2019年10月 1日 (火)

アキュフェーズ & タワーレコード試聴会

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アキュフェーズさんのSACD/CDプレーヤー全機種を、タワーレコードさんの新作SACDで聴くという試聴会があり、またまた参加して来ました。

タワーレコードさんの新作を聴く事が出来るので、楽しみでした。今回も春に引き続き、タワーレコードさんからSACD担当責任者の方がお見えになり、大変有意義な試聴会でした。試聴機器は以下の通り。

Accuphase
CDプレーヤー : DP-430
SACD/CDプレーヤー : DP-560、DP-750、DP-950 + DC-950
プリアンプ : C-3850
パワーアンプ : A-250 x2
クリーン電源 : PS-1230
スピーカー : 伊SONUS FABER「IL CREMONESE」

試聴に使われたスピーカーはペアで550万円(税別)という、超弩級スピーカー(写真両側)。いや、同社には未だ販売されているか分かりませんが、ペアで2,000万円(重さ302kg)という製品がありましたから、550万円ではさほど驚く事ではないかもしれません。(^^;

最初にチェンバロ(バッハ/イタリア協奏曲)とハーモニカのCDを使い、DP-430とDP-560の音を聴き比べる事から始まりました。DP-430はCD専用機なので、必然とメディアはCDになります。対してDP-560はSACD/CD兼用プレーヤー、価格差を考慮せずともピックアップが違います。DP-430で聴いている分には充分な音色。しかし、DP-560に変わるとやはり上位機ですね、音の奥行き感や響き、低域の深み等で上回ります。仕方ない事です。でも、音の傾向は同じです。

その後、DP-560を使ってジョージ・セルとクリーヴランド管弦楽団によるモーツァルトの交響曲第41番「ジュピター」の第四楽章を、CDとSACDとで聴き比べ。SACDは新規にマスタリングされているそうで、これは興味深かったです。

で、結果は? 微妙なところですね。私にはCDが思いのほか良く感じました。確かにSACDの方は高域が伸びているのですが、これはマスタリング時にイコライザーを弄っているからでは? という感じでした。もし、CDをすでに所持していたら、敢えてSACDに買い換える必要性はないかも・・・というのが正直なところ。

ここで早くもDP-430とDP-560は片付けられてしまいました。(笑)
で、お次はDP-750です。

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昨年だったかジャズピアニスト、ビル・エヴァンスの未発表録音(有名なモントルー・ジャズ・フェスティバルでのライヴ直後のスタジオ録音)が二種発売(CD)されているのですが、その音源を新たにTOWER RECORDSさんでリマスタリング仕直し、最近SACDとして発売されました。リマスタリングの監修はオーディオ評論家の和田博己氏。要するに、和田博巳氏好みの音にリマスタリングしているわけです。

その二種の音源は「Another Time」と「Some Other Time」というアルバムタイトルでして、私はe-onkyo musicでハイレゾ音源をそれぞれダウンロード購入し、すでに自宅で楽しんでおりました。

その両アルバムから一曲ずつ再生。放送局がスタジオで録音していますから、音に問題はありません。片方はスタジオにお客を入れてのライヴです。送られて来たマスターから主にベースの響きとドラムスのシンバルに関し少し音を弄ったそうです。DP-750、素晴らしい音ですね!

その後、フィストゥラーリが指揮したチャイコフスキーの「白鳥の湖」やブロムシュテットが指揮したベートーヴェンの交響曲第8番(第四楽章)、マタチッチのブルックナー(スプラフォン原盤)を再生。途中、DP-750(税別120万円)とDP-950+DC-950(税別240万円)とで聴き比べがあり、参加者にどちらの方が良かったか挙手を求められたり。(^^)

さて、私にとってこの日一番の収穫は往年の名指揮者、オットー・クレンペラーが指揮したマーラーの交響曲「大地の歌(英EMI)」のSACDでした。これは4枚のSACDを使って聴き比べ。その4枚は以下の通り。

1. ESOTERIC盤(SACD/CDハイブリッド)
2. 英EMI盤(SACD/CDハイブリッド)
3. 英EMI盤(SACDシングルレイヤー)
4. TOWER RECORDS盤(SACD/CDハイブリッド)

この4枚、すべて微妙に音が違います。しかし、一番興味深かったのは2番と3番の聴き比べです。同じマスタリング音源をCD音源と一緒(上下二層)にハイブリッドにした盤と、SACD音源のみの盤(シングルレイヤー)とでは音に違いが果たしてあるのか?

結果は・・・、メチャクチャ違いました。これはもう圧倒的にシングルレイヤー盤の方が良かったです。この試聴を踏まえ、出来る事なら今後のSACD発売はCD音源とのハイブリッドは止めて、すべてシングルレイヤーで発売してもらいたいと本気で思いました。ハイブリッドにするくらいならワンパッケージにSACDとCDによる2枚組にすれば良いのではと。映画ソフトで昨今、Blu-rayとDVDの2枚をパッケージングしているように。

それと、今回の試聴会で一番驚いた事、それはタワーレコードさんから「SACD/CDハイブリッド盤というのは、SACD(上)とCD(下)それぞれのディスクを糊で貼り合わせているのです。ですから時々ディスクの端に若干糊がはみ出ている事があります(笑)」という説明でした。

私は今まで一枚のディスクを使い、最初にCD層をディスクの底面にレーザー光で記録し、その上にSACD層を記録しているものとずっと思っていました。2枚の円盤を糊で貼り合わせているのでは上下層とも音に良いわけないですよね!

今回の試聴会一番の収穫がこの一件。(笑)
ESOTERIC盤とTOWER RECORDS盤の違いは最高音域の表現に若干違いが。こうした事はプレス工場の違い(アナログレコードと同じ)でも生じるので、これはもう聴き手の好みの範疇でしょう。ところでこのクレンペラーのマーラーですが、途轍もない情報量です。録音は1960年代初期ですが、SACDで聴いた印象は「最新録音です」、と言われても驚かないほどの圧倒的情報量(録音)。

もちろん、その録音の良さを余すところなく再現出来たのは、ソナスファベールの優れたスピーカー、そしてアキュフェーズ製SACDトランスポート(DP-950)とDAコンバーター(DC-950)とのコンビによる組み合わせがあったからこその事。更にはプリアンプとパワーアンプ、アキュフェーズ最上位機の力があった事は言うまでもありません。アキュフェーズ、またまた惚れました。

2019年9月21日 (土)

アキュフェーズ P-4500

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Accuphase STEREO POWER AMPLIFIER P-4500(2018年12月発売)

定格出力: 90W(8Ω), 180W(4Ω), 360W(2Ω), 500W(1Ω)
S/N比 : 121dB ゲイン切替スイッチ MAX, 126dB ゲイン切替スイッチ -12dB
ダンピング・ファクター : 700
最大外形寸法 : 幅465mmx高さ190mmx奥行427mm
質量 : 29.2kg

アンプの動作方式、A級とAB級とでは一般的にはA級の方が「音が良い」と思われているようです。実は私もなんとなくそう思っていました。試聴会で聴き比べをするまでは。

しかし、販売店での試聴会(アキュフェーズ協賛)で同社のA級とAB級とを聴き比べた結果、A級の方が音は良いとか、いやAB級の方が良いよ、などという話しではなかったのです。少なくともアキュフェーズ製品に限ってはあくまでも出力方式の単なる違いだったのです。出て来る音はそれぞれの方式に基づく個性の違いであって、一方がより優れているという事ではないのです。購入時は聴き手の好み次第で選べば良いという事です。

私の場合は幸いグレード別に聴き比べられる機会があり、結果どちらのグレードでもAB級アンプが出してくれる音の方が圧倒的に好みだったのです。機会(いずれも試聴会)が三回ありまして、とても有意義でした。その聴き比べは以下の組み合わせです。

1. A-75(A級 以下同)vs P-7300(AB級 以下同)
2. A-47 vs P-4500
3. A-48 vs P-4500
4. A-47 vs A-48(番外)

以上の組み合わせによる試聴会で、私はそれぞれAB級のP-7300とP-4500が奏でてくれる音の方が好みだったのです。低域の押し出し感はもうAB級の方です。言葉を変えればスピード感と表現したら良いでしょうか。

少々大袈裟な言い方をするとA級の方の低域はワンテンポ遅れて来るような感じを受けたのです。もちろん実際にはそんな事はないのでしょうが、AB級に比べるとA級の方はややふんわりと出て来る感じなのです。それがスピード感の違いとなって現れているのでしょう。AB級に比較して僅かな差ではあるのですが、その差が私には大きな差に受けました。

それと、オーケストラを聴くと各楽器の分離と申しますか、浮き出し感(シャープネスとでも言いましょう)もAB級の方がややはっきりとしています。ジャズについては問題なくAB級です。パルシヴな音はAB級の表現が一歩リード。でも、A級アンプでジャズをお聴きの方もいらっしゃいますから、こればかりは個人の好みの問題。クラシック中心の私がAB級を好むように。

私自身はモニター的な音を好みますので、そういう意味ではA級のやや甘さ、言い換えれば若干の柔らかさが自分とは相容れない事を試聴会で聴いて確認出来ました。改めて思ったのはオーディオ機器というのは雑誌の評価、世評の評判を頼りに購入するという事は止めるべきという事。もちろんすべての機器を試聴出来る機会があるわけではないですが。C-2150は未聴で決めてしまいましたけど、上級機の音を聴いていましたので、その系列の音だろうと思ったからです。

私は過去一度、もう随分前の事ですが、CDプレイヤーの買い替え時にオーディオ雑誌のテストリポートで、或る評論家(今も現役)にべた褒めされていたLUXMANのCDプレイヤーを未聴で購入。しかし、自宅で聴いてみると、それまで使っていた中級グレードのプレーヤー(大手メーカー品)の音に明らかに及ばないのです。二ヶ月ほど鳴らし込んでも変わりません。試しにと、音楽仲間二人(一人はオーディオマニアではないです)を自宅に呼び、ブラインドで聴いてもらうと両人とも古い中級プレーヤーの音の方が良いという結果に。新しく購入したプレーヤーの購入価格を言うと、二人ともビックリ仰天。直後に売却しました。

オーディオ誌で書かれているオーディオ評論家の言葉は信用出来ないという事ですね。雑誌はメーカー、輸入業者から広告をもらって商業誌として成り立っているわけで、これはカメラ誌も同じ。ましてや評論家諸氏は自身購入のオーディオ機器は一般の販売店で購入しているのではなく、輸入業者から直に購入(車業界でいう直納)しているのですから、業者との癒着も生じるわけで。以前、友人がそういう仕事に就いていた時、いろいろ裏話は聞いておりました。それと、最近偶々見たサイトでは実名(STEREO SOUND誌でお馴染みの評論家諸氏)を挙げて輸入業者との癒着を暴露していたのには少々ビックリ!(^^;

このCDプレーヤー購入時の経験から、オーディオ機器購入(滅多にないですが)時には自分の耳で確かめる必要を感じたわけです。

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P-4500(カタログから借用)

閑話休題 有益だった試聴会でアキュフェーズさんについては自分の場合、AB級の方が好みだったという事が分かり、予算を考慮しながら導入決定したのがP-4500でした。導入からおよそ二ヶ月半ほど経ちましたが、エージングがほぼ進んだようで、今は実に心地良い音を奏でてくれています。

導入当初、セッティングを終えた後30分くらい通電し、オーディオチェックにも使っているアンネ=ゾフィー・ムターのヴァイオリンによるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番の愛聴盤(実際はハイレゾ音源)を再生。出て来た音に「あれ? こんなものだったかなぁ?」と。

ところが、あれこれと音楽を30分、1時間と聴き続けていると、時間が経つほどに明らかに音が変化していきます。2時間ほど経った後に今一度ムターのモーツァルトを再生してみると、もうまったく音が違っていました。この曲、演奏が始まって数小節後にオケがトゥッティ(全合奏)で強奏されるのですが、以前の機器ではその瞬間、弦楽の最高音域に若干の金属的響きがほんの一瞬ですが聴こえていたのです。それがない!

最高音域まで実に艶やかに鳴っているではないですか。何よりホールトーンの響きもよりいっそう立体的になり、明らかに以前のパワーアンプとは違います。恥ずかしながら嬉しくなってしまい、結局5時間くらいCD、SACD、レコード、ハイレゾ音源と立て続けに聴いてしまったのです。(笑)

最近、試聴会終了後に個人的にお話しを頂いたのですが、アキュフェーズ営業さん曰く、「エージングは一ヶ月はみてください。厳密には一年くらいですね。ご購入当初はコンデンサが抜け切っていますので、最初はまともに鳴りません」と。成る程、その通りだなと自ら体験したわけです。

さあ今日は聴くぞ!・・・という日は、例え聴くのが午後からであっても朝目が覚めるとオーディオ機器の電源を入れています。更に、CDプレーヤーには適当にディスクを入れ、リピート機能をオン。要するに回しっぱなしにしてアンプに信号を送り、ボリュームを絞ってほんの僅かスピーカーから音を出しています。で、いざ聴く頃にはアンプも暖まり、絶好調で音楽を聴く事が出来るわけです。(笑)

オーディオマニア(今はオーディオファイルと言うようです)の方の中には一年中アンプの電源は落とさない方もいらっしゃいますし、エアコンも一年中入れっぱなしで常に温度、湿度を一定に保っている方もいらっしゃるとか。アンプは一度電源を落として冷えてしまうと、次に電源を入れてから本来の性能を発揮するまで機器によっても違いますが、数時間は掛かります。それが嫌なのだと思います。聴き始めから良い音で聴きたいという。

私はマニアではないので、一応その日聴き終えたら電源は落としています。ですが、本気で聴く時は前述したようにかなり早くから電源を入れるようにはしていますけど。今、C-2150もようやく良き伴侶を得て、相性ピッタリにペアで美音を奏で続けています。あぁ、音楽って素晴らしい!

余談ですが、上の4番の組み合わせ、A-47とA-48の比較です。A-48はA-47からこの夏モデルチェンジをしたモデルですが、これはA-48が圧倒的に良かったです。A-48の音を知っちゃうと、旧モデルで割引率が良いからといってA-47にしたいとは思わなくなるくらい違いがありました。

私がA級の方を好んでいたら問題なくA-48ですね。AB級の方が好みと分かったものの、旧モデルのP-4200の方が安くて良いかも、と考えた事がありました。しかし、A-47とA-48の比較試聴の結果アキュフェーズさんの場合、モデルチェンジ後のモデルは明らかに旧モデルより良くなる事を知り、P-4200にしなくて良かったと、後から思ったものです。もっとも新モデルが旧モデルより劣っていたらモデルチェンジの意味がなくなりますけどね。

尚、プリアンプとパワーアンプ間のケーブルにはアキュフェーズ製バランスケーブル ASLC-10(1.0m)を使っています。色付けのないケーブルを使いたければ、やはり純正ですね。

2019年8月 9日 (金)

中華製格安デジタルアンプを試してみる

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FX-AUDIO FX202A/FX-36A PRO

以前、「中華製格安USB-DACに驚愕!」という記事で、中華製の安価なDACが想像以上に良い音を出してくれる事を書きましたが、二匹目のドジョウ狙い・・・という事で(笑)、同じく中華製の格安デジタルアンプを購入し使ってみました。あ、過去形ではなく現在進行形です。(^o^)

モノはこれです。

FX-AUDIO製 FX202A/FX-36A PRO

スイスST Microelectronics製 TDA7492PE Dual-BTL Class-DデジタルアンプICを搭載
高音質特注仕様のコンデンサーを採用
出力段のフィルターコンデンサにTDK-EPCOC製のフィルムコンデンサを採用
電源平滑コンデンサに日本ルピコン製 高周波低インピーダンスグレードのYXGを採用

最大出力 : 最大48W x 2ch(電源入力24V・4Ω時)
対応スピーカー : 4Ω-16Ω
入力端子 : ステレオRCA端子(金メッキ仕様)
出力端子 : 2chステレオ出力(バナナプラグ対応金メッキ端子)
電源仕様 : DC12V-24V 電源容量2A以上推奨(ACアダプター別売)
サイズ : 33mmx98mmx123mm
重量 : 325g
その他 本体底部にゲイン設定スイッチ有り

購入価格はAmazonで 3,980円(税込)です。ちなみにこの製品は中華製とはいえ、日本企業の「株式会社ノースフラットジャパン」という会社が設計製造に関わっており、同社の半年保証が付いています。ですから中華メーカーの格安だけど売りっぱなし、という製品ではありません。

ただ、購入後に知ったのですが、普通にプリメインアンプだと思って購入してみたら、この製品は一応パワーアンプだったのです。(笑)

確かによく見れば入力切替スイッチがないですね。私は大きなボリュームつまみを見て購入しちゃったのですが、そもそも超格安デジアンにプリアンプ、パワーアンプというセパレートが有るという事に驚きました。しかし、このままで使えないかというとそんな事はなく、入力端子にCDプレーヤーやUSB-DACからの出力を接続すれば普通に使えます。音量はボリュームつまみで調整すれば良いので。

購入直後、私は無謀にもアキュフェーズ製プリアンプ C-2150と接続し、このデジタルアンプを正しくパワーアンプとして使い、メインスピーカー(英B&W)を鳴らしてみました。電源オン直後に聴いてみると、左右のバランスは崩れているし、音もハッキリ言えば「格安中華製デジアンだから、こんなものなんだろうな・・・。今回は安物買いの銭失いだったな」と思ったのです。

が・・・、

ものの10分くらい経ったら、あれあれ!・・・というくらいに音が変化して来たのです。アンプ、特にパワーアンプは購入したてで最初の電源オン直後から本来の性能なんて発揮出来ません。コンデンサの電気はすべて抜けきっているからです。そういえばアキュフェーズさんのパワーアンプを新規導入し、最初の電源オン直後も「あれ!? この程度の音だったかなぁ?」と思ったのでした。(笑)しかし、2時間くらい経ってからの音は激変して来ましたからね。

格安アンプと言えども同じなのでしょう。少し時間が経過してからの音は、3,980円の音ではないです。愛用のスピーカーを結構な音で鳴らしてくれるのにはビックリ! アキュフェーズのアンプなんて要らないじゃん・・・というのは流石に言い過ぎですが(笑)、少なくとも国産の価格10万円台のプリメインアンプには充分太刀打ち出来るのでは、と実感しています。

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FX-AUDIO TUBE-01J 真空管プリアンプ

YouTube(ユーチューバーさんたち)の動画を見ると、このプリアンプが人気のようです。価格は4,970円ですが、真空管を軍用選別グレードにした限定生産モデルもありまして、そちら(TUBE-00J LIMITED 6J1)ですと7,980円ですね。

とは申しましても、私は今のところこの真空管プリアンプの購入意思はないです。何故かと申しますと、このデジアンをテレビ音声用に使っておりまして、愛用しているマランツ製AVアンプ NR1609には2chのプリ出力端子があるので、このAVアンプをプリアンプとし、RCAケーブルでFX-202Aと繋いでいるからです。NR1609にプリアンプ機能をさせたら、もう一段音は良くなりましたので、やはりFX-202Aはパワーアンプなのだと。

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DALI MENUET

形式 : 2ウェイ2スピーカー
中低音域 : 115mmコーン型
高音域 : 28mmドーム型ツィーター
周波数特性 : 59Hz〜25kHz
能率: 4Ω 86dB
推奨アンプ出力 : 20〜100W
サイズ : H250xW150xD230mm
質量 : 4.0kg

以前、テレビ用として英B&W製のCM1というコンパクトなスピーカーを使っていましたが、身内にアンプ共々持って行かれてしまったので(笑)、しばらくしてから導入したテレビ用がこのDALI(デンマークのスピーカーメーカー)の製品。52インチ液晶テレビ(4Kではないです)の両脇に置いています。ウーファーが11.5cmサイズという実にコンパクトなスピーカー。ウーファーに白っぽい筋のようなものが見えると思いますが、これは傷ではなくDALI製スピーカーに見られるウッドファイバーです。

MENUETはDALI製ブックシェルフ型スピーカーの中でもサイズを超えた音の良さで人気があるようで、私からすると女性ヴォーカルが最高。欧米のスピーカー、近年は製造を中国に移しているメーカーが多く(米JBLでさえ)、DALIも製品によってはmade in Chinaですが、このMENUETはmade in Denmarkでした。

余談ですが、このスピーカーは出会い頭の衝突みたいな入手経緯があります。少し前の事ですが、某量販店の某メーカーブースの前を歩いていたら、良い音が流れていたのでどのスピーカーだろうと近づいてみたら実に小さなスピーカーにビックリ。それがこのMENUETだったのです。メーカー派遣(輸入代理店)の販売員さんが私の隣に来まして、「如何ですか? 良い音でしょう?」と。

こんな小さなウーファーなのに、サイズ以上の低音が出ているし、綺麗な高音にも惹かれました。今、家のテレビ用に最適なスピーカーが欲しいと思っているのですが・・・と私が言うと、「この場で決めて頂ければ、絶対ご満足のいく金額にしますけど? 今日は平日(夕方でした)でご覧のようにお客さんもサッパリです。会社に0を報告するのと1を報告するのとでは全然違いますので」と。

金額次第で、と私が言うと、「では会社と交渉して来ますので、こちらにお座りになって少々お待ちください」という事でしばし待ちました。戻って来て私に提示した金額に驚きました。内心「マジ!?」と、本当にビックリする金額を提示されたので即決しました。「ただし、絶対この金額は他で言わないと約束してください」と釘を刺されました。

まぁ、もしかしたら上手い販売手法に乗せられたのかもしれませんが(笑)、しかし金額は超破格値でした。レジで派遣社員は量販店の店員さんに「これで、この金額にしてください」と、指差しながらメモを渡しました。そのメモを見ると、数桁の数字の下に金額が書いてありました。多分、輸入代理店の承認番号でしょう、数字の羅列は。え? 価格コムの最安値店より安いのか?・・・って、価格コムなんてまったく問題になりません。派遣社員との約束通り言えませんが、とにかくのビックリ価格でした。おまけにポイント還元もありますし。(^o^)

話しが脱線しましたm(_ _)m、現在テレビ音声はこういう接続になっています。

Blu-ray → NR1609 → FX202A → MENUET

NR1609にはサラウンド用スピーカーも繋いであり、映画鑑賞時には6.1ch(Center SPはなし)で音声を楽しんでいます。NR1609は単体でも2chの音が思いのほか良いので満足しています。しかし、パワーアンプ FX202Aを通してCD(リッピング音源含む)やハイレゾ音源を聴くと更にもう一段グレードが上がり、サブシステムとしての役割も十二分に果たしてくれています。

純粋に2chステレオでダイアナ・クラールその他をオーディオ的に聴いていると、FX202Aで鳴らすMENUETの音でもう普通は充分なのでは、と思ってしまいます。実はMENUETって鳴らしにくいスピーカーなのです。何故なら能率(出力音圧レベル 4Ω 86dB)が低いので、ある程度アンプのパワーを必要とします。近年の小型スピーカーは高性能ですが各社一様に能率が低いので、アンプに負担が掛かります。

ところが僅か 3,980円の格安デジタルアンプ、価格を遥かに超えた音を出します。本当に恐るべし、中華製格安オーディオ製品という感じです。

NR1609は後継のNR1710が出た時にヨドバシカメラさんが在庫処分として投げ売り(39,800円で10%ポイント)した時に入手しているのですが、音が良い(Pure Directモード)のでテレビ音声用としてだけ使うには勿体無いと、中華製デジアンとのコンビで純粋に音楽をも楽しんでいるわけです。MENUETも購入当初と違い、ほぼエージング(メーカーは100時間鳴らし込めと)が済んでいる今はFX202Aとのコンビで本当に良い音を出してくれています。スピーカーの間に液晶テレビがあるという悪条件にも関わらず。

さあ・・・聴くぞ!っという時はアキュフェーズで組んでいるメインシステムで聴きますが、肩肘張らず気軽に聴きたい時はこれらのシステムで楽しんでいます。

中華製デジタルアンプ、そして中華製USB-DAC、私にとっては強烈なディープインパクトでした!(^。^)

2019年8月 7日 (水)

アキュフェーズ AD-50

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Accuphase AD-50

これはフォノイコライザーを搭載していないアキュフェーズ製のプリアンプやプリメインアンプ(最近のアンプはすべて)などでアナログレコードを聴く際、アンプのオプションスロットに搭載(差し込み式)出来るフォノイコライザー・アンプです。パソコンにグラフィックボードなどを装着するような感じです。

私が以前使っていたアキュフェーズさんのプリアンプ C-200、プリメインアンプ E-306は古い製品だった事もあり、フォノイコライザーは搭載していたモデルだったのですが、それとは別に日本マランツ製の単体フォノイコライザーアンプも所有していました。そのマランツ製のフォノイコライザーアンプを今年購入したプリアンプ C-2150に繋いでアナログレコードの音を確認する程度聴くくらいで。

しかし、アキュフェーズ純正のフォノイコライザーでアナログレコードを聴いてみたい衝動に駆られ、C-2150入手後しばらくしてから上記ボードを購入してみたわけです。アキュフェーズさんには単体のフォノイコライザーアンプ C-37という製品があるのですが、高価過ぎるので現状では手が出ません。なので、こちらのボードで聴いてみる事に。

で、最初の一枚としてお気に入りのアナログレコードを再生してびっくり仰天! マランツ製フォノイコライザーアンプを通した音と違い過ぎるのです。情報量が増え、レンジが上にも下にも広がって同じアナログレコードとは思えない変化。マランツ製はさすがに今となっては古い製品ですが、購入価格はそれなりに(購入当時としては)高い製品だったのに・・・という思い。

この純正アナログ・ディスク入力ボードで聴くレコードの音に魅せられ、残しておいたアナログレコードをあれこれ引っ張り出しては聴いています。この数年で2,000枚以上のアナログレコードを手放しましたが、それでもまだ手元には500枚近く残っています。(笑)

処分する際、厳選に厳選を重ねて残したレコード群ですが、日頃聴く機会の多いのはやはりハイレゾやCDをリッピングしたファイル再生とSACDです。残したレコードもすべて手放すか・・・と逡巡していたのですが、入手したAD-50で聴いてみて考えが変わりました。(笑)

AD-50の音の良さに聴き惚れ、以前聴いたままほとんど死蔵していたアナログレコードが生き返りました。更には実に久しぶりと申して良いでしょう、何とアナログレコードを買ってしまったのです。(^^;

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wallflower/DIANA KRALL

夢のカリフォルニア
デスペラード
ウォールフラワー
言い出せなくて
オペレーター
他 全12曲

ダイアナ・クラール(ヴォーカルとピアノ)

米Verve 0602537905928(アナログレコード 2枚組 輸入盤)

それがこれ。ジャズヴォーカル界の女王、ダイアナ・クラールがポップス曲をカヴァーしたアルバムです。手持ちのCD(リッピングファイル)と被らないアナログレコードという事で購入してみました。

自宅で開封してレコードを出してみたら、180g相当の重量盤でした。元の録音は多分デジタルでの収録かとは思いますが、初めてアナログレコードで聴くダイアナ・クラールもなかなか良いものです。

何よりCDの小さなサイズと違い、大きなジャケット(写真)とズシリと来るアナログレコードの良さを再び味わっています。(^^)

そうそう、AD-50を通して聴くスーパー・アナログ・ディスク・シリーズ(キングレコード)がまた素晴らしいので、いずれご紹介したいと思います。

2019年7月25日 (木)

アキュフェーズ A-48 試聴会

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アキュフェーズ新製品 A-48試聴会(都内某ショップ)

涼しいところ(笑)でお気に入りのアキュフェーズ製品でも聴いて来ようと、またまた新製品試聴会に出掛けて来ました。それも二箇所で。(^^;

都内ショップ、試聴機器は以下の通り

SACD/CDプレーヤー : Accuphase DP-750(¥1,200,000)
レコードプレーヤー : LUXMAN PD-171AL(¥495,000)
カートリッジ : Accuphase AC-6(¥370,000)
プリメインアンプ : Accuphase E-650(¥730,000)
プリアンプ : C-2450(¥750,000)
パワーアンプ : A-47(¥630,000 販売終了)
パワーアンプ : A-48(¥680,000)
スピーカー : 英B&W 805D3 PE(¥960,000)
スピーカー : 伊SONUS FABER ELECTA AMATOR/3(¥1,300,000)
スピーカー : 米JBL S4700(¥960.000)
クリーン電源 : Accuphase PS-1230(¥700,000)

最初に英B&Wの805D3 Prestige Edition(上記写真両端のブックシェルフ型)を使い、プリメインアンプ E-650単体でSACDを鳴らします。プリメインアンプ単体でもスピーカーを良くグリップしていると思いました。良い音に聴き惚れます。E-650はさすがアキュフェーズ製品最高クラスのプリメインアンプです。出力30W(8Ω負荷時)のピュアA級アンプですが、もう充分な音です。

で、そのE-650にプリアンプ(C-2450)を接続し、E-650はパワーアンプ部のみを使った場合に音はどう変化するかの試聴です。E-650単体でも「これで普通は充分だなぁ・・・」という感想でしたが、プリアンプを接続すると激変。前回も同じ試みをしましたが、単体プリアンプとプリメインアンプのプリ部を比較してはいけないという事ですね。でなければ単体プリアンプを導入(勿論単体パワーアンプとセット)する意味がないですから。

その後は本日の試聴会メイン機種である新製品のパワーアンプ A-48を聴くのですが、最初にプリアンプをE-650に接続したままSACDを聴き、その後にA-48に接続して聴き比べ。

A-48もピュアA級アンプですが、同じA級でもプリメインアンプのパワー部と比較したらE-650は少し可哀想ですね。A-48の方が当たり前に音全体の厚み感、定位を含めた奥行き感に違いが出てしまいます。さすがに新製品A-48はこの日用意された大小三種類のスピーカーを良く鳴らしてくれました。

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写真奥に鎮座しているアンプが新製品のパワーアンプ A-48で、私は気付かなかったのですが、その奥に今迄現行品として販売されていたA-47が隠すように置かれていたのです。試聴会の予定プログラムが終了した後、「お時間のある方、A-47も持参して来ましたのでA-48との新旧聴き比べにご興味があるようでしたら、やってみたいと思いますが」と、進行係のアキュフェーズさんの営業さんが申すので、私は残って聴いて来ました。

この日予定されていなかったスピーカー、英B&W 804D3に変えて最初にA-47を聴きます。音源はズビン・メータ指揮、ロスアンジェルス・フィルによる「ツァラトゥストラはかく語りき」のSACD(TOWER RECORDS)冒頭3分ほど。A-47、素晴らしい音を出すアンプですね!

で、今度はケーブルをA-48に繋ぎ変えて同じ音源を同音量で聴きます。「全然違う!」というのが私の感想。中音域の出方や音色(特にヴァイオリン群)、奥行き感と定位はA-48の方が圧倒的(と私には感じられる)に優っています。A-47だけを聴いている分には申し分ない音でしたが、一旦A-48の音を聴いてしまうとモデルチェンジしただけの事はあると思いました。

A-47からA-48へはマイナーチェンジなんてものではなく、回路も一新しているとの事で、完全なる「別モデル」と称して良いでしょう。さすがアキュフェーズさんの新製品という印象です。ただ、A-48は2時間の試聴会でほとんど信号を入れっぱなし、方やA-47はただ通電しておいただけ。なので、A-47の方が若干不利なので、その点は考慮する必要がありそうです。

しかし、そうした事由はその時私の頭には浮かんでは来ませんで、もっぱら心の中では「もしかしたら、判断を早まったかも?」という気持ちが渦を巻き始めていたのです。(意味深)

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アキュフェーズ製品比較試聴会(横浜某ショップ)

そういう不安な気持ちに苛まれている中、今度は横浜の某ショップで昨年12月に発売されたばかりの新製品、AB級のP-4500と上記A-48とを聴き比べるという試聴会があるというので、こちらも参加してみました。

試聴機器は以下の通り

SACD/CDプレーヤー : Accuphase DP-560(¥600,000)
プリアンプ : Accuphase C-2450(¥750,000)
パワーアンプ : Accuphase P-4500(¥550,000)
パワーアンプ : Accuphase A-48(¥680,000)
スピーカー : 英B&W 802D3(¥3,600,000)
クリーン電源 : Accuphase PS-1230(¥700,000)

アキュフェーズさんのパワーアンプとしてほぼ同クラス2台の聴き比べ。A級のA-48とAB級のP-4500一騎打ち(大袈裟)は如何に。最初に曲目違いで両者3曲ずつ聴いた後に、いよいよクラシック、ジャズ、女性ヴォーカルを使ってA-48、P-4500の順で同音源にての聴き比べです。

最初にチャイコフスキーの幻想序曲「ロメオとジュリエット(編曲版)」をA-48で聴き、直後にスピーカーケーブルをP-4500に接続し直して同曲を聴きました(以下同)。A-48で聴いた時、「さすがに良い音を出しているなぁ・・・」という良い印象。しかし、P-4500で音を出した瞬間「あ! 全然違うじゃん!」と思いました。低域の押し出し感がP-4500の方が圧倒的に力強いのです。A-48も勿論充分に低音域は出ているのですが、私がA級アンプにイメージしている通り少し「ほんわか」しているのです。柔らかいと表現したら良いでしょうか。

多少デフォルメして言えば、AB級はコンサートホールの一階席中央から前列辺りで聴いている感じ。方やA級は二階席、三階席で聴くような感じでしょうか。まぁ、これは極端な比喩ですが。各楽器をシャープにモニター的に聴かせるAB級に対し、気持ちソフトフィルターを当てがったように聴かせるA級アンプ。雰囲気で聴かせるという・・・。

ジャズはビッグバンドで曲目は「テイク・ファイヴ」です。A-48で最初に聴いた時はまたまたこれで充分かも・・・と思ったのですが、やはりP-4500で再生するとかなり違いが出ました。金管楽器はAB級の方ですね、生々しいのは。一番大きな違いを感じたのは録音されたホールの響き。A-48より縦方向に、より音が広がるので両スピーカー周りにミニコンサートホールが出来たような感じをP-4500の方に受けました。

三曲目は先日拙ブログでご紹介したばかりのジェニファー・ウォーンズ「ザ・ハンター」です。聴き慣れたヴォーカルなので違いが良く分かります。A-48の方はやはり弱目のソフトフィルターを通したような声です。そのせいか、若干声が太めに聴こえました。対してP-4500の方はジェニファー・ウォーンズの美声がクッキリハッキリ。

モニター的にあるがままに聴かせようとするAB級。音楽を雰囲気で気持ち良く聴かせようとするA級。これが私のAB級とA級アンプへのイメージです。春先に上級機A-75とP-7300(共に¥1,200,000)とで聴き比べをした時、更にA-47とP-4500とで聴き比べをした時にも同様の感想を持ちましたが、今回も結果はまったく同じでした。

では、私はどちらの方が好みかと申しますと、AB級の方なのです。A-47とA-48の聴き比べの時にA-48の方が圧倒的に良かったので、前述したように「もしかして早まったか?」という不安が走り、興味半分、怖さ半分という複雑な気持ちでこちらの試聴会に参加してみました。試聴の結果、安心し且つ自分の選定に間違いがない事を確認出来、ホッと胸を撫で下ろしたのです。(再び意味深 (^^;)

誤解のないよう最後に申しますが、A級よりAB級の方が性能が良いとか音が良いとか、そういう意味ではありません。あくまでも私個人の「音の好み」がAB級の方だ、という事です。A級アンプを好まれる方は沢山いらっしゃいますし、もしかしたら半日とか一日とか長時間のリスニングではA級アンプの方が聴き疲れしないかもしれません。それはAB級の方が各楽器や声を克明に描くのに対し、多分に雰囲気で聴かせるような感じのA級の方がもしかしたら聴き疲れは少ないかも、という個人的感想であります。

しかし、私はやはりAB級の方が好み。P-4500はアキュフェーズ製パワーアンプの入門機的位置ですが、素晴らしい音のパワーアンプです。私は大満足。勿論上位機種(P-7300)は更に良いですが、価格差ほどの違いはないと感じています。

2019年6月25日 (火)

スーパーオーディオCD誕生20年

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シューベルト/アルペジオーネ・ソナタ
シューマン/幻想小曲集、民謡風の5つの小品

ミッシャ・マイスキー(チェロ)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

ESOTERIC ESSD-90201

拙ブログで時々「SACDを楽しむ」という記事を掲載して来ましたが、音楽とオーディオにあまり関心がない方は「SACDって何?」と思われていらっしゃるかもしれませんね。一般的に浸透しているコンパクトディスク、所謂CDは良くご存知かと思いますが、SACDはCDの上位フォーマットになる音楽ディスクメディアなのです。

ディスクそのものは一般的な音楽CDと同サイズ、直径12cmの光ディスクです。ちなみに普通の音楽CDは1980年にフィリップスとソニー両社によって規格が決定。当初12cmのディスクに60分の音楽が収録出来るよう考えられましたが、当時のソニートップが世界的指揮者、カラヤンに見せたところ、「私のベートーヴェン第九交響曲が一枚のディスクに収まるようにして欲しい」と言われ、記録ピッチを詰めて74分の音楽データが収録出来るようになったとか。これは有名な逸話ですね。

※ CDの仕様は以下の通り

データ形式 : リニアPCM
サンプリング周波数 : 44.1kHz
量子化ビット数 : 16bit
周波数帯域 : 20Hz〜20kHz
チャンネル数 : 2chステレオ

※ 対してSACDはというと

データ形式 : ΔΣ(デルタシグマ)変調
サンプリング周波数 : 2.822MHz
量子化ビット数 : 1bit
周波数帯域 : 20Hz〜100kHz
チャンネル数 : 2chステレオ、5.1chサラウンド

デルタシグマ変調・・・何それ?
まぁ、難しい専門用語はあちらに置いといて、当初のCDは高域が20kHzでバッサリ切れてしまっていたのです。人間の可聴帯域以上は必要ないだろう・・・という考えだったのですね。しかし、楽器には「倍音」と言われる整数倍の高周波がありまして、これが人間の耳には心地よく聞こえるわけです。当然CDフォーマットの20kHzを超える高周波なのです。

CDが発売された当初、アナログレコードに比較して音が良くないと言われたのは、高域を20kHzで切ってしまった事が原因と、多くの識者が唱えたため、やがてCDの上位フォーマットとして1999年5月、「スーパーオーディオCD」という音楽ディスクが発売されたのです。で、今年が丁度SACD誕生20年の節目となりました。私は某ハイエンドオーディオ雑誌の特集で誕生20年を知ったわけですが。(^^;

しかし、期待されて登場したものの一般にはSACDの存在をあまり知られてはおらず、その後発売点数も減少の一途。ノーマルなCDプレーヤーの音質向上が目覚ましく、通常のCDで何ら不満のない音質で音楽を聴く事が出来るようになりました。実際、同じ音源をCDとSACDとで比較試聴しますと、拙宅では音の空間表現、ホールトーンの出方、消え方にハッキリと違いを感じるくらいです。

ただ、再生装置のグレードが上がる毎にその差は歴然として開いて来る事をショップのオーディオ機器新製品試聴会などで確認しております。一時は消滅しかかっていたSACDもこの数年の間にCDショップのタワーレコードさん始め、オーディオメーカーのESOTERICさん、ハイエンドオーディオ雑誌を刊行しているステレオサウンド社等が往年の名演奏をSACDとしての発売を推進してくれています。

それも旧マスタリング音源をそのままSACDとして発売するのではなく、本国レコード会社のテープ保管倉庫を漁り、より品質の良いオリジナル・アナログマスターテープを探し出し、その多くを下手に音を弄らないフラットトランスファーで直接DSD(SACDのフォーマット)化してからSACDとして発売してくれています。

「何だ、そんな新鮮な音源をSACDだけで発売しているのか・・・自分はSACDプレーヤーなんて持っていないし」と思われた方、全く問題ありません。これらのSACDはその殆どがSACD層と通常のCD層の二層(ハイブリッド)で記録されておりますから、一般的なCDプレーヤーでもCD層を読み込んで再生してくれますので。CD層はSACDフォーマットをCDフォーマットにダウングレードしてマスタリングされているのです。

冒頭のジャケット写真は6月20日にESOTERICさんから発売されたばかりのSACDです。以前、「私の愛聴盤」でロストロポーヴィチの演奏でご紹介したシューベルトのアルペジョーネ・ソナタをミッシャ・マイスキーとマルタ・アルゲリッチが演奏しています。大好きな曲だったので購入してみたら、これがまぁ・・・ロストロポーヴィチと甲乙付け難い名演奏で、私は大感動を受けました。このところ毎日のようにこのSACDを聴いています。

この盤もハイブリッド盤ですから通常のCDプレーヤーで聴く事が出来ますので、品切れにならないうちに是非お買い求めください。本当に素晴らしい演奏、マスタリングです。同時収録されているシューマンの曲も実に素晴らしい!

2019年6月17日 (月)

JBL L100 Classic 試聴会

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少し前、某ショップで米JBLから発売されたスピーカーの試聴会が開催されたので、参加してみました。最近、JBLも元気がないので、どんな音かと少々関心を持ちまして。

1970年代に発売されていたらしい「L100 Century』という、そこそこ大きなブックシェルフスピーカーの復刻版で、発売されたのは「L100 Classic」というネーミングのスピーカー。見た目のデザインは似せていますが、現在の最新技術を駆使してのスピーカーになっているようです。

JBL L100 Classic ¥456,000(税別)
型式 : バスレフ型3ウェイ3スピーカー
ユニット : 25mmドーム型トゥイーター、125mmコーン型ミッドレンジ、300mmコーン型ウーファー
出力音圧レベル : 90dB、インピーダンス : 4Ω
質量 : W390xH637xD372mm/26.7kg

試聴用機材は以下の通り

マルチソース対応プレーヤー : Mark Levinson No519 ¥2,150,000
プリメインアンプ : Mark Levinson No585 ¥1,300,000
価格はどちらも税別

一部のオーディオマニアからは「ぼったくりオーディオの先駆けメーカー」とも揶揄されている、Mark Levinson社の機材を使っての音出しです。JBLもMark Levinsonも扱いはハーマンインターナショナルで、試聴会の先導役はハーマンの女性スタッフでした。こういった催しで女性が担当するというのは珍しいですね。ご自身も自宅にオーディオセットを持っているとの事。

ご存知のように、自分の名前を社名としてMark Levinson社を設立したマーク・レヴィンソン氏本人は大分前にMark Levinson社を去り、新たに別のブランドを立ち上げましたので、現在のMark Levinson社は事実上名前だけが残っています。しかし、215万円もするマルチソース対応プレーヤーですが、ディスクはCDしか対応していません。この価格でSACD非対応というのは如何なものでしょうか。

試聴に使われた音源はNASに収められているもので、すべてCDからリッピングした音楽データをマルチソース対応プレーヤーを使ってアンプに送り込んでいます。クラシック、ジャズ、ポピュラー音楽と、解説を交えながら再生していったのですが、一曲だけ「演歌(石川さゆりさん)」が再生されたのにはビックリ。女性スタッフがどうしても聴いて頂きたいとの事で。(^^)

で、スピーカーの印象について結論を先に申しますと、女性ヴォーカル、自分はパスです。ジャズピアニスト兼ヴォーカルのダイアナ・クラールもそうでしたが、声の「音像」が直径1メートルくらいの大きさで聴こえるのです。これには参りました。自宅で愛用しているスピーカー(英B&W)では真ん中空間にピンポイントで聴こえるダイアナ・クラールが、まるで1メートルほどの大口を開けて歌っているように聴こえるのです。(^^;

音像の大きさはユニット口径にも関係しているとは思うのですが、女性ヴォーカルはあの大きな音像では聴きたくないなぁ・・・というのが個人的実感です。女性ヴォーカルはおちょぼ口で聴きたいです。

しかし、ジャズはさすがにJBLです。良く鳴りますね。マイルス・デイヴィスのCBS盤は小気味良かったです。ジャズファンにJBLが好まれるのが良く分かりますね。つい最近、昔はJBL 4343にマッキンのアンプでジャズを聴いていた、という方と知り合いになりましたが、ジャズを聴かれる方にとってJBLとMcIntoshは黄金の組み合わせなんでしょうね。

クラシックもそこそこ不満なく再生するのは最近のJBLらしいところかもしれません。ここまでは付属しているサランネットを外しての試聴でした。このスピーカーには多分ウレタン製ではと思われる、とても分厚いネットが付属しているので、そのネットを装着して聴かせてくださいとお願いしました。

やはり想像した通り、付属ネットを装着して再生すると、高音域がかなり落ち込みます。ジャズが少しおとなしくなってしまいました。あのネットはデザイン優先で作られたと思いますが、個人的には外して聴いた方が良いように思われます。

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画像を借用して掲載しました。ネットの色は赤、青、黒と三種類ありまして、お好みの色を選んで購入するわけです。ジャズを聴くなら、やはりJBLという印象を抱いた試聴会でした。

2019年6月13日 (木)

アナログオーディオフェア 2019

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東京・損保会館

昨年に引き続き、今年も「アナログオーディオフェア 2019」に行ってみました。

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名前通り、アナログレコード再生のためのオーディオフェアです。

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しかしまぁ、真空管アンプの展示の多い事。

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まぁ、自分も最近の事ですが新米ユーザーになった事もあり、興味津々で見て来ました。もちろん音も聴いています。

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この真空管プリメインアンプはなかなか良い音を出していました。

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こちらは主に女性向けに発売している真空管アンプ。白はちょっとチャーミングな佇まいですね。

名前もルビーとパール。女性たちの気を惹こうとしているのが見え見えかな?(^^)

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壮観な眺め。ネットオーディオ機器でのCDリッピングと再生の実演(正面PCモニター)もやっていましたが、明らかにこういう処理が苦手(特にパソコン)と思われる年代の人たちが多く座っていた事もあり、売りたいがための実演だったと思います。

「失礼ですが、ここには私より年上と思われる方が多くいらっしゃいますので、云々」という前振りで機器の説明に入りましたから。(^^;
ですが、パソコンを必要としない機器(CDドライヴ内蔵)でして、CDを入れれば勝手にデータベースからジャケット写真と曲データを表示してくれます。もちろん、CDをそのままで再生する事も可能。

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Technics(Panasonic)ブランドも着々とオーディオ事業に力を入れています。

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Technics SL-1200Mk7

SL-1200Mk6の後継機が展示されていました。2010年12月にMk6の生産を終えていたそうですから、およそ9年ぶりのニューモデルとなりますが、ようやくクラブDJからの需要に応えたわけですね。

従来のSL-1200シリーズの中古市場価格が一気に下落したようで、それを予見して春先、自分のSL-1200Mk4を高値のうちに手放せてラッキーでした。(^^)

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Technics SL-1500C

こちらは一般的なオーディオファン向けで、PHONOイコライザー内蔵タイプ。

ケーブルアクセサリーのゾノトーンの試聴会では、カートリッジのリード線の鳴き合わせをやっていました。リード線というのはカートリッジと、そのカートリッジを取り付けるヘッドシェルとを結ぶ赤、白、青、緑色した、か細い4本の電線です。

いや〜・・・思っていた以上に、それこそ面白いように音が変わります。使用する線材でこうも変わるか、という感じです。私もシェル付属の線は使った事がなく、すべてサードパーティ製のを別途購入していましたが、その線が必ずしも自分好みとは限らないという事ですね。

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SL-1200のパーツ

しかし、東京国際フォーラムで毎年秋に開催されているハイエンドオーディオショーもそうですが、訪れている人はほとんど中年以降、高年齢の男性ばかり。女性もちらほらと見掛けはしますが、実に少ないです。もっとも十代、二十代の人たちが簡単に購入出来る機器はあまりないですからね。

というより、若い世代はヘッドフォン音楽で満足しちゃっているのが現状です。良いスピーカーで聴く音楽の素晴らしさをもっと知ってもらいたいです。それにはメーカー、雑誌、評論家による共同作業で若い世代が興味を惹く、ある程度安くて音の良い製品を出してくれない事には。

ところで、或るメーカーから超弩級のアナログレコードプレーヤーが発表されましたが、またまた価格がビックリですよ。

45,000,000円(税別)です。

いえ、桁の打ち間違いなんてしていませんよ。本当に4千5百万円です。ハイエンドオーディオ、ここまで来たり! という感じです。土地付き一戸建てが買えるお値段です。あ! こういう製品を買われる方々は、それこそプール付きのような大きなお屋敷(家ではなく)にお住いの超富裕層ですね。土地付き一戸建てなどと、何をみみっちい事を言っているのだ、自分は。(^^;

ちなみにハイエンドオーディオのハイエンドは「高音質」という意味で使われているのではなく、「高価格」という意味ですので、誤解のないように。

2019年6月 2日 (日)

続・中華製格安USB-DACに驚愕!

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S.M.S.L SU-8

以前、半信半疑で中華製の格安USB-DACを購入し、予想外の・・・良い意味で衝撃を受けた事を記事に致しました。

で、その後、気になっていたもう少し価格の高い機種を結局導入してしまったのです。それが上の機種であります。製品紹介はこちらに。

以前ご紹介したTOPPING D10 USB-DACが搭載しているDACチップはオーディオファン、オーディオマニアならどなたもご存知のESSテクノロジー社のES9018K2Mでしたが、今回購入したSU-8は現行の最上位チップであるES9038Q2Mを左右チャンネルに1個ずつの計2個使われています。ただ、すでにハイレゾの新フォーマット、MQAに対応する新しいチップが発表されてはいますが。

ちなみにES9038PROというDACチップがアキュフェーズさんの最上位DACであるDC-950(税別 1,200,000円)に搭載されていまして、内外の高級機にも使われています。SU-8に搭載されているのはそのES9038PROの機能を縮小したチップのES9038Q2Mなので、購入前から音には期待していました。

参考までに両チップを比較してみますと、

ES9038PRO・・・8CH PCM 768kHz/32bit DSD 22.6MHz
ES9038Q2M・・・2CH PCM 768kHz/32bit DSD 22.6MHz

PROは8CHと余裕なのですが、その代わり発熱が大変大きく、電源部にコストが掛かるようです。2CHのQ2Mもそれなりにしっかりした電源部が必要になるのですが、SU-8は小さな筐体の割にはそこそこ大きな電源トランス、それも医療用のトロイダルトランスを内蔵しています。

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私のSU-8の背面です。アナログバランス出力をプリアンプのアキュフェーズ C-2150とゾノトーンのバランスケーブルで接続しています。ハイレゾ音源だけでなく、CDからリッピングした音源も前回ご紹介したTOPPING D10を遥かに上回る音を出し、導入は正解だったとほくそ笑んでいます。(笑)

ただ・・・困ったと申しますか、或いは嬉しいと申したら良いのか?

試しに愛用しているSACD/CDプレーヤーのデジタル出力をSU-8とゾノトーンのデジタルケーブル(上の写真、真ん中)で接続し、CDの音を聴いてみたのです。そうしたらなんと、CDの音はプレーヤーそのままで聴くより、SU-8を通した音の方が良いのです。例えばオーケストラを聴いているとチェロやコントラバスの細かい動きがCDプレーヤー直より鮮明になるは、左右のステレオイメージも少し広がるは・・・で、かなりショックを受けました。(;_;)

「CDリッピングのススメ」の記事にコメントを頂いたROCKSさん宅では、CDプレーヤーで聴くよりリッピングした音の方が良いのでプレーヤーは捨てたとの事。私の方もSU-8を通して聴くCDリッピング音源は、愛用のSACD/CDプレーヤーより明らかに音質一段アップなのです。SU-8のそれはもう何倍も高いSACD/CDプレーヤーなのに。一応、メーカーの名誉のためにメーカー名、型番は伏せておきますけど。

最近、或るオーディオ雑誌で作詞家、松本隆さんが「数百万円もするDACをあれこれ使ってみたが、デジタルは価格は関係ないね。新しい方が音は良い」と、おっしゃっておりました。松本隆さんは以前、某ハイエンド向けオーディオ雑誌で、その雑誌お抱えのオーディオ評論家から勧められるままに数百万円のスピーカーを2セットも購入されてましたが、そういう方がデジタル(オーディオ)に関して仰る事は真実味がありますね。現在は30万円ほどのDACを購入されてお使いになっています。数百万円のDACから30万円のDACに買い替えです。(^^)

富裕層相手にボッタクリ商売をやっている内外のオーディオメーカー、ケーブル類のアクセサリーメーカー、いずれは淘汰されるでしょう。現に過去そういう商売をして来たメーカーの中にはもう消えているところもありますし。

もしかしたら、中国のメーカーが本気になって20万円、30万円くらい程度のオーディオ製品を設計、製造し発売したら、数百万円といったべらぼうに高い製品を出している欧米のメーカーは太刀打ち出来ないのでは? いや、日本の高級機メーカーも。

そう思ってしまうくらい、中華製格安DACに驚愕しています。ちなみにSU-8の購入価格は税込 27,000円です。基本、同じDACチップのアキュフェーズ DC-950は1,200,000円(税別)です。もちろん製品価格はDACチップだけで決まるものではありません。

中華製への興味が高じて、つい最近、3千円台のデジタルアンプにまで手を出してしまいました。(笑)

2019年5月31日 (金)

CDリッピングのススメ

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fidataアプリ、CDジャケット写真表示(iPad)

これは私がファイル再生(音楽データファイル)で愛用しているiPad用アプリ、fidata(I−O・データ機器社提供)でジャズピアニスト、バド・パウエルの名盤「the scene changes」の中の「クレオパトラの夢」を再生しているところです。iPadいっぱいにジャケット写真を表示しています。この曲はテレビCM(製品名は忘れました)にも使われましたね。

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dBpoweramp(愛用のCDリッピングソフト)

今時、どなたも音楽CDを劣化なくデータファイルとしてパソコンや外付けHDD(SSD)に取り込み(リッピング)、その音楽ファイルをUSB-DACを通して聴けるのはご存知の事と思います。

上はカール・ベームが指揮したワーグナーの管弦楽曲集のCDをリッピングし終わった画面です。曲名、ジャケット写真をネットから引っ張って来てくれますが、写真が気に入らない場合は自分で貼り付けます。

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こちらはビートルズのCDです。音楽CDなら手間を掛けずにそのままCDプレーヤーで聴けば良いではないか、と仰る方もいらっしゃる事と思います。確かにその通りなのです。

個人的な事で恐縮ですが、CDやレコードが増え過ぎ、ひと部屋では足りずにふた部屋となり、おまけにラックに入り切らずに床にまで侵食し、更に部屋の外にまでCDが積み置かれる事態になり、さすがに困った事になりました。以前にも音楽記事の中で書き記しましたが、思い切って大量に処分し始めたのが二年ほど前から。

ようやく部屋の外にはCDが無くなり、床も綺麗に片付きました。何よりCDラックに大きく隙間が出来ましたので。(笑)

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NAS(I−O・データ Soundgenic HDL-RA2HF)のmusicフォルダでマイルス・デイヴィスを表示した画面です。

ジャズのCDは残すところ3点になりました。マイルス・デイヴィスのCDはこのようにCBS録音だけリッピングしてあります。

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fidataアプリですが、なかなかの優れもので気に入っています。↑これはiPadを横向きにした時の画面です。マイルスの「E.S.P」を再生しています。

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こちらはビートルズのフォルダから「LET IT BE」の再生。

リッピングしたCDは思い切って売却しています。勿体ないですが、そうしないといつか自分はCDやレコードの下に埋もれて窒息死しかねないからです。(^^;

ただ、手持ちのCDすべてをリッピングしているわけではありません。リッピングしても、二度と聴く事はないだろうと思われる音源はリッピングせずに売却しています。こういうCDの方が圧倒的に多いのですが。

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ファイル再生中、iPadを縦位置にするとご覧のように再生しているCD(データファイル)のみの表示になります。もちろんCDの中の一曲だけ、或いは複数曲を選んで再生する事も出来ます。

なので、縦位置で使うか横位置で使うかは使い手の思いのまま。私は基本、縦位置で使っています。

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ジャケット写真を表示したければfidataアプリ左下の小さなジャケット写真アイコンをクリックすると、ご覧のようにCDのブックレット以上の大きさで表示してくれますよ。もっともジャケット写真の大きさはお使いのiPadのサイズによりますが。

↑画面の一番下中央をご注目ください。「WAV 176.4kHz 24bit」と表示されていますよね? 通常の音楽CD(44.1kHz/16bit)からリッピングしていますが、今使っているリッピング・ソフトはリッピング時にアップサンプリング出来るのです。なので、このようにハイレゾ相当の音源にリッピングする事も可能。

気に入っている演奏はアップサンプリングしてリッピングしていますが、ファイル容量はノーマルの4倍くらいに増えますからご注意ください。

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これはフォルダを表示した画面です。私はアーティスト名のフォルダを作り、そこへCDのリッピングファイルやネットからダウンロード購入したハイレゾ音源を入れています。ただ、CD一枚しか持っていないアーティストは特にフォルダを作らずに音源そのものがフォルダになっています。もし仮に増えたらアーティスト名のフォルダを作ってファイルを移動すれば良いだけなので。

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カール・ベームの23枚組CD BOXをリッピングしました

で、何故CDのリッピングをお薦めするか、ようやく今日の本題に入って行きます。(笑)

結論から先に申しますと、聴きたいCDを入れ替えずに簡単に音楽を聴けるのが最大のメリット。「あのCDの中の、あの一曲を聴きたい」と思ってそのCDをCDプレーヤーに入れて聴いている最中、「そうだ、あっちのCDに入っているあの曲も今日は聴いてみたいな」という時、どうしますか?

一曲聴いたCDをプレーヤーから取り出し、別のCDを入れてリモコンで聴きたい曲の番号を操作します。これ当たり前ですね。ところがCDをリッピングしておけば、こんな煩わしさから解放されるのです。

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カラヤンのBOXモノも順次リッピング中

iPadの画面を指先でちょこっと動かすだけで複数枚のCDの、聴きたい部分だけを連続で即再生出来るのです。この便利さを一度味わうと・・・(^^)。

いちいちCDを棚から探し出してあの面倒なプラスティックケースを開け、プレーヤーのトレイにCDを乗せてプレーヤー本体やリモコンを操作するという無駄な時間を好む日本人のなんと多い事か(NHK・森田美由紀アナふう)。(笑)

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特にオペラファンならリッピングの使い勝手の良さを享受出来るはず。全曲盤の中の、あの歌手によるあのアリア一曲だけ今日は聴きたい、という事ありませんか? そういう時、直にCDで聴く際は該当のCDを取り出し、何曲目(曲番号)だったか大抵ブックレットで調べる事と思います。

そんな事、リッピングしてあれば意図も容易い事。iPad上で該当曲を指でクリックするだけです。クライバーが指揮した「椿姫」で「乾杯の歌」だけを聴きたいという時も直ぐに再生出来ます。私はこういう事を良くやります。(^^)

そうそう、何もオペラファン、クラシックファンだけでなく、どういうジャンルの音楽ファンでもCDをBOXで購入しても購入当初を過ぎると、聴く機会はそう多くないのでは? その理由はBOXを開けるのが面倒になるからです。ならば、そのBOXのCDをすべてリッピングしてしまえば良いのです。

私はBOXモノをリッピングするようになってからは、一、二回しか聴いていなかった音源を再び聴く事が増えました。これは本当にお薦めします。

以上が、CDのリッピングを私がお薦めする理由です。以下はおまけ。(笑)

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或る日、リッピングし終わったCDがかなりの量まとまったので売却しに行ったら、その日は「680円以下の中古CDはすべて100円!」というセールをやっていたのです。床に置かれた段ボール箱を漁っている沢山の人たちにビックリ!

勿論そんな事は知らずにショップに行ったわけですが、持ち込んだCDの査定を待っている間に100円なら・・・と、↑これら13枚のCDを買って帰宅。13枚で計1,300円税込み。(笑)

せっかくCDを減らしたのにまた購入です。しかし、一枚100円ならリッピングしてまた売却すれば良いわけで、レンタル気分で購入しちゃいました。写真上段、ポリーニのベートーヴェン後期ピアノ・ソナタ集は二枚組なので、なんと一枚50円という事に。(^^)

CDはもう余程の事がない限り購入していませんが、これは別。先日、新宿御苑の帰りに旭川のお友だちとTOWER RECORDS新宿店に入ったのですが、私はSACDを2点だけ購入です。CDはリッピング後、売却し、残すのはSACDだけで良いと自分は考えています。

※ 注・・・SACDは著作権保護の観点からリッピングは出来ませんのでご注意を。

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