2021年1月10日 (日)

私の愛聴盤 第33回

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ベートーヴェン/交響曲第3番 変ホ長調 作品55「英雄」

ウィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1944年12月16日 於・ウィーン
ナチスドイツ政権下でのドイツ帝国放送によるラジオ放送のための録音

露国営メロディア・レコード M10 06443(レコード 廃盤)

久しぶりに「私の愛聴盤」をご紹介させて頂きます。緊急事態宣言下、安易に外へ出掛けられませんので今日は音楽ネタで。

暮れに「ベートーヴェン生誕250年」の記事を掲載した際、ROCKSさんから中学一年の音楽の授業で先生がフルトヴェングラーの「運命」を聴かせてくれたとのコメントを寄せて頂きました。音楽の先生がフルトヴェングラーの録音を生徒に聴かせた事に私は驚いたものです。音はモノラルで録音も古いですからね。

で、私が最初に「英雄」を聴いたのが今日ご紹介するフルトヴェングラーの録音なのです。フルトヴェングラーは晩年、英EMIにレコードのための録音を行なっており、一般的にはその録音の方が安心して聴く事が出来ると思います(音も良いです)。

ですが、クラシック音楽を聴き始めたばかりで十代だった私はフルトヴェングラーの知識すらありませんでした。偶々読んでいた音楽誌でオーディオ評論家K氏がフルトヴェングラーについての記事を書いていたのです。そこでK氏は「ウラニアのエロイカ(英雄)」の事に触れており、私はその記事に興味を惹かれ、その演奏をどうしても聴きたくなってしまったのです。

「ウラニアのエロイカ」というのは大分昔、米ウラニア社から戦時下のライヴ録音と称して発売されたフルトヴェングラーが指揮する英雄交響曲のレコードです。オーソライズ盤ではなく、俗に言う海賊盤ではあるのですが、演奏が劇的で稀に見る名演との事。マニア垂涎のレコードだったわけです。

しばらくして、都内の某レコードショップにウラニア盤をディスクコピーした輸入盤(米盤)が入って来たとのニュースを知り、まだ学生だった私ですが都内まで電車を乗り継いでそのショップに行きました。店員さんに尋ねるとまだ在庫は有りますとの事で、奥からレコードを持って来てくれましてレジで支払いです。

驚いたのはその時です。何とレジ処理をしている店員さんの後ろの壁に「ウラニア盤」が展示してあったのです! 初めて見る本物のウラニア盤でしたが、「非売品」と表示されていました。若かった私は羨望の眼差しでそのウラニア盤のジャケットに見入ってしまったものです。

自宅に帰って聴いてみると、私は第二楽章を聴いている途中(後述)で涙が溢れ出てしまったのです。まだまだ純粋でしたから。(^^;

ちなみに数年前、都内の某ショップ(新品、中古両扱い)でウラニア盤が壁に飾られて販売されているのを見ました。売価は15万円の値札が付いていました。(^^;

ところで、ナチスドイツは世界に先駆けて磁気テープを使った録音機器を実用化していまして、フルトヴェングラーの演奏会を開発した大型のテープデッキ(マグネトフォン)で録音させていたのです。ところが敗戦色濃くなった戦時下、ソ連軍がベルリンの一部を占拠し、更に放送局を支配下においた際、初めて見る録音機と録音テープの全てをモスクワに運んでしまったのです。

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露メロディア盤のレーベル

西側各国からソ連に行き来出来るようになった頃、英国の旅行者がソ連を訪れた時、偶然目にしたのがフルトヴェングラー戦時下のライヴ録音を収めたレコード(国営メロディア盤)の数々。それらの録音(レコード)は全て西側では知られておらず、狂喜したフルトヴェングラーファンの旅行者はそれら全てを購入し、英国に持ち帰ってからディスクコピーして「ユニコーン」というレーベルで発売したのです。

その英ユニコーン盤によって戦時下の、それも極限状態の中で開かれていたフルトヴェングラーの白熱した演奏が西側各国のフルトヴェングラーファンに知られる事になったわけですね。英ユニコーンと契約した国内のレコード会社から日本盤も発売されたわけですが、「レコードから権利者に無断で録音する事は法律で禁じられています」という表示をしている日本のレコード会社が無断でコピーしたレコードを発売していたわけですから、何をか言わんやですね。(笑)

ずっと後年、東京神田の輸入業社がソ連国営メロディア・レコードと交渉した結果、「日本国内のみの限定販売」という制限を設けて日本向けに再プレスしてもらう事に成功。

その頃、世界中に広まっていたメロディア盤のディスクを違法コピーした盤の音源が、正真正銘オリジナルテープからプレスした露メロディア盤が日本で発売される事になったのです。私は当然の事ながら全て(二十数点)購入しました。それまで違法コピーである音の悪いレコードで聴いていた音源が、オリジナルテープからプレスしたレコードで聴ける事になったのです。

コピーされた米海賊盤で聴いていたフルトヴェングラーの「英雄」、今日ご紹介のレコードを入手後は当然の事ながら海賊盤は手放しました。

海賊盤ではコピー元のレコードのパチパチ言うスクラッチノイズが聞こえるわけですが、露メロディア盤はオリジナルテープからのプレスですからスクラッチノイズはメロディア盤のものしか聞こえません。音も良くなって、よりいっそう音楽に集中出来るようになったものです。

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露国営メロディア・レコード MEL CD 10 00710(CD 廃盤)

しばらくしてCDでも発売されまして、上記写真がブックレットです。レコードもCDも解説は全てロシア語です。読めません。(笑)

さて、ウラニア盤では1944年12月、ウィーンでのライヴ録音と表記されていたそうですが、聴衆のノイズ(咳払いとか)が一切ありませんので、違法コピーの音源を元に発売された日本盤の解説によるとライヴ録音ではなく、放送のための録音だったのであろうと修正されていました。

しかし、演奏の方は聴衆を前にしたコンサートでの録音と勘違いしてしまうほどテンポの緩急が激しい、実に劇的で圧倒的感動を呼ぶ名演です。これは想像ですが、1944年12月という時期はもうナチスドイツの敗戦間近ですよね。

西側連合国軍の爆撃がいつまた来るのか分かりません。明日、いや・・・この演奏下にも爆撃で自分たちは命を失うかもしれないという、精神的に追い詰められた極限状態だからこそ、歴史に残る超名演が生まれたのではないでしょうか?

初めて聴いた時(米海賊盤)私はまだ高校生でして、前述した通り第二楽章で私は感動のあまり涙がボロボロと流れて来てしまったのです。それほどフルトヴェングラーの指揮によるウィーン・フィルの演奏が凄かったのです。

第二楽章はベートーヴェン自らスコア(総譜)に「葬送行進曲」と記しています。演奏しているウィーン・フィルの団員は自分たちへの「葬送行進曲」と思って演奏していたのかもしれません。

114小節からの弦楽器の悲痛な旋律、その後の管楽器を伴ったフォルティッシモは「阿鼻叫喚」と形容して良いのではないかと思うくらい、私にはオーケストラの「絶叫」に聞こえて来ます。全身が震えるような強い感動が私を襲い、涙が止まらなくなったのです。

第一楽章も尋常ではない演奏です。テンポは大きく動き、トランペットの強奏は凄いの一語。更にホルンの強奏とティンパニの強打。それと342小節からのスタッカートと指示された低音弦のリズムの刻み方はフルトヴェングラーが一番素晴らしいです。他の録音でもそうですが、聴いていて実に気持ちが良いです。まぁ、私の下手な推薦文より、クラシック音楽ファンなら先ずは是非お聴き頂きたいです。

長くなりましたが、メロディアは近年ドイツの放送局にテープを返還しましたので、今は正規盤(返還されたテープによる輸入盤若しくは国内盤)が入手出来るはずです。

とにかく今日ご紹介の演奏を凌ぐコンサート、レコード、CD等、聴いた経験が未だにありません。フルトヴェングラー自身による英EMIへのレコード録音も名演ですが、こちらの音源こそ一度は耳にして頂きたい歴史的名演奏と断言します。

2020年4月29日 (水)

私の愛聴盤 第32回

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モーツァルト/レクイエム ニ短調 K. 626

1. Introitus(永遠の安息を)〜Kyrie(主よ、憐みたまえ)
2. Dies iræ(怒りの日)
3. Tuba mirum(妙なるラッパの音)
4. Rex tremendæ(みいつの大王)
5. Recordare(憶えたまえ)
6. Confutatis(呪われた者)
7. Lacrimosa(涙の日)
8. Domine Jesu(主イエス・キリスト)
9. Hostias(犠牲と祈りを)
10. Sanctus(聖なるかな)
11. Benedictus(祝福されたまえ)
12. Agnus Dei(神の子羊よ)〜Communio(永遠の光で)

エディット・マティス(ソプラノ)
ユリア・ハマリ(メゾ・ソプラノ)
ヴィエスワフ・オフマン(テノール)
カール・リッダーブッシュ(バス)

カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団

1971年4月 ウィーン、ムジークフェラインザールでの録音

独グラモフォン 2530 143(アナログレコード)廃盤
CDで発売中

新型コロナウイルスに感染して亡くなる方が右肩上がりに増えています。だからレクイエム(死者のためのミサ曲)の紹介?

というわけでは勿論ないです。純粋にモーツァルトの音楽曲として、このレクイエムを長年愛聴して来ています。しかし、つい最近不幸に遭遇した後、改めて「死」という事を考えながら厳粛にこの曲を聴いていました。

と言って私は宗教にはまったく関心がない人間なので、レクイエムで歌われる歌詞(ラテン語)を日本語訳で読んでもピンと来ません。(^^;

純粋に絶対音楽としてこの曲の素晴らしさに魅了されているのです。十代、二十代の頃はどちらかというと宗教曲が苦手でした。ですが、モーツァルトのレクイエムだけは例外だったのです。

で、初めて聴いたのが確か19歳か20歳だったと思います、今日ご紹介するカール・ベーム盤でした。もう、最初からこの曲の美しさに大きな感動を覚えました。

当時、演奏が「ラクリモーサ(涙の日)」のところに来たところで、私は全身に鳥肌が立って来るほどの深い感動を覚えたものです。

モーツァルトの遺作となったこのレクイエムですが、まさに自身へのレクイエムとなったわけです。モーツァルトの自筆はこの「ラクリモーサ」の途中までだったそうで、以後は弟子が補筆されたとの事。

「ラクリモーサ」の冒頭、弦が寂しげに短く上昇と下降を繰り返す中、女性合唱が「Lacrimosa dies illa,(その日は涙あふれる日)」と歌われた時、身体に電流が走りました。もう、ダメでしたねぇ。涙が浮かんで来ました。別に曲が「ラクリモーサ(涙の日)」だったからではないですよ。

「天国的美しさ」という表現がありますが、まさにこの「涙の日」がそうです。そしてウィーン国立歌劇場合唱団、特に女性合唱の美しさは「天国的調べの美しさ」と言って良いと思います。

モーツァルトのレクイエム 、中でも「Dies iræ(怒りの日)」が有名ですが、いつだったかテレビ朝日で放送されている「相棒」をたまたま見ていた時に、この「Dies iræ(怒りの日)」が劇中で流れていた事があります。少々驚きましたが、流れていたシーンにピッタリで「へぇ〜・・・」と思ったものです。

さて、4人のソリストたちも素晴らしい歌唱をしています。特にソプラノのエディット・マティスは実に美しいですね。まさに「天使の声」と形容したいくらい。それとバスのカール・リッダーブッシュも「Tuba mirum(妙なるラッパの音)」でのソロが素晴らしいです。その後の四重唱も絶品。

カール・ベームの指揮もまた素晴らしいです。ゆったりとしたテンポを取り、曲の素晴らしさをじっくり味わう事が出来ます。

是非、多くの方にお聴き頂きたい、名曲名演奏です。

※ 余談ですが、この記事を書き上げた後、NHK-BSプレミアムで26日放送されたテオドール・クルレンツィス指揮、ムジカエテルナ(2017年7月 ザルツブルク音楽祭でのライヴ)の演奏を見(聴き)ました。当時、演奏については賛否両論だったそうですが、なるほど・・・という感想です。ユニークな演奏ではありました。しかし、ソリスト4人と合唱は良かったです。

2019年8月 4日 (日)

私の愛聴盤 第31回

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モーツァルト/弦楽四重奏曲第14番〜第19番(ハイドンセット)

アルバン・ベルク四重奏団

1977年1月、6月 & 1978年6月 録音

ワーナーミュージック・ジャパン WPCS-6405/7(3枚組CD)

モーツァルトの弦楽四重奏曲の中では、ハイドンセットと言われる作品群を好んで聴いています。で、長年愛聴しているのがアルバン・ベルク四重奏団が独TELDECに録音した演奏です。後年、英EMIで再録音していますが。

私は独TELDECのアナログレコードで聴いてこの演奏が気に入ってしまい、繰り返し聴いていました。その後現在まではCDで楽しんでいます。今でも覚えているのは大分前、風邪で熱を出して仕事を休んだ時、当時このハイドンセットを聴いて随分と癒された事。録音が素晴らしいので、弦楽四重奏の「音」を聴いているだけでも清々しい気持ちになります。

全六曲すべて良いですが、中でも特に愛聴しているのがニ短調の第15番と第17番「狩」、そして第19番「不協和音」の三曲です。モーツァルトファンから「短調のモーツァルト」と言われるくらい、短調で書かれた数少ないモーツァルト作品は格別ですね。ト短調の交響曲第40番はあまりにも有名ですが、その他にもニ短調のレクィエム、ピアノ協奏曲第20番等、素晴らしい曲ばかり。

今日ご紹介のニ短調で書かれた弦楽四重奏曲第15番も心に染み入る名曲です。アルバン・ベルク四重奏団の演奏で私は何回聴いて来たのだろう。悲痛な叫びのようにも聴こえる第三楽章メヌエットは印象に残る旋律です。対して中間のトリオは何とも言えない愛らしい旋律。モーツァルトの戦術にやられた思いが嬉しい。(^^)

明るく華やかな第一主題で始まる第17番「狩」もまた素晴らしい演奏です。採譜間違いでは? と思われた不思議な和音が聴かれる第一楽章の序奏。それが理由で「不協和音」のサブタイトルが付いたという第19番、モーツァルトの弦楽四重奏曲の中でも傑出した作品だと思います。

早い話しが全六曲すべて名曲、名演です。熱中症で亡くなる方が毎日のように出ている猛暑が続いています。エアコンの効いた涼しい部屋で、モーツァルトの名曲に耳を傾けてみるのは如何でしょうか? (^^)

2019年6月10日 (月)

私の愛聴盤 第30回

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シューベルト/アルペジョーネ・ソナタ イ短調 D.821

ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(チェロ)
ベンジャミン・ブリテン(ピアノ)

録音 : 1968年7月(英DECCA)

キングレコード K38C-70033(廃盤)

シューベルトの「アルペジョーネ・ソナタ」という曲をご存知でしょうか?

アルペジョーネという今はない楽器のためにシューベルトが書いた曲です。レコードの解説によると、アルペジョーネはチェロの大きさでギターのようなボディを持ち、弦はギターと同じく6弦で、24のフレットが付いています。しかし、そのアルペジョーネは流行しないうちに姿を消してしまったそうです。

なので、シューベルトが残したこの曲はおもににチェロで演奏されるようになったようです。

私がこの曲を知ったのはラジオから流れて来たのを聴いてからです。演奏者も今日ご紹介するロストロポーヴィチでした。一発で私はこの曲の虜になりました。その演奏のスーパーアナログ・ディスクがその後の「私の愛聴盤」となっています。

第一楽章アレグロ・モデラートの冒頭、ピアノが静かに儚いメロディを奏でたあと、チェロがシューベルトらしい憂いを含んだ主題を歌い始めます。ラジオで初めて聴いた瞬間、私は背筋にゾクゾクっと悪寒・・・ではなく、電流が走り抜けたような何とも言えない感動を受けたものです。当時、翌日にはレコード店に走り、レコード(通常盤)を入手したわけです。

古今東西、名曲と言われる曲は数多ありますが、その中でもこのアルペジョーネ・ソナタは最右翼と言えるでしょう。第二楽章のアダージョ、第三楽章のアレグレットと、全三楽章とも実にしっとりとした得も言われぬ感動を呼び起こします。

そしてロストロポーヴィチに寄り添ってピアノを弾いているのが何と、イギリスの作曲家、ブリテンです。ブリテンの曲といえば、小学校だったか中学校だったか、「青少年のための管弦楽入門」という曲を音楽の時間で聞かされたものです。皆さん、覚えていらっしゃいますか?

もちろん「青少年の・・・」以外にも「ピーター・グライムズ」や「戦争レクイエム」等々、有名曲は沢山ありますね。指揮者としてもモーツァルトの交響曲などに名演を残しています。今日ご紹介のアルペジョーネ・ソナタではピアノの名手である事も知りました。まさに多芸ですね。

CDは発売されているのか調べてみたのですが、Amazonでは有るようです。ご紹介のジャケット写真は日本盤独自のようで、CDの方がオリジナルかもしれません。是非、多くの方にこの名曲を知って頂きたいです。

2019年5月17日 (金)

私の愛聴盤 第29回

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モーツァルト/ヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」

アンネ=ゾフィー・ムター(Vnと指揮)
ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団
2005年7月 ロンドン、アビーロード・スタジオでの録音

独グラモフォン PCM 96kHz/24bit ハイレゾ音源

今日は「私の愛聴盤」をご紹介させて頂きます。
私はモーツァルトのヴァイオリン協奏曲が大好きで、中でも第5番がお気に入りです。以前はアルテュール・グリュミオーの演奏で楽しんでおりましたが、最近はこのムターの演奏を繰り返し聴いています。

音源はCD購入ではなく、ハイレゾ音源をダウンロード購入しています。購入時、「え!? ヴァイオリンと指揮?」と、少々疑問に思ったのですが、実際はコンマスがオケをリードしているのでしょうね(多分)。

しかし、こちらの心配をよそに、ソロヴァイオリンとオケの息はピッタリで何も心配要りません。軽快なテンポに乗ってムターは小気味良く弾いていきます。カデンツァでのソロも素晴らしいです。

2914

ヒラリー・ハーン(Vn)
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
ドイツ・カンマーフィルハーモニー・ブレーメン
2012年12月 ブレーメンでの録音

独グラモフォン 479 3956(CD 輸入盤)

当初は一番聴く回数の多いムターの演奏のみを掲載するつもりでしたが、ハーンはムターとは対照的な演奏解釈でして、敢えてご紹介する事にしました。

両者、野球の投手に例えて申しますと、ムターの演奏は速球が武器の投手で、バリバリ速球で押しまくって来ます。対してハーンは変化球を巧みに使って攻めて来る投手という感じです。私はどちらも好きな解釈でして、これがクラシック音楽を聴く醍醐味と思っています。

ジャズはアーティストの即興演奏を楽しむ音楽ですが、クラシックは作曲家が書いた譜面をアーティストがどう読むか、これが面白く、そして興味深いところなのです。是非、どちらもお聴きになって頂きたいです。

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イザベル・ファウスト(Vn)
ジョヴァンニ・アントニーニ指揮
イル・ジャルディーノ・アルモニコ
2015年3月、2016年2月 テルデックス・スタジオ(ベルリン)での録音

独ハルモニア・ムンディ HMC 902230.31(CD 輸入盤)

私、実は古楽器による演奏はあまり・・・好きではありません。古楽器ファンには申し訳ないのですが。では、古楽器による演奏のどこが気に入らないのかと申しますと、モダン楽器の演奏に比べた場合の極端なアーティキュレーションの付け方なんです。

具体的に申しますと、(時に性急過ぎる)極端なテンポ設定、極端な強弱、ノンレガート奏法(古楽器の個性に由来しますが)等、どうも付いていけません。まるでこうした演奏方法がバロック時代やハイドン、モーツァルトの時代の演奏様式なのです、と言わんばかり。しかし、バロック時代やハイドン、モーツァルトの時代の演奏を聴いた人はこの地球上に一人としていないのですから(当たり前)。

古楽器の演奏を広めた第一人者はやはりニコラウス・アーノンクールでしょうね。ヴィヴァルディの「四季」で初登場した時はセンセーショナルな話題になりましたから。

で、番外編としてご紹介するファウストの演奏はイタリアの古楽アンサンブルとの演奏なのです。ファウストもガット弦を使用しての演奏。バックの古楽アンサンブルによる演奏は、モダン楽器による管弦楽で聴き慣れているモーツァルトとは全くと言って良いほど違うのですが、ファウストのヴァイオリンを聴く為に何回もCDを聴いていたら、好きになれない古楽演奏も案外聴き慣れてしまうものですね。(^^;

まぁ、バックの演奏はともかく、ファウストの演奏も上記二人とはまた違った魅力を持っています。興味深いのは各楽章のカデンツァ。聴いた事のない演奏だったので調べてみましたら、チェンバロ奏者のアンドレアス・シュタイアーにファウストが懇願して作ってもらったそうです。カデンツァの事はともかく、古楽ファンの方にはお薦め出来る演奏であります。

今日は例外的に3枚もご紹介した「私の愛聴盤」ですが、今日に限っては「私の愛聴曲」と言うべきだったかもしれません。(^^;
尚、ムターとファウスト盤はヴァイオリン協奏曲全集の組み合わせです。

2019年3月15日 (金)

私の愛聴盤 第28回

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モーツァルト/ピアノ・ソナタ第10番 ハ長調 K.330

マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)

ピアノ・ソナタ全集からの一曲
1989〜1990年録音

独グラモフォン 4775200(CD 6枚組)

プリアンプを交換してから、ピアノの再生がC-200以上に良くなったので、以前から愛聴しているピリスのモーツァルト/ピアノ・ソナタ全集の中から、取り分けお気に入りの演奏である第10番を繰り返し聴いています。

一般的には次の第11番「トルコ行進曲付き」があまりにも有名なので、第10番は少し損をしているような気がしないでもないですが、私的にはこちらの曲の方が好きなのです。もちろん「トルコ行進曲付き」も名曲名演奏ですが。

ハ長調という調が聞きやすさに繋がっている事もあるかもしれませんね。ドレミファソラシドという、極く当たり前の誰もが口ずさみやすい調ですから。

第一楽章冒頭、第一主題からモーツァルトらしい明るい旋律が溢れ出て来るのですが、これをピリスが実に軽やかに歌うように弾いています。もう何回も聴いているせいか、外を歩いている時など鼻歌交じりに自然とメロディを口ずさんでいたりします。

あ、口ずさむと申しましても、実際にハミングするように声を出しているわけではありません。頭の中でメロディを口ずさんでいるのですよ。(笑)

余談ですが、ピリスのフルネーム表記、確か日本コロムビアから登場した時は「マリア・ジョアオ・ピリス」だったような。その後、「マリア・ジョアン・ピリス」になり、NHKでは「マリア・ジョアン・ピレシュ」と呼ばれています。

欧米の方の名前をカタカタ表記するのは難しいですね。特に初めて紹介される時は最初に名前を読んだ日本人によるカタカナ表記となってしまいますので、その方が誤った読み方をすると、そのまま日本に伝えられてしまうわけですから。

ポルトガル出身の女流ピアニスト、ピリスも英語的発音にしてしまうとPiresをピリスとかピレスとも読めてしまいますよね。ところで彼女も74歳。昨年で現役を引退し、後進の指導にあたっているそうです。ボーイッシュな髪型で若い時の写真を見ると精悍な美人という印象です。

第二楽章アンダンテ・カンタービレ、聞き手に語りかけるようなピリスの演奏を聴いていると、実に心地良くなり、「あぁ・・・良いなぁ・・・モーツァルトは」と、しみじみ思ってしまいます。

第三楽章アレグレットは第一楽章の軽快さが戻って来ます。第一楽章第一主題より更にリズミカルな旋律をピリスは巧みに強弱を付けながら弾いていきます。聴いているこちらの身体が思わずスイングしてしまいそう。(^^)

尚、ピリスはモーツァルトの楽譜指示通り、ソナタ形式提示部の繰り返しだけでなく、展開部から再現部までも指示通り繰り返しています。通常、提示部の繰り返しはしても、展開部以降の繰り返しを楽譜通り繰り返すピアニストは少ないのですが。

ピリスのモーツァルト、良いですよ!

いつも思うのですが、音楽って良いなぁ・・・。

2019年3月 9日 (土)

私の愛聴盤 第27回

2688

シューベルト/ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」

アルフレッド・ブレンデル(p)

クリーヴランド弦楽四重奏団員
ドナルド・ワイラーシュタイン(vn)
マーサ・ストロンギン・カッツ(va)
ポール・カッツ(vc)

ジェイムズ・ヴァン・デマーク(cb)

1977年8月 ロンドンでの録音 CDで発売中

音楽ネタが続きます。先月、アキュフェーズ C-2150を導入してから愛聴盤をあれこれ聴いているのですが、一番驚いたのが今日ご紹介するシューベルトのピアノ五重奏曲で、ブレンデルの旧録音(蘭フィリップス)です。

この録音は蘭フィリップスのアナログレコード、CDと聴き続けて来ている大愛聴盤です。ですからこの録音は、各楽器の響きがすっかり耳(頭)に入っています。C-2150で先ず聴いたのはお馴染みの第四楽章。スピーカーから音楽が聞こえた瞬間、まるで別録音を聴いたかのような錯覚に陥ります。

ブレンデルのピアノがぐっと前に位置し、クリーヴランド弦楽四重奏団員の三名とコントラバスがピアノからやや離れた後方に立体的に明確に聞こえて来ました。おまけにブレンデルのピアノは録音会場に良く響き渡り、反響音をマイクが良く捉えているため、上下の響きが実にリアルなのです。

C-200でもブレンデルのピアノ位置は弦楽器より前に位置しているのはもちろん分かっていましたが、これほどまでに定位が明確ではなかったですし、ピアノの響きの上下はここまで実感してはいませんでした。恐るべしアキュフェーズのプリアンプ、という思いです。

さて、いきなり前段が再生音についての与太話から始まってしまいましたが、シューベルトのピアノ五重奏曲「ます」は、ご存知のように同名の歌曲「鱒(ます)」の旋律を使った変奏曲が第四楽章となっているため「ます」の副題が付いております。

通常ピアノ五重奏曲と言えば、ピアノと弦楽四重奏との組み合わせですが、シューベルトはヴァイオリンを一挺にし、ビオラ、チェロにコントラバスを加えた編成にしていますので、聞こえる音域が独特な五重奏曲になっています。

ブレンデルは後年、デジタルで再録音しておりますが、私はこの旧盤を愛聴しております。録音当時、若手のクリーヴランド弦楽四重奏団員たちはピアニストとしての大ベテラン、ブレンデルのリードに付いて行ったのでしょうね。ピアノ協奏曲のように、ピアノとオーケストラによる丁々発止のぶつかり合い的演奏ではなく、実に聴いていて安心出来る名演奏です。

そうそう、シューベルトのピアノ五重奏曲は山田洋次監督の寅さんシリーズでも挿入曲としてバックに使われた事が私の記憶だけでも二本あります。一本は竹下景子さんがマドンナ役を務めた「口笛を吹く寅次郎」で、映画のところどころで聞く事が出来ます。

本当に名曲です。

2019年3月 8日 (金)

私の愛聴盤 第26回

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ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」へ長調 作品68

カール・ベーム 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

1971年5月、ウィーン・ムジークフェラインザールでの録音

ESOTERIC ESSG-90191(SACD/CD Hybrid)

今迄、何十回聴いたか自分でも覚えていないほどの愛聴盤をご紹介させて頂きます。

年代の古い録音で恐縮ですが、演奏録音とも最高です。カール・ベームがドイツグラモフォンに残したベートーヴェン交響曲全集の中の一曲ですが、私は未だにこの録音を超える演奏に出遭っていません。過去聴いて来たLP、CDに限定してという事ではありますが。

「田園」の名演奏というと、古くはブルーノ・ワルター/コロンビア交響楽団とか、アンドレ・クリュイタンス/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の録音が有名ですが、私はそれらよりベームの方を上に取ります。

ベームのスタジオ録音って生真面目すぎてあまり面白くないのですが、この「田園」についてはその生真面目さが良い方向に働いたのではないかと思います。まさに楽想にピッタリという感じです。

「田園」のような楽曲はフルトヴェングラーみたいにやたらとテンポが動くと落ち着いて聴いていられません。その点、ベームはインテンポで曲を進めますが、第四楽章ではティンパニを強打させたりして嵐の描写を引き立てています。

ロマン派の作曲家に大きな影響を与えたとされる各楽章の標題。

第一楽章 田舎に着いた時の楽しい気分
第二楽章 小川のほとりの情景
第三楽章 田舎の人々の楽しい集い
第四楽章 雷鳴、嵐
第五楽章 牧歌 嵐の去った後の喜ばしい感謝の気持ち

ベームの演奏解釈はこれらの標題にまさにピッタリ。第二楽章の小川の情景、ウィーン・フィルの弦の音色は例えようがないほどの美しさ。楽章終結部分にはあのお馴染みのフレーズが木管楽器で奏されますが、何とも言えない鄙びた音色が素敵です。フルートがナイチンゲール、オーボエがウズラを、クラリネットがカッコウを模して吹かれる例のところです。

前述したように第四楽章ではティンパニが活躍しますが、実に小気味良いです。この辺りはライヴ録音と間違うほどベームの迫力ある指揮ぶりに感嘆します。

そして第五楽章冒頭の抑えたテンポに乗って奏でられるヴァイオリン群の音色の素晴らしさは、適切な言葉が見つからない、言葉では形容し難い美しさです。ああ・・・、この録音がウィーン・フィルで本当に良かった! そう思わせる演奏なのです。

クラシック音楽ファンにとっては耳タコになっている「田園」だと思いますが、私はこのベームの録音は何度聴いても飽きません。ベームのベートーヴェン交響曲全集、私は「運命」「田園」「合唱」の三曲はいずれも名演奏と思っています。

冒頭のジャケット写真はつい最近、高級オーディオブランドとして名が通っているESOTERICから発売されたSACD/CDのハイブリッド盤です。大好きな演奏なので通常盤のノーマルCDを持っていながらも購入したわけです。

しかし、国内廉価盤も普通に売られていますので、私の駄文に影響されて「ちょっと聴いてみようか」と思いましたら、その廉価盤で充分な音質ですのでお薦め出来ます。是非お聴きになってみてくださいませ。

2018年11月21日 (水)

私の愛聴盤 第25回

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モーツァルト/ディヴェルティメント 第17番 ニ長調 K.334
モーツァルト/ディヴェルティメント 第1番 ニ長調 K.136

ウィーン八重奏団員

1961年4月6、7日 ウィーン、ゾフィエンザール

ユニバーサル ミュージック PROC-1392/5
企画販売 : TOWER RECORDS

今日は私の愛聴盤のご紹介です。折に触れ、CDを取り出しては繰り返し聴いている名曲名演奏。今日ご紹介している音源はCDですが、実はもう長い間LPレコードで楽しんで来た演奏なのです。

その録音も含め、CDショップであるTOWER RECORDSの企画でウィーン八重奏団の録音の数々が4枚組のセットに纏められ、発売されています。録音年代からは時間が経っていますが、録音を担当したエンジニアは当時の英デッカを代表するエリック・スミスとジョン・カルショウです。問題あるわけありません、素晴らしい録音です。

ウィーン・フィルの楽団員たちが少数集まっての演奏で、ミニ・ウィーン・フィルとも言える素晴らしく美しいハーモニーを奏でています。そして、弦楽器に重なるウィンナ・ホルンの響きにも魅了されます。

モーツァルトの数多いディヴェルティメントの中でも第17番はもっとも人気のある曲ですから、編成を小さくしたフルオーケストラから室内合奏団、さらには今日ご紹介の室内楽的編成まで、実に様々な編成で演奏されています。しかし、どういう編成であれ、第17番の良さを味わえると思います。

第一楽章冒頭、軽く弾むようなメロディが美しい弦楽器の音色と共に始まると、もうこの曲の虜になる事請け合い。モーツァルトって、何でこういう絹の手触りのようなメロディが浮かんで来るのでしょうねぇ?

第二楽章アンダンテ、この曲の中でも私の好きな楽章です。ウィーン八重奏団員の得も言われぬ美しいハーモニーに酔いしれる事が出来ます。特にこの楽章はホルンが活躍しますが、ウィンナホルンの音色には惚れ惚れさせられます。それとウィーン・フィルが使う弦楽器の響きは何故こうも違うのか。録音も良いですね。

第三楽章メヌエットはもう、どなたも何処かで一度や二度は聞いているでしょう。例え曲名は知らなくても。このメヌエットはオーケストラ版よりも、ウィーン八重奏団員のような室内楽的編成の方が、より曲の良さを味わえるように思えます、私には。

第四楽章アダージョはしっとり、続く第五楽章の方のメヌエットは実に軽快。第三楽章のメヌエットとは対照的な曲想で、繰り返しますが、ここでも弦の響きは素晴らしいです!

第六楽章に来ると聴き慣れているせいもあるのでしょう、フィナーレらしさを感じる楽想に思わず身体がメロディに揺さ振られてしまいます。早い話がどの楽章もウィーン八重奏団員の演奏に魅了されてしまうという事なんです。(笑)

このディヴェルティメント 第17番はクラシック音楽が比較的苦手な方でも、BGMとして流せるのではないかと思います。最近は曲名の漢字表記を見る事はほとんどありませんが、以前はディヴェルティメントを日本語の漢字表記で「喜遊曲」と書かれていた事も。

レコードではおまけ的に収録されていたK.136の演奏も素晴らしい名演ですよ。毎度申しますが、今日のCDも音楽ファンの方には是非オススメします。

2018年9月15日 (土)

私の愛聴盤 第24回

2082

コン・アモーレ
愛の喜び〜ヴァイオリン名曲集

ジプシーの女(クライスラー)
愛の悲しみ(クライスラー)
愛の挨拶(エルガー)
感傷的なワルツ(チャイコフスキー)
美しい夕暮れ(ドビュッシー)
夜想曲 第20番(ショパン)
ガヴォット(ゴセック)
愛の喜び(クライスラー)
ハンガリー舞曲 第1番(ブラームス)

他、全17曲

キョンファ・チョン(ヴァイオリン)
フィリップ・モル(ピアノ)

1985年10月 録音
ユニバーサル ミュージック UCCD-50061(CD)

久々に私の愛聴盤を今日はご紹介させて頂きます。今年初ですね。

女流ヴァイオリ二ストのキョンファ・チョン、大分前にもブルッフのヴァイオリン協奏曲を愛聴盤として採り上げておりましたが、こちらの盤は良く知られているヴァイオリンのための独奏曲を集めています。

協奏曲などでは時に激情的な演奏を魅せてくれるヴァイオリニストですが、今日ご紹介のCDはしっとりと聴かせてくれます。特に「愛の悲しみ」や「愛の挨拶」、そしてショパンのピアノ曲をヴァイオリン用にアレンジした「夜想曲 第20番」は、聴いていて背筋がゾクゾクっとシビれて来まして、それはもう大感動ものであります。

クライスラーの愛奏曲はクライスラー自身による録音をオリジナルのSP盤で持っていますが、その自作自演盤も素晴らしい演奏ですね。しかし、キョンファ・チョンの演奏はクライスラー盤をも上回る、超絶的名演と私は感じ入っています。

同じクライスラーの作品でも「愛の喜び」は曲名通りリズミカルに、楽しく歌い上げており、聴いているこちらもつい身体が動いてしまいます。(笑)
ジャズ用語で言うところのスイングするような感じでしょうか。

一曲一曲コメントを書き込むとまた長くなってしまいますので(笑)、音楽ファンはただ黙ってお聴き頂きたいです。

本当に素敵な演奏が鏤められておりますよ。