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2022年1月 7日 (金)

日生劇場、こけら落とし公演の第九(ベーム指揮)

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ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調「合唱」

エリーザベト・グリュンマー(ソプラノ)
クリスタ・ルートヴィヒ(アルト)
ジェイムズ・キング(テノール)
ワルター・ベリー(バス)

カール・ベーム 指揮
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団

録音 : 1963年11月7日、日生劇場でのライヴ録音(ステレオ)

ポニーキャニオン D30L0011(ニッポン放送開局35周年記念企画CD)

昨年の聴き納めは本日ご紹介するこのCDでした。購入したのはもう大分前ですが、実は一度も聴いていなかったのです。(^^;

昨年迄に数千枚のCDを何十回という回数と時間を掛けて売却して来ました。その時に未開封のままのCDが結構出て来まして、それらも断捨離の対象としました。

聴く事があると思われるCD、SACD(ハイブリッド盤)はオーディオ専用NASにリッピングし、売却しています。カラヤンだけでも400枚以上はリッピングしてあると思います。今思うと、何の為に膨大な量のCDを購入していたのか理解に苦しみます。おお、他人事だ。(笑)

昨年はアナログレコードに回帰した一年でした。と言っても断捨離して残ったレコードを聴いていたので、新規購入はほんの僅かです。何しろ、昔購入したオリジナル、初期盤でも未聴のものが結構あります。理由は購入していたオリジナル、初期盤のほとんどが国内盤で聴いていたからですが。

ずっと後年、CDメインに切り替えてからはレコードを聴くのが年に一度程度という事が長く続きました。レコードプレーヤーの動作確認が目的みたいなものです。そういう状況でしたから、買取業者に拙宅まで来てもらってレコードを一気に処分した事もあります。その後はCDが増殖したわけですが、あのプラケースは場所を取りますね。

さて、未開封のまま残っていたCDの一枚がベームの指揮による日生劇場での第九交響曲です。日生劇場の柿落とし公演として招いたベルリン・ドイツ・オペラ来日公演の記念的ライヴ録音で、他に「フィガロの結婚」と「フィデリオ」のライヴも発売されており、ニッポン放送開局35周年を記念した企画で発売されました。

ベーム初来日だったようです。今回ようやく封を切って聴いてみたら、なかなかの名演でした。録音も1963年という時代を考慮すると、とても優秀です。この時代の海外でのライヴ録音はモノラルがほとんどですが、これはステレオで録音されています。

第一楽章、第二楽章と聴いていくうちに、やはり聴衆を前にしたベームはスタジオ録音とは違うなぁ・・・と、思っていた矢先、

第三楽章で弦による変奏が広がると、あまりにも素晴らしい響きに私は全身に鳥肌が立って来てしまったのです。或る意味聴き慣れてしまっているベートーヴェンの交響曲です、そんじょそこらの演奏で感銘を受ける事はなくなっておりますが、いやいや参りました。

こんな名演奏のCDを購入後、長い間放ったらかしにしていた自分が情けなくなりました。聴きたいからCDを買っていた筈なのに、購入枚数に対して聴く時間の方が追い付いていなかったわけです。そのうち数千枚という枚数が溜まってしまったわけで・・・。一時は収納に二部屋使い、収納棚から溢れたCDが床を侵食し、更には部屋の外に積み上げるまでになっていたのですから異常事態でした。

レコードも有るわけでして、笑い事では済まされない量だったのです。しかし、断捨離の結果、現在はCDとSACDに関しては比較的小さなラックに収まっており、空きスペースが結構残っています。ただし、朝比奈隆さん専用の大きなCDラックを除いて、ですが。(^^;

閑話休題 第四楽章でも四人のソリストが当時の一線級と言える歌手を揃えているのと、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団がまたお見事で、大変聴き応えのある第四楽章となっております。歌手たちはオペラ公演で来日しているわけですが、ワルター・ベリー、クリスタ・ルートヴィヒご夫妻、ワーグナー作品でも活躍されていたエリーザベト・グリュンマー、ジェイムズ・キングと、錚々たる顔ぶれ。

恐らく、客席で聴いていた人たちは大きな感銘を受けたものと思います。失礼ながら当時の日本のオケと歌手、合唱団の水準では大きな差があったと思われます。

後年、ウィーン・フィルとベートーヴェン生誕200年に合わせてドイツ・グラモフォンに録音した第九は私の愛聴盤の一枚ですが、聴衆を前にしたベームの熱の入った演奏は一味違います。テンポもスタジオ録音より若干早目で、脂の乗り切っている時代の名演と言えましょう。

クラシックファンはもちろんの事、クラシックにご興味のない方にも是非お聴き頂きたいと思う名演です。尚、長らく廃盤になっていたようですが、2019年11月にキング インターナショナルから再発売されているようです。

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コメント

こんにちは!
早速購入しました〜〜〜!ジャケット写真が違ったので、商品説明をよく読んで、ポチッといきました。
第九は自分としてのNo1CDが固定化されているのですが(ベルリンの壁崩壊の年、インバル指揮)、聞き比べが好きなのでKONDOHさまの「釣書」?の熱さに打たれ、購入しました。到着が楽しみです。
肩、大丈夫ですか?(四十肩?じゃないですよね)大事に至らぬよう、ご自愛ください。軽量なカメラもいっぱい出ていますので、ニコンのZ7IIとか・・・。
本年もよろしくお願いします。

ろだごん(時々JIQ)さん、新年おめでとうございます。
CD、ご購入されましたか。責任重大ですね。(^^;
でも、ライヴ録音という制約の中、当時の日本の録音技術は大したものと思います。
演奏もスタジオ録音時の落ち着いたベームとは違い、熱気を感じます。

肩の件ですが、四十肩は大分前にやっております。(^^;
多分長い間、重いカメラバッグで肩に負担を掛けていた事が原因だと思います。野鳥撮影はどうしても重い機材になりますから。
これからは、おっしゃるような軽いミラーレスになりますね。一眼レフはしばらく控えています。
本年もよろしくお願いします。

 おはようございます。

 カールベームのは、Amazon Music HDで見つかりませんでした。
 今、朝比奈さんのを聴いています。

 指揮、演奏者が違うと、印象が変わるところが、クラッシックの奥の深いところですね。

fujileica(pyosida)さん、こんにちは。
私も検索してみましたが、ありませんですね。
この録音は特殊なルートでの販売ですから、仕方ないのかもしれません。
朝比奈隆さんをお聴きになられましたか。ありがとうございます。
クラシックの面白いところは同じ楽譜で演奏しながらも、それぞれ解釈が違うところです。なので、同じ曲をいろいろな演奏家で楽しめますね。

 こんにちは。先ほど、朝比奈隆生誕100周年、大阪フィルハーモニーのを聴きました。
 「合唱」をすべて聴いたのは、2回目です。

 チェロですが、教本の2課をしました。左指は使わず、弓を使い、右方向、左方向と音符の長さに従い弾くこと。
 II弦で、指なしのレ、人差し指を押しミ、薬指でファ♯、小指でソですが、最初のレから指を押さえる位置・しっかり押さえること、弓で同じ位置で弾くこと・・・ができません。

 指の握力をつける小道具が必要となりそうです。
 でも・・・チェロができたら、ギターも出来そうな感じです。

 僅かですが、チェロに触れたら・・・CDやAmason Music HDで演奏する人が、表現力が乏しいとか、もっと滑らかに、そして力強く・・・等の感想は、なくなり・・・いやぁ、全部正確に弾くだけで尊敬にあたりする・・・と思ってしまいます。
 私のチェロから出る音・・・音階に値しない音ばかりでした。

fujileica(pyosida)さん、こんばんは。
朝比奈先生の第九、日本人指揮者として最高のベートーヴェンだと思います。

さて、私はてっきりヴァイオリンかと思っていたものですから、驚きました。
ヴァイオリンにしろチェロにしろ、弦楽器はギターのようにフレットがありませんから、良く音程がきっちり出せるものだと感心しているのです。(^^;
おっしゃるように私も楽器が出来ないくせしてレコード、CDを聴いて勝手な能書きを言っておりますね。実際は私、楽器を出来る人を尊敬しているのです。
練習、頑張ってください。

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