃れ、その後アメリカへ渡って市民権を得たそうです。ヒトラーという、とんでもない狂人のために一体どれだけの人々が犠牲になっているのか。

プレヴィンさん、晩年はNHK交響楽団の首席指揮者として何度も来日し、名演を聴かせてくれました。しかし、私はジャズピアニストとして活躍したプレヴィンさんを尊敬する芸術家の一人として、偲びたいと思います。

※ 毎年の事ながら、花粉症で鼻水と目の痒みに悩まされています。(;_;)

« 運河の光景 | トップページ | ケンとメリー »

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 運河の光景 | トップページ | ケンとメリー »