スーパー・アナログ・ディスクの楽しみ(8)
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調
ダヴィッド・オイストラッフ(ヴァイオリン)
ジョージ・セル 指揮
クリーヴランド管弦楽団
第一家庭電器(東芝EMI) DOR-0152/3(45回転盤 2枚組)
今日のスーパー・アナログ・ディスクはキングレコード(英DECCA音源)のプレスではなく、東芝EMI(英EMI音源)によるプレスです。ですが、キングレコードのスーパー・アナログ・ディスクと同じようにノン・リミッターでのカッティングです。キングレコードは通常の33 1/3回転盤ですが、東芝盤は45回転盤です。以下に解説書のデータを転記します。
テープレコーダー : スチューダー A-80 Mark II
ドライヴアンプ : ノイマン SAL-74B
カッティングヘッド : ノイマン SX-74
ノン・リミッター
ノン・イコライザー
45回転LPの音は素晴らしいですね。ブラームスのヴァイオリン協奏曲、通常なら一枚のレコード両面に無理なくカッティング出来るわけですが、それを45回転で二枚のレコードそれぞれ両面使ってカッティングしています。
拙宅には英EMIのSACDがありますので、聴き比べてみました。問題なく45回転盤アナログレコードの方が圧倒的迫力(?)があります。
このアナログレコードは第一家庭電器さんからのノベルティで入手しているわけですが、確かずっと聴く事なくレコードラックに入れたままだったはず。で、取り出して聴いてみたら、「何だこれは!」と感動を覚えてしまったという・・・(^^;
実はつい最近、某中古レコードショップでこの第一家庭電器盤が 9,600円というプライスが付けられて展示・販売されているのを見たのです。「え!? 9,600円!」と、びっくりしまして、「そう言えば、このディスク持っているなぁ・・・それも2セット」と、思い出したわけです。中古ショップで見掛けた事が今回聴く切っ掛けを与えてくれたのです。(笑)
ベルリオーズ/幻想交響曲
シャルル・ミュンシュ 指揮
パリ管弦楽団
第一家庭電器(東芝EMI) DOR-0123/4(45回転盤 2枚組)
こちらも同じく東芝EMI製45回転盤です。大分前の入手なので、ジャケットには少々シミが出来ていますね。(^^;
CD(売却済み)をリッピングした音源がNASに入っていますので、聴き比べてみると音の厚みが全然違います。CDの音に比べ、アナログレコードの方は低音弦の響きがまったく違います。この45回転盤の音を知ってしまうと、CD(リッピング)の方はもう聴く気がしません。
オーディオ評論家が興した某レーベルでは最新録音を78回転でプレスしたアナログレコードを限定発売していますが、45回転盤でも「凄い!」と思ったくらいですから78回転盤は常軌を逸した音かも。(笑)
もっとも78回転に対応したレコードプレーヤーって限られてしまいますからね。私のように大昔のSPレコードをコレクションしているような変態(笑)でもなければ、わざわざ78回転対応のレコードプレーヤーを選びませんから。
今日は45回転のスーパー・アナログ・ディスクの素晴らしさをご紹介させて頂きました。演奏についてはどちらも名盤中の名盤として良く知られておりますので、演奏内容については触れませんでした。ご容赦。
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