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2021年11月 3日 (水)

私の愛聴盤 第35回

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ハイドン/交響曲第100番 ト長調「軍隊」

ブルーノ・ワルター 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1938年

英HMV DB3421/3(3枚組 戦前の78回転SPレコード)

久しぶりに私の愛聴盤をご紹介。ですが、戦前の78回転SPレコードですのでご容赦を。

常々私はクラシックのレコードで貴重な盤は戦後発売されたLPレコード(オリジナル盤)より、先の大戦で戦火を免れた往年の名演奏家が残したSPレコードの方ではないかと申して来ました。勿論LPレコードのオリジナル盤でも入手しづらいものは沢山有りますけど、今日ご紹介するワルターのSPレコードなどは、まさにそういった貴重盤の1枚(実際は3枚組)と個人的に思っております。

私が17歳でクラシック音楽に目覚めて間も無く、ワルター指揮コロンビア交響楽団によるハイドンの交響曲に出遭いました。その録音が下記のレコードです。もっとも当時はCBSソニーの国内盤でしたが。

当時、ワルター指揮によるコロンビア交響楽団でモーツァルトの交響曲第40番、第41番、その後にハイドンの交響曲第88番、第100番のレコードを知りました。私はすっかりワルターに魅了され、この2枚のレコードを繰り返し、繰り返し聴いていたものです。

ハイドンは現在までいろいろな指揮者で前述の2曲を聴いて来ましたが、ワルター以上の感動を与えてくれた演奏には未だお目に掛かっていません。勿論それなりに良い演奏は幾つかありましたが、やはりワルターの演奏は別格です。

このウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮した「軍隊」は昔、音楽評論家の故宇野功芳氏が絶賛しておりましたが、氏の書かれた評論文に対し全面的に同意します。第一楽章の第一主題冒頭、こんなにもロマンティックな解釈はワルターだけです。

最初の出遭いはコロンビア交響楽団とのステレオ録音でしたが後年、仕事上の先輩がクラシック音楽をお聴きになっている事が切っ掛けで交流が始まり、その先輩が大変な枚数のSPレコードを蒐集されているのを見て影響され、私もSPレコードを集めるようになったわけです。

当初は売価の安い国内盤で聴いていたのですが、先輩宅で外盤と聴き比べさせて頂くと唖然とするほど音に違いがあり、以降は出来るだけオリジナルSPレコードを探すようになってしまったのです。しかし、国内盤SPでもLP復刻盤より数段音は良いです。

愛聴盤としてご紹介するワルター指揮ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団による英HMV盤の音が良いので、この音を知っていると申し訳ないですがLPやCD等に復刻された音では満足出来ません。そのくらい違いがあるのです、演奏の印象まで変わってしまうくらいに。

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ハイドン
交響曲第88番 ト長調「V字」
交響曲第100番 ト長調「軍隊」

ブルーノ・ワルター 指揮
コロンビア交響楽団

録音 : 1961年3月、アメリカ在郷軍人会ホール(ハリウッド)

米COLUMBIA MS 6486(ステレオLPレコード)

そして、こちらがステレオ録音のレコードです。初めに申した通り、ワルターの「軍隊」との出遭いはこちらのステレオ録音の方です。最初はCBSソニーの国内盤でしたが。

掲載した米COLUMBIA盤は中古ショップで安価だったので購入しました。オリジナル盤は六つ目(商標マークの数)で、私のは二つ目ですからセカンドプレスになります。購入当時、六つ目盤と二つ目盤の2枚が餌箱に入っていたのですが、オリジナルの六つ目盤はプライス票に「スレキズ多し」と表記され、ジャケットもかなり汚れていました。

対してセカンドプレスの二つ目盤はジャケットが結構綺麗なので、セカンドプレスの方を購入しました。中古レコードはジャケットの状態の良いものはレコードも大抵状態が良いですね。これは自分の経験則に基づくものですが。実際、自宅で聴いてみると音も盤質も問題なかったです。いずれ、六つ目で状態の良いものに出遭ったら改めて購入したいと思います。

コロンビア交響楽団は指揮活動から引退していたワルターに、自宅に近いところで録音出来るよう米COLUMBIAが集めたレコード録音用オーケストラです。

ワルターのハイドン、一般的にはこちらの録音をオススメしておきます。CDでも発売されておりますので。演奏だけ考えればウィーン・フィルとの旧録音の方がオケも含め、よりいっそう優れておりますが。

何度聴いても飽きない、これこそ真の意味での名演です。

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