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2022年3月12日 (土)

SACDを楽しむ(22)

6308

ベートーヴェン/交響曲全集

バーバラ・ヘンドリックス(ソプラノ)
ヘルヤ・アンゲルヴォ(アルト)
ヘルマン・ヴィンクラー(テノール)
ハンス・ゾーティン(バス)
日本プロ合唱団連合
東京藝術大学合唱団

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1977年11月13日〜18日、普門館(東京・杉並)

TOKYO FM TFMCSA-0041/2

CDが初発売された時に入手して聴いているライヴ録音です。その後、SACD(非圧縮盤)とBlu-rayオーディオが発売されているのですが、その時は見送っておりました。しかし今回、改めてリマスタリングを行なってSACDシングルレイヤー(2枚組圧縮盤)として発売されたので購入してみました。音はCDと比較すると低域に若干ですが力強さが出て、ヴァイオリンの高音域に艶が出たように感じます。

しかし、CDからSACDになったからと言って演奏そのものの印象が変わるわけでは勿論ありません。普門館というバカでかい入れ物でのコンサート、元々クラシックのコンサート向きのホールではないですから、録音条件も決して良くはなかったでしょう。人気絶頂期のカラヤンですから、招聘元は少しでも多くの聴衆を入れて儲けたかったのでしょうね。

カラヤンにとって最後のベートーヴェンチクルス(コンサート)になったそうで、そういう意味では貴重な録音となっております。当時の東京FMスタッフによる録音も良いですし、カラヤンとベルリン・フィル全盛期の記録としても今となっては貴重な録音と個人的に思っています。

6309

チャイコフスキー/三大バレエ組曲
1.「白鳥の湖」演奏会用組曲
2.「くるみ割り人形」演奏会用組曲
3.「眠れる森の美女」演奏会用組曲

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1961年9月(2)、1965年3月(1, 3)、ゾフィエンザール(ウィーン)

ESOTERIC ESSD-90171

このSACDはもう大分前に発売されたディスクですが、持っている事を忘れておりました。(^^;

英DECCAプレスのレコード(初期盤で白鳥と美女のカップリング)を持っているので聴き比べてみました。やらない方が良い事は分かっているのに。

やはりESOTERIC盤を聴くとオリジナルマスターテープの劣化を感じます。ESOTERIC盤も頑張っていますが。ただ、最近オーディオ誌で紹介されているESOTERICマスタリングセンターの室内写真(使用機材)を見ますとテープデッキは置いてないですから、ESOTERIC製SACDに使われているマスターはすべてレコード会社から提供されたデジタルデータなのでしょう。

英DECCAがデジタル化した時点で既にマスターテープは劣化が進んでいるわけで、SACDという特性の優れたフォーマットでも元の音源が良くなければフォーマットの優位性は発揮出来ないという、極めて当たり前の事にぶつかるわけです。仕方ないですが。

以前、ESOTERICのSACDは好みでないアーティスト以外は殆ど購入していましたが、最近は好みのアーティストですら購入しない事の方が多くなりました。もっとも食指が動かされる音源が出ていない事も理由のひとつですけど。

SACDの優位性は最新録音にあると思うのですが、嘗てのメジャーレーベルがクラシックの録音から離れてしまっていますので、期待出来ないですね。蘭PHILIPSが英DECCAに吸収され、その英DECCAも事実上消え去る状況です。英EMIもワーナーに吸収されて崩壊しました。

往年のアーティストを聴きたい時は再発売されるCDやSACDに頼らざるを得ないのですが、アナログ録音の音源についてはある程度の妥協が必要となりますね。

グダグダと愚痴めいた事を申しましたが、カラヤンのチャイコフスキーは良いですよ。バレリーナが踊れるような演奏ではないですが、演奏会用組曲の名演です。

6310

DISC 1
ベートーヴェン
1. 交響曲第3番 変ホ長調
2.「コリオラン」序曲

DISC 2
3. ベートーヴェン/交響曲第7番 イ長調
4. ブラームス/交響曲第1番 ハ短調

カール・ベーム 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1961年12月(1)、1958年12月(2)、1958年4月(3)、1959年10月(4)、イエス・キリスト教会(ベルリン)

TOWER RECORDS PROC-2326/7

壮年期のベームの張りのある演奏を集めたタワーレコードさんプロデュースのSACDです。このシリーズは良いものが多いので、結構購入しています。

ベートーヴェンは後年のウィーン・フィルハーモニー管弦楽団との交響曲全集時の録音より、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏の方が良いと思われる方も多いのではないかと思います。

ブラームスの交響曲第1番は以前、独グラモフォンのオリジナル盤(モノラル)をご紹介済みですが、こちらのSACDは当然ステレオです。しかし、私はどちらかと言いますとオリジナルのモノラル盤の方を好みます。音にガッツがあり、演奏内容とマッチしていますので。(笑)

6311

ブルックナー
DISC 1
交響曲第3番 ニ短調

DISC 2
交響曲第4番 変ホ長調「ロマンティック』

カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1970年9月(3番)、1973年11月(4番)、ゾフィエンザール(ウィーン)

TOWER RECORDS PROC-2316/7

「SACDを楽しむ」という記事ですから、当然自分が愛聴しているSACDをご紹介するべきなのですが、このSACDはひとつ上のベートーヴェン、ブラームスのディスクと同じく、購入を結構迷いました。余計な出費までしてSACDを購入する必要はないだろうと。

しかし、いつもそう思いながらもESOTERIC盤含め、ついつい購入しちゃいます。どういう「音」になっているのだろう? という、たったそれだけの興味だけで。(^^;

このSACDはベートーヴェンとブラームス以上にハズレ感が大きかったです。残念ながらショルティの指環と同じでマスターテープの劣化が進んでいたようです。ウィーン・フィルの深みのある音色がかなりスポイルされています。

ただ、二曲とも演奏は素晴らしいので、こちらのコーナーでも掲載(推薦)させて頂きました。演奏の良さが分からなくなるほど音が劣化しているわけではないですから。もっとも演奏の良さが分からないほど劣化していたら、そもそもSACD化しませんね。

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