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2022年3月 8日 (火)

ザンデルリンクのブラームス

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ブラームス/交響曲全集

DISC 1
交響曲第1番 ハ短調

DISC 2
交響曲第2番 ニ長調
悲劇的序曲

DISC 3
交響曲第3番 へ長調
ハイドンの主題による変奏曲

DISC 4
交響曲第4番 ホ短調

クルト・ザンデルリンク 指揮
ドレスデン・シュターツカペレ

録音 : 1971年、1972年、ルカ教会(ドレスデン)

独Eurodisc 85 782 XHK(4枚組)

長く愛聴して来ているザンデルリンクのブラームス交響曲全集です。その昔、日本コロムビア盤で初めて第1番を聴いて気に入ってしまい、即他の番号も入手したものです。その後、今日ご紹介のドイツ・オイロディスク盤と出遭い、日本コロムビア盤は手放しています。

演奏はもう一時代も二時代も前と申しましょうか、所謂往年の伝統的なドイツ系指揮者の解釈と言って良いと思います。現代の指揮者に慣れている方がザンデルリンクの演奏を聴いたら、ぬるくて聴けない、と仰るかもしれません。

しかし、私はザンデルリンクのブラームスが大好きなのです。テンポは常にゆっくり目で、一音一音確かめるように進んで行きます。第3番は特にゆっくりで、ザンデルリンクの演奏に慣れたら他の指揮者は早過ぎる、と思ってしまうのでは? 私はそういう思いを持つ事なく、ザンデルリンクはザンデルリンクで充分楽しみ、他のお気に入り指揮者についてはそれぞれの解釈を楽しんでいます。

第1番、私がザンデルリンクのブラームスを聴く切っ掛けとなった演奏です。落ち着いたテンポで始まる序奏部の後、第一主題もまたじっくりと提示されて行くのですが、オケの響きが何とも言えず素晴らしい!

なかなか渋い響きに感じますが、ザンデルリンクの解釈にピッタリと合っているように思います。ブラームスの曲想にも合った素晴らしい音色です。どっしりとした低弦の上にヴァイオリン群の落ち着いた響きが合わさって、得も言われぬ感動を受けるのです。今迄、何回この演奏を聴いて来た事か。

第2番も素晴らしい演奏です。穏やか、と言った表現がピッタリではないかと。ブラームスの田園交響曲と言われておりますが、ザンデルリンクの演奏はまさにそういう雰囲気を与えます。

第4番も第2番に準じた演奏解釈で、終楽章のパッサカリアも落ち着いた歩みです。良いですねぇ・・・、フルトヴェングラーの悪魔的雰囲気の演奏も素晴らしいですが、それとは対照的なザンデルリンクの解釈にも惹かれます。クラシック音楽は同じ譜面からいろいろな演奏を聴けるのが最大の楽しみと言えるでしょう。

余白に入っている「悲劇的序曲」と「ハイドンの主題による変奏曲」も名演です。このブラームス交響曲全集、是非多くの方々に聴いて頂きたい、とても素晴らしい演奏であります。

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