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2022年3月15日 (火)

バックハウスのオリジナル盤入手

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モーツァルト
ピアノ協奏曲第27番 変イ長調 K.595
ピアノ・ソナタ第11番 イ長調 K.331「トルコ行進曲付き」

ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)

カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1955年3月、ウィーン(K.595)、5月・6月(K.331)

英DECCA LXT 5123(1A/1A フラット盤モノラル)

以前、モーツァルトのピアノ協奏曲(3)でご紹介済みの演奏ですが、また同じ演奏の今度は最初期盤を今日は採り上げさせて頂きました。マトリックス番号を見ると両面とも「1A」のオリジナル盤です。

私が入手した盤はオリジナルではありますが、モノラル盤です。ちなみにステレオのオリジナルを一度中古ショップで見た事がありますが、盤の状態は傷有りでも3万円近い値が付けられており、びっくり仰天でした。

で、私が入手したモノラル盤ですが、ベームの「コシ・ファン・トゥッテ」英EMIオリジナルモノラル盤と同じく激安でした。このオリジナルジャケットが欲しかったですから、盤の状態はどうでも良かったので即買いでした。完全なるジャケ買いであります。

自宅で盤の状態を見るため取り出してみたら、何とマトリックス番号が両面「1A」でして、ここでもびっくり仰天。(笑)
盤の状態は普通の中古盤という感じです。

クリーニングした後、モノラル専用カートリッジ(DENON DL-102)で再生してみたら、バックハウスのピアノの音が実に綺麗な事に思わず頬が緩みました。今迄、米LONDONステレオ盤(英DECCAプレス)、キング・スーパー・アナログ・ディスク、CD(英DECCA輸入盤)、英DECCAステレオ再発盤と聴いて来ましたが、このオリジナル盤の音は別格です。

ウィーン・フィル独特の鄙びた木管楽器の音色も一段と素晴らしい音で聴けますし、いやいや嬉しい出遭いでした。

モノラルですから音が左右に広がらないだけで、まったく不満はありません。とにかくバックハウスのピアノがこんなに見事な音で聴く事が出来るのですから、改めてアナログテープによる録音は年代を経ると音が劣化(特に高音域)する事を再認識。

この事は同じバックハウスの演奏によるベートーヴェンのピアノ協奏曲でも実感しています。英DECCAプレスや独DECCAプレスの初期盤と、CD時代になってからプレスされたキングレコードの国内盤(輸入メタル原盤)とを聴き比べると高音域の違いは歴然。

もちろんCDやSACDに復刻されても同じです。CDやSACDはマスタリング時に劣化した音を補おうとイコライジングで弄り回す事になります。レコード録音史を考えると、SPレコード時代、アナログテープ時代、デジタル録音時代、一番劣化が激しいのはアナログテープ時代ですね。

今回、またまたオリジナル盤、初期盤の有り難さを思い知る事になりました。

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モーツァルト/ピアノ協奏曲第27番 変イ長調 K.595

ヴィルヘルム・バックハウス(ピアノ)

カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1955年3月、ウィーン

独DECCA LW 50081(10インチ 独最初期盤)

こちらはドイツプレスの10インチ盤(25cm)です。独DECCA盤でして、中古店のエサ箱で出遭った時、直ぐには自分が愛聴している演奏とは気が付きませんでした。12インチの英DECCAオリジナルとはジャケットが全然違いますので。価格はこれまた激安(千円で数百円のお釣り)でしたので、購入してみました。ただし、これもモノラル盤であります。

ただ、モノラル時代は通常12インチより10インチが先に発売される事が多かったようで、独DECCA盤ですが思い切って購入してみる事に。上記の英DECCA12インチ盤とダブりますけど。まぁ、思い切るほどの価格ではないですし。(^^;

こちらはジャケットも盤も奇跡的と言っても良いくらい状態が良いので、これは嬉しいですね。10インチ盤という事で、恐らく録音からプレスまであまり時間が経っていないので、マスターテープの鮮度良い音がレコードに刻まれているのではと期待しました。

独DECCA盤ですが、カッティングは英DECCAが行っているようなので、上記英DECCAの12インチオリジナルモノラル盤と聴き比べてみました。

ほとんど同じ音ですが、微妙・・・と言いますか、ほんの僅かですが10インチ盤の方がピアノの輝きが上回るような気がするのですが・・・。いや、もしかしたら10インチが先に発売されているからという贔屓目かもしれません。(^^;

12インチ盤には余白にピアノ・ソナタ第11番が入っていますが、10インチ盤はピアノ協奏曲のみです。ピアノ・ソナタの音も良いです。ピアノソロですから協奏曲以上にモノラルでまったく問題ありません。

長年に渡って愛聴して来たバックハウスとベームによるモーツァルトのピアノ協奏曲第27番、ようやくオリジナル盤で聴く事が出来るようになり、実に嬉しいです。

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