レコード(10inch)で行こう!
CHRIS CONNOR
米BETHLEHEM BCP 1001
今日は10インチレコード(25cm盤)のご紹介。調べてみると78回転SPレコードの時代から米コロンビアレコードがLPレコードを発売したのが1948年。10インチLPレコードは1955年くらいまで発売されていたようです。当然、RIAAカーブが制定される前ですから、イコライザーカーブは各社バラバラの時代になります。
あちこちいろいろ調べました。BLUE NOTEはAES、COLUMBIAは言うまでもなく自社COLUMBIA、PACIFIC JAZZは自社オリジナルカーブのようです。
ジャズの12インチLPレコード(30cm盤)が発売された当初、元々は10インチ盤で発売されていた音源に2〜4曲ほどプラスし、12インチ盤として焼き直されたものが結構ありまして、厳密なるオリジナルは10インチ盤の方というものが結構あります。もっとも10インチ盤もSPレコードを復刻したものがあるわけですが。
人気ジャズ歌手クリス・コナーです。ベツレヘムレーベルでの録音は3枚の10インチ盤で発売されましたが、これらは後年2枚の12インチ盤に編集し直されてから発売されています。
10インチ盤のこのジャケット写真はジャズファンに人気があるのですが、残念ながら12インチ盤では使われていません。12インチ盤のジャケットはつまらないです。(^^;
レコード番号から、ベツレヘムレーベル最初の一枚ですね。
実はこのレコード、もう一枚持っているのですが、そちらはセカンドプレスだと思います。ジャケット全体のグリーン色が薄いですし、レコードのセンターレーベルの文字サイズと位置が微妙に違うのと、デッドワックスの番号もオリジナル盤は手書きですが、セカンドプレスと思われる盤は機械プレスです。
URBIE GREEN SEPTET
米BLUE NOTE BLP 5036
ディキシーからスイング時代に活躍したトロンボーン奏者、アービー・グリーンがブルーノートに残した貴重なリーダー作。
ジャズを聴き始めて間もなく、ブルーノートのオリジナル盤を夢中になって蒐集していた時期がありました。しかし、近年ブルーノートレーベルの看板とも言うべきギンギラギンのハードバップを聴く事は滅多になく、先日ご紹介した数枚を残して皆売却しています。あれは残しておけば良かったと後悔しているのが一枚だけあります、実は。
このアービー・グリーンはハードバップ時代を迎える前の言わばスイング系・・・というより中間派と言ったら良いのでしょうが、現在はこういうジャズを好んで聴いています。
VIC DICKENSON SEPTET
米VANGUARD VRS-8002
こちらもヴィック・ディッケンソンのトロンボーンを楽しめます。この盤もアービー・グリーン盤と同じく入手以来繰り返し聴いていますが、まったく飽きません。ルビー・ブラフのトランペットも良いです。中間派は安心して聴く事が出来ます。
ヴィック・ディッケンソンを知ったのはもう随分前の事。俳優の故藤岡琢也さんがジャズ雑誌の愛聴盤特集のような記事の中で、ご自身の長年の愛聴盤としてヴィック・ディッケンソンのヴァンガード録音を集めた二枚組の国内盤を挙げていたのです。藤岡琢也さんのジャズ好きは知る人ぞ知る、というほどだったそうです。
それからしばらくして、上記米ヴァンガード盤を中古レコード店で見つけ、購入した次第。ジャケットはご覧のようにテープで補修されていますし、盤の状態もあまり良くありません。そのお陰でオリジナル盤にもかかわらず安かったですけど。藤岡琢也さんが愛聴されていた二枚組には曲数が全然足りませんが、ホントに良い演奏です。
LOUIS ARMSTRONG CLASSICS
米DECCA DL 5225
サッチモの愛称で親しまれていたルイ・アームストロングの演奏を楽しめます。
実に楽しいレコードです。「聖者の行進」も入っています。
RED NICHOLS CLASSICS Vol. 1
米BRUNSWICK BL 58008
RED NICHOLS CLASSICS Vol. 2
米BRUNSWICK BL 58009
以上二枚はこれまたディキシーからスイング時代に活躍したコルネット奏者、レッド・ニコルスのリーダー作。
ジャック・ティーガーデン、ベニー・グッドマン、グレン・ミラー、ジーン・クルーパと、錚々たるメンバーの演奏が聴ける5つの銅貨。
CHET BAKER QUARTET
米PACIFIC JAZZ PJLP-6
ジャズファンならどなたもご存知、チェット・ベイカー初期の有名盤。私はこのジャケットに惚れ込みまして、何とかオリジナル盤で入手したいと思い、探しに探して見つけたジャケット、盤とも極上の逸品。
私にとって、中古レコードに支払った額としてのレコードを記録しています。(^^;
お金を有るだけ自由に使っていた時代でしたから。(笑)
CHET BAKER SEXTET
米PACIFIC JAZZ PJLP-15
こちらも同じくチェット・ベイカー初期の10インチ盤ですが、ジャケットの状態はご覧の通りで、盤の状態もまぁBからCランクというところなので、こちらは10インチオリジナルとしては嘘みたいに安価でした。
二枚ともレーベルは黒に見えますが、実際の色は黒に限りなく近い焦茶色です。
10インチ盤を30cmサイズのターンテーブルに乗せるとこんな感じです。盤を乗せる時は12インチ盤と同じ感覚ですが、取り上げる時が少し厄介。ターンテーブルマットが10インチ盤を乗せる事を考えていないので。
再生時、10インチ盤という事をうっかり忘れて聴いていると、思いのほか早く針はセンターレーベルへと行ってしまいます。慌ててレコードプレーヤーへと。(笑)
以上、今日は10インチ盤コレクションの一部をご紹介させて頂きました。
« アリーナ建設地域 | トップページ | フルトヴェングラーの遺産 »
コメント