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2021年6月 8日 (火)

電線病

タイトルの「電線病」は「伝染病」の変換ミスではありません。念の為。

オーディオファイル(マニア)で、CDプレーヤーとアンプ、アンプとスピーカーを繋ぐケーブル類に異常とも思える価格(一本、数千円から数十万円まで多種多様)のケーブルを何度も購入を繰り返し、血眼になって音の変化に一喜一憂している人たちを「電線病を患っている」と申します。ある意味、揶揄した言い方ですね。

ボッタクリ価格のケーブル類を発売しているアクセサリーメーカーからしたら、電線病の人たちは格好の良いカモになっているわけです。(個人の感想)

近年は電源ケーブルの電線病を患っている人が多く、こちらは一本数千円から何と数百万円のものまで発売されています。オーディオに関心の無い方、電気製品は皆機械から出ているケーブルをコンセントに差し込みますよね? そうです、あのケーブルの事です。

単品のオーディオ製品は電源ケーブルを交換出来るようになっており、その電源ケーブルを交換すると音が変わると言われています。高いケーブルに交換すると「音が良くなる」と思い込んでいる人が多く、それこそ数十万円のケーブルが電線病を患っている人たちに売れるわけです。

オーディオ製品が幾つかあると、当然壁コンセントだけでは足りませんからケーブルタップが必要になります。で、そのケーブルタップもオーディオ用はそれこそ数万円から数十万円のモノまでこれまた多種多様です。ケーブルタップとはどのご家庭でも1本や2本お使いになっていると思われる、コンセントの差し込み口が4口とか6口などの壁コンセントから引っ張って来る、あれです。

オーディオ雑誌はそうしたケーブル類を発売しているアクセサリーメーカーから雑誌広告を貰っている手前、誌面の製品リポートでオーディオ評論家が一生懸命ヨイショ記事を書いています。

最近目にした某アクセサリーメーカーのラインケーブル(CDプレーヤーとアンプ等の接続に使います)数本のテストリポートでは、故長岡鉄男氏直系のオーディオ評論家S氏が記事を書いていたのですが、価格が高くなる事に比例して音も良くなるという内容の記事でした。

読んでいて私は情け無くなりました。長岡鉄男氏直系とは思えないバカらしい記事に呆れを通り越しました。まぁ、評論家として食べて行くにはメーカーに忖度した記事を書かなければ干されてしまいますからね。カメラ業界での故サンダー平山氏が良い例です。

さて、今日の記事をお読みになられた方は私も電線病を患っているのでは?
と、思われるかもしれませんが、電線病を患っている人たちは皆、お金持ち(富裕層)です。私のようにビンボーしている人間は電線病に罹りたくても罹れません。(笑)

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右の赤いケーブル : BELDEN 88760

この写真は例のLUXMAN製、真空管PHONOイコライザーアンプの背面です。左側の黒いケーブルはMCカートリッジ用のステップアップトランスと接続されています。右側の赤いケーブルはプロケーブルさんで購入したベルデンのRCAラインケーブル(1m)で、アンプと接続されています。購入価格は 3,500円(税込)。

実はこのベルデンの前は某国内メーカーの1万円少々するケーブルを使っていました。で、試しにとプロケーブルさんで安いベルデンのケーブルを購入し交換したら、比較的フラットで素直な音が気に入ってしまい、そのままこのベルデンを使い続けています。1万円のケーブルは現在お蔵入りとなっております。(笑)

良いですか、ケーブルなんて「高いから音が良い」という事はないのです。仮に違いがあったとしたら、それは音が良くなったのではなく、「音色が変わった」のです。これはオーディオ機器にもある程度は当て嵌まります。必ずしも価格の安い機器より高い機器の方が音が良いとは限りません。これは実体験しております。

ケーブル類の記事ですが、面白い事に大々的に記事にしているのは「Audio Accessory誌」とか「STEREO誌」だけで、ハイエンドオーディオファイルを相手にした「STEREO SOUND誌」ではケーブル類のテストリポートって、私の記憶では一切やっていないですよね。

STEREO SOUND誌は数百万円、数千万円のアンプ、スピーカーの製品リポートは記事にしても、ケーブル類のテストなんてやりません。高額なアンプ、スピーカーの音の違いに比べたら、ケーブル類の音の違いなんて屁みたいなもの(下品!)、という事でしょうか?(笑)

そうそう、最近はオーディオラックまで超高額なモノが発売されているのですね。三段で200万円を超える製品がある事に驚きました。STEREO誌だったか、そうした様々な価格のオーディオラックを使った「音のテストリポート」が特集されていました。もう好きにやってよ、という気持ちです。(笑)

という事で、今日は主観も入ったオーディオ独り雑談でした。

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コメント

今晩は!ケーブルはとっても悩ましい^^;; 以前は銀線こそ最高だ!と洗脳され、ここ数年はヴィンテージのWEの銅線と暮らしています。結局、好みが全てです。DACからVolユニットに繋ぐ線を銀単線とベルデン8412で比べたら、微妙にハイ落ちするベルデンが心地良いです。オーディオは入り口から出口まで全部含めて考えないと、重箱の隅を突くだけではいけないと思いました。雑誌など読まず自分で試行錯誤した方が良いと考えています。因みに自室の装置は全て銀線、居間の装置はベルデン&XLRアウトにしています。

ROCKSさん、おはようございます。

>結局、好みが全てです。

そうなんです!
おっしゃる通りなんです。私が言いたかったのはその事なんです。
価格なんて関係なく、使い手の好みで選べば良いのです。常識的な価格で幾らでも有ると思います。

実際のところ、ラインケーブル、スピーカーケーブル、電源ケーブル、換えれば音に変化はありますが、それは価格には比例しません。
ところがオーディオ誌はいろいろな事情で価格に比例しているような記事を掲載せざるを得ないわけです。そこに引っかからないようにしないといけません。

CDプレーヤーに付属している赤白の細いケーブルが、市販の太いゴテゴテとした高価格なケーブルより音が自然だったと言って付属ケーブルに戻した人がいます。(笑)
私もアキュフェーズの電源ケーブルを市販のそこそこ高価なモノに交換してみたのですが、結果はアキュフェーズ付属の方が良かったです。メーカーの音決めは自社のケーブルでやっているわけですから、アンプの音が気に入っているなら交換する必要がない事を実験して分かりました。
購入した電源ケーブルはショップに売却しましたが、散財しました。(笑)

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