ショルティのワーグナー
ワーグナー/歌劇「タンホイザー」全曲(パリ版)
タンホイザー : ルネ・コロ(テノール)
エリーザベト : ヘルガ・デルネシュ(ソプラノ)
ヴェーヌス : クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
ヴォルフラム : ヴィクター・ブラウン(バリトン)
ヘルマン一世 : ハンス・ゾーティン(バス)
ビーテロルフ : マンフレート・ユングヴィルト(バス)
ハインリヒ : クルト・エクヴィルツ(テノール)
ゲオルグ・ショルティ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
録音 : 1970年10月、ウィーン、ゾフィエンザール
独DECCA 6.35193(4枚組 アナログレコード)
海外からのニュースによるとイタリアでは今年1月〜3月までの音楽メディアの売り上げは、何とアナログレコードの売り上げがCDの売り上げを上回ったそうです。アナログレコードのブームは世界的なもののようですね。
さて、今日もショルティが指揮したワーグナーのご紹介ですが、この「タンホイザー」全曲盤は今年、中古で購入しています。で、購入価格は僅か 880円(税込)という信じられない価格。4枚組なので一枚当たり 220円という事になりますね。世界の一流アーティストによる名盤が中古とは言え、たったの 880円。クラシック音楽の中でもオペラに関しては、買い手が少ないという事を如実に現していますね。
880円、レコードとケースはボロボロと思われるかもしれませんが、あにはからんや、ケース(BOX)も中に封入されている解説書(外盤なので日本語はなし)も汚れ・シミなどなく、肝心のレコードもスレ・キズなく、前所有者は針を落としていたのだろうか? と思ってしまうほどに綺麗。まさに新品同様です。
このレコードを手放した方の買取金額は一体幾らだったのでしょう?
ちなみに私が嘗て国内盤を大量に売却した際の買取金額は、1枚 20円でした。(笑)後日、私が手放したレコードが幾らで店頭に出ているのか確認しに行ったら、480円でした。買取金額の24倍もの価格で売り出されていました。まぁ、相手も商売ですからね。
尚、レコードは独DECCAプレスですが、デッドワックスを見るとカッティングは英DECCAです。
ショルティの「タンホイザー」はこの曲の名盤を挙げる際、必ず登場するほどの有名盤です。歌手陣も良ければ、録音も英DECCAらしい鮮鋭な音で収録されており、今聴いても素晴らしい録音です。1970年の録音ですから、アナログテープによる録音です。
私が購入したこの盤ですが、レーベルデザインからするとCD時代に再発売されたものですね。多分、英DECCAの初出盤でしたらもう少し中古価格も高かったと思います。ですが、オペラは例え初出盤と言えども比較的割安です。一部のぼったくり通販サイトは別ですが。
主役二人、ルネ・コロとヘルガ・デルネシュの最盛期の頃の録音ですから、まったく不満なく聴く事が出来ます。こうした名演が 880円で聴けたのですから、万々歳です。(笑)
ワーグナー/「ニーベルングの指環」管弦楽名演集
ゲオルグ・ショルティ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
録音 : 1982年10月、ウィーン
日LONDON L00C-5417
この録音は「指輪」全曲からの抜粋盤ではなく、1982年に録音したものです。指揮者として円熟していた頃のショルティで、楽しめます。
CD全盛期の時代、帯に「ロンドン最後のLP企画」とあるように、180g重量盤でのアナログレコードです。カッティングは英DECCAで行い、プレスは日本です。
ワーグナー/管弦楽曲集
SIDE 1
1. 歌劇「さまよえるオランダ人」序曲
2. 歌劇「タンホイザー」序曲
SIDE 2
1. 楽劇「ニュルンベルクのマイスタージンガー」第1幕への前奏曲
2. 楽劇「トリスタンとイゾルデ」前奏曲と愛の死(演奏会版)
ゲオルグ・ショルティ 指揮
シカゴ交響楽団
録音 : 1977年5月、シカゴ
英DECCA SXL6856(ED4)
こちらは手兵、シカゴ交響楽団を指揮したワーグナーです。ショルティとシカゴ交響楽団が実に良い関係と申しますか、当時の音楽界でも人気の組み合わせによる名演です。
近年、ワーグナーを振れる指揮者がいなくなりました。ベートーヴェンもですが。(あくまでも個人的感想です)
« ショルティ、もう一つの「ワルキューレ」 | トップページ | 梅雨もどきの或る日に »
コメント