

HELEN MERRILL with CLIFFORD BROWN
DON'T EXPLAIN
YOU'D BE SO NICE TO COME HOME TO
WHAT'S NEW
'S WONDERFUL
他 全8曲
ヘレン・メリル(ヴォーカル)
演奏 : クリフォード・ブラウン(tp)、ジミー・ジョーンズ(p)、ミルト・ヒントン(b)、オシー・ジョンソン(ds)他
JAZZ IMAGES 37039
今日はジャズ系の歌姫です。大分前に採り上げたレコード中心ですが、一人一枚で五人をご紹介します。
最初はヘレン・メリルです。このレコードは、ユードゥビーソーナイストゥーカムホームトゥー♪の歌ですっかりお馴染み。テレビの製品CMでもBGMとして使われているくらいで、歌手や曲名を知らなくてもテレビを見ているうちに知らず知らず聞いているはずです。
このジャケット写真はオリジナル盤とは違い、フランスのカメラマンがヘレン・メリルを自身のスタジオで撮影した写真をジャケットに使っています。私はこのジャケット写真も良いなぁと思っております。
ヘレン・メリルのハスキー・ヴォイスに酔いしれていると、見事なハイトーンで入って来るクリフォード・ブラウンのペットにこれまた酔いしれてしまいます。
クリフォード・ブラウンの素晴らしさについては過去多くの方たちが書き記しておりますので、今更私がここで蘊蓄を述べる必要はまったくありません。このレコードはヘレン・メリルとクリフォード・ブラウンをただ楽しめば良いのです。


RENDEZVOUS WITH PEGGY LEE
WHY DON'T YOU DO RIGHT
THEM THERE EYE'S
'DEED I DO
I DON'T KNOW ENOUGH ABOUT YOU
IT'S A GOOD DAY
GOLDEN EARRINGS
他 全12曲
ペギー・リー (ヴォーカル)
米Capitol T-151(オリジナル盤)
ペギー・リーの名盤と言えば米DECCAに録音した「ブラック・コーヒー」というアルバムでしょうが、私にとってのペギー・リーはこの「ペギー・リーとランデブー」とタイトルが付けられている米キャピトル盤なのです。
冒頭の「WHY DON'T YOU DO RIGHT」は一体何十回聴いている事か。他の曲の歌唱も楽しく聴けるのですが、この一曲だけを聴くためにレコードを引っ張り出す事が何度もあるのです。少し鼻にかかったようなペギー・リーの声と歌い方がこの曲にどんぴしゃり。
10インチ盤が先に発売されているので厳密には10インチ盤がオリジナルになるかもしれませんが、こちらは12インチ盤のオリジナルです。10インチ盤に曲目が少し足されています。
今はもう在りませんが、店主自身が日本で一番高いオリジナル廃盤専門店と称していたお店で購入しています。「これ良いよ」と言って聞かせてくれたのが運の尽き。冒頭の一曲で私はノックアウト。即私は「買います」でした。(笑)


JO+JAZZ
JUST SQUEEZE ME
FOR YOU
MIDNIGHT SUN
YOU’D BE SO NICE TO COME HOME TO
THE FOLKS WHO LIVE ON THE HILL
I DIDN’T KNOW ABOUT YOU
他 全12曲
ジョー・スタッフォード(ヴォーカル)
演奏 : レイ・ナンス(tp)、コンテ・カンドリ(tp)、ジョニー・ホッジス(as)、ベン・ウェブスター(ts)、ハリー・カーネイ(bs)、ラス・フリーマン(cele)、ジミー・ロウルズ(p)、ボヴ・ギボンズ(g)、ジョー・モンドラゴン(b)、メル・ルイス(ds)他
ジョニー・マンデル(編曲、指揮)
1960年7月、8月 ロスアンジェルスにて録音
CBS SONY 20AP 1450(廃盤)
このレコードも数え切れないほど聴いています。もう昔ですが、ジャズサークルで知り合ったジャズファンと確か物々交換で手元に来たレコードです。私の放出品はクラシックのレコードですが。彼はオリジナル盤を持っていたので、この国内盤は必要なかったわけです。
そのオリジナル盤ですが、中古店で二、三回出遭った事があるのですが、いずれもジャケット、盤とも傷みが激しかったので見送って来ました。ジャケットは多少傷んでいても(年代物ですから)盤がそこそこなら購入しても良いのですが、残念ながらでしたので。
ジャケットの写真、後ろから強いフラッシュを当てて、見事なポートレートですね。
このCBS SONY盤とオリジナル盤、どのくらい音に違いがあるのでしょうね?
ですが、聴くのは音楽ですからこのまま国内盤で楽しんでいきます。
ジョー・スタッフォードは元々はポピュラー系のシンガーのようですが、このレコードはバックが錚々たるメンバーが演奏しており、まさにジャズヴォーカルを堪能出来る録音です。私はA面が特にお気に入りで、このレコードも何十回と聴いて来ました。オススメします。


DAY BY DAY
THE SONG IS YOU
BUT NOT FOR ME
I REMEMBER YOU
BUT BEAUTIFUL
AUTUMN LEAVES
THERE WILL NEVER BE ANOTHER YOU
GONE WITH THE WIND
DAY BY DAY
他 全12曲
ドリス・デイ(ヴォーカル)
演奏 : ポール・ウェストンと彼のオーケストラ
録音 : 1956年
米COLUMBIA CL 942(オリジナル盤)
「ケ・セラ・セラ」の大ヒットで有名なドリス・デイ、ヒッチコックの映画「知りすぎていた男」でその「ケ・セラ・セラ」 を歌うシーンがありますね。ついこの間もNHKで放送がありましたが、また見てしまいました。
もちろん大ヒットしていた時代を私は知る由もないのですが、そういう私ですら知っているという事は長い間あちこちで流れていたのだと思います。
如何にもアメリカ人的な女性歌手という感じがしますが、美人で歌も上手ければ人気になるのも分かります。「サウンド・オブ・ミュージック」のジュリー・アンドリュースも同じですね。
このレコードはドリス・デイがストリングスをバックにスタンダードを歌っていて楽しめます。


SARAH VAUGHAN : DUKE ELLINGTON
Song Book One
IN A SENTIMENTAL MOOD
I'M JUST A LUCKY SO AND SO
SOLITUDE
IN A MELLOW TONE
DAY DREAM
他 全10曲
サラ・ヴォーン(ヴォーカル)
演奏 : ウェイモン・リード(tp)、J.J.ジョンソン(tb)、フランク・フォスター(ts)、ズート・シムズ(ts)、ジミー・ロウルズ(p)、ジョー・パス(g)、アンディ・シンプキンス(b)、グラディ・テイト(ds)他
録音 : 1979年8月15、16日(ハリウッド)、1979年9月12、13日(ニューヨーク)
米PABLO 2312-111(オリジナル盤)
説明不要の大御所さんです。このレコードは一昨年、ファクトリーシールされたままの未開封盤を中古店で購入(700円)しました。パブロというレーベルは嘗てVerveレーベルを興したノーマン・グランツが改めて始めたレーベルで、ジャズレコード界ではそれほど重要視されていないと思います。
しかし、この録音でもJ.J.ジョンソン、ズート・シムズ等、なかなかのメンバーが演奏に参加しています。
ジャズを聴き始めた当初、ジャズヴォーカルはまったく受け付けなかったです。しかし、白人女性歌手に少しずつ馴染み、そのうち黒人女性歌手も聴けるようになったのですが、そこまでには結構時間が掛かったものです。独特な発声に馴染めなかったようで。
サラ・ヴォーン、この録音時は全盛期を少し過ぎていたのかもしれませんが、それでもバックの良さとも相まって楽しめるレコードです。「IN A MELLOW TONE」が最高。
最近のコメント