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2022年2月12日 (土)

ハンマークラヴィーア・ソナタ

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ベートーヴェン
ピアノ・ソナタ第29番 変ロ長調「ハンマークラヴィーア」

ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)

録音 : 1952年4月、ジュネーヴ

独DECCA BLK 16 106(独DECCA初期盤)

少々、衝撃を受けたレコードです。何に衝撃を受けたのか?

それは、このレコードの「音質」にです。演奏そのものは国内盤CDで聴いておりましたので、初めて聴いた演奏ではないです。演奏については今更私がとやかく言う必要がありません。ハンマークラヴィーア・ソナタの名演奏を挙げる際、第一に選ばれるような録音ですから。

バックハウスはモノラル時代、英DECCAにベートーヴェンのピアノ・ソナタ全集を録音済みでした。ステレオ時代になり、今度はステレオでピアノ・ソナタ全集を再録音し始めるのですが、残念ながら一番の大作である「ハンマークラヴィーア」の録音だけを残して他界されてしまいました。

ですからステレオ録音でのピアノ・ソナタ全集は「ハンマークラヴィーア」だけモノラル録音を使っています。私は国内盤CDのステレオ全集(現在は手元に無し)でそのモノラル録音の「ハンマークラヴィーア」を聴いていたわけです。

その時の印象は、やはり古い録音(1952年)だけあって「ベールを一枚か二枚被ったような音だなぁ・・・、まぁ仕方ないか」と思っていたのです。

ところが、今日ご紹介のレコードはワンコインで購入した独DECCA盤なのですが、音を聴いてビックリ!

独DECCA盤ですからオリジナル盤(英DECCA)ではありませんが、実に素晴らしい「音」なのです。モノラルですから左右への広がりがないだけで、それ以外は英DECCAらしい切れ味のある、1952年の録音とは思えない見事なピアノ録音です。

今思えば、CDで聴いた音は一体何だったのだ・・・と思ってしまいます。演奏の印象まで変えかねないほどの違いにただただ唖然としました。やはり録音から時を経ずに発売されたレコードの貴重さをまたまた再認識する羽目に。

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