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2021年7月20日 (火)

話題のクルレンツィスを聴いてみた

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Amazon Music HD(以下同)

ベートーヴェン/交響曲第5番 ハ短調「運命」

テオドール・クルレンツィス 指揮
ムジカエテルナ

録音 : 2018年、ウィーン・コンツェルトハウス

配信レート : 96kHz/24bit

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ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調

テオドール・クルレンツィス 指揮
ムジカエテルナ

録音 : 2018年、ウィーン・コンツェルトハウス

配信レート : 96kHz/24bit

最近、一部のクラシック音楽ファンから絶賛されている指揮者、テオドール・クルレンツィスを音楽ストリーミングサービスを利用して聴いてみました。

調べてみるとギリシャのアテネ出身(1972年生まれ)で、音楽はロシアで学んだようです。自身が創設したアンサンブル(基本、古楽器編成)、ムジカエテルナを指揮した録音(悲愴交響曲)が音楽之友社主催の日本レコードアカデミー大賞を受賞しています。

以前から申しているように、私は基本的に古楽器による演奏でモーツァルトやベートーヴェンを聴く事を好みません。ですからクルレンツィスのCDを購入してまで聴きたいとは思っておりませんでした。しかし、Amazon Music HDからハイレゾ音源がストリーミングされておりましたので、それならという事で聴いてみたわけです。

あくまで個人的感想ですが、古楽器演奏によるベートーヴェンはまぁこんなものだろうという想像通りの演奏でした。不可思議なテンポ設定、更には異常なまで・・・と言いたいくらいの極端な強弱。アナログレコードと違ってS/N比の良いCDを意識したダイナミクス設定なのだろうか? と、思ったくらいで、思わず吹き出してしまったところもあるほどの極端さです。

しかし、一部で絶賛されているという事は、こうした古楽器編成の極端な解釈による演奏を好まれる方が近年は多くなっているのだと思います。私はまったくダメで、聴いていてアホらしくなって来ました。一応、二曲とも全曲聴きましたが。

音楽評論家の故宇野功芳氏が音楽誌に書いていた「古楽器奏者のやりたい放題には本当に腹が立つ」というご意見は、クルレンツィスのような演奏に対しておっしゃっていたのかもしれません。同じ古楽器演奏でもフランス・ブリュッヘンはクルレンツィスとは全然違いますね。

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チャイコフスキー/交響曲第6番 ロ短調「悲愴」

テオドール・クルレンツィス 指揮
ムジカエテルナ

録音 : 2015年2月、ベルリン

配信レート : 96kHz/24bit

さて、日本レコードアカデミー大賞を受賞したチャイコフスキーの「悲愴」ですが、さすがにロマン派の音楽は古楽器ではなく、モダン楽器を使用しているようです。録音を聴いている限りでは編成もそれなりに大きくしていますね。

ロシアで音楽を学んだからか、名盤の誉高いムラヴィンスキーの独グラモフォン盤を思い起こさせられ、チャイコフスキーの解釈としてはムラヴィンスキーの延長上にある演奏という感じを持ちました。

しかし、ダイナミクスの設定に関してはベートーヴェンと一緒で、ピアニッシモの後、「来るぞ・・・来るぞ・・・」と思っていると想定通りオケの大爆発が来ます。(笑)

ちなみに私、チャイコフスキーはロマンティックな解釈を好んでおりますので、ムラヴィンスキーの演奏はそれほど好きではありません。なので、クルレンツィスの「悲愴」をもう一度聴きたいとは思いません。もちろんベートーヴェンもですが。

今をときめくクルレンツィスですが、私とは水と油でした。

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