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2021年4月 6日 (火)

バルビローリのブラームス

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ブラームス/交響曲全集 & 管弦楽曲

ジョン・バルビローリ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

Warner Classics 190295611897(180g復刻重量盤)

昨年春、TOWER RECORDSさんよりバルビローリがウィーン・フィルを指揮したブラームス交響曲全集の、最新リマスタリング(2020年)によるSACDの発売予告(7月発売)があり、これは購入しようと。

ところが、2019年3月にワーナーから発売されたアナログレコードの復刻盤(4枚組)セットが未だ在庫有りとなっていて、どちらにするか迷ってしまったのです。

まぁ、どちらにするかはゆっくり検討しようという事に。もし、レコードがその間に売り切れてしまったらSACDにすれば良いし、と。要するにアナログレコードを増やしたくない、という気持ちも若干あるからです。

ぐずぐず逡巡しているうちに年も押し迫って来ました。レコードの方は10%値下げされているので、SACDを購入するより2,600円ほど安く済みます。で、結局当初予定したSACDではなく、レコードの方を購入する事と相成りました。(^^;

LP 1
交響曲第1番 ハ短調

LP 2
交響曲第2番 ニ長調
悲劇的序曲

LP 3
交響曲第3番 ヘ長調
ハイドンの主題による変奏曲

LP 4
交響曲第4番 ホ短調
大学祝典序曲

第1番から順に第4番まで、確か一週間くらいの間で全4枚のレコードを聴き終えたと記憶していますが、どの演奏も全くもって素晴らしいです。特に衝撃を受けたのが第1番です。つい先日、また聴いたばかり。

「バーンスタインのブラ1」で記述していた、自分好みの演奏解釈が打ち砕かれた演奏とは、このバルビローリの演奏だったのです。全体的にゆっくり目のテンポですが、一番衝撃的だったのは第一楽章のコーダ(終結部)でした。

多くの指揮者は第一楽章の終結に向かってコーダでは大なり小なりテンポを速めるのが常です。先日のバーンスタインなんて猛烈なスピードで一気呵成に楽章を終結させます。ところがバルビローリは何と、逆にテンポを徐々に落として行くのです。こういう解釈は初めて聴きました。

バルビローリのブラームスは第2番の国内盤を嘗て持っていたのですが、既に売却済みです。したがって他の曲は未聴でして、今回初めてバルビローリの第1番を聴いたわけですが、予想だにしない解釈を聴かされ、私は「参りました」と白旗を上げざるを得ませんでした。

オーケストラの音色もウィーン・フィルですから当然良いですし、ゆったり聴くブラ1も良いなぁ・・・と、すっかりバルビローリのブラームスが気に入ってしまったのです。それまではフルトヴェングラーのグラモフォン盤をベストワンとして長い間聴いて来ましたが、今ではバルビローリ盤もフルトヴェングラーと真反対の解釈としてベストワンとしたいと思います。

ベストワンが二つ有るのはおかしいだろう、と言われてしまいそうですが、改めてクラシック音楽って面白いなぁと実感しますね。同じスコアから、こうも違う演奏を聴く事が出来るのですから。

第2番は前述したように国内盤で聴いていますが、やはり落ち着いたテンポによる名演です。第1番に次いで感動したのが第3番です。ブラームスの交響曲、どういうわけか第3番で感動する事が今迄一度もなく、今回初めてバルビローリの演奏で第3番も素敵な曲ではないかと、ようやく理解しました。(^^;

第4番も良い演奏ですが、第1番、第3番に比べると普通かな、という印象です。バルビローリのブラームス、順番を付けると第1番、第3番、第2番、第4番という感じです。

とにかく第1番での衝撃がこの復刻盤BOXを購入して良かったという一番の感想です。新たにリマスタリングしたマスターでSACDが発売されているのですが、音がどう変化したのか少し興味があります。でも、この復刻盤アナログレコードで充分です、私は。

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