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2022年2月26日 (土)

私の愛聴盤 第36回

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ヴェルディ/歌劇「ナブッコ」全曲

ナブッコ : ティト・ゴッビ(バリトン)
アビガイッレ : エレナ・スリオティス(ソプラノ)
ザッカーリア : カルロ・カーヴァ(バス)
フェネーナ : ドーラ・カーライル(ソプラノ)
イズマエーレ : ブルーノ・プレヴェディ(テノール)
大司教 : ジョヴァンニ・フォイアーニ(バス)
アブダッロ : ワルター・クレートラー(テノール)
アンナ : アンナ・ダウリア(ソプラノ)

ランベルト・ガルデッリ 指揮
ウィーン国立歌劇場管弦楽団、合唱団

録音 : 1965年9月、ゾフィエンザール(ウィーン)

英DECCA SET 298/300(ED4)

愛聴盤でオペラ全曲盤をご紹介するのは少々気が引けるのですが、このオペラで歌っている二人の歌手が飛び抜けて素晴らしいのと、ヴェルディ初期の作品にも関わらず聴いていて飽きないオペラなのです。

飛び抜けて素晴らしい歌手とはバリトンのティト(ティート)・ゴッビと、ソプラノのエレナ・スリオティスです。エレナ・スリオティスについては以前「エレナ・スリオティス」という記事でご紹介したソプラノ歌手です。

ヴェルディのオペラ作品としては三作目の作品ですが、題材を旧約聖書から取っているそうです。旧約聖書となると私の苦手の分野ですが、ヴェルディの音楽がオペラ作品として優れているので、絶対音楽として聴いていて感銘を受けてしまいます。

それと「ナブッコ」は合唱が随所で聴かれますので、合唱曲がお好きな方も楽しめるのではないでしょうか。中でも第三幕第二場で歌われる「行け、我が想いよ、黄金の翼に乗って」はオペラアリアや合唱曲のコンサートなどでも歌われるほど有名ですね。

オペラは序曲の後、バビロニア国王ナブッコと、その王女アビガイッレに率いられたバビロニアの軍勢がエルサレムを総攻撃しようとするところから始まります。ナブッコを歌うティト・ゴッビはオペラファンでご存知ない方は先ずいらっしゃらないと思われるバリトン歌手です。

私にとってティト・ゴッビと言えばリゴレット、というくらいリゴレット役はいの一番にゴッビが思い浮かぶほどで、他では「トスカ」のスカルピア男爵も実に憎々しいキャラクターを演じて(歌って)います。イタリアオペラでは欠かせないバリトン歌手でした。ここでのナブッコも素晴らしい歌唱で、私は大きな感銘を受けているだけであります。

そしてエレナ・スリオティスです。マリア・カラスの再来と言われていただけあります。どうしたらこういう声を出せるのかと、ただただ聴き惚れているだけ。これだけの声を出すのだから声帯に大きな負担をかけていた事と思います。ですから最盛期が短くなってしまったのかもしれません。

残された少ない録音で今後もエレナ・スリオティスを聴いて行くしかありません。ソプラノ歌手としては短命に終わりましたが、残された録音はレコードとして残っていますから。

ガルデッリの指揮するイタリアオペラもそつがないですね。英DECCAらしいステージを彷彿とさせる録音もさすがです。

尚、私が所持しているED4は再プレス盤です。録音が1965年ですからオリジナル盤はED2かED3と思われます。ですが、それほど時間が経っていないED4でも録音の素晴らしさは充分味わえます。

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