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2021年10月 3日 (日)

SACDを楽しむ(19)

5802

シベリウス/交響曲第2番 ニ長調

朝比奈隆 指揮
大阪フィルハーモニー交響楽団

録音 : 1999年7月30日、大阪フェスティバルホールでのライヴ録音

EXTON OVCL-00753

新譜がSACDで発売されるという珍しいディスクです。CDとのハイブリッド盤なので、通常のCDプレーヤーでも再生出来ます。

1970年代に日本ビクターから発売されたライヴ盤の再発ではなく、世に出るのが今回が初めてというまったくの初発売です。朝比奈隆さん晩年のライヴ録音で、実に味のある演奏でした。

日本ビクター盤も良いですが、どちらを取るかと言えばこちらの新譜ですね。朝比奈隆さんはコンサート時、ご自身の反省目的のためなのか、可能であればライヴ録音(基本ワンポイント録音)してもらい、それをカセットにして朝比奈さんは頂いていました。

ですから権利関係さえ通れば相当数のライヴ録音が残っているはずです。もっとも当時の録音テープが残っていればの話しですが。何しろ発売目的での録音ではなかったですから。

5803

シューベルト/ピアノ・ソナタ第20番、第21番

マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)

録音 : 1983年12月、ウィーン(第20番)、1987年6月、ミュンヘン(第21番)

ESOTERIC ESSG-90245

完璧なシューベルトですね!

ベートーヴェンもそうでしたが、完全主義者のポリーニという感じを受けます。私にとってベートーヴェンは近寄り難いほどの演奏でしたが、こちらのシューベルトはまだまだ楽しめます。録音がまた素晴らしいです!

最近、マリア・ジョアン・ピリスのシューベルトを愛聴していたところでしたが、人間味を感じるのはピリス盤の方です。(^^;

5804

ワーグナー/楽劇「トリスタンとイゾルデ」全曲

トリスタン : ルネ・コロ(テノール)
イゾルデ : マーガレット・プライス(ソプラノ)
マルケ王 : クルト・モル(バス)
ブランゲーネ :ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
クルヴェナール : ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
メロート : ヴェルナー・ゲッツ(テノール)

カルロス・クライバー 指揮
シュターツカペレ・ドレスデン
ライプツィヒ合唱団

録音 : 1980年〜1982年、ドレスデン

ESOTERIC ESSG-90183/5

発売から大分経っていますが、ESOTERICさんから発売されたクライバーのトリスタンです。録音はデジタル録音初期で、多分CDフォーマット(44.1kHz/16bit)で録音されていたものと思います。ですからSACDは単なるアップコンバートという事になります。

通常CDとの音の比較ですが、元々がCDフォーマットでの録音ですから大きな差はありません。個人的には弦の響きはESOTERIC盤の方に良さを感じます。それも敢えて言えば・・・というくらいですが。

演奏については今更私が蘊蓄を述べる必要がない名演ですね。

5805

ジョン・カルショウ、プロデュース

R.シュトラウス/歌劇「薔薇の騎士」全曲

元帥夫人 : クリスタ・ルートヴィヒ(メゾ・ソプラノ)
オクタヴィアン : グィネス・ジョーンズ(ソプラノ)
オックス男爵 : ワルター・ベリー(バス)
ファーニナル : エルンスト・グートシュタイン(バリトン)
ゾフィー : ルチア・ポップ(ソプラノ)
マリアンネ : エミー・ローゼ(ソプラノ)
アンニーナ : マルガリータ・リローヴァ(メゾ・ソプラノ)
テノール歌手 : プラシド・ドミンゴ(テノール)

レナード・バーンスタイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

録音 : 1971年3月22日〜24日、4月1日〜10日、ウィーン・ゾフィエンザール

ソニー・ミュージック SICC 10264/6

米CBSの音源ですが、ジョン・カルショウ率いる英DECCAの録音チームが米CBSのために録音した有名盤です。この「薔薇の騎士」の前に英DECCAは米CBSのためにバーンスタイン指揮による「ヴェルディ/ファルスタッフ」を録音。そのバーターとしてバーンスタイン/VPOによるマーラーの「大地の歌」、モーツァルトの交響曲「リンツ」とピアノ協奏曲第15番を英DECCAのために録音させてもらっています。

長らくニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団とのコンビで音楽活動に勤しんでおりましたが、ニューヨーク・フィルを離れ、活動の場をヨーロッパに移したバーンスタインは音楽が随分変わりました。クラシック音楽はヨーロッパが本場。バーンスタインも当初はその伝統に従っていたのかもしれません。

1968年、オットー・シェンク新演出による上演がウィーン国立歌劇場で行われており、大喝采を受けたそうです。その3年後に再演されており、その再演と並行して録音されたのが当録音との事。

元帥夫人をメゾ・ソプラノのクリスタ・ルートヴィヒが歌っているのが珍しいですね。カラヤン盤でルートヴィヒはオクタビアンを歌っていましたから。それよりグィネス・ジョーンズがオクタビアンを歌っている事の方が私は少々驚かされました。後にジョーンズは元帥夫人を歌っています。あ、ルートヴィヒと同じパターンだ。(^^)

それより何より、ゾフィーをルチア・ポップが歌っていて、実にチャーミング。(^^)

オペラを指揮する経験が浅かった録音当時のバーンスタインですが、なかなかの名演だと思います。「薔薇の騎士」は名盤揃いですね。

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コメント

こんにちは。
朝比奈隆・大フィルのブルックナーは5番、9番(東京で)8番(前橋・晩年)を実演で聞きました。
何れもカーテンコールには若干応じましたが、アンコール曲は演奏しませんでした。
本番に全力を尽くすという、気概が十分に感じられる演奏でした。
おっしゃるように、前橋の演奏では、中央上にマイクが1本下がっていました。
ご自分の確認用ですか、お人柄が偲ばれます。

Analog親爺さん、こんばんは。
朝比奈隆さんのコンサートをお聴きになられていらっしゃいましたか。
ブルックナーやベートーヴェンをメインプログラムにしている時はアンコールは演奏されないようです。
特に思い入れのある楽曲ですから、渾身の力で指揮しておられます。あ、勿論他の楽曲について手を抜いているわけではありませんが。
近年、巨匠と呼べるような指揮者が見られないのが寂しいです。

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