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2022年1月13日 (木)

SACDを楽しむ(21)

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モーツァルト/歌劇「魔笛」全曲

夜の女王 : クリスティーナ・ドイテコム(ソプラノ)
タミーノ : スチュアート・バロウズ(テノール)
パミーノ : ピラール・ローレンガー(ソプラノ)
パパゲーノ : ヘルマン・プライ(バリトン)
パパゲーナ : レナーテ・ホルム(ソプラノ)
第1の侍女 : ハンエッケ・ヴァン・ボルク(ソプラノ)
第2の侍女 : イヴォンヌ・ミントン(メゾ・ソプラノ)
第3の侍女 : ヘティー・プリューマッヒャー(アルト)
ザラストロ : マルッティ・タルヴェラ(バス)
モノスタトス : ゲルハルト・シュトルツェ(テノール)
弁者 : ディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)

ゲオルグ・ショルティ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

録音 : 1969年9月〜10月、ウィーン・ゾフィエンザール

ESOTERIC ESSD-90109/11

私の愛聴盤 第2回でご紹介済みの、私にとっての大愛聴盤です。今まで、国内盤レコードから通算したら、いったい何十回聴いて来ている事か。

愛聴盤の記事を掲載してから少し経った頃、中古店で英DECCAアナログレコードのオリジナル盤に出遭い、購入しました。
その後、今度はESOTERICさんからSACDが発売され、それも購入。したがって、ショルティの「魔笛」は愛聴盤の記事でご紹介した国内盤CDと英DECCAのオリジナル盤、そして今日ご紹介のSACDと、3つの形態で所持しております。

前述したように最初はキングレコードから発売された国内盤レコードで聴いていたのですが、レコードからCDをメインにした時に国内盤レコードは処分。で、愛聴盤の記事でご紹介したCDで聴くようになったのですが、音に多少の違和感を感じながら聴いていました。

さて、ESOTERICさんから発売されたこのSACDですが、CDとの音の違いは一聴して誰でも分かるくらいの違いがあります。国内盤CDはユニバーサル ミュージックの「THE ORIGINALS」という名称のデジタルマスタリングによるもので、このシリーズは全般に腰高の音の印象を持っています。デジタルは高域が伸びているという事を意識させるためか、高域を持ち上げていますね。

レコードの音を知っている者にとってCDの音はイマイチ満足出来ません。その点、ESOTERICさんのSACDは低域から高域まで非常にバランスが良く、オリジナル盤の音に近い出来栄えです。

いろいろなESOTERIC盤を聴いて来ましたが、ESOTERICさんのマスタリングの中でも最も成功したSACDではないかと思っております。

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マスカーニ/歌劇「カヴァレリア・ルスティカーナ」全曲

サントウッツァ : フィオレンツァ・コッソット(メゾ・ソプラノ)
トゥリッドゥ : カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
ルチア : マリアグラツィア・アレグリ(メゾ・ソプラノ)
アルフィオ : ジョンジャコモ・グエルフィ(バリトン)
ローラ : アドリアーネ・マルティーノ(メゾ・ソプラノ)

レオンカヴァルロ/歌劇「道化師」全曲

カニオ(道化師): カルロ・ベルゴンツィ(テノール)
ネッダ(コロンビーナ): ジョーン・カーライル(ソプラノ)
トニオ(タッデオ): ジュゼッペ・タッディ(バリトン)
ペッペ(アルレッキーノ): ウーゴ・ベネルリ(テノール)
シルヴィオ : ロランド・パネライ(バリトン)
農民 : ジュゼッペ・モレッシ(バス)
老いた農民 : フランコ・リッチャルディ(テノール)

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団
ミラノ・スカラ座合唱団

録音 : 1965年9月29日〜10月5日、ミラノ・スカラ座

ESOTERIC ESSG-90116/17

ヴェリズモ・オペラを代表する「カヴァレリア・ルスティカーナ」と「道化師」はセットでレコーディングされる事が多く、中でもカラヤン盤は歌手陣が揃い、オケが本場ミラノ・スカラ座という事で、名盤の誉れ高いものですね。

ヴェリズモ・オペラとはヴェリズモ文学(現実主義)に影響されたオペラで、綺麗な恋のお話しなどを描いた従来のイタリアオペラとは一線を画し、三角関係の嫉妬から相手を刺し殺したりする暴力的な描写がある作品です。

しかし、音楽は素晴らしいので、上演の機会も多い両作品ですね。特に「カヴァレリア・ルスティカーナ」の間奏曲はとても美しい曲です。コンサートでも単独で演奏される事が多く、カラヤン自身もオペラ全曲盤とは別に「オペラ間奏曲集」といったレコードで採り上げており、名演を聴かせてくれます。

「道化師」ではカニオが歌うアリア「衣装をつけろ」が特に有名で、オペラ・アリアのコンサートでも歌われる事が多いですね。

このSACDは「魔笛」に劣らずSACD化が成功しています。私はレコードでこの録音を聴いた事がなく、CDでしか聴いた事がありません。
しかし、ESOTERIC盤入手後はCDを聴く事はなくなりました。

ただ、今日ご紹介のESOTERIC盤は大分前に発売(2014年12月)されておりますので、入手は困難と思われます。ご容赦。

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シューマン/ピアノ協奏曲 イ短調

アルフレッド・ブレンデル(ピアノ)

クラウディオ・アバド 指揮
ロンドン交響楽団 

録音 : 1979年6月

グリーグ/ピアノ協奏曲 イ短調

ラドゥ・ルプー(ピアノ)

アンドレ・プレヴィン 指揮
ロンドン交響楽団

録音 :  1973年1月

ESOTERIC ESSD-90228

このSACDには不満がありまして、採り上げる事を逡巡していました。音に対して不満があったわけではなく、曲のカップリングに疑問を感じていたのです。ブレンデルのシューマンをSACD化するならオリジナルのカップリングで良かったのでは?

オリジナルのカップリングはウェーバーの小協奏曲で、曲も良いし演奏も良いのです。何もレーベルを跨いでラドゥ・ルプーのグリーグを持ってこなくても・・・。シューマンは蘭PHILIPS、グリーグは英DECCAの録音です。蘭PHILIPSは英DECCAに吸収されたとは言え、変なカップリングで発売してもらいたくないです。個人の感想ですが。

肝心の音も蘭PHILIPSのレコードを凌駕するほどではなかったです。一般的にはブレンデルのシューマンとルプーのグリーグが楽しめる事にこのSACDの価値があるのかもしれません。

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