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2022年3月 1日 (火)

カラヤンの「トスカ」

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プッチーニ/歌劇「トスカ」全曲

トスカ : レオンタイン・プライス(ソプラノ)
カヴァラドッシ : ジュゼッペ・ディ・ステファノ(テノール)
スカルピア男爵 : ジュゼッペ・タッディ(バリトン)
アンジェロッティ : カルロ・カーヴァ(バス)
堂守 : フェルナンド・コレナ(バス)
スポレッタ : ピエロ・デ・パルマ(テノール)

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

録音 : 1962年9月、ゾフィエンザール(ウィーン)

英DECCA 5BB 123/4(ED4)

この録音、当時提携していた米RCAのためにジョン・カルショウ率いる英DECCAのチームが録音しており、マスターテープが米RCAに送られて米国でレコードが発売されたようです。ですからオリジナル盤は米RCA盤という事になります。

カラヤンは自分のレコードが米国で大量に売れる事により、ある意味米国進出が叶うという事で米RCAのための録音に積極的だったという事を本で読んだ事があります。ベートーヴェンやハイドンの交響曲その他、米RCAで発売されております。

後年、米RCAとの業務提携が切れた後、ほとんどのマスターテープは英DECCAに返却されたわけですが、何故か今日ご紹介の「トスカ」だけはずっと米RCAが所持していたそうです。理由は分かりませんが、他の録音テープよりかなり遅れてから「トスカ」のマスターテープは英DECCAに返却されたそうです。

ですから英DECCA盤はED4が初出かもしれません。ED3が存在しているのかどうか分かりませんが、(P)1971となっていますので、時代的にはED4になりますね。米RCA盤はかなり豪華な仕様のボックスで発売されたそうですが、私は未だ見た事がありません。

プッチーニのオペラ、私は「トスカ」が一番のお気に入りです。この録音では恐らく当時最盛期だったと思われるレオンタイン・プライス(ジャケット写真)が見事にトスカを歌っています。有名なアリア「歌に生き、恋に生き」には素晴らしさに鳥肌が立って来たほどです。

私は歌に生き、恋に生きてきました。誰にも悪い事はしませんでした。困っている人がいれば手を差し伸べて来ました。
なのにこの苦しみの時に、主よあなたはなぜこのような報いを私に与えるのですか?

「カヴァラドッシを助けてもらいたければ私のものになれ」と、スカルピアに言い寄られたトスカが悲しみのうちに歌うアリアです。凡ゆるオペラのアリアの中でも特に有名なアリアですね。いろいろな名歌手が歌っておりますが、プライスも素晴らしいです。

カヴァラドッシを歌うジュゼッペ・ディ・ステファノもイタリアオペラで一時代を築いたテノールですから、ここでも過不足なく歌っております。スカルピアのジュゼッペ・タッディはもうひとつ個性が欲しかったです。ティト・ゴッビのスカルピアを知っていると、つい比較してしまいます。

カラヤンの指揮はさすがです。クライマックスでトスカがスカルピアを果物ナイフで刺し殺し、「これがトスカのキスよ!」と歌った直後のオケの強奏はまさにトスカの慟哭そのものです。カラヤンのここでの指揮ぶりは素晴らしい!

歌手、指揮者、オケ、録音と、四拍子揃った「トスカ」の名盤です。

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