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2021年4月30日 (金)

女はみんなこうしたもの

モーツァルト/歌劇「コシ・ファン・トゥッテ」

邦題 : 女はみんなこうしたもの

指揮 : カール・ベーム

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グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
ヘルマン・プライ(バリトン)
ペーター・シュライヤー(テノール)
ローランド・パネライ(バス)
レリ・グリスト(ソプラノ)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

録音 : 1974年8月、ザルツブルク音楽祭でのライヴ収録

独Grammophon 415 381-1(3枚組 アナログレコード)

モーツァルトの四大オペラのうちのひとつ、「コシ・ファン・トゥッテ」はカール・ベームが指揮した三つの録音を愛聴しております。

NHKさんがこのオペラを放送する際、原題の「コシ・ファン・トゥッテ」とは呼ばず、日本語訳の「女はみんなこうしたもの」で紹介しますね。何故だかは分かりませんが。ではと、今日のブログタイトル、私もNHKさんに合わせました。(笑)

3セット持っている録音の中で、一番のお気に入りがこちらです。1974年夏のザルツブルク音楽祭で収録されたものですが、お気に入りのバリトン、ヘルマン・プライがグリエルモを歌っています。同じく1960年夏のザルツブルク音楽祭でのライヴ録音もヘルマン・プライでして、最高のグリエルモです。

モーツァルトのオペラ、フィガロ(フィガロの結婚)、パパゲーノ(魔笛)、グリエルモ(コシ・ファン・トゥッテ)の三役は私にとってヘルマン・プライ以外考えられないのです。モーツァルトのオペラはいろいろな指揮者、歌手で聴いて来ましたけど、以上三役でヘルマン・プライ以上の歌唱を聴いた事が一度としてありません。

さて、「コシ・ファン・トゥッテ」ですが、内容が不謹慎だという事でワーグナーは酷評していたそうですね。確かに台本は極めて馬鹿馬鹿しい茶番劇ですが、音楽はやはりモーツァルトですね・・・素晴らしいです。

このオペラをご存知ない方のために簡単にご紹介しますが、グリエルモとフェルランド、二人の青年士官がそれぞれの恋人、フィオルディリージとドラベッラ(二人は姉妹)は貞淑で女性として素晴らしい事を自慢にしている。

ところが哲学者のドン・アルフォンソが「女はみんな心変わりするもの」と言い、それを実証するため、グリエルモとフェルランドに変装させ姉妹を誘惑させる事に。それにはお金を賭け、姉妹が誘惑に負けたらドン・アルフォンソの勝ち。姉妹が誘惑を退けたらドン・アルフォンソの負け。

とまぁ、そういう茶番劇です。姉妹の女中であるデスピーナもドン・アルフォンソからお駄賃を貰ったので、姉妹を誘惑に来た見知らぬ男たち(グリエルモとフェルランド)の誘いに乗るよう煽るわけです。

このライヴ録音は登場する歌手六人に穴がなく、とても素晴らしい演奏です。私にとって「コシ・ファン・トゥッテ」のベストワンです。レコードBOXに使われたステージからのワンショットがこのオペラの楽しさを表していますね。

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エリザベート・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
ジュゼッペ・タディ(バリトン)
アルフレード・クラウス(テノール)
ワルター・ベリー(バス)
ハニー・シュテフェック(ソプラノ)

フィルハーモニア管弦楽団
フィルハーモニア合唱団

録音 : 1962年9月、ロンドン・キングズウェイ・ホール

東芝EMI EAC-77232/34(3枚組 アナログレコード)

1964年まで、ベーム指揮による「コシ・ファン・トゥッテ」はザルツブルク音楽祭の人気演目だったようです。この東芝盤には豪華な分厚い解説書(対訳)が封入されているのですが、1961年のステージ写真と共にオペラ評論の第一人者だった音楽評論家、故高崎保男氏が解説を書いています。

ギュンター・レンネルト演出によるベーム指揮の「コシ・ファン・トゥッテ」を二回見る機会があったそうで、実に素晴らしい演奏であった事を書かれています。シュヴァルツコップが事実上ステージに立たなくなった事でこの「コシ・ファン・トゥッテ」は音楽祭から消えてしまったそうです。

ですから英EMIによるフィルハーモニア管弦楽団との当録音は、毎年ザルツブルク音楽祭の人気演目だった間にスタジオ録音されたわけです。

ただし、音楽祭と共通の歌手はシュヴァルツコップとルートヴィヒだけで、そこがこの録音の残念なところ。ですが、このスタジオ録音は歴史的名録音と評価されておりまして、その事に依存はありませんが。

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エリザベート・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
ヘルマン・プライ(バリトン)
ワルデマール・クメント(テノール)
カール・デンヒ(バス)
グラツィエラ・シュッティ(ソプラノ)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

録音 : 1960年7月27日、ザルツブルク音楽祭でのライヴ収録

伊MELODRAM MEL708(3枚組 アナログレコード)

こちらはイタリアのMELODRAMレーベルから発売された1960年夏のライヴを収録したレコードです。多分、放送録音と思われます。著作権無視した録音がイタリアからはいろいろと発売されましたので。イタリアの放送局放出の録音が多かったですから、オペラだけでなくコンサート録音もいろいろ出ていました。

やはりスタジオ録音と聴衆のいるステージでのベームは違いますね。英EMIによるスタジオ録音のベームはいつも通りテンポが若干遅目です。スタジオ録音のベームは手堅いのですが、面白みに欠ける事もしばしばです。

ですが、冒頭の1974年と、この1960年のライヴは実に軽快で「コシ・ファン・トゥッテ」を堪能出来ます。聴衆を前にしたベームの指揮は音楽が生き生きしています。歌手陣の優れた歌唱もあって、「コシ・ファン・トゥッテ」を最高に楽しめる事が何よりです。

グラツィエラ・シュッティのデスピーナも可愛らしいです。グラツィエラ・シュッティを初めて聴いたのはマゼール指揮の「フィデリオ」で、ロッコの娘マルツェリーネを歌っていました。脇役的ソプラノが実にハマっています。レリ・グリストのデスピーナも良かったですし、ベームの「コシ」は本当に素晴らしいですね!

今日はベーム盤三種による「コシ・ファン・トゥッテ」をご紹介させて頂きました。オペラは音楽、演劇、文学とを合わせた総合芸術とおっしゃった方がおりますが、本当にそう思います。

2021年4月29日 (木)

大瑠璃

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春になればこの野鳥は欠かせません。

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南方から渡って来る渡鳥、オオルリです。

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地上に降りるのは珍しい!

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初めて札幌で出遭った時は感動したものです。

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この後ろ姿はあまり綺麗に見えませんですね。

同じく瑠璃色の野鳥にルリビタキがいますが、どちらも艶やかですね。

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オオルリの♀なのか、コサメビタキなのか、イマイチ判別がつきません。

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君もなかなか凛々しいですよ。(^^)

2021年4月28日 (水)

フランスのエスプリ

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モーツァルト
フルートとハープのための協奏曲 ハ長調 K.299
クラリネット協奏曲 イ長調 K.622

ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
リリー・ラスキーヌ(ハープ)
ジャック・ランスロ(クラリネット)

ジャン=フランソワ・パイヤール 指揮
パイヤール室内管弦楽団

録音 : 1963年6月

仏ERATO STU 70175(本国アナログレコード)

この有名(録音)盤ですが、以前ESOTERICさんからSACDで発売された事があるのですが、そのSACDの中古がなんと1万円近い価格で売られていました。いやもう、ビックリです!(◎_◎;)

どうして・・・? という気持ちが拭えないのですが、需要と供給のバランス、そういう高価格でも買い求めたい人がいるのでしょうね。アナログレコードの初期盤でも私からしたら異常なぼったくり価格と思っているレコードが実際のところ売れているのですから。

まぁ、私は繰り返しますがクラシックの中古レコードは例えオリジナル盤(初期盤)でも1,500円以上のものは購入しませんけど。ちなみに今日ご紹介の本国フランスのエラートレーベル盤ですが、もちろん中古で購入しています。で、購入価格は僅か800円です。日本製SACDの中古は1万円もするのに、本国プレスのレコードは800円。(^^)

クラシックに稀少盤(戦前のSPを除く)は無し! が、自分の理念ですので、馬鹿馬鹿しい金額の中古クラシックレコード(& CD)は買いません。

ところで、「フルートとハープのための協奏曲」はモーツァルトがパリ滞在中に当時のロココ趣味を反映させて作曲されたとされる人気曲ですが、今日ご紹介のレコードはフランスのエスプリを感じさせるフランスの演奏家たちによる録音です。

何となく、フランス・パリを思わせるギャラントな演奏です。自分の好みかと問われればそうではないのですが、こういう演奏も有りかなと思っています。

リリー・ラスキーヌのハープが良いですね。華麗なランパルのフルートに明るい音色のパイヤール室内管弦楽団が組み合わさって、まさにフランスの一流演奏家たちによる豪華絢爛たるモーツァルト演奏です(少々大袈裟かな?)。

ジャック・ランスロによるクラリネット協奏曲は、ランスロの明るいクラリネットの音色が曲想とイメージが合わず、私にはイマイチ楽しめない演奏です。テンポも速く、自分がこの曲に持っているテンポ感とは乖離していますし。

今日はドイツ、オーストリア系の演奏家たちとは一味違う、フランスの演奏家たちによるモーツァルトをご紹介させて頂きました。

2021年4月27日 (火)

春の声

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春を迎え・・・、

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野鳥たちの囀りも元気になっています。

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お、何かを咥えましたね!

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これからは繁殖のシーズンなので、忙しくなりますね。

2021年4月26日 (月)

春の花も・・・

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新宿御苑も入場制限でしたね・・・。

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ネットから事前に予約が必要という・・・、

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嘗てない手段でした。

しかし、25日からは緊急事態宣言発出で臨時閉苑です。

2021年4月25日 (日)

フルトヴェングラー新リマスタリングを聴いてみた

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ベートーヴェン/交響曲第1番、第3番「英雄」

LP 1
SIDE A 交響曲第1番〜第1楽章、第2楽章、第3楽章
SIDE B 交響曲第1番〜第4楽章/交響曲第3番「英雄」〜第1楽章

LP 2
SIDE A 交響曲第3番「英雄」〜第2楽章
SIDE B 交響曲第3番「英雄」〜第3楽章、第4楽章

ウィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1952年11月、ウィーン楽友協会

2021年、新リマスター音源を使用(4月16日発売)

Warner Classics 190295102029(2枚組 180g復刻重量盤)

往年の名指揮者、フルトヴェングラーの旧EMI録音が、ワーナークラシックスから2021年新リマスター音源によるアナログレコードが先行発売されたので購入してみました。曲目はベートーヴェンの交響曲第1番と第3番「英雄」で、180g重量盤による2枚組です。両曲ともたっぷり余裕を持ったカッティングがなされています。

本年秋、「新フルトヴェングラー全集」として発売予定(多分CD)だそうですが、前回のリマスターは2010 - 2011年にアビーロード・スタジオで英EMIの手によって96kHz/24bitというフォーマットでデジタルリマスターされています。BOXで過去に発売済み。

今回はワーナークラシックスにより192kHz/24bitという、前回より高ビットによるリマスターですので、興味を持って新リマスターを聴いてみたくなったのです。先行発売のアナログレコードが新リマスターの初公開という事になります。

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ベートーヴェン/交響曲全集

東芝EMI WF-47001〜7(7枚組 アナログレコード)

で、すでに手元にある音源と聴き比べをしてみました。嘗て東芝EMIから発売されたベートーヴェンの交響曲全集のセットから第1番と第3番を取り出して聴いています。

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2010 - 2011年、リマスター音源

英EMI 50999 9 07878 2 9(21枚組 CD)

もうひとつはCDで、英EMIが自社の音源をワーナークラシックスに手放す直前に自社でデジタルリマスターし、発売したセットものの中から該当のCDを聴きました。

それぞれ全楽章聴いて比べたわけではなく、第1番は第4楽章を少し、「英雄」は第1楽章の冒頭から提示部迄です。聴き比べをした後、ワーナークラシックス盤は二曲とも全楽章を聴きました。

結果から申しますと、東芝EMIのレコードは高域、低域ともそこそこで録音の古い音源に多い刺激的な、言い換えれば歪み感の少ない聴きやすい音です。

CDは東芝EMI盤の上下を若干強調した音に聴こえます。ただ、これは使用しているCDプレーヤーとも関係しますので、あくまでも参考程度という事でご理解ください。

結果、今回先行発売された新リマスター音源を使ったレコードが一番良かったです。同じレコードの東芝EMI盤より少し音に厚みがあって、レンジも上下に若干伸びています。と言って歪み感は増していません。秋に「新フルトヴェングラー全集」として発売される際は当然CDだと思いますので、レコードの印象とはまた変わるかもしれませんが。

これはレコードとCDとでは聴く手段が違いますので、同じ音源を使用しても聴いた印象が変わるのは当然だからです。カートリッジによっても変わりますし。更には聴き手の好みも関係しますし。厳密なる聴き比べはCD同士、レコード同士でないと・・・。

チョン・キョンファの「コン・アモーレ」というアルバムを以前「私の愛聴盤」でご紹介した事がありますが、当時はCDでしか聴いていませんでした。デジタル録音なので、CDで聴くのは当たり前ですね。

その後、大分経ってから180g復刻重量盤のレコードをうっかり購入しちゃいました。うっかりと言ったのはデジタル録音という事を忘れていたのです。基本、デジタル録音はレコードではなくCDで聴けば良いと思っているからです。

通販で届いたレコードジャケットを見て、「あ、そうだデジタル録音だった!」と、自分の馬鹿さ加減に呆れながらもターンテーブルに載せて聴いてみたら、「何々・・・CDよりこのレコードの方が全然良いじゃん!」と、一時は買ってしまったうっかりミスを悔やんだものの、両面聴き終えた時には「買って良かった!」と、今も思っています。(笑)

ですから、このフルトヴェングラーの音源も果たしてCDだとどの程度印象が変わるのか、今は分かりません。もっとも秋に発売予定のCDを購入するかどうかも分かりません。自分は英EMIのBOXを持っていますので、充分なような気も。

ただ、デジタルリマスタリングに使う機器は10年の間に進歩しているはずなので、ある程度の期待は持って良いように思います。アナログテープの劣化との相殺加減も多少考慮されますが。

2021年4月24日 (土)

SACDを楽しむ(14)

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R.シュトラウス/歌劇「ナクソス島のアリアドネ」

プリマドンナ/アリアドネ : グンドゥラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ツェルビネッタ : シルヴィア・ゲスティ(ソプラノ)
作曲家 : テレサ・ツィリス=ガラ(ソプラノ)
テノール歌手/バッカス : ジェイムズ・キング(テノール)
音楽教師 : テオ・アダム(バリトン)
水の精 : エリカ・ヴェストマン(ソプラノ)
木の精 : アンネリース・ブルマイスター(ソプラノ)
ハルレキン : ヘルマン・プライ(バリトン)
舞踏教師/スカラムッチョ : ペーター・シュライヤー(テノール)

ルドルフ・ケンぺ 指揮
シュターツカペレ・ドレスデン

録音 : 1968年6月、7月 ドレスデン・聖ルカ教会

TOWER RECORDS(英EMI) TDSA177/8

四管編成の大オーケストラ作品が多いR.シュトラウス(1864 - 1949)の作品ですが、この「歌劇「ナクソス島のアリアドネ」は僅か36名編成のオーケストラで演奏されるという、珍しい作品です。東西冷戦下の1968年、録音は西独エレクトローラ(独EMI)と東独シャルプラッテンとの共同制作。

このSACDはTOWER RECORDSレーベルからの発売で、本国にあるオリジナルのアナログ・マスターテープから192kHz/24bitでデジタル化したマスターを使い、800セットでの限定販売(シリアル・ナンバー付き)です。発売は昨年12月。

さて、この作品はプロローグと実際のオペラの二部構成で、プロローグではオペラに出演する歌手や作曲家、音楽教師のドタバタぶりが描かれています。本番のオペラはお伽話のような感じで、楽劇「サロメ」を作曲した人とは思えない作品です。

ギリシャ神話に登場するアリアドネの悲劇が描かれているのが本番のオペラなのですが、私はところどころワーグナーの楽劇「ワルキューレ」の第一幕とオーバーラップしました。

バッカスを歌っているのがワーグナーの作品で一時引っ張りだこだったテノールのジェイムズ・キング。ジークムントを歌っているような感じで、アリアドネがまるでジークリンデのよう。R.シュトラウスの音楽もワーグナーを意識して作曲したのではないかと思うほど雰囲気が似ている箇所があるのです。

しかし、R.シュトラウスの音楽も素晴らしいです。室内オーケストラほどの編成でありながら、時にフルオーケストラ並みの響きを奏でます。ですが、全体的にはお伽話に相応しい音楽で、R.シュトラウスに対する印象が大きく変わりました。

アリアドネを歌っているグンドゥラ・ヤノヴィッツがまた素敵な声を聴かせてくれます。声が少し若いですね。私が知っているヤノヴィッツはもっと後の時代なので、とても新鮮に感じました。

シルヴィア・ゲスティのツェルビネッタも見事なコロラトゥーラを聴かせます。ハンガリー出身のゲスティは東ドイツで活躍された方なので、西側での録音が少なかった事が悔やまれます(後に西側へ亡命)。素晴らしいソプラノですね! スウィトナーが指揮したモーツァルトのオペラでも歌っていますが、 3年前に惜しくも亡くなられております。

ところで私が一番驚いたのはバリトン歌手でもっとも贔屓にしているヘルマン・プライがこの作品に参加していた事。聴く前、歌手陣の名前は主役クラスしか注意して見ていなかったのです。
・・・が、

途中で、「あれ? この声ってヘルマン・プライじゃないのかなぁ?」と思ってインレットの配役欄を見直してみると、下の方に記述があるではないですか。ハルレキンというチョイ役にヘルマン・プライの名前がありました。やはり! プライ参加でこの録音の価値が一段上がりましたね。(笑)

ケンペ生誕110周年を記念したディスクですが、TOWER RECORDSさんは埋もれ気味になっている貴重な録音を復刻してくれますので、これからも期待しています。

2021年4月23日 (金)

光景

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人と接しないお散歩時のお気軽スナップ。

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いつまでこういう生活が続くのでしょうか? 全国民がワクチン接種終了するまで?

先日、テレビのニュース番組を見ていたら、日本の或る製薬会社のCEOが日本製ワクチンの研究、製造についてインタビューに答えていました。驚きの内容でした。

外国の製薬会社は政府の大きなバックアップがあったから早期のワクチン製造に繋がったと。ところが日本政府はどちらかと言うと日本製ワクチン製造については消極的なんだそうです。何故か・・・?

それは日本製ワクチンで何か不具合が生じた時、承認した政府(厚労省)が責任を問われるからのようです。外国製ワクチンなら責任を問われずに済むと。

番組を見ていて呆れました。そういえば菅総理は二言目には「専門家の意見を聞いて」と、会見で述べていますが、あれは何か生じた時に「専門家の意見に従っただけだ」と、責任逃れするためなのですね。実際には専門家(分科会)の意見はほとんど無視しているようですが。

いろいろな意味で困りましたねぇ・・・。

2021年4月22日 (木)

紙媒体の終焉

「日本カメラ」も、とうとう5月号を最後に休刊(廃刊)という事になりましたね。会社そのものも解散だそうで、とても厳しい時代になりました。

新聞、雑誌といった紙媒体はこれからの時代、休刊が増えると思います。私自身も雑誌類はほとんど購入する事がなくなっています。オーディオ誌、カメラ誌なんて随分前から購入していません。

例外はムック本として発売された「間違いだらけのカメラ選び」を購入したくらいです。ネット社会ですから雑誌記事より早く情報が入って来ますので、雑誌は後追いになっていますよね。これでは紙媒体の立ち位置が危うくなるのも仕方ありません。

で、私は数年前から雑誌類は「読み放題」のサービスを有効活用しています。電子書籍で読みますので、タブレットやスマホを利用します。

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年額3,960円(税込)で、週刊誌、月刊誌が読み放題です。月額にすると300円(税抜き)です。300円では紙媒体のオーディオ誌もカメラ誌も、僅か一冊すら買えません。

↑ 上記スクリーンショットは読み放題サービスのアプリの一画面でして、お気に入りのページです。自分が読みたい雑誌をお気に入りに登録しておくと、新刊が発売される度、ここに新刊の表紙が現れますので、ダウンロードすれば直ぐに読めるようになります。

その他の雑誌は「ホーム」をクリックするとジャンル分けされた雑誌の表紙が表示されますので、関心を持った雑誌類をクリックすればダウンロード後に読めるようになります。バックナンバーは一年前まで読めるようです。

こういうサービスがありますから、余計紙媒体が売れなくなりますよね。ハイエンドオーディオ誌「STEREO SOUND」なんて2千数百円もします。そもそも買ってまで読みたいと思う雑誌ではないので、このサービスでサラッと見て終わりです。(笑)

昔・・・と言うほど昔ではないですが、毎号楽しみに購入していました。しかし、現在の執筆陣はボッタクリ価格の機器を一生懸命ヨイショしているだけの記事に終始していて、まったく読む価値がありません。参考になる良い記事を書いていた執筆陣の方たちがお亡くなりになった事もつまらなくなった一因ですね。

カメラ誌もオーディオ誌と一緒で、ライターが新製品をヨイショしているだけの記事内容ですから、身銭を切ってまで購入したいとは思いません。「CAPA」なんてその典型。「デジタルカメラマガジン」も毎号同じような特集記事が続きますね。創刊からしばらくは購入して読んでいましたけど、最近はマンネリですね。

昨年休刊になった「カメラマン」もこの読み放題で読む事が出来たのですが、カメラ誌では一番面白かったです。休刊になった時はがっかりしたものです。あ、私のように身銭を切って紙媒体を買わないから休刊の原因になるのですね。(^^;

まぁ、オーディオ誌もカメラ誌も身銭を切ってまで買いたくなるような、読みたくなるような記事はまったくないですね。唯一、「カメラマン」の特集記事「間違いだらけのカメラ選び」は面白かったです!

2021年4月21日 (水)

JR鶴見線

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JR鶴見線、運転室後ろから。

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鶴見線の線路際で。

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この周辺は野良ちゃんが多いようで。

2021年4月19日 (月)

ディヌ・リパッティの芸術

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Dinu Lipatti

LP 1
ショパン/ワルツ集(全14曲)

録音 : 1950年

LP 2
ショパン/ピアノ・ソナタ第3番 ロ短調
舟歌 嬰ヘ長調
マズルカ第32番 嬰ハ短調
夜想曲第8番 変ニ長調

録音 : 1947年、1948年、1950年

LP 3
J.S.バッハ/パルティータ第1番 BWV825
J.S.バッハ/主よ、人の望みの喜びよ
J.S.バッハ/シチリアーノ
J.S.バッハ/コラール前奏曲「来れ、異教徒の救いの主よ
J.S.バッハ/コラール前奏曲「イエス、わたしは主の名を呼ぶ」
スカルラッティ/ソナタ ホ長調 L.23、ソナタ ニ短調 L.413

録音 : 1947年、1950年

LP 4
モーツァルト/ピアノ協奏曲第21番 ハ長調 K.467
モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮(K.467)
ルツェルン祝祭管弦楽団

録音 : 1950年

LP 5
シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調
グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮(シューマン)
フィルハーモニア管弦楽団

アルチェオ・ガリエラ 指揮(グリーグ)
フィルハーモニア管弦楽団

録音 : 1948年、1947年

LP 6
ショパン/ピアノ協奏曲第1番 ホ短調
ショパン/練習曲 ホ短調 作品25の5、変ト長調 作品10の5「黒鍵」

オットー・アッカーマン 指揮(協奏曲)
チューリッヒ・トーンハレ管弦楽団

録音 : 1950年

LP 7
シューベルト/即興曲 変ト長調 D.899の3、変ホ長調 D899の2
リスト/ペトラルカのソネット第104番
ブラームス/4手のためのワルツ集 ※
ラヴェル/道化師の朝の歌
エネスコ/ピアノ・ソナタ第3番 ニ長調

ナディア・ブーランジェ(第2ピアノ)※

録音 : 1937年、1943年、1947年、1948年、1950年

以上、
ディヌ・リパッティ(ピアノ)

独EMI 1C 197 15 3780 3(7枚組アナログレコード)

久しぶりにルーマニア出身のピアニスト、
ディヌ・リパッティ(1917.3.19 - 1950.12.2)のレコードを引っ張り出して聴いておりました。

以前、夭折のチェリスト、ジャクリーヌ・デュプレをご紹介しましたが、今日のディヌ・リパッティも同じく不治の病から僅か33歳で亡くなっています。私が生まれる遥か前のピアニストですが、FM放送から流れて来たモーツァルトのピアノ・ソナタに何とも言えず心惹かれまして、一瞬で虜になってしまった事がレコードを集める切っ掛けに。

国内盤を一枚一枚、コツコツと買い求めていたのですが、秋葉原の石丸電気さんでこの独EMI盤のBOXを見つけ、思いの外安かったので購入したわけです。時代はCDメインでしたが。

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ブザンソン告別演奏会

LP 1
J.S.バッハ/パルティータ第1番 BWV825
モーツァルト/ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310
シューベルト/即興曲 変ト長調 D.899の3、変ホ長調 D899の2

LP 2
ショパン/ワルツ集(全13曲)

以上、
ディヌ・リパッティ(ピアノ)

1950年9月16日、ブザンソンでの生涯最後のライヴ録音

東芝EMI EAC-60114/15(2枚組アナログレコード)

夭折のピアニスト、リパッティ死の直前の演奏会記録です。こちらは国内盤。

病(リンパ腫)はかなり悪くなっていたらしく、ドクターストップをかけられていたにも拘わらず無理して演奏会に臨んだようです。演奏会はショパンのワルツ、後一曲残したところで体力の限界、そこで演奏会は終わりを告げます。BOX内の解説書に奥様の手記が掲載されていて、生々しいです。

モーツァルトのピアノ・ソナタ、スタジオ録音とライヴ録音の2種類を残してくれたわけですが、いずれも素晴らしいです。短調のモーツァルトは格別ですね。イ短調のソナタ、こんなに心打たれる演奏はリパッティ以外で聴く事は出来ません。今迄、何回聴いて来た事か。

スタジオ録音にしてもライヴ録音にしても、当時のEMIの録音は英DECCAに比べると少々劣るのですが、どの演奏も音の悪さを忘れさせてくれる名演揃いです。

レコードは入手以来、折に触れては取り出して聴いておりますが、これからも変わらず聴いて行く事になります。

2021年4月18日 (日)

SACDを楽しむ(13)

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BALLADS

ジョン・コルトレーン

録音 : 1961年、1962年

ESOTERIC ESSI-90133

少し前に発売されたESOTERICさんの米インパルスレーベルの人気盤を6枚集めたSACD BOXです。今日はその中の5枚をご紹介します。もう1枚「ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン」もこのBOXに入っているのですが、以前別件で取り上げていますので、今日はカットしました。

コルトレーンの「バラード」はジャズファンにはお馴染みの録音で、知らない方はいらっしゃらないかと。インパルスのコルトレーンは取っ付きづらいアルバムが結構あるのですが、これは別。やはりコルトレーンのバラードは格別です。

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ON IMPULSE!

ソニー・ロリンズ

録音 : 1965年

ESOTERIC ESSI-90134

嘗てオリジナル盤を持っていたのですが、大分前に売却しています。なので、オリジナル盤と音を聴き比べられないのですが、これだけを聴いている分には不満はありません。朗々と吹きまくるロリンズを味わえる事に変わりはないですね。

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OUT OF THE AFTERNOON

ロイ・ヘインズ

録音 : 1962年

ESOTERIC ESSI-90135

ドラムのロイ・ヘインズにとっての代表盤。しかし、私は一度もレコード、CDを購入した事がないので、自宅で聴くのは初めて。ジャズ喫茶で聴いた事は勿論ありますけど。ロイ・ヘインズのリーダーアルバムとは言っても、本人は少々控えめのリーダー作ですね。

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THE BLUES AND THE ABSTRACT TRUTH

オリバー・ネルソン

録音 : 1961年

ESOTERIC ESSI-90136

こちらも有名ですが、私はこのSACDで聴くのが初めてでした。もしかしたら、ジャズ喫茶で一度くらい聴いた事があるかもしれませんが、まったく記憶にありません。

つくづくジャズも自分は狭い範囲しか聴いていない事を実感。

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AND THE KANSAS CITY 7

カウント・ベイシー

録音 : 1962年

ESOTERIC ESSI-90137

このアルバムはもう・・・私の愛聴盤です。レコード、CDと、ずっと以前から聴いて来ています。ESOTERIC盤のリマスタリングもなかなか良いと思います。

ESOTERICさんのシリーズ、やはりデジタル録音の音源よりアナログ録音の音源を使って今後も続けて頂きたいと個人的には思っています。勿論クラシックの分野ですが。

2021年4月17日 (土)

雨、雨、雨

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函館市電

このところ、週末になると雨になりますね・・・。

先週は珍しく晴天になったのですが、今週はまた雨。

まぁ、晴天だからといってもコロナの影響で気軽にあちこち動いたりは出来ないのですが・・・(;_;)

しかし、一年経っても政府の無策ぶりには呆れるを通り越していますね。この一年でいち早く決めた事と言ったら、原発の汚染水を海に垂れ流す事くらい?

2021年4月16日 (金)

wolf

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あどけない姿。

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カメラが気になる?

2021年4月15日 (木)

暁のエアライン

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明け方の空港は良いですね!

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スーパーマンになったような気分。(^^)

2021年4月14日 (水)

バーンスタインのマーラー第9番

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NHK-BS 4K 放送画面より(以下同)

マーラー/交響曲第9番 ニ長調

レナード・バーンスタイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

収録 : 1971年3月、ベルリン・フィルハーモニーホール

先日来、NHK-BS 8K、NHK-BS 4K、NHK-BSプレミアムで「8Kスペシャル いま よみがえる 伝説の名演奏・名舞台」という番組が放送されています。

この番組は映像制作会社、ドイツ・ユニテルが冷凍保存していた20世紀の巨匠たちの熱演を収めた35mmオリジナル・ネガフィルムを、8K/22.2マルチチャンネルで復元した映像の放送番組です。

バーンスタイン、カラヤン、クライバー、ベームといった名指揮者のコンサート、オペラが集中して放送され、私は驚喜したものです。BS 4KとBSプレミアムでは8K映像がそれぞれ4K、2Kにダウンコンバートされて放送されたわけですが、オリジナルが8Kですからダウンコンバートされた映像でも大変な高画質でした。拙宅は2Kのテレビですが。録画だけ4K。(^^;

フィルム撮影なのでビデオカメラのようなハイコントラストな映像とは違い、しっとりとした色合いですが、解像度は高く、充分満足出来る画質です。音声は22.2マルチチャンネルですが、現在22.2chに対応した民生用のアンプは発売されていませんので、自動で5.1chにダウンコンバートされます。ですが、拙宅の7.1chシステムでも臨場感たっぷりな音質でした。

バーンスタインがウィーン・フィルを指揮したマーラーの交響曲第9番、場所がベルリン・フィルハーモニーホールという事に興味を覚えました。ウィーン・フィルがベルリン・フィルの本拠でコンサートを開いたわけですからね。

さて、マーラーは私が苦手としている作曲家でして、交響曲だけでも未だに第7番と第8番は聴いた事がありません。クラシック音楽を聴いてン十年も経っているにも拘らず。「大地の歌」を含めた全10曲有る交響曲の中で、まぁまぁ退屈せずに聴く事が出来るのは第1番、第2番、第5番、第9番くらいです。(^^;

何故苦手なのか。多分、ほとんどの作品に感じる「どうしようもない暗さ」になんだと思います。第9番の終楽章最後の小節に作曲者自身で「死に絶えるように」と書き込みが有るように、マーラーの作品は常に「死」と向き合っているような暗さに自分は耐えられないのだと思います。

しかし、今日ご紹介するバーンスタインの第9番は凄い熱演でした。バーンスタインの作品に対する思い入れの強さを凄く感じます。特に第三楽章は指揮台でダンスを踊るが如く、全身でウィーン・フィルをリードしています。

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第三楽章から

番組の冒頭、バーンスタインの弟子だった佐渡裕さんがバーンスタインとの最後のお別れの事を話されておりましたが、この第三楽章については「最後の部分、追い込んで・・・追い詰められて、身体の全ての細胞が音楽に向かってて、ここは何回見ても締め付けらるるような気持ちになりますね」と、おっしゃっておりました。

確かに凄い楽章です。マーラーが苦手な私でもバーンスタインの指揮ぶりに引き込まれてしまったものです。

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ウインナホルンの響きも素晴らしいです。コンマスはゲルハルト・ヘッツェルさんでした。

そしてマーラー作品としては例外的に私が好きな終楽章。出だしはブルックナーの第9番の終楽章と印象が被るのですが、ウィーン・フィルの弦楽器の響きが暗く重々しい雰囲気をこれ以上ないほど、表現して行きます。

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汗を飛ばしながらの熱演、マーラーが苦手という私が言うのも何ですが、名演奏でした。素晴らしかったです。

後日、ニューヨーク・フィルを振った米COLUMBIAの古い録音を聴いてしまいました。思えば初めてマーラーの交響曲一曲を通しで聴いた(聴けた)のはバーンスタインが指揮した同じく米COLUMBIA録音の第5番です。FM放送で聴いたのでした。

金管楽器が奏する、葬送行進曲のあの響きに興味を惹かれて最後まで聴いたような記憶があります。弦楽器で演奏されるアダージェットも良かったですね。以来、マーラーは第5番だけ苦手意識とは無縁になりました。(笑)

アバドのマーラー録音(ドイツグラモフォン盤)は私にも聴きやすくてレコードを少し購入したものですが、現在は全て売却済みです。良い機会なので、これから頑張ってマーラーの交響曲をじっくり聴いてみようと思っています。

バーンスタインの録音、米COLUMBIAとドイツグラモフォンの全集は全てリッピングしてNASに入っているのです。ただ、聴いてないだけで。(^^;

2021年4月13日 (火)

ケネス・ウィルキンソンの名録音

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チャイコフスキー/バレエ音楽「白鳥の湖」ハイライト

アナトール・フィストゥラーリ 指揮
アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団

録音 : 1961年2月、コンセルトヘボウ

米LONDON CS6218(ED4相当 オリジナルはED1)

ケネス・ウィルキンソンの名録音として有名なディスクです。オリジナルの英DECCA盤の中古市場価格は結構高い金額になるようですが、私が持っているのは米LONDONレーベル盤(プレスは英DECCA)、おまけに再発盤なので実にお安い価格でした。

英DECCA盤レーベルは1970年からスモールデッカ(ED4)に変わっているそうですが、私が入手した米LONDONレーベルもスモールロンドンなので、恐らく1970年代初期のプレス(再発)だと思われます。

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ところが、ジャケット裏はステレオ初期のブルーバックなのです。どこかで中身のレコードだけ入れ替えられたか、それとも英DECCAに初期の頃のジャケットが沢山残っていたので、1970年頃のプレスでもジャケットだけは初期のものが使われたか? 摩訶不思議、分かりません。

ジャケットデザインは英DECCA盤とは違い、米LONDONオリジナルのジャケットデザインです。中古ショップの餌箱でこのレコードを見た時、直ぐには有名なフィストゥラーリ盤だという事には気が付きませんでした。英DECCA盤と同じジャケットなら「あっ!」と、直ぐに分かりますが。

ちなみに私が中古ショップに行く時は、ほとんど手持ちのCD(若しくはレコード)を処分しに行く時です。査定を待っている間に中古レコードの餌箱を暇つぶしに見ているわけです。ですから、このフィストゥラーリ盤もそういう時に出遭ったレコードなのです。

最初見た時、「白鳥の湖かぁ・・・今更・・・あれ!?」と、少し間を置いてアムステルダム・コンセルトヘボウを振ったフィストゥラーリ盤という事に気が付いた次第。「米LONDON盤だから、こんなに安いのかなぁ? でも、裏は初期のブルーバックによる印刷だよ?」と不思議がりながらも購入を決めたのです。

検盤させてもらったら、上記写真のようにスモールロンドンです。だから安いのか・・・と、納得。(笑)

マトリックス番号は「4W/4W」ですから、思ったよりもスタンパーの枚数は重ねていないですね。私には充分。今迄この録音は一度も聴いた事がありません、実は。

しかし、以前発売されたESOTERIC盤のSACDが中古市場で大変高い金額で取引されている事は知っています。TOWER RECORDSさんからもSACDが発売されましたし。何より、英DECCAによるアムステルダム・コンセルトヘボウの録音が珍しいです。

で、自宅で初めてこのレコードを再生した時の事、それはもう・・・驚きました。何に驚いたか?

録音・・・言い換えれば「音」に驚かされたのです。演奏そのものより、音の凄さに感動しました。前述したように英DECCAの名エンジニアとして名高いケネス・ウィルキンソンが録音を担当しているのですが、「凄い音」ですね!

拙宅の再生装置が一段グレードアップしたような・・・本当にそういう思いをさせてくれる音なのです。レコードを聴いている最中、「もしかして、初版プレスはもっと凄いのかなぁ?」と、そんな事まで思ってしまうほどなのです。いや・・・本当に素晴らしい音です!

で、肝心のフィストゥラーリが指揮した音楽の方です。「白鳥の湖」は演奏会用組曲版になりますが、私はカラヤンの新旧録音で楽しんでいるせいか、ところどころカラヤンのテンポとは大分違う曲もあり、一部速いテンポに戸惑うところもありました。「四羽の白鳥の踊り」なんて速い事、速い事。疾風の如く白鳥は去って行きました。(笑)

有名なフィストゥラーリ盤、演奏そのものより音の素晴らしさに感動・・・というのが正直な感想になりましょうか。(^^;

2021年4月12日 (月)

JR貨物

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EH500-21(JR大崎駅にて)

久しぶりに貨物列車です。

立ち位置(ホーム)を間違えて撮影しています。(^^;

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EH200-901(JR関内駅前にて)

JR根岸線を走る貨物。根岸ターミナルに向かっています。

2021年4月11日 (日)

バックハウス & ベームのブラームス聴き比べ

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ブラームス/ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調

マトリックス番号は、

SIDE 1(ZAL-7857-1W)
SIDE 2(ZAL-7858-1W)

米LONDON CS6550(ED2相当 英国初版プレス)

 

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ブラームス/ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調

日LONDON K38C-70020(スーパー・アナログ・ディスク)

以上、

ウィルヘルム・バックハウス(ピアノ)
カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1967年4月、ウィーン

新年早々、バックハウスとベームによるブラームスのピアノ協奏曲第2番の米ロンドン盤を見つけ、しばし熟慮した後に購入しました。価格は1,500円でしたので、私が中古レコードに支払うと決めている上限金額です。

直ぐに決められなかったのは、既にキングレコードのスーパー・アナログ・ディスクで持っているからという事でした。しかし、ジャケットの状態が結構良いので、盤も案外綺麗かも? と思い、お店のレジへ。

検盤させて頂くとレーベルにヒゲもほとんどなく、とても綺麗な状態。で、マトリックス番号を見ると何と! 両面とも「1W/1W」ではないですか!

初版プレスです。米ロンドンレーベルはワルツの記事で記述したように英DECCAが米国で販売するためのレーベル(日本も同じ)です。戦前、米DECCAと資本提携があったのですが、戦時中にそれが失われ、戦後は提携が切れていたのでDECCAレーベルを米国で使えなくなっていたのです。

そのため新たにLONDONというレーベルを作っただけで、レコードは当然の事ながら英DECCAプレスなのです。録音年代から英DECCA盤のオリジナルはラージデッカ溝有りのED2ですが、私が購入したのはラージロンドン溝有り盤です。したがって英DECCAレーベルと米LONDONレーベルは同じ盤という事で、ただ単に異なるラベルが貼られているだけです。(^^)

もし、同じ盤を英DECCAレーベルで購入しようとしたら、1,500円では買えません。米国はレコードをあまり大切に扱わないお国柄か、日本ではロンドンレーベル(中身は英DECCA盤ですが)はイマイチ人気がありません。しかし、そのお陰で私は初版プレスを大変安く入手出来たわけです。

で、今日の本題。この初版プレスとキングのスーパー・アナログ・ディスクとで聴き比べた結果をご報告します。

ハナから聴き比べをしたわけではなく、最初は勿論初版プレスで全曲を聴いています。せっかく購入したのですから。音も演奏も良いなぁ・・・と、聴き惚れていたのですが、途中で聴き比べを思い付いたのです。

聴き比べは最初にスーパー・アナログ・ディスク(以下SAD)で第一楽章の途中まで聴き、初版盤に交換して同じところまで。その後、またSADで第二楽章の途中まで聴き、再び初版盤で同じところを聴きました。

結果は?

いやいやSADも「なかなか良いじゃん!」という感想を持ちました。ただ、厳密には弦楽器(特にヴァイオリンの高音域)の艶がSADは初版盤に少し劣ります。ヴァイオリンの音色にほんの僅かかすれた感じがあります。初版盤にはそういう事はなく、実に艶やかで伸びのある音を聴かせてくれます。

低弦部はSADの方が少し分厚く、迫力があります。これは二つ理由が考えられます。ひとつはカッティング時のイコライジングで低域を強調させたのでは? という事。もうひとつは、元々マスターテープに入っていた音をそのままリミッターをかけずにカッティングしたから、という、どちらかではないかと。私は後者だと思います。

レコード会社としては各家庭でどういう再生装置・・・それこそポータブルプレーヤーから大掛かりな装置まで、機器問わずレコードはトラブルなく再生出来なければクレームの対象になってしまうわけです。低音部は振幅が大きいので、ある程度リミッターをかけてカッティングしませんと針が飛んでしまいます。

しかし、SADは「音が売り」のディスクです。封入されている説明書にも記述があります。通常盤ではグラフィックイコライザー、フィルター、リミッター等を使いますが、SADではそれらを一切介在させずにカッティングしている事を最大の特徴としています。

ですから、平均的にSADは低音部の厚い音を聴かせますが、リミッターをかけずにカッティングしている事がその最大理由ではないかと思っています。恐らく英DECCAのオリジナルテープには想像を絶する音が記録されているのではないかと思われます。絶対聴く機会はないわけですが。(笑)

使用するマスターテープ次第ではSADもなかなか良い音を聴かせてくれる事を再確認する良い機会となりました。

しかし、ピアノや木管の音色、響き等を考慮すると、やはり初版盤の音を上位と認めざるを得ません。その差が小さいか大きいかは聴き手にもよると思いますが。サブマスターテープによるカッティングですから、僅かながらでも鮮度が落ちるのは仕方ないですね。もっとも、これからまたSADの新譜が出るわけではないですが。

余談ですが、第三楽章で見事な独奏チェロを弾いているのは首席チェロ奏者のエマヌエル・ブラベックさんで、往年のバリリ四重奏団で活躍された方です。実に美しいチェロを聴かせてくれますよ。

聴き比べとは関係ないですが改めて申すまでもなく、時は経ても名演奏に変わりありません。

2021年4月10日 (土)

ウィンナ・ワルツの楽しみ

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Vienna Carnival

 SIDE 1
1. ポルカ「ハンガリー万歳」
2. ワルツ「天体の音楽」
3. 山賊のギャロップ
4. ワルツ「芸術家の生涯」

 SIDE 2
1. ポルカ「雷鳴と電光」
2. ワルツ「朝刊」
3. ポルカ「おしゃべりなかわいい口」
4. ワルツ「我が人生は愛と喜び」

録音 : 1959年

英DECCA LXT5535(ED1のモノラル盤)

 

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THOUSAND AND ONE NIGHTS

 SIDE 1
1. 鍛冶屋のポルカ
2. 皇帝円舞曲
3. ポルカ「騎手」
4. ワルツ「レモンの花咲く頃」
5. ナポレオン行進曲

 SIDE 2
1. 扇のポロネーズ
2. ワルツ「ローレライ=ラインの調べ」
3. こうもりのカドリーユ
4. ワルツ「千夜一夜物語」

録音 : 1961年

英DECCA SXL2288(ED3 オリジナルはED1)

 

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Tales from the Vienna Woods

 SIDE 1
1. スペイン行進曲
2. ワルツ「南国のばら」
3. ポルカ「短いことづて」
4. 喜歌劇「こうもり」〜仲良しのワルツ

 SIDE 2
1. ポルカ「テープは切られた」
2. ポルカ「燃える恋」
3. ワルツ「ウィーンの森の物語」※
4. 取り壊しポルカ
5. ラデツキー行進曲

アントン・カラス(チター)※

録音 : 1963年

英DECCA SXL6040(ED3 オリジナルはED1)

 

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New Year's Concert

 SIDE 1
1. 喜歌劇「ジプシー男爵」序曲
2. ポルカ「観光列車」
3. ワルツ「酒、女、歌」
4. ポルカ「クラップフェンの森で」

 SIDE 2
1. 喜歌劇「ジプシー男爵」入場行進曲
2. ワルツ「水彩画」
3. トリッチ・トラッチ・ポルカ
4. ワルツ「もろ人手をとり」

録音 : 1966年

英DECCA SXL6256(ED2 オリジナル)

 

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New Year's Concert

 SIDE 1
1. 喜歌劇「ウィーンのカリオストロ」序曲
2. ワルツ「秘めたる引力」
3. 喜歌劇「騎士パスマン」〜チャールダッシュ
4. ポルカ「とんぼ」

 SIDE 2
1. 喜歌劇「女王のレースのハンカチーフ」序曲
2. ワルツ「謝肉祭の使者」
3. ポルカ「小さな風車」
4. ワルツ「オーストリアの村つばめ」
5. ポルカ「浮気心」

録音 : 1967年

米LONDON CS6555(ED2相当、英DECCAプレス)

 

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VIENNA IMPERIAL

 SIDE 1
1. 行進曲「フランツ・ヨーゼフ皇帝万歳!」
2. 喜歌劇「ヴェネツィアの一夜」〜入江のワルツ
3. オルフェウス・カドリーユ
4. ワルツ「まつゆき草」

 SIDE 2
1. 喜歌劇「くるまば草」序曲
2. ポルカ「帝都はひとつ、ウィーンはひとつ」
3. ポルカ「私たちは平気!」
4. オルフェウス・カドリーユ(演奏会版)

録音 : 1969年

英DECCA SXL6419(ED3 オリジナル)

 

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ウィーンの森の物語(シュトラウス・コンサート)

 SIDE 1
1. 喜歌劇「ジプシー男爵」入場行進曲
2. ワルツ「酒、女、歌」
3. ポルカ「騎手」
4. 皇帝円舞曲
5. トリッチ・トラッチ・ポルカ

 SIDE 2
1. ワルツ「南国のばら」
2. スペイン行進曲
3. ワルツ「ウィーンの森の物語」
4. ラデツキー行進曲

日LONDON L00C-5428

ウィンナ・ワルツが大好きだという事は何度も申し上げていますが、私が好んでいる指揮者はウィリー・ボスコフスキー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、カルロス・クライバーという事も。中でも一番聴く機会の多い指揮者がウィリー・ボスコフスキーです。英DECCAに沢山の録音を残してくれました。

ウィリー・ボスコフスキー、ゲルハルト・ヘッツェル、ライナー・キュッヒルと、私が知るこの三名の方がウィーン・フィルハーモニー管弦楽団のコンマスを歴任していた頃のウィンナ・ワルツは、ウィーン訛りと言って良い、独特の節回しがありました。

しかし、現在のウィーン・フィルは時代ですね、楽員の国籍も様々になって、嘗てのウィーン訛り(節回し、拍子)が希薄になって来たように思います。往年の指揮者、クレメンス・クラウスからボスコフスキーへと引き継がれた独特のリズムを刻むウィンナ・ワルツが私は大好きなのです。

今日ご紹介の一枚目はモノラルレコードです。録音そのものは純然たるステレオ録音ですが、ステレオ初期は同時にモノラル盤も発売していたようで、中古価格の安さ(600円)に思わず購入。ステレオ盤だとこんな安く買えません。一度ステレオ盤にお目に掛かった事があるのですが、盤の状態があまり良くないのでパスしています。程度の良いものしか購入しませんので。

勿論ステレオ盤で欲しいのですが、聴いてみると「やはりステレオの方が・・・」という思いはまったく生じませんでした。モノラルでもキレの良い録音の良さを十二分に享受出来ます。(^^)

五枚目は米LONDONレーベル(英DECCAの米国販売仕様)での購入ですが、中身のレコードは本国英DECCAプレスです。英DECCA盤のオリジナルはED2ですが、この米LONDONレーベル盤もご覧のようにED2と同じ溝有りです。

マトリックスも1番ですから初版プレスです。ただ単にDECCAラベルかLONDONラベルかの違いだけです。で、この盤も人気のないLONDONレーベルなので安かった(800円)です。ジャケット、盤ともデッドストックか? と思うくらいの美品です。(^^)

最後のレコードは日本盤ですが、カッティングは英DECCAでプレスが日本です。これらとキングのスーパー・アナログ・ディスクでボスコフスキーのウィンナ・ワルツを楽しんでいるわけですが、厳密に申しますとやはり英DECCAプレス(LONDONレーベル含む)の音はキレが良いですね!

録音テープが新鮮なうちにカッティング、プレスされたレコードが一番です。初期のレコードはED1、ED2がオリジナルですが、それらがED3時代に再発された盤でも出遭ったら購入して来ました。まったく音に不満は出ませんので。

ところで、気が付かれた方はいらっしゃるでしょうか?

何をって? 実は「美しき青きドナウ」が収録された英DECCA盤を持っていないのです。調べたら、収録されているのは「Philharmonic Ball」というアルバムなんですが、何故か今迄一度もお目に掛かった事がありません。これはいつか出遭う事を楽しみにしております。(^^)

ワルツって楽しいですよ!

2021年4月 9日 (金)

落穂拾い

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日中は田畑で食べ物探し。

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もうシベリア方面へ帰ったかな?

2021年4月 8日 (木)

リヒテル vs カラヤン

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チャイコフスキー/ピアノ協奏曲第1番 変ロ短調

スヴャトスラフ・リヒテル(ピアノ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン交響楽団

1962年9月、ウィーンにて録音

独Grammophon SLPM 138 822(赤ステレオ、フラット最初期盤)

どなたも良くご存知の、クラシック音楽に関心がない方でも一度や二度何処かで耳にしている、あまりにも有名なチャイコフスキーのピアノ協奏曲。

私にとってのベストワンが今日ご紹介の録音です。今や死語になっている東西冷戦下、「鉄のカーテン」と言われたソ連の厳重なる包囲網でソ連の音楽家たちは簡単にはソ連を出て西側で演奏会を開く事が出来なかったわけです。

そういう中で行われた録音が以前ご紹介したベートーヴェンの三重協奏曲でした。ソリストはソ連のリヒテル、オイストラフ、ロストロポーヴィチの三名。しかし、今日ご紹介のレコードは東側リヒテルと、西側カラヤン、サシの勝負です。(笑)

1962年9月、録音場所はウィーンですから、ドイツ・グラモフォンにしてみればオケはウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と録音したいところですが、当時ウィーン・フィルは英DECCAの専属契約でした。で、ウィーン交響楽団になりました。(多分)

しかし、カラヤンの棒の下、素晴らしい演奏を繰り広げています。リヒテルの鬼気迫るピアノと真っ向勝負といった気配。

そのリヒテル、今更私がどうのこうの言う必要はまったくなく、実に素晴らしいピアノを聴かせてくれます。或る意味「通俗名曲」とも言って良いチャイコフスキーのピアノ協奏曲が、何度聴いても・・・まるで初めて聴くような新鮮さを呼び起こさせてくれます。

録音も素晴らしいですね。左右の広がり、奥行き感、上下に消え行くホールの響き、1962年録音という古さを感じません。

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これはジャケット裏、右下のアップです。「3/63」という数字は以前もカラヤン盤でご説明しておりますが、1963年3月にジャケットが印刷されているという意味です。録音が1962年9月ですから、半年後になりますね。

ですから、私の盤は「オリジナル盤」と称して良いと思います。盤もグルーブガードの無いフラット盤です。ちなみに購入価格は800円でした。以前もカラヤン盤の項で申しておりますが、カラヤンのレコードは全世界的に大変な枚数が売れているのです。

ジャズの初版レコードと違い、最初期盤とはいっても相当な枚数が存在しているわけで、私の購入価格は妥当だと思っています。良心的なお店で購入しているからですが。

ちなみに「世田谷方面の通販サイト」では同じ盤を11,000円で販売しています。私に言わせればまったくの「ぼったくり価格」です。おまけにジャケットは私の盤よりまるまる一年遅れの1964年3月の印刷と表示。であるのに「独最初期盤」と表記して販売していますね。果たして「最初期」という言葉が当て嵌まるのか?

11,000円でも購入した方が納得されているのでしょうから、外野がとやかく言う事ではないですが、しかしまぁ・・・クラシック音楽ファンはお金持ちの方が多いのですね。(^^;

売り手側の「稀少盤」扱いに乗せられないようにしてください。このカラヤン盤、昨年だけでも私は二度中古店で見ています。中古店なんて私は偶にしか行かないのに。以前も申しましたが、クラシックの稀少盤は戦前のSPレコードだけです。

閑話休題 大分前にESOTERICさんから本録音のSACDが発売されまして、大変な人気で完売したようです。先月にはハイエンドオーディオ専門誌を発行しているステレオサウンド社からもSACDが発売されましたが、こういう添え書きがしてあります。

「一切の補正処理を行なっていないため、マスターテープに含まれるノイズや歪み、ドロップアウト等の瑕疵が市販商品と比較にならないほど含まれています。とくに第2楽章では、全編にわたって大きなノイズが常に聴こえます。」

仕方ないですね。幾ら大手レコード会社がマスターテープの保管に気をつけていても、アナログテープの自然劣化(磁力の低下、テープの物理的傷み)は避けられません。

その点、録音直後にレコード化されたものは音の劣化はありません。幸い、私が購入したものはジャケットも前ユーザーさんの扱いが良かったようで、とても良い状態です。盤質も大変良く、気になるノイズも有りません。偶に小さなスクラッチノイズが出る程度です。ESOTERIC盤もさすがに私が所有する盤には音の面で太刀打ち出来ませんでした。

私はESOTERIC盤のファンですが(笑)、アナログレコードの本国盤を持っている場合は基本的には購入しません。その他、関心の無い楽曲とかアーティストだったりの場合も購入しませんけど。

マスタリングに幾ら気を遣っても、マスターテープが傷んでいる場合はどうしようもないですからね。それでもESOTERICさんはマスターを選んで優れたマスタリングを行なっているから人気があるわけですが。あ、このチャイコフスキーのESOTERIC盤はなかなか良かったですよ。

でも、しばらくしてから結局手放しました。やはり、今日ご紹介のオリジナル盤には敵わなかったので。この経験から、各レーベルの本国盤を持っている場合はESOTERIC盤と言えども、スルーするようになったのです。

2021年4月 7日 (水)

横浜大さん橋にて

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お馴染み、横浜大さん橋からの撮影です。

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スキャナーの具合がイマイチなのですが、そのまま使っています。ピントがキッチリ来ないし、筋が入ったりで・・・。

2021年4月 6日 (火)

バルビローリのブラームス

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ブラームス/交響曲全集 & 管弦楽曲

ジョン・バルビローリ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

Warner Classics 190295611897(180g復刻重量盤)

昨年春、TOWER RECORDSさんよりバルビローリがウィーン・フィルを指揮したブラームス交響曲全集の、最新リマスタリング(2020年)によるSACDの発売予告(7月発売)があり、これは購入しようと。

ところが、2019年3月にワーナーから発売されたアナログレコードの復刻盤(4枚組)セットが未だ在庫有りとなっていて、どちらにするか迷ってしまったのです。

まぁ、どちらにするかはゆっくり検討しようという事に。もし、レコードがその間に売り切れてしまったらSACDにすれば良いし、と。要するにアナログレコードを増やしたくない、という気持ちも若干あるからです。

ぐずぐず逡巡しているうちに年も押し迫って来ました。レコードの方は10%値下げされているので、SACDを購入するより2,600円ほど安く済みます。で、結局当初予定したSACDではなく、レコードの方を購入する事と相成りました。(^^;

LP 1
交響曲第1番 ハ短調

LP 2
交響曲第2番 ニ長調
悲劇的序曲

LP 3
交響曲第3番 ヘ長調
ハイドンの主題による変奏曲

LP 4
交響曲第4番 ホ短調
大学祝典序曲

第1番から順に第4番まで、確か一週間くらいの間で全4枚のレコードを聴き終えたと記憶していますが、どの演奏も全くもって素晴らしいです。特に衝撃を受けたのが第1番です。つい先日、また聴いたばかり。

「バーンスタインのブラ1」で記述していた、自分好みの演奏解釈が打ち砕かれた演奏とは、このバルビローリの演奏だったのです。全体的にゆっくり目のテンポですが、一番衝撃的だったのは第一楽章のコーダ(終結部)でした。

多くの指揮者は第一楽章の終結に向かってコーダでは大なり小なりテンポを速めるのが常です。先日のバーンスタインなんて猛烈なスピードで一気呵成に楽章を終結させます。ところがバルビローリは何と、逆にテンポを徐々に落として行くのです。こういう解釈は初めて聴きました。

バルビローリのブラームスは第2番の国内盤を嘗て持っていたのですが、既に売却済みです。したがって他の曲は未聴でして、今回初めてバルビローリの第1番を聴いたわけですが、予想だにしない解釈を聴かされ、私は「参りました」と白旗を上げざるを得ませんでした。

オーケストラの音色もウィーン・フィルですから当然良いですし、ゆったり聴くブラ1も良いなぁ・・・と、すっかりバルビローリのブラームスが気に入ってしまったのです。それまではフルトヴェングラーのグラモフォン盤をベストワンとして長い間聴いて来ましたが、今ではバルビローリ盤もフルトヴェングラーと真反対の解釈としてベストワンとしたいと思います。

ベストワンが二つ有るのはおかしいだろう、と言われてしまいそうですが、改めてクラシック音楽って面白いなぁと実感しますね。同じスコアから、こうも違う演奏を聴く事が出来るのですから。

第2番は前述したように国内盤で聴いていますが、やはり落ち着いたテンポによる名演です。第1番に次いで感動したのが第3番です。ブラームスの交響曲、どういうわけか第3番で感動する事が今迄一度もなく、今回初めてバルビローリの演奏で第3番も素敵な曲ではないかと、ようやく理解しました。(^^;

第4番も良い演奏ですが、第1番、第3番に比べると普通かな、という印象です。バルビローリのブラームス、順番を付けると第1番、第3番、第2番、第4番という感じです。

とにかく第1番での衝撃がこの復刻盤BOXを購入して良かったという一番の感想です。新たにリマスタリングしたマスターでSACDが発売されているのですが、音がどう変化したのか少し興味があります。でも、この復刻盤アナログレコードで充分です、私は。

2021年4月 5日 (月)

水のある桜風景

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横浜・大岡川の桜です。

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通りすがりの撮影ですが、大岡川の桜も沢山の人が訪れる、地元では人気の場所です。

2021年4月 4日 (日)

妖艶なる元帥夫人

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R.シュトラウス/楽劇「薔薇の騎士」ハイライト

元帥夫人: エリーザベト・シュヴァルツコップ(ソプラノ)
オクタヴィアン : クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
オックス男爵 : オットー・エーデルマン(バス)
ゾフィー : テレサ・シュティッヒ=ランダル(ソプラノ)

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
フィルハーモニア管弦楽団
1956年12月、キングズウェイ・ホール(ロンドン)

英COLUMBIA SAX 2423(初期盤)

クラシックファン、オペラファンならどなたもご存知の歴史的名録音です。元帥夫人をエリーザベト・シュヴァルツコップが歌っています。

同時期にザルツブルク音楽祭で収録された映像がBlu-rayディスクとして発売されていますが、シュヴァルツコップの元帥夫人は美しいですね・・・気品があります。つくづく歌手って容姿も大事だなぁ・・・と、思ってしまいます。

このレコードは初期盤ですが、全曲盤ではなくハイライト盤です。しかし、この一枚だけでも充分、妖艶・・・というよりシュヴァルツコップの上品なお色気を備えた元帥夫人を堪能出来ます。

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全曲盤CD

全曲盤はCDで聴いております。以前も申した事があるのですが、「薔薇の騎士」って初めて音声だけで聴いた時は有名なわりには面白くない、言い換えれば退屈な音楽だなぁ・・・という印象でした。

ところが、WOWOWさんで放送されたメトロポリタンオペラでルネ・フレミングが元帥夫人を演じていた映像を見たら、そうか・・・そういう事か・・・と、このオペラを理解出来たのです。(^^;

カラヤンが指揮するR.シュトラウスは定評のあるところですが、この「薔薇の騎士」も素晴らしい指揮ぶりです。後年、独グラモフォンに再録音していますが、個々の歌手陣の力量差を鑑みると個人的にはこちらの録音の方を僅差で選びたいと思います。音質だけならもちろん新録音の方ですが。

オットー・エーデルマンのオックス男爵は愛嬌を感じて良いですね。クリスタ・ルートヴィヒのオクタヴィアンも良いですし、テレサ・シュティッヒ=ランダルのゾフィーも可愛らしいです。(^^)

総合点で歴史的名盤という称号を与える事にどなたも依存はないと思います。

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R.シュトラウス/楽劇「薔薇の騎士」ハイライト

元帥夫人: マリアンネ・シェヒ(ソプラノ)
オクタヴィアン : イルムガルト・ゼーフリート(メゾ・ソプラノ)
オックス男爵 : クルト・ベーメ(バス)
ゾフィー : リタ・シュトライヒ(ソプラノ)

カール・ベーム 指揮
ドレスデン・シュターツカペレ
1958年12月、ドレスデン、ルカ教会

独Grammophon SLPEM 136 410(赤ステレオ、フラット初期盤)

こちらは作曲者、R.シュトラウスと親交のあったカール・ベームが、1958年に作曲者ゆかりのオケと録音した名盤です。

所有するレコードはカラヤン盤と同じくハイライト盤ですが、収録場面は違うものの、やはりこの一枚でも充分「薔薇の騎士」を楽しむ事が出来ます。

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ジャケット裏ですが、このように指揮者、歌手の顔写真が掲載されています。元帥夫人を歌っているマリアンネ・シェヒもお綺麗な方ですね。ステージで元帥夫人を演じたら、シュヴァルツコップに負けないほどの妖艶さと気品を備えた元帥夫人だと思います。

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全曲盤CD

ベーム盤も全曲盤はCD所有です。ベームもR.シュトラウスを得意にしていた指揮者で、「薔薇の騎士」もカラヤンに負けない良さがあります。

元帥夫人を歌っているマリアンネ・シェヒは恥ずかしながらこの盤で初めて聴いた歌手なのです。活躍された年代を考慮すると知識がないのも仕方ないのかもしれませんが、調べてみると幾つかの録音に参加されていますね。しかし、ここで聴かれる元帥夫人も素晴らしい歌唱です。

ゾフィーを歌っているリタ・シュトライヒも素敵なゾフィーです。リタ・シュトライヒは日本でもファンが多いですよね。

それとクルト・ベーメのオックス男爵が私は好きで。クルト・ベーメを初めて聴いたのはマゼールが指揮した「フィデリオ」全曲盤でした。ロッコを歌っているのですが、実に温かみのある歌唱で、印象に残っています。ここでも多少三枚目的役どころを実に巧く歌っています。

今日はカラヤン旧盤とベーム盤をご紹介しましたが、他にもクライバー盤、バーンスタイン盤と、「薔薇の騎士」は名盤が多いです。

2021年4月 3日 (土)

春の色

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今日も横浜公園から。

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数万本のチューリップは見応えがあります。

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横浜スタジアムをバックにしてみました。

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白いチューリップは清楚で良いですね。

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黄色は逆に目立ちます。

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毎年撮影しているわけですが、一年って・・・早い!

4月3日、今日はマイクロフォーサーズの日だそうです。

2021年4月 2日 (金)

バーンスタインのブラ1

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ブラームス/交響曲第1番 ハ短調 作品68

レナード・バーンスタイン 指揮
ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団
1962年5月、録音

米COLUMBIA MS 6202

先月、中古レコードショップで見掛けまして、800円という安さに釣られて購入したレコードです。この録音のCDも、晩年にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と録音したCDも持っているのに・・・。正しくはすでにどちらもリッピング後に売却していますが。

レコードのセンターレーベル、私が入手した盤は二つ目のデザインですが、六つ目がオリジナルかもしれません。ただ、調べてみると二つ目に変わったのは1962年からのようです。しかし、例えセカンドでも音質についてはオリジナルとは大差ないのではないかと思います。

購入した理由、それはこの盤で聴かれる「音」に興味があったからです。イコライザーカーブはRIAAが制定された後の録音ですから、多分RIAAでカッティングされているのではないかと。

自宅で、いざ再生!

第一楽章冒頭、ソナタ形式の第一主題が現れる前の序奏部分が全合奏で開始されます。演奏のスピード感に「あれ? レコードプレーヤーの回転数を間違えたか?」と、思わずレコードプレーヤーの回転数スイッチを確認してしまいました。(笑)

勿論間違えていたりはしていません。壮年期のバーンスタインの勢いある演奏解釈なのです。実に速いテンポで開始されます。CDも大分前に聴いている筈なのに、記憶に残っていない・・・。

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そのCDとは ↑ これです。10年程前に発売されたバーンスタイン・シンフォニー・エディションというBOXもので、CBSコロンビア時代に録音した交響曲全てを纏めたCD60枚組(Sony Classical)の大物BOXです。発売と同時に購入し、このブラ1も聴いているのですが、大分時間が経って記憶から薄れてしまっていたわけです。

晩年のウィーン・フィルとの演奏は実にゆったりとして、このニューヨーク・フィルの演奏とは正反対と申して良いくらいです。同じ指揮者とは思えないほど。余談ですが、全60枚すべてリッピングし終わった時点でこのBOXは売却しています。

で、肝心のレコードの「音」はというと、高音と低音が強調された何ともドンシャリな音なのです。特に高音域はキンキンシャリシャリで、そのままではとても聴いていられません。イコライザーカーブがRIAAではなく、相変わらず自社のコロンビアカーブでカッティングされているのかもしれません。そこでLUXMANの真空管可変イコライザーを通し、HIGHを-3dB、LOWを-5dBにし、改めて再生。

それでもまだ高音域は若干シャリシャリ感は残ります。そこで一旦レコード再生を中断し、CDをリッピングしたファイルを再生して音を確認する事に。そうしたらまぁ・・・高音域は実におとなしい音なのです。というより、まるで別録音のような音にリマスタリングされている事が分かりました。

でもまぁ、元気と勢いのある壮年期のバーンスタインの演奏解釈はレコードの音の方が合っているような気がします。改めてレコードで全曲を聴き直しました。

ニューヨーク・フィル時代の録音はこのブラームスに関わらず、どの曲も元気の良い演奏で、バーンスタイン本来の個性が表れているように思います。長く続いたニューヨーク・フィルの音楽監督を辞し、活動の場を憧れだったヨーロッパ(特にウィーン)に移したわけですが、結果的にはバーンスタイン本来の個性が削がれたように思います。

言うなればクラシック音楽界の本場という重き伝統をバーンスタイン自身が重視したのではないでしょうか? 結果、彼自身の個性を出し辛くなったという事に。ウィーン・フィルとのコンサートでアンコールに「美しき青きドナウ」を演奏した際、バーンスタインは頭のアインザッツのみ棒を振り、後は一切指揮棒を振る事なく曲を終えたそうです。ウィンナワルツは長い伝統を育んでいるウィーン・フィルの音楽なので、アメリカ人の自分が口を出す音楽ではないという事だったそうです。

晩年はテンポの落とし方が尋常ではなかったですね。指揮者は耳が衰えてくるとテンポは遅くなって来るそうです。要するに聞こえてくる音は耳を通して脳が認識するわけですが、その認識速度が遅くなる事が原因と、何かの本で読んだ事があります。

カラヤン、クレンペラー、クナッパーツブッシュ、ベームといった往年の名指揮者も若い頃の録音を聴いてみると結構標準から速めのテンポで指揮していますが、晩年の録音はそれなりに皆ゆったりとしたテンポが多いですね。

バーンスタインとニューヨーク・フィルによるブラ1は本当にもう、全曲があっという間に終わった感じです。第一楽章のコーダなんて畳み掛けるような猛スピードでして、フルトヴェングラーも真っ青!という印象です。(^^)

つい最近、NHK-BSの「伝説の名演を再び!」という番組で、バーンスタインとツィマーマンによるベートーヴェンのピアノ協奏曲第3〜5番の演奏会(ウィーン楽友協会)が放送されましたが、バーンスタインのお腹が随分出ている事に驚きました。(^^;

さて、自分の事ですが、クラシック音楽を聴き始めてしばらくした頃、ブラームスの交響曲第1番にめちゃくちゃ惹かれまして、当時FMやテレビでブラ1が放送される時は指揮者関係なく聴いていたものでした。繰り返し、繰り返し聴いていた経験が元になり、徐々に自分の中で考えるブラ1の演奏解釈が出来上がっていました。

ところが、比較的最近になって、自分の中で出来上がっていたその(好みの)演奏解釈が大きく打ち砕かれるような体験を味わう演奏(録音)に出遭ったのです。その録音(演奏者)のご紹介はまた後日に。

2021年4月 1日 (木)

咲いた〜♪ 咲いた〜♪

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チューリップの花が〜・・・♪

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拙ブログ、毎年恒例・・・横浜公園のチューリップです。

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桜が例年より早く満開が来ましたので、チューリップも早いのでは?

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と思ったら、やはり早かったです。すでに半分以上、いや2/3くらい花開いており、枯れ始めている花もあるくらいでした。

子どもみたいですが、チューリップは大好きな花なので毎年横浜公園で撮影するのを楽しみにしています。

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