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2021年5月31日 (月)

ショルティ、もう一つの「ワルキューレ」

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ワーグナー
楽劇「ワルキューレ」第3幕全曲
楽劇「ワルキューレ」第2幕より「ジークムント! 私をご覧!」

ブリュンヒルデ : キルステン・フラグスタート(ソプラノ)
ヴォータン : オットー・エーデルマン(バス)
ジークムント : セット・スヴァンホルム(テノール)
ジークリンデ : マリアンネ・シェヒ(ソプラノ)

ゲオルグ・ショルティ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1957年

独DECCA 6.48201(2枚組 アナログレコード)

今日ご紹介の録音はクラシック音楽ファンでも案外ご存知ない方も多いのでは?・・・と思われる、ショルティのワーグナーをご紹介させて頂きます。

ジョン・カルショーがプロデュースし、若きショルティが指揮した英DECCAの録音、ワーグナーの楽劇「ニーベルングの指環」全曲はクラシック音楽ファンでご存知ない方はあまりいらっしゃらないかと思います。オケがウィーン・フィル、歌手陣も当時考え得る最高のメンバーを集め、演奏は勿論の事、録音の優秀さでも有名です。

しかし、今日ご紹介する「ワルキューレ 第3幕」全曲、この録音は前述した「ニーベルングの指環」から抜粋した「ワルキューレ 第3幕」ではなく、全くの別録音であります。

ワーグナー歌手としてのキルステン・フラグスタートの素晴らしさは今更私がどうのこうの言う必要はありません。ドラマティック・ソプラノとして、ワーグナーの楽劇では当時欠かせない歌手だったと思います。

そのフラグスタートがこの録音ではブリュンヒルデを歌っています。最盛期は少し過ぎていたかもしれませんが、もう最高のブリュンヒルデです!

この録音がどういう経緯で行われたのかは分かりませんが、「指輪」全曲の録音が開始される前年の録音ですね。ネットで調べてみたのですが、見つけられませんでした。レコードは秋葉原の石丸電気さんで購入しているのですが、時代はCDが音楽メディアの主流になっていた頃ですから当然再発盤です。

「ワルキューレ」最高の場面は幕切れ直前の「ヴォータンの告別」である事にどなたも異論はないと思います。ショルティの解釈はクナッパーツブッシュを思わせるような、なかなか見事な演奏を繰り広げています。オットー・エーデルマンのヴォータンにはやや不満を感じてしまいますが・・・。

録音当時はハンス・ホッターのヴォータンがバイロイトで人気でしたが、この録音ではギャラの面で都合がつかなかったのかもしれません。(^^;

余談ですが以前、カール・ベームの「薔薇の騎士」をご紹介した際、私は「元帥夫人を歌っているマリアンネ・シェヒは恥ずかしながらこの盤で初めて聴いた歌手なのです。」と、記述しておりますが、最初に聴いていたのは今日のレコードでした。購入から大分時間が経っていた事で記憶に残っていなかったようです。久し振りに取り出して聴く際、「あ!」と気が付いたのです。(笑)

オペラは歌手が絶叫するように歌う事からコロナ禍の中、歌劇場は感染対策が難しいので公演も大変なようです。無観客で行った公演をNHK-BSで見たりしていますが、チケット代が入らないわけですから経営の面でも大変だと思います。

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