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2022年3月27日 (日)

バックハウスの「トルコ行進曲付き」で衝撃の事実

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(モノラル盤)

モーツァルト
ピアノ協奏曲第27番 変イ長調 K.595
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」

ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)

カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1955年3月、ウィーン(K.595)、5月・6月(K.331)※

英DECCA LXT 5123(マトリックス 1A/1A オリジナル盤)

8340

8341
(ステレオ盤)

モーツァルト
ピアノ協奏曲第27番 変イ長調 K.595
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」

ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)

カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1955年3月、ウィーン(K.595)、1960年1月(K.331)※

英DECCA SDD 116(ステレオ盤)

先日ご紹介したばかりのバックハウスのモーツァルト、「え!?」という事実を知る事になりましたので、今一度採り上げます。

つい最近になって、バックハウスが弾くモーツァルトのピアノ・ソナタ第11番「トルコ行進曲付き」のスタジオ録音には二種類(※印)有る事を知りました。その二つの録音は上記二枚のレコードでそれぞれ聴く事が出来ます。

一枚目のモノラル盤では1955年の録音が、二枚目のステレオ盤では1960年の再録音が収録されております。尚、ピアノ協奏曲第27番はどちらも1955年の録音です。

事実を知った時、自分にとっては大変な衝撃でした。上記冒頭のモノラル盤が世に出た初出盤になるのですが、その後にステレオ盤(英DECCA SXL2214)が発売(1960年頃?)されております。モノラル盤の方も録音自体はステレオ録音ですから、後年発売されたステレオ盤は最初に発売されたモノラル盤とは当然同じ演奏と思われていました。要するにモノラルかステレオかの違いだけという事です。

手元にあるキングレコードのスーパー・アナログ・ディスク(当然ステレオ盤)の録音データを再確認してみると、協奏曲共々1955年の録音と表記されています。

しかし、それは間違いだったのです。何故ならステレオ盤に収録されていた「トルコ行進曲付き」は何と、「1960年1月」の再録音だったのです。いやいやビックリです。

その事実が知られたのは英DECCAがバックハウスの英DECCA録音のすべてをCD化してBOXにまとめた全集が発売されたからです。その英DECCA録音の全集には1955年録音と1960年録音の二種がステレオで収録されており、その全集によって初めて1955年録音の演奏がステレオとして世に出たのです。

ホントかいなぁ?・・・と思い、モノラル盤とステレオ盤の「トルコ行進曲付き」をじっくり聴き比べてみました!

結果は?・・・違う演奏でした。とは申しましても二種の演奏はとても良く似ています。しかし、第一楽章の主題提示でテンポの取り方に違いがあります。モノラル盤の方がほんの僅か遅いです。と言うより、ルバートのかけ方に違いがあり、主題後半でそれがハッキリと分かります。

こんな事はモノラルのオリジナル盤を入手出来たから聴き比べられたわけで、繰り返しますが衝撃的でした。で、個人的には1955年録音の方が味があって、1960年録音より若干好みです。今迄、1955年録音と思ってずっと愛聴して来た1960年録音の方も名演に変わりありませんが。

という事で、ステレオ盤のピアノ協奏曲第27番とカップリングされていた「トルコ行進曲付き」の録音年、1955年というのは誤りです。キングレコードはずっと誤った表記をしていた事になります。もっとも英DECCAのステレオ盤には録音年の表記がないので、それも事実誤認となった原因の一端があるわけですが。

過去に掲載した記事、「スーパー・アナログ・ディスクの楽しみ(2)」と「モーツァルトのピアノ協奏曲(3)」の記事も録音年の修正を致しました。

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