2021年10月 7日 (木)

ドライヴでCDリッピングの音は変わる?

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CDをオーディオ用NAS等にリッピングしてからネットワークオーディオプレーヤーで、若しくはUSB-DACにUSBケーブルでNASを直接繋いで音楽を聴いている方は多いと思います。

問題はリッピングの手段です。リッピングに使うドライヴによって音は変わると言う方、元のデータはデジタルだからドライヴは何を使ってもリッピングした音は変わらない、と言う方と二分されているようです。オーディオ誌などでは決まって使うドライヴで音は変わると評論家は申しております。

ではと、自分で実験してみました。

リッピングテストに使用したドライヴの一台は↑上記写真のバッファロー製USB接続の外付けポータブル型DVDドライヴで、電源はUSBケーブルを兼用するバスパワーモデル。こうれはもう随分前、某量販店でノートパソコンの福袋を購入した際に同梱されていたもの。このドライヴでかなりの量のCDをリッピングしています。

Macは光学ドライヴを内蔵していませんので、私のような者は外付けの光学ドライヴが必要になるのです。

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もう一台はパイオニア製の外付けBlu-rayドライヴ(4K対応)です。ある程度しっかりした筐体にドライヴが組み込まれ、

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電源ケーブルをこのようにコンセントに挿す仕様です。こちらは昨年四月に購入し、以後のリッピングはこのパイオニア製でやっております。

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ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」、第6番「田園」

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

録音 : 1976年、1977年

ユニバーサル ミュージック UCCG-52160(SHM-CD)

リッピングソフトは定番のdBpoweramp、リッピングに使用したCDは上記国内盤です。最初にパイオニア製Blu-rayドライヴでリッピング。その後にバッファロー製DVDドライヴでファイル名を一字変えてリッピングしました。こうする事によって再生ソフトで瞬時に両者を切り替えて試聴出来るからです。

試聴に使用したソフトはOpenHomeに対応したアイオーデータの「fidata Music APP」で、iPadで使います。

最初に「運命」の冒頭「ジャジャジャジャ〜ン♪」の部分だけを聴き比べ、その後は第二主題が出て来るところまでを聴き比べてみました。音に違いはあるか?

ほんの僅かですが、パイオニア製でリッピングした方に低域の響きに伸びがあるように思います。しかし、これは五回ほど繰り返し聴き比べての話しで、非常に微妙です。以後、第二楽章、第三楽章、第四楽章の冒頭を聴き比べましたが、一聴して違いが分かるほどの大きな優劣はありません。

ところが、「田園」の第五楽章で結構違いを感じました。チェロ、コントラバスの響きはパイオニア製でリッピングした方は音がシャープに浮かび上がります。ヴァイオリン群も音の広がりで若干優位にあります。

これは素人考えですが、CDを読み込む上でのエラー訂正の回数によるところが大きいのではないかと想像します。テストに使用したCDは国内盤ですから品質は良いと思います。そのせいかドライヴの違いで大きな差は出なかったのですが、「田園」の第五楽章冒頭部分に若干のエラー訂正が必要になったのではないでしょうか。

その際、ドライヴの読み込み精度の高さに優劣が生じたものと思います。パイオニア製の方がエラー訂正がごく僅かで済んでいたものの、バッファロー製は何度か読み直してエラー訂正した結果ではないかと。

やはり、ドライヴはしっかりした筐体(振動対策)に収められ、読み込み精度の高いピックアップが使われているドライヴはリッピング結果も良い、という事が分かりました。プレス品質があまりよろしくない輸入盤ではもっと差が出るかもしれません。

余談ですが、今回テストに使用したカラヤンの国内盤のリッピング音源と、独グラモフォンが1970年代の録音を纏めたBOXに入っていたCDのリッピング音源とで聴き比べてみました。その1970年代BOXは一部を除いてすべてリッピングした後に売却済みです。当時リッピングに使用したドライヴはバッファロー製です。

これはもう違いが明らか。国内盤のリッピング音源の方が良いです。同じバッファロー製で今回リッピングしたものと、独グラモフォン盤をバッファロー製でリッピングしたものとで比べても国内盤の方が良いです。要するにリッピングに使用したCDの違いが音にも出たという事です。

となると、独グラモフォン盤の品質が劣るのかもしれません。ただ、国内盤は従来のCDより「音が良い」事を売りにしている「SHM-CD(注1)」なのです。SHMとは「スーパーハイマテリアル」の略で、高品質な素材と技術を使った高音質CDとの事。一般的なCDより透明度の高い液晶パネル用ポリカーボネートを使用しており、読み込み時のエラー訂正が従来のCDより少なくて済むらしいです。

独グラモフォン盤は一般的な普通のCDですから、リッピング音源に違いが生じたのはSHM-CDとの差だったのかも。SACDにもSHM仕様がありますので、従来のSACDとSHM-SACDとでは音の差はもっと顕著に出るかもしれませんね。

輸入盤のBOXものは一枚当たり200円〜300円くらいとメチャ安なので、私は今迄いろいろと購入して来ました。しかし、今回の聴き比べでCDに関しては音に拘りのある国内盤(SHM-CD等)の方が高品質だという事が分かってしまいました。支出金額を取るか、質を取るか、ですね。

本日の結論、リッピングに使用するドライヴで音の違いは出るという事です。ただし、その違いの大小はCDの品質とも関係するわけですが、大極的に見れば、やはりしっかりしたドライヴを使った方がリッピングに好結果を生む、という事でした。

注1 : SHM-CDはSACDと違い、通常のCDと互換性があるので普通のCDプレーヤーで再生出来ます。

2021年9月19日 (日)

SL-1200シリーズ発売50周年限定モデル

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SL-1200シリーズ発売50周年記念限定モデル(受注限定生産品)

Technics SL-1200GAE-K 希望小売価格 363,000円(税込)

今日もオーディオ製品の話題です。
Technicsブランドのアナログレコードプレーヤーと言えば、ダイレクトドライヴでSL-1200の型番モデルが何と言っても世界中の音楽、オーディオファンに知られているモデルとして有名ですね。

そのSL-1200シリーズが来年、発売50周年を迎える事を記念して、受注限定生産モデルが発売される事になりました。上記写真のように本体はブラックで、トーンアームはゴールドという、なかなか豪華な見栄えのモデルです。

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受注期間はすでに始まっていて、9月16日から10月29日迄。この期間に注文があった分だけを生産し、納入は来年4月からとの事。ですから一定量の決まった台数を生産する限定モデルではなく、注文したユーザーさん全てに渡る限定モデルだそうです。

本体上面、右手前の限定を表すプレートにはシリアルナンバーを施すようで、購入した人が良い番号だと喜ばれるのでは?

2016年に限定生産(日本は300台)でSL-1200GAEというモデルの受注を開始したら二週間掛からずに受注を完了したそうですが、今回の記念モデルは基本そのままでボディ本体とトーンアームの色が変わっているくらいのようです。

SL-1200MK6(2008年発売)を最後に生産完了してから以後、Technicsブランドはコンシューマーオーディオから退いていたわけですが、眠りについていた獅子が2014年に復活。で、生産数限定でSL-1200GAEが発売された事は記憶に新しいですね。

SL-1200の復活を描いたドキュメンタリーがNHKで制作され、2時間の番組として放送されましたのでご覧になられた方もいらっしゃるのでは?

限定モデルが完売後、ほぼ同様(全く同じではない)のSL-1200G(363,000円)が通常モデルとして今も発売されています。その後、世界中から昔のモデルのようにもっと購入しやすい価格帯のモデルの要望が多かったようで、SL-1200GR、SL-1200MK7、SL-1500Cと発売が続き、いずれも人気ですね。

SL-1500Cは厳密にはSL-1200シリーズとは違いますが、派生モデルとしてフォノイコライザーとカートリッジを搭載したオールインワンモデルで、価格も 110,000円(税込)に抑えた事からベストセラーになっているようです。

ちなみにSL-1200MK6を最後にPanasonicさんがオーディオ界から撤退した後、しばらくしていろいろなメーカーからSL-1200そっくりのプレーヤーが発売されて来ましたが、見た目は同じでも中身はほとんど違う(特にモーター)そうです。一説にはデザインのみPanasonicさんから版権を購入して生産していたとか。

復活したSL-1200シリーズ、モーターはコギング(モーター特有のつっかかり)の無い、Panasonicという大メーカーのオリジナル設計品。本体全体(トーンアーム含む)の性能は嘗てのSL-1200シリーズを凌駕しています。それは自分が使っているので良く分かります。私は過去SP-15(ターンテーブル)、SL-1200MK4と使っていましたので、現行のモデルに不満はありません。

50周年記念モデル、どのくらいオーダーが入るのでしょうかねぇ?

※ 製品写真はwebサイトからお借りしています。

2021年9月18日 (土)

STAX製イヤースピーカー超弩級機降臨

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STAX SR-X9000 希望小売価格 ¥693,000(税込)

STAXさんから大変な高級機が発表されました。メーカー希望小売価格で693,000円という、現在のハイクラスモデル SR-009Sの506,000円(希望小売価格)を上回る価格設定。フラッグシップモデルの交代というところでしょうか。

某ショップから試聴会(予約制)の案内メールが来ていて逡巡している間に予約満杯になってしまいました。やはりヘッドフォニアの注目を浴びているのでしょうね。

ハイエンドヘッドフォンと呼ぶジャンルがオーディオの世界にあるのかどうか分かりませんが、最近STAXさんの静電型イヤースピーカーに入門したばかりの私、それでなくても気になる製品です。もちろん、だからと言って購入出来るわけではありまませんが。

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新固定電極MLER-3搭載だそうですが、STAXさんのwebサイトに書かれている文章は以下の通りです。

「SR-009Sに搭載された"MLER-2"は、新たにメッシュ電極と従来のエッチング電極を熱拡散結合で圧着した4層構造の"MLER-3"へと進化。」との事ですが、その"MLER-3"が上のパーツ分解写真のようです。

極薄のスーパーエンプラフィルムによるダイヤフラムをSR-009Sに比して20%大口径化しているようで、良い音を奏でてくれるのでしょうね。自分が使い始めた入門イヤースピーカー SR-L300ですら想定以上の高音質ぶりでしたから、このフラッグシップモデルが奏でる音(音楽)は空恐ろしいかも。

ハイエンドオーディオマニアの方の中にはヘッドフォンオーディオを頭から否定される方がいらっしゃいますが、ローエンドオーディオマニアの私はスピーカーにはスピーカーの、ヘッドフォンにはヘッドフォンの良さがあると思っていますので、もう何年も前から音楽を両方の機器で楽しんでいます。

そう言えば拙ブログではヘッドフォンに関する記事をここ数年採り上げていなかったですね。ヘッドフォンはスピーカーと同じで気に入ったモデルと出遭ったら、何年か使い続けるのが普通です。先日、懸案だったSTAX製静電型イヤースピーカーを購入した事で記事にしましたが、ヘッドフォンの記事は本当に久しぶりでした。

STAX製イヤースピーカーを入手するまではSONY MDR-Z1Rが有れば他は要らないと、MDR-Z1R一択で音楽を聴いて来ましたが、繊細な音を奏でる静電型イヤースピーカーが来てからは現在両輪で楽しんでおります。MDR-Z1Rは密閉型なので、開放型のゼンハイザー(ダイナミック型)に気を惹かれますが、STAXが開放型ですから今はこれで。

さて、ダイナミック型ヘッドフォンの各社フラッグシップ機は20〜30万円台で推移していますが、STAX製静電型はそうした価格を遥かに超えています。構造上、コストが掛かるのは仕方ないのでしょうね。

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SRM-T8000 ¥654,500(希望小売価格)

ところで発表されたSR-X9000のようなイヤースピーカーを使うためにはドライバー・ユニットも上記のようなフラッグシップモデルを使わない事には最大限の性能を発揮出来ないのでしょう。

ここまで来るとヘッドフォン分野に於けるハイエンドオーディオの世界かも。

ですが、異常とも言える価格帯に突入している海外製スピーカーを購入する事を考えれば、ハイエンドヘッドフォン(特にダイナミック型)はまだまだ普通のサラリーマンでも何とか購入出来るオーディオ機器という事に安心を覚えます。

※ 製品写真はwebサイトからお借りしています。

2021年9月10日 (金)

STAX静電型イヤースピーカーを買う

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STAX SRS-3100(SR-L300 + SRM-252S)

SR-L300(イヤースピーカー)

再生周波数帯域 : 7〜41,000Hz
静電容量 : 11-pF(ケーブル含む)
インピーダンス : 145kΩ/10kHz(ケーブル含む)
音圧感度 : 101dB/100V r.m.s
バイアス電圧 : DC580V
イヤーパッド : 人工皮革
重量 : 約322g(本体のみ)
生産国 : 日本

SRM-252S(ドライバー・ユニット)

周波数特性 : DC〜35,000Hz/+0, -3dB
高調波歪率 : 0.01%以下/1kHz 100V r.m.s.
増幅度 : 58dB(800倍)
入力インピーダンス : 50kΩ
入力端子 : RCA x1
バイアス電圧 : DC580V
消費電力 : 4W
外形寸法 : W132 x H38 x D132mm
重量 : 540g
生産国 : 日本

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ドライバー・ユニット SRM-252S

もう何年も前からSTAXの静電型イヤースピーカー(ヘッドフォン)を一度購入して使ってみたいと思っていました。しかし、STAX製静電型イヤースピーカーは専用のドライバー・ユニットが必要になり、一般のアンプやヘッドフォンアンプの端子に挿して使えない事から二の足を踏んでいたのです。

ところがつい最近、某オーディオショップに入ったところ、入門機セットが「在庫1台のみ、決算セール特価」という事で少し値引きされていたのです。しばし逡巡。STAX製品は通常ほぼ定価売りだったはず・・・と。で、思い切って購入する事に。(^^;

それが冒頭写真。
イヤースピーカーとはメーカーが自社製品にそういう言い方をしておりますが、要するにヘッドフォンであります。

静電型というのは極薄の振動膜を固定した電極でサンドイッチのように挟み、微弱な静電気で振動膜を振動させるという特殊な構造のヘッドフォンなのです。一般的なダイナミック型ヘッドフォンとは構造がまったく違います。

そのため駆動に高い電圧が要求されるので専用のドライバー・ユニット(アンプ)が必要とされるのです。通常、イヤースピーカーとドライバー・ユニットはそれぞれ単体で発売されています。どちらも価格の違いで数種類発売されていますが、私が購入した製品は導入しやすいようにメーカーがそれぞれのエントリー機をセットにしたものです。

ダイナミック型ヘッドフォンに比べ静電型は、歪感のない緻密で繊細な音を出すという事でクラシック音楽ファンにユーザーさんが多いようです。

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ケーブルの先端、端子部分(ケーブル幅 2cm弱)

で、日本で唯一その静電型を生産しているのが埼玉県富士見市に本社と製造ラボを置いているSTAXさんです。昔は静電型パネル式の大きなスピーカーも製造・販売していましたが、オーディオブームが下火になった影響で会社は閉鎖せざるを得なくなったのです。

しかし、有志の方々が集まって小さな会社組織(社名は継続)にし、静電型イヤースピーカーを今でも生産、メンテを行っています。静電型ユニットはほんの小さな埃でも音が変わってしまうため、社内のクリーンルームで熟練の職人とも呼ぶべき社員の方のハンドメイドで作られています。

左右の特性を揃え、出荷前にはすべてのイヤースピーカーの発音ユニットだけでエージングをし、さらに最終製品の形になってから今一度エージングを行なっているそうです。小さな会社だからこそ出来る製品作りではないでしょうか。そういう意味ではアキュフェーズさんも未だに製品の品質に拘るために大量生産を行わない方針ですから、両社似ていますね。

さて、肝心の音です。一番驚いたのはこのアルバム。

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Turn Up The Quiet/ダイアナ・クラール

アルバムの冒頭、「Like Someone in Love」でベースソロの後にダイアナが歌い出すのですが、ダイアナの声が録音スタジオにエコーのように広がりながら響くのです。STAXのイヤースピーカーで聴いた瞬間「え!? こんなに声がスタジオに反響していたんだ!」と驚きました。愛用のスピーカー(英B&W)でも充分その響きは分かるのですが、残念ながらここまで微妙なニュアンスが聴き取れてはいませんでした。

静電型イヤースピーカーの入門機でこれかよ!

・・・と、ただただ驚嘆。なるほど静電型は実に細かい・・・繊細な音まで再生してくれるのだと、実感した次第です。

音に驚嘆したのがメインのクラシックではなくジャズヴォーカルでしたからねぇ・・・。ベースソロも良い感じで響いてくれます。もちろんクラシックもピアノ、ヴァイオリンソロ、オーケストラと、今はSTAX製イヤースピーカーの実力を見る(知る)ためにいろいろなジャンルの音楽を聴いています。音を確認しているのが現状です。

ピアノがまた素晴らしい !
Amazon Music HDで聴くマリア・ジョアン・ピリスさんのノクターンが実に良い音を聴かせてくれます。もちろん手持ち他のCDはさらに。

現在はアンプ(Accuphase)のTAPE OUTからしばらくお役御免でお蔵入りしていたRCAケーブル(オヤイデ電気製)を持ち出してドライバー・ユニットを接続していますが、落ち着いたらUSB-DACとの接続に替えるかもしれません。

尚、ドライバー・ユニットを上級機に交換すれば当然の事ながら音はさらに良くなる事でしょう。もちろんイヤースピーカーの交換でもですが。しかし、ようやくSTAX製静電型イヤースピーカーを入手したのですから、このまま使い続けます。現状でも充分な音楽を奏でてくれますから。

装着感ですが、試しに連続3時間聴いていても疲れる事はありませんでした。STAXはオープンエアタイプですから、密閉型ヘッドフォンのような圧迫感は少ないです。ですが、オープンエアはそれなりに音は漏れますし、周りの環境音も多少聞こえます。これはまぁ、ヘッドフォンをお使いの方には言わずもがなですね。

夜、しっとりと自分の好きな音楽に耳を傾ける楽しみがひとつ増えました。(^^)

2021年9月 9日 (木)

ハイエンドケーブル

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Crown Series

シルテック(SILTECH)

インターコネクトケーブル(RCA、XLR共に)
1mペア ¥ 500,000 2mペア ¥ 800,000

スピーカーケーブル
2mペア ¥ 1,100,000 3mペア ¥ 1,550,000

自分にとって雲の上の、オーディオで使うケーブルの話題です。ハイエンドケーブルを生産・販売しているオランダのケーブルメーカー、シルテックの製品です。

上記写真は「クラウン・シリーズ」というクラスのケーブルですが、CDプレーヤーとアンプなどの接続に使われる1mサイズは一番需要がある長さですが、それで50万円です。(^^;

スピーカーケーブルに至っては3mという短さでも155万円。軽自動車が買えてしまいますね。(^^)

何故、そんなに高価なのか?
それは導体に純銀が使われているからのようです。以前は銀そのままだとマイクロクラック(微細な亀裂)が生じるので、シルテックは亀裂部分に金を混ぜていたそうです。

しかし、その後の研究開発でマイクロクラックを生じない純銀だけの単線を造りだす事に成功したそうで、それが上記「クラウン・シリーズ」です。インターコネクトケーブルは2芯、スピーカーケーブルは4芯で、二重に絶縁し、その上からシリコンで被膜、さらに網組シールドを施しているようです。

銀線のオーディオケーブルを愛好する方って結構多いですから、そういう方々には興味を惹かれる製品ではないかと。

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Triple Crown Series

インターコネクトケーブル(RCA、XLR共に)
1mペア ¥ 2,500,000 2mペア ¥ 4,500,000

スピーカーケーブル
2mペア ¥ 5,500,000 3mペア ¥ 7,5000,000

「クラウン・シリーズ」のケーブルでも目の玉が飛び出るような価格なのに、「トリプルクラウン・シリーズ」は言葉がないです。1mのRCAケーブルでも250万円です。(^^;

芯線が極太で絶縁や被膜に剛性を持たせ、その絶縁にはテフロンのエアチューブとの事ですが、エアチューブってどういう仕組み?・・・です。
尚且つ、静電容量が激減しており、低抵抗・低容量で損失を最小化しています。引き回しには手の掛かる大変太いケーブルのようですが、製品写真を見るだけで太さが分かります。

これだけのケーブルですから真価を発揮出来るオーディオシステムにもそれなりのものが要求されるでしょうね。

偶々見たオーディオ誌の製品リポートでは絶賛されていました。もっとも商業オーディオ誌ですから、この価格で絶賛しないわけないと思います。

ともあれ、ハイエンドオーディオの世界は上限金額というものが失われつつありますね。以前、1千万円を超えるスピーカーが発売されたのをオーディオ誌で見て驚いたものですが、今は1千万円を超えるスピーカーなんてゴロゴロしています。スピーカーどころかアンプの世界にまで及んでいます。(^^;

アナログレコードプレーヤーなんて数百万円が当たり前、カートリッジでさえ100万円を超える製品が出て来ています。つい最近目にした30万円を超えるカートリッジの製品リポートでオーディオ評論家K氏は、「この音でこの価格は激安だ!」と書いていました。(笑)

ちなみにその評論家K氏ですが、随分前にLUXMANの高級CDプレーヤーをオーディオ誌で大絶賛していました。CDプレーヤーの買い替えを検討していた私は当時使っていたマランツからその絶賛されていたLUXMANに音も聞かずに買い替えたわけですが、それまで使っていた中級機(12万円ほど)マランツ製に劣る音質に大変な失望感を味わったものです。

その事は以前も記事にしていますが、言うなれば評論家の製品リポートは書かれている事を鵜呑みにしてはいけないという事ですね。恥ずかしながら私は高い授業料を払ってしまいました。参考に出来るのは、自腹を切って購入したユーザーさんの正直な感想だけです。

オーディオに関心を持ってはおりますが、想像を絶する世界を今日は話題にしました。

2021年9月 6日 (月)

デジタルファイルプレーヤー

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デジタル・ストリーム・プレーヤー

英LINN KLIMAX DSM/3 ¥ 5,280,000(税込)

W : 350mm H : 126mm D : 350mm 質量 : 16.4kg

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オーディオに関心がない方がこのページをご覧になられた瞬間、「何これ?」

と、思われたのではないでしょうか。これはネットワーク内にあるNAS(注1)、若しくは本機とUSB接続されたNASに入っているデジタルファイルを再生するオーディオ機器です。デジタルファイルとは勿論音楽CDからリッピングされたもの、或いはハイレゾ音源をダウンロード購入したものなどです。

注1 : Network Attached Storegeの略(ネットワーク内に置いているHDD)

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フロントパネル

シルバーとブラックの二色で販売されており、購入ユーザーがお好きな色の方を選べます。

英国のオーディオメーカーLINN社は2007年、世界に先駆けてデジタルファイル化した音楽を聴くためのオーディオマニア向け据置型デジタルファイルプレーヤー(ネットワーク・オーディオプレーヤー)を発売したメーカーです。

携帯デジタル音楽プレーヤーとしてはApple社が発売したiPodが世界的に大ヒットし、今は誰しもがデジタルファイルで音楽を聴く時代になってしまいました。新しもの好きの私は当時、即座にiPodを入手したものです。

さて、今日ご紹介のデジタルファイルプレーヤー(LINN社はデジタル・ストリーム・プレーヤーと呼ぶようです)、価格を見て驚かれると思いますが、ハイエンドオーディオマニア向けの商品です。LINN社の同型機中、最高級機に位置する商品ですが、これが第三世代のようです。

しかしまぁ〜・・・価格は目の玉が飛び出るような528万円ですよ!

ちなみに日本のメーカーで同じ内容のプレーヤーを購入したければ、4〜5万円から普通に購入出来ます。ハイエンドマニアからは「音が違うよ」と、一笑に付されるでしょうけど。

こうしたハイエンドオーディオ機器を買われる方にとって一般人の貨幣価値に換算すると、せいぜい1〜2万円というところではないでしょうか。

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バックパネル

昨今、スピーカーやアンプでは1000万円を超える機器が発売されています。つい先日発売されたハイエンドオーディオ誌「STEREO SOUND」では「最新モンスターパワーアンプが聴かせる超絶サウンド」という特集でして、税別600万円から1500万円までのパワーアンプ7機種を聴き比べています。重さ70kg、100kgというアンプですが、一人では動かせないでしょうに。

そのSTEREO SOUND誌ですが、未だにデジタルファイルはどういう方法で再生するか、といった入門記事を掲載しています。ハイエンドオーディオマニアの年齢層は高いですから、パソコン的作業を苦手とする方が多いのでしょうね。「俺はリッピングとかNASとかよう分からんし面倒くさい! レコードとCDで音楽は聴ける!」と、おっしゃる方が多いのでは?

しかし、こうした値付けを見る度に思い起こすのは友人が昔、輸入オーディオ機器の仕入れと販売の仕事をしていた頃の彼の話しです。「日本はねぇ、中途半端な価格にするくらいなら思い切った高価格にした方が売れるのよ! どうせこんな馬鹿げた金額のオーディオ機器を買うお客なんて音の事なんか分かりゃしないんだからさぁ。防音室に並べて置くだけで満足なの、ステイタスと思っているんだから」と言っていた事。(^^;

喫茶店だったので私は小さい声で「こらこら、そんな事言って良いの?」と、慌てたものです。(笑)
いろいろ業界の裏話しや、がめついオーディオ評論家の事など聞かされました。

現在、私のNASには690GBほどのデジタルファイル音源を収納しており、最近はCDを購入すると即リッピングしています。NASのバックアップは2台の外付けHDDに取っています。

以前記事にしていますが、バッファローのNAS(音楽用ではない)に音源を入れていたら、購入後半年も経たないで機械的故障に遭い、大変なショックを受けたものです。NASのHDDならまぁ大丈夫だろうと、信頼してバックアップを取っていなかったのです。当時はCDからリッピングした音源より、ネットからダウンロード購入したハイレゾ音源がメインだったので、落胆は大きかったです。

で、現在使用しているオーディオ用NAS(2台目)は既に3年近く経っていますが、安定して良い音を出してくれています。そのNASとUSB接続しているDACのお値段、今日ご紹介のプレーヤー価格の何分の一?(^^;

※ 製品写真はwebページからお借りしています。

2021年8月30日 (月)

オーディオ用USBケーブル交換

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ZONOTONE Grandio USB-2.0 60cm

先日、オーディオ用USBケーブルについて話題にしましたが、オーディオ用NAS - USB-DAC間のUSBケーブルを久しぶりに交換してみました。

今迄使っていたのはオヤイデ電気製 1mのUSBケーブルでしたが、今回購入したのは上記写真のゾノトーン製60cmのUSBケーブルです。USBケーブルは 1mを超えると音質が落ちて来ますので、1m以上の長さのものは使う気になれません。

前回の記事でコメントを寄せて頂いたROCKSさんは僅か20cmのUSBケーブルをお使いとの事で、驚きました。私の場合、セッティングの関係でさすがに20cmにする事は出来ないですが、それでも極力短くという事で60cmの長さを選びました。

で、一番肝心な事は音の変化です。私は何かを替えると、先ず最初に聴いて音の変化を確かめる演奏があります。それはヴァイオリンのアンネ=ゾフィー・ムターの演奏によるモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番(ハイレゾ 96kHz/24bit)の第一楽章冒頭です。演奏が始まって直ぐにオケの全合奏が高らかに鳴り出すところ、ヴァイオリン群が奏す最高域の音を確認します。

最初にケーブルを差し替え、その後に機器の電源を入れて即再生してみると、ほんの僅かですが煌びやかな音が最高域のヴァイオリン群に被さって来ます。「あ、これは失敗だったかな?」と。こうしたケーブル類は試聴してから購入出来ませんから、或る意味一か八かの買い物になってしまいます。

しかし、機器の電源を入れた直後で音を評価するのは危険と、しばらくあれこれと聴いていました。マニアの方はケーブルもエージングが必要とおっしゃいますが、どうなんでしょうね? ですが、しばらく経ってから今一度ムターのモーツァルトを再生してみると、最高域の煌びやかさに若干の変化が。

もうしばらくこのままで聴く事にします。現状では元のオヤイデ電気製の方が自分の好みに合っています。もう数年使っていますからオヤイデ電気製の音に慣れてしまっているという事もあるでしょう。

両者の音を比較すると、ゾノトーン製の方がやや腰高に聴こえます。ただ、オヤイデ電気製の 1mからゾノトーン製の60cmにした事で音の鮮度は若干上回っているようです。そこは同じケーブルで比較しないと厳密な聴き比べにはなりませんが。

で、そのオヤイデ電気製のUSBケーブルはもう一台のUSB-DACとMacとの接続に使う事にしました。それまではエレコム製、千円ほどのケーブルでAmazon Music HDを聴いていたのですが、オヤイデ電気製に替えたらガラッと音が変わりました。エレコム製も一応オーディオ用を謳っているUSBケーブルなんですが、オヤイデ電気製に替えたらレンジが広くなって音に厚みが出て来ました。

よりいっそうAmazon Music HDを聴く事が楽しくなりました。やはり自分の好みはゾノトーン製ではなく、オヤイデ電気製なのかなぁ? いずれにしても、もうしばらくこのまま様子を見ます。

※ 製品写真はメーカーWebサイトからお借りしました。

2021年8月26日 (木)

フラッグシップモデル

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Accuphase DP-1000 + DC-1000

日本を代表する高級オーディオメーカー、アキュフェーズさんは来年創立50周年を迎えます。その50周年を記念した製品として既にプリメインアンプ E-800、プリアンプ C-3900が発売されていますが、今月SACD/CDプレーヤーシステムのフラッグシップ(上記写真)が発売されました。

E-800はプリメインアンプ(Aクラス)の、C-3900はプリアンプのフラッグシップモデルですから、50周年記念モデルはそれぞれのシステムのフラッグシップを発売する予定なのでしょうね。11月にはプリメインアンプ(ABクラス)のE-5000(全くのニューモデル)が予定されています。これでプリメインアンプに関しては出力方式の違い(A級、AB級方式)によるフラッグシップモデルが揃う事になります。

一昨年、試聴会で顔馴染みとなってしまった営業のO氏と秋のオーディオショーでお会いした時に、「A級のフラッグシップモデルを発売されたのですから、次はAB級のフラッグシップモデルも出して頂きたいですね」と要望したのですが、本当になってしまいました。勿論、私が要望したからではないですが。

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DP-1000

こちらはSACD/CDドライヴ機DP-1000の天板を取り去った写真ですが、アキュフェーズさんの製品はどれも内部がとても綺麗に整理整頓(笑)されていますよね。SACD/CDプレーヤーだけでなくアンプ類も。他社さんは例え数百万円もする機器でも内部は配線も含め結構ごちゃごちゃしていますので。

外観の製品デザインは人それぞれ好みがあるわけですが、アキュフェーズさんの機器内部の見事さに関し否定する方はいらっしゃらないのではないかと思います。

アキュフェーズさんのライバル、ESOTERICさんも独自開発のドライヴを売りとして高級機を発売しておりますが、天板を開けると基板と配線がごちゃごちゃして見た目には高級機のイメージが湧きません(個人の感想)。

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DC-1000

こちらはDP-1000から送られたデジタル信号をアナログ信号に変える働きをするデジタルプロセッサーのDC-1000です。一般的に言われるDAC(Digital to Analog Converter)になります。こちらも見苦しい配線などが見える事なく、オーディオ機器としては本当に見事な出来栄えだと思います。

通常はドライヴとDACがひとつの筐体にセットで入っていて一台のSACD/CDプレーヤーとして発売されているわけですが、最高級機になると音を極める意味でドライヴとDACが別筐体として設計されています。

個人的にはこの数年、CDを購入してもオーディオ専用NASにリッピングした後に売却してしまうので、CDで直に音楽を聴く機会が極めて少なくなっています。余談ですが、私のオーディオ専用NASにはリッピングしたデジタルファイルがおよそ660GBにもなります。このNASが壊れたらショックなんてものではありません。(^^;

ですが、SACDは法律でリッピングが禁じられておりますので、SACDに関しては素直にSACD/CDプレーヤーで聴く事になります。SACD専用プレーヤーという製品は無く、CDとの兼用になっています。
※注 - SACDはデジタル信号を抜き出す事が出来ない仕様になっています。

ですから私のようなSACD愛好家にとってはSACD/CDプレーヤーが手元に無いと困るわけです。かと言って今日ご紹介したアキュフェーズさんのフラッグシップモデルなんて雲の上の製品であって、どう逆立ちしたって入手する事は不可能です。(笑)

ちなみに価格をお教え致しますと、それぞれメーカー希望小売価格は1,375,000円(税込)です。したがって両者セットでの購入価格は2,750,000円となります。勿論それぞれ単体で購入する事は出来ますが、お店で購入しますと、ここから一割引ですね。(^^)

今月まで現行のフラッグシップモデルだったDP950 + DC-950の音は一昨年のアキュフェーズ試聴会で何回か聴いておりますが、全く持って素晴らしい音を奏でていました。今回5年振りにモデルチェンジされたDP-1000 + DC-1000は更に素晴らしい音にグレードアップされている事と思われます。

最後にくだらない話題を。オーディオ評論家の中にはCDやSACDの事をCD盤、SACD盤と呼ぶ方がおります。しかし、Dはディスクの頭文字です。ディスクは円盤とか盤という意味ですから、「コンパクトディスクディスク」とか「スーパーオーディオコンパクトディスクディスク」と呼んでいる事になりますよね?
記事を読む度に違和感を感じます。(笑)

※ 製品写真はアキュフェーズさんのカタログから切り取らせて頂きました。

2021年8月10日 (火)

オーディオ用USBケーブルの事

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USBケーブル

左 : オヤイデ電気製 d+USB class A/1.0(販売終了)
中 : エレコム製 オーディオ音楽用 USB2.0
右 : インクジェット・プリンタ付属USBケーブル

以前、富裕層のオーディオマニアの方が電源ケーブルやラインケーブルに大枚注ぎ込んであれやこれやと取っ替え引っ替えし、僅かな音の変化に一喜一憂している方々に対し、電線病を患っているという意味の記事を書かせて頂きました。

俳優の高橋克典さんはオーディオ専用の電柱(マイ電柱)をご自宅の庭に建てたりするほどのオーディオマニアとして有名ですが、500万円もする電源ケーブルを買って帰宅したら、奥様に怒られたとか。電線病を自ら楽しんでいらっしゃるのでしょうね。(^^)

さて、オーディオ用に使うケーブルで一番音の変化があるのはUSBケーブルではないかと私は思っています。PC、MacとUSB-DACとを繋いだり、オーディオ用NASとUSB-DACを繋いでハイレゾ音源を再生する為に使う接続ケーブルがUSBケーブルです。

しかし、元々USBはパソコンのインターフェースとして使われていたSCSIの後継として登場したインターフェースで、音楽(オーディオ)用として使われる事は想定していなかったでしょう。USBケーブルはデータ信号用と電源用の二つの線が一本のケーブルの中に収められています。電線が中に入っているからスマホの充電に使えるわけです。

ところがその仕様の為にオーディオ用として使うと不具合が生じるわけです。何故かと申しますとパソコンはノイズ発生機みたいなものです。USBケーブルを使ってデータ信号を送るとパソコンからのノイズもケーブル内の電線に混じってしまいます。そうするとそのノイズが信号線に流れているデータ信号に悪さをしてしまうのです。

写真やプリントデータを送るだけならごく普通のUSBケーブルでまったく問題ありませんが、音楽信号となるとパソコンからのノイズは大きな問題となってしまいます。そこでオーディオ専業アクセサリーメーカーからオーディオ用として使えるUSBケーブルが開発、発売されるようになりました。

ケーブル内でノイズ対策を充分に施したオーディオ用USBケーブルが現在各社からいろいろと発売されています。電源ケーブルなどと同じく、それこそ価格はピンキリです。千円ほどから高いものは数十万円まで、USBケーブルも電線病を患っている方々はアクセサリーメーカーの良いカモです。

ただ、ご年配のオーディオマニアの方はパソコン関係を苦手とするようで、PCオーディオには手を出さない方が多いようです。事実、オーディオ評論家でありながら「STEREO SOUND誌」お抱えの超ベテラン評論家、Y氏はレコードとCD、SACDしか聴かないようですし。ですから高級USBケーブルは電源ケーブルやラインケーブルほどは売れてないと思います。

冒頭の写真ですが、左のオヤイデ電機製を私はメインに使っています。確かヨドバシカメラさんのオーディオコーナーで5千円くらいで購入しています。それまで右側のようなごく普通のUSBケーブルを使っていました。これは随分前に購入したプリンターに付属していたもので、どなたもが普通にパソコンとの接続に使うUSBケーブルです。

このプリンター付属のケーブルからオヤイデ電機製のケーブルに交換した時、これほどまでに変わるか・・・と驚いたものです。富裕層マニアの方々が購入するような一本数十万円もするようなボッタクリ価格のケーブルでなくとも、充分音質の向上はあります。

真ん中のケーブルはAmazonで購入したもので、一応メーカーはオーディオ音楽用を謳っているので試しに購入しています。価格は千円ほど。これでもプリンター付属ケーブルより音は良いです。音の傾向は高域がやや細身でスッキリした音調です。

で、そのエレコム製からオヤイデ電機製に交換すると、中域がしっかりと出て来て高域、低域とも伸びがあります。エレコムさんはパソコン用周辺機器メーカーですけどね。プリンター付属は論外でして、もし普通のUSBケーブルをオーディオ用にお使いの方はオーディオ用USBケーブルに交換すれば、きっと音の向上は感じるはずです。

USBケーブルだけは電線病を患っていない方でもオーディオ用をお買い求め頂きたいです。バカ高いものを購入する必要はありません。ただ、金額の大小に関係なく音は変化しますので、後は出て来る音がお好みに合うかどうかだけです。

2021年6月 8日 (火)

電線病

タイトルの「電線病」は「伝染病」の変換ミスではありません。念の為。

オーディオファイル(マニア)で、CDプレーヤーとアンプ、アンプとスピーカーを繋ぐケーブル類に異常とも思える価格(一本、数千円から数十万円まで多種多様)のケーブルを何度も購入を繰り返し、血眼になって音の変化に一喜一憂している人たちを「電線病を患っている」と申します。ある意味、揶揄した言い方ですね。

ボッタクリ価格のケーブル類を発売しているアクセサリーメーカーからしたら、電線病の人たちは格好の良いカモになっているわけです。(個人の感想)

近年は電源ケーブルの電線病を患っている人が多く、こちらは一本数千円から何と数百万円のものまで発売されています。オーディオに関心の無い方、電気製品は皆機械から出ているケーブルをコンセントに差し込みますよね? そうです、あのケーブルの事です。

単品のオーディオ製品は電源ケーブルを交換出来るようになっており、その電源ケーブルを交換すると音が変わると言われています。高いケーブルに交換すると「音が良くなる」と思い込んでいる人が多く、それこそ数十万円のケーブルが電線病を患っている人たちに売れるわけです。

オーディオ製品が幾つかあると、当然壁コンセントだけでは足りませんからケーブルタップが必要になります。で、そのケーブルタップもオーディオ用はそれこそ数万円から数十万円のモノまでこれまた多種多様です。ケーブルタップとはどのご家庭でも1本や2本お使いになっていると思われる、コンセントの差し込み口が4口とか6口などの壁コンセントから引っ張って来る、あれです。

オーディオ雑誌はそうしたケーブル類を発売しているアクセサリーメーカーから雑誌広告を貰っている手前、誌面の製品リポートでオーディオ評論家が一生懸命ヨイショ記事を書いています。

最近目にした某アクセサリーメーカーのラインケーブル(CDプレーヤーとアンプ等の接続に使います)数本のテストリポートでは、故長岡鉄男氏直系のオーディオ評論家S氏が記事を書いていたのですが、価格が高くなる事に比例して音も良くなるという内容の記事でした。

読んでいて私は情け無くなりました。長岡鉄男氏直系とは思えないバカらしい記事に呆れを通り越しました。まぁ、評論家として食べて行くにはメーカーに忖度した記事を書かなければ干されてしまいますからね。カメラ業界での故サンダー平山氏が良い例です。

さて、今日の記事をお読みになられた方は私も電線病を患っているのでは?
と、思われるかもしれませんが、電線病を患っている人たちは皆、お金持ち(富裕層)です。私のようにビンボーしている人間は電線病に罹りたくても罹れません。(笑)

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右の赤いケーブル : BELDEN 88760

この写真は例のLUXMAN製、真空管PHONOイコライザーアンプの背面です。左側の黒いケーブルはMCカートリッジ用のステップアップトランスと接続されています。右側の赤いケーブルはプロケーブルさんで購入したベルデンのRCAラインケーブル(1m)で、アンプと接続されています。購入価格は 3,500円(税込)。

実はこのベルデンの前は某国内メーカーの1万円少々するケーブルを使っていました。で、試しにとプロケーブルさんで安いベルデンのケーブルを購入し交換したら、比較的フラットで素直な音が気に入ってしまい、そのままこのベルデンを使い続けています。1万円のケーブルは現在お蔵入りとなっております。(笑)

良いですか、ケーブルなんて「高いから音が良い」という事はないのです。仮に違いがあったとしたら、それは音が良くなったのではなく、「音色が変わった」のです。これはオーディオ機器にもある程度は当て嵌まります。必ずしも価格の安い機器より高い機器の方が音が良いとは限りません。これは実体験しております。

ケーブル類の記事ですが、面白い事に大々的に記事にしているのは「Audio Accessory誌」とか「STEREO誌」だけで、ハイエンドオーディオファイルを相手にした「STEREO SOUND誌」ではケーブル類のテストリポートって、私の記憶では一切やっていないですよね。

STEREO SOUND誌は数百万円、数千万円のアンプ、スピーカーの製品リポートは記事にしても、ケーブル類のテストなんてやりません。高額なアンプ、スピーカーの音の違いに比べたら、ケーブル類の音の違いなんて屁みたいなもの(下品!)、という事でしょうか?(笑)

そうそう、最近はオーディオラックまで超高額なモノが発売されているのですね。三段で200万円を超える製品がある事に驚きました。STEREO誌だったか、そうした様々な価格のオーディオラックを使った「音のテストリポート」が特集されていました。もう好きにやってよ、という気持ちです。(笑)

という事で、今日は主観も入ったオーディオ独り雑談でした。

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