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2021年12月23日 (木)

フロトー/歌劇「マルタ」全曲

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フロトー/歌劇「マルタ」全曲

レディ・ハリエット : アナネリーゼ・ローテンベルガー(ソプラノ)
ナンシー : ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
ライオネル : ニコライ・ゲッダ(テノール)
プランケット : ヘルマン・プライ(バリトン)
トリスタン・ミルクフォード卿 : ディーター・ヴェラー(バリトン)
リッチモンドの判事 : ハンス・ゲオルク・クノウリッヒ(バス)

附 : アンネリーゼ・ローテンベルガー/オペラ・アリア集(第6面)

ロベルト・ヘーガー 指揮
バイエルン国立歌劇場管弦楽団
バイエルン国立歌劇場合唱団

録音 : 1968年3月、ミュンヘン

英EMI SAN 246/8(3枚組 初出)

オリジナル盤、初期盤をご紹介している音楽記事ですが、今日はオペラの全曲盤です。オペラは交響曲や協奏曲などに比べると圧倒的に愛好家が少ないのか、昔から例えオリジナル盤でも中古価格は安価ですね。オペラ好きの自分にとっては大歓迎ですが。(^^)

私が所持しているこのレコードは第2版かと思っていたのですが、ネットでいろいろ調べてみると初版のオリジナル盤でした。通称「金白(犬)ニッパー」が初版と思っていたのですが、このフロトーは「金スタンプ(切手)ニッパー」が初版だそうです。「金白ニッパー」は以前記事にしたベームの「コシ」のレーベルです。

ドイツの作曲家、フロトー(フロトウ)の「マルタ」はフロトーの作品としては比較的有名ですが、かと言ってモーツァルトやワーグナーの作品ほど知られているとは言えません。

ですが、第二幕で歌われるハリエットのアリア、「夏の最後(名残り)のバラ」はこのオペラでもっとも良く知られた曲で、日本では「庭の千草」という曲名で有名ですね。「庭の千草」と聞けば、「ああ、あの曲!」と思い出す方も多いと思います。このメロディは第三幕、第四幕でも流れて来ます。

その他では合唱で歌われる「真面目で働き者の娘さん」は、男はつらいよシリーズ(知床慕情)の獣医師(三船敏郎さん)宅で寅さんが「爺さん酒飲んで酔っぱらって死んじゃった♪」と、替え歌を歌っていますし、このメロディもお聞きになられた方もいらっしゃるかと。

という事で、このオペラ全曲盤はお馴染みの曲が聴かれるのと、何より録音当時の第一線級の歌手が配役され、録音がまた素晴らしいので楽しく聴く事が出来ます。ローテンベルガー、ゲッダ、プライのトリオで他にもオペラ全曲盤を録音しておりますので、EMIの看板歌手たちだったのでしょう。

ヘルマン・プライの大ファンである私にとっても、この「マルタ」全曲盤は聴いていてとても楽しめるレコードであります。

ストーリーは、アン女王の女官であるハリエットは宮廷生活に退屈している。そこで侍女のナンシーと共に変装してリッチモンドの奉公人市場へ出掛ける事に。そこへ女中探しに来ていた若い農場主プランケットと義弟のライオネルは、マルタ(ハリエットの変装)とユリア(ナンシーの変装)を見染め、女中の契約を結ぶのだが・・・。

とまぁ、ハリエットの思いつきの悪戯心が発端となる恋の騒動を描く楽しいオペラです。主役の歌手たちの歌唱が文句なしに素晴らしいので、全曲を飽きる事なく聴けます。

尚、全曲が5面にカッティングされており、3枚目の6面にはローテンベルガーが歌うオペラのアリアが収録されています。曲目は、

1. モーツァルト/フィガロの結婚〜スザンナのアリア
2. ウェーバー/魔弾の射手〜アガーテのアリアとカヴァティーナ
3. ビゼー/カルメン〜ミカエラのアリア
4. ドヴォルザーク/ルサルカ〜ルサルカの歌

今日は録音の少ないフロトーのオペラをご紹介させて頂きました。

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コメント

 こんばんは。

 フロトーは、知りませんでした。歌劇「マルタ」は、amazonでは3分少しが入っていただけでした。
 やはりレコードなのでしょうね。

fujileica(pyosida)さん、こんばんは。
地味なオペラですからねぇ・・・。
今、Amazon Music HDを検索してみると、3分はパヴァロッティが歌うライオネルのアリア「夢のように」ですね。この曲も有名です。
「夏の名残りのバラ」で検索してみてください、ハリエットの有名なアリアですが、ソプラノの幸田浩子さんの歌で聴く事が出来ます。
その日本版「庭の千草」で検索すると鮫島有美子さんの歌で聴けます。高嶋ちさ子と12人のヴァイオリニストの演奏もありました。これはおまけ。(^^;

 こんばんは。

 紹介の曲、聞いてみました。
 ・・・思いがけないバージョンを聞きました。「庭の千草」ですが、映画らしい画像の中、少女時代の美空ひばりが歌っていました。

fujileica(pyosida)さん、
美空ひばりさんとは意外ですよね。
それだけこの曲が良く知られているという事だと思います。

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