2019年6月25日 (火)

スーパーオーディオCD誕生20年

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シューベルト/アルペジオーネ・ソナタ
シューマン/幻想小曲集、民謡風の5つの小品

ミッシャ・マイスキー(チェロ)
マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)

ESOTERIC ESSD-90201

拙ブログで時々「SACDを楽しむ」という記事を掲載して来ましたが、音楽とオーディオにあまり関心がない方は「SACDって何?」と思われていらっしゃるかもしれませんね。一般的に浸透しているコンパクトディスク、所謂CDは良くご存知かと思いますが、SACDはCDの上位フォーマットになる音楽ディスクメディアなのです。

ディスクそのものは一般的な音楽CDと同サイズ、直径12cmの光ディスクです。ちなみに普通の音楽CDは1980年にフィリップスとソニー両社によって規格が決定。当初12cmのディスクに60分の音楽が収録出来るよう考えられましたが、当時のソニートップが世界的指揮者、カラヤンに見せたところ、「私のベートーヴェン第九交響曲が一枚のディスクに収まるようにして欲しい」と言われ、記録ピッチを詰めて74分の音楽データが収録出来るようになったとか。これは有名な逸話ですね。

※ CDの仕様は以下の通り

データ形式 : リニアPCM
サンプリング周波数 : 44.1kHz
量子化ビット数 : 16bit
周波数帯域 : 20Hz〜20kHz
チャンネル数 : 2chステレオ

※ 対してSACDはというと

データ形式 : ΔΣ(デルタシグマ)変調
サンプリング周波数 : 2.822MHz
量子化ビット数 : 1bit
周波数帯域 : 20Hz〜100kHz
チャンネル数 : 2chステレオ、5.1chサラウンド

デルタシグマ変調・・・何それ?
まぁ、難しい専門用語はあちらに置いといて、当初のCDは高域が20kHzでバッサリ切れてしまっていたのです。人間の可聴帯域以上は必要ないだろう・・・という考えだったのですね。しかし、楽器には「倍音」と言われる整数倍の高周波がありまして、これが人間の耳には心地よく聞こえるわけです。当然CDフォーマットの20kHzを超える高周波なのです。

CDが発売された当初、アナログレコードに比較して音が良くないと言われたのは、高域を20kHzで切ってしまった事が原因と、多くの識者が唱えたため、やがてCDの上位フォーマットとして1999年5月、「スーパーオーディオCD」という音楽ディスクが発売されたのです。で、今年が丁度SACD誕生20年の節目となりました。私は某ハイエンドオーディオ雑誌の特集で誕生20年を知ったわけですが。(^^;

しかし、期待されて登場したものの一般にはSACDの存在をあまり知られてはおらず、その後発売点数も減少の一途。ノーマルなCDプレーヤーの音質向上が目覚ましく、通常のCDで何ら不満のない音質で音楽を聴く事が出来るようになりました。実際、同じ音源をCDとSACDとで比較試聴しますと、拙宅では音の空間表現、ホールトーンの出方、消え方にハッキリと違いを感じるくらいです。

ただ、再生装置のグレードが上がる毎にその差は歴然として開いて来る事をショップのオーディオ機器新製品試聴会などで確認しております。一時は消滅しかかっていたSACDもこの数年の間にCDショップのタワーレコードさん始め、オーディオメーカーのESOTERICさん、ハイエンドオーディオ雑誌を刊行しているステレオサウンド社等が往年の名演奏をSACDとしての発売を推進してくれています。

それも旧マスタリング音源をそのままSACDとして発売するのではなく、本国レコード会社のテープ保管倉庫を漁り、より品質の良いオリジナル・アナログマスターテープを探し出し、その多くを下手に音を弄らないフラットトランスファーで直接DSD(SACDのフォーマット)化してからSACDとして発売してくれています。

「何だ、そんな新鮮な音源をSACDだけで発売しているのか・・・自分はSACDプレーヤーなんて持っていないし」と思われた方、全く問題ありません。これらのSACDはその殆どがSACD層と通常のCD層の二層(ハイブリッド)で記録されておりますから、一般的なCDプレーヤーでもCD層を読み込んで再生してくれますので。CD層はSACDフォーマットをCDフォーマットにダウングレードしてマスタリングされているのです。

冒頭のジャケット写真は6月20日にESOTERICさんから発売されたばかりのSACDです。以前、「私の愛聴盤」でロストロポーヴィチの演奏でご紹介したシューベルトのアルペジョーネ・ソナタをミッシャ・マイスキーとマルタ・アルゲリッチが演奏しています。大好きな曲だったので購入してみたら、これがまぁ・・・ロストロポーヴィチと甲乙付け難い名演奏で、私は大感動を受けました。このところ毎日のようにこのSACDを聴いています。

この盤もハイブリッド盤ですから通常のCDプレーヤーで聴く事が出来ますので、品切れにならないうちに是非お買い求めください。本当に素晴らしい演奏、マスタリングです。同時収録されているシューマンの曲も実に素晴らしい!

2019年6月17日 (月)

JBL L100 Classic 試聴会

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少し前、某ショップで米JBLから発売されたスピーカーの試聴会が開催されたので、参加してみました。最近、JBLも元気がないので、どんな音かと少々関心を持ちまして。

1970年代に発売されていたらしい「L100 Century』という、そこそこ大きなブックシェルフスピーカーの復刻版で、発売されたのは「L100 Classic」というネーミングのスピーカー。見た目のデザインは似せていますが、現在の最新技術を駆使してのスピーカーになっているようです。

JBL L100 Classic ¥456,000(税別)
型式 : バスレフ型3ウェイ3スピーカー
ユニット : 25mmドーム型トゥイーター、125mmコーン型ミッドレンジ、300mmコーン型ウーファー
出力音圧レベル : 90dB、インピーダンス : 4Ω
質量 : W390xH637xD372mm/26.7kg

試聴用機材は以下の通り

マルチソース対応プレーヤー : Mark Levinson No519 ¥2,150,000
プリメインアンプ : Mark Levinson No585 ¥1,300,000
価格はどちらも税別

一部のオーディオマニアからは「ぼったくりオーディオの先駆けメーカー」とも揶揄されている、Mark Levinson社の機材を使っての音出しです。JBLもMark Levinsonも扱いはハーマンインターナショナルで、試聴会の先導役はハーマンの女性スタッフでした。こういった催しで女性が担当するというのは珍しいですね。ご自身も自宅にオーディオセットを持っているとの事。

ご存知のように、自分の名前を社名としてMark Levinson社を設立したマーク・レヴィンソン氏本人は大分前にMark Levinson社を去り、新たに別のブランドを立ち上げましたので、現在のMark Levinson社は事実上名前だけが残っています。しかし、215万円もするマルチソース対応プレーヤーですが、ディスクはCDしか対応していません。この価格でSACD非対応というのは如何なものでしょうか。

試聴に使われた音源はNASに収められているもので、すべてCDからリッピングした音楽データをマルチソース対応プレーヤーを使ってアンプに送り込んでいます。クラシック、ジャズ、ポピュラー音楽と、解説を交えながら再生していったのですが、一曲だけ「演歌(石川さゆりさん)」が再生されたのにはビックリ。女性スタッフがどうしても聴いて頂きたいとの事で。(^^)

で、スピーカーの印象について結論を先に申しますと、女性ヴォーカル、自分はパスです。ジャズピアニスト兼ヴォーカルのダイアナ・クラールもそうでしたが、声の「音像」が直径1メートルくらいの大きさで聴こえるのです。これには参りました。自宅で愛用しているスピーカー(B&W)では真ん中空間にピンポイントで聴こえるダイアナ・クラールが、まるで1メートルほどの大口を開けて歌っているように聴こえるのです。(^^;

音像の大きさはユニット口径にも関係しているとは思うのですが、女性ヴォーカルはあの大きな音像では聴きたくないなぁ・・・というのが個人的実感です。女性ヴォーカルはおちょぼ口で聴きたいです。

しかし、ジャズはさすがにJBLです。良く鳴りますね。マイルス・デイヴィスのCBS盤は小気味良かったです。ジャズファンにJBLが好まれるのが良く分かりますね。つい最近、昔はJBL 4343にマッキンのアンプでジャズを聴いていた、という方と知り合いになりましたが、ジャズを聴かれる方にとってJBLとMcIntoshは黄金の組み合わせなんでしょうね。

クラシックもそこそこ不満なく再生するのは最近のJBLらしいところかもしれません。ここまでは付属しているサランネットを外しての試聴でした。このスピーカーには多分ウレタン製ではと思われる、とても分厚いネットが付属しているので、そのネットを装着して聴かせてくださいとお願いしました。

やはり想像した通り、付属ネットを装着して再生すると、高音域がかなり落ち込みます。ジャズが少しおとなしくなってしまいました。あのネットはデザイン優先で作られたと思いますが、個人的には外して聴いた方が良いように思われます。

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画像を借用して掲載しました。ネットの色は赤、青、黒と三種類ありまして、お好みの色を選んで購入するわけです。ジャズを聴くなら、やはりJBLという印象を抱いた試聴会でした。

2019年6月13日 (木)

アナログオーディオフェア 2019

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東京・損保会館

昨年に引き続き、今年も「アナログオーディオフェア 2019」に行ってみました。

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名前通り、アナログレコード再生のためのオーディオフェアです。

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しかしまぁ、真空管アンプの展示の多い事。

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まぁ、自分も最近の事ですが新米ユーザーになった事もあり、興味津々で見て来ました。もちろん音も聴いています。

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この真空管プリメインアンプはなかなか良い音を出していました。

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こちらは主に女性向けに発売している真空管アンプ。白はちょっとチャーミングな佇まいですね。

名前もルビーとパール。女性たちの気を惹こうとしているのが見え見えかな?(^^)

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壮観な眺め。ネットオーディオ機器でのCDリッピングと再生の実演(正面PCモニター)もやっていましたが、明らかにこういう処理が苦手(特にパソコン)と思われる年代の人たちが多く座っていた事もあり、売りたいがための実演だったと思います。

「失礼ですが、ここには私より年上と思われる方が多くいらっしゃいますので、云々」という前振りで機器の説明に入りましたから。(^^;
ですが、パソコンを必要としない機器(CDドライヴ内蔵)でして、CDを入れれば勝手にデータベースからジャケット写真と曲データを表示してくれます。もちろん、CDをそのままで再生する事も可能。

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Technics(Panasonic)ブランドも着々とオーディオ事業に力を入れています。

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Technics SL-1200Mk7

SL-1200Mk6の後継機が展示されていました。2010年12月にMk6の生産を終えていたそうですから、およそ9年ぶりのニューモデルとなりますが、ようやくクラブDJからの需要に応えたわけですね。

従来のSL-1200シリーズの中古市場価格が一気に下落したようで、それを予見して春先、自分のSL-1200Mk4を高値のうちに手放せてラッキーでした。(^^)

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Technics SL-1500C

こちらは一般的なオーディオファン向けで、PHONOイコライザー内蔵タイプ。

ケーブルアクセサリーのゾノトーンの試聴会では、カートリッジのリード線の鳴き合わせをやっていました。リード線というのはカートリッジと、そのカートリッジを取り付けるヘッドシェルとを結ぶ赤、白、青、緑色した、か細い4本の電線です。

いや〜・・・思っていた以上に、それこそ面白いように音が変わります。使用する線材でこうも変わるか、という感じです。私もシェル付属の線は使った事がなく、すべてサードパーティ製のを別途購入していましたが、その線が必ずしも自分好みとは限らないという事ですね。

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SL-1200のパーツ

しかし、東京国際フォーラムで毎年秋に開催されているハイエンドオーディオショーもそうですが、訪れている人はほとんど中年以降、高年齢の男性ばかり。女性もちらほらと見掛けはしますが、実に少ないです。もっとも十代、二十代の人たちが簡単に購入出来る機器はあまりないですからね。

というより、若い世代はヘッドフォン音楽で満足しちゃっているのが現状です。良いスピーカーで聴く音楽の素晴らしさをもっと知ってもらいたいです。それにはメーカー、雑誌、評論家による共同作業で若い世代が興味を惹く、ある程度安くて音の良い製品を出してくれない事には。

ところで、或るメーカーから超弩級のアナログレコードプレーヤーが発表されましたが、またまた価格がビックリですよ。

45,000,000円(税別)です。

いえ、桁の打ち間違いなんてしていませんよ。本当に4千5百万円です。ハイエンドオーディオ、ここまで来たり! という感じです。土地付き一戸建てが買えるお値段です。あ! こういう製品を買われる方々は、それこそプール付きのような大きなお屋敷(家ではなく)にお住いの超富裕層ですね。土地付き一戸建てなどと、何をみみっちい事を言っているのだ、自分は。(^^;

ちなみにハイエンドオーディオのハイエンドは「高音質」という意味で使われているのではなく、「高価格」という意味ですので、誤解のないように。

2019年6月 2日 (日)

続・中華製格安USB-DACに驚愕!

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S.M.S.L SU-8

以前、半信半疑で中華製の格安USB-DACを購入し、予想外の・・・良い意味で衝撃を受けた事を記事に致しました。

で、その後、気になっていたもう少し価格の高い機種を結局導入してしまったのです。それが上の機種であります。製品紹介はこちらに。

以前ご紹介したTOPPING D10 USB-DACが搭載しているDACチップはオーディオファン、オーディオマニアならどなたもご存知のESSテクノロジー社のES9018K2Mでしたが、今回購入したSU-8は現行の最上位チップであるES9038Q2Mを左右チャンネルに1個ずつの計2個使われています。ただ、すでにハイレゾの新フォーマット、MQAに対応する新しいチップが発表されてはいますが。

ちなみにES9038PROというDACチップがアキュフェーズさんの最上位DACであるDC-950(税別 1,200,000円)に搭載されていまして、内外の高級機にも使われています。SU-8に搭載されているのはそのES9038PROの機能を縮小したチップのES9038Q2Mなので、購入前から音には期待していました。

参考までに両チップを比較してみますと、

ES9038PRO・・・8CH PCM 768kHz/32bit DSD 22.6MHz
ES9038Q2M・・・2CH PCM 768kHz/32bit DSD 22.6MHz

PROは8CHと余裕なのですが、その代わり発熱が大変大きく、電源部にコストが掛かるようです。2CHのQ2Mもそれなりにしっかりした電源部が必要になるのですが、SU-8は小さな筐体の割にはそこそこ大きな電源トランス、それも医療用のトロイダルトランスを内蔵しています。

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私のSU-8の背面です。アナログバランス出力をプリアンプのアキュフェーズ C-2150とゾノトーンのバランスケーブルで接続しています。ハイレゾ音源だけでなく、CDからリッピングした音源も前回ご紹介したTOPPING D10を遥かに上回る音を出し、導入は正解だったとほくそ笑んでいます。(笑)

ただ・・・困ったと申しますか、或いは嬉しいと申したら良いのか?

試しに愛用しているSACD/CDプレーヤーのデジタル出力をSU-8とゾノトーンのデジタルケーブル(上の写真、真ん中)で接続し、CDの音を聴いてみたのです。そうしたらなんと、CDの音はプレーヤーそのままで聴くより、SU-8を通した音の方が良いのです。例えばオーケストラを聴いているとチェロやコントラバスの細かい動きがCDプレーヤー直より鮮明になるは、左右のステレオイメージも少し広がるは・・・で、かなりショックを受けました。(;_;)

「CDリッピングのススメ」の記事にコメントを頂いたROCKSさん宅では、CDプレーヤーで聴くよりリッピングした音の方が良いのでプレーヤーは捨てたとの事。私の方もSU-8を通して聴くCDリッピング音源は、愛用のSACD/CDプレーヤーより明らかに音質一段アップなのです。SU-8のそれはもう何倍も高いSACD/CDプレーヤーなのに。一応、メーカーの名誉のためにメーカー名、型番は伏せておきますけど。

最近、或るオーディオ雑誌で作詞家、松本隆さんが「数百万円もするDACをあれこれ使ってみたが、デジタルは価格は関係ないね。新しい方が音は良い」と、おっしゃっておりました。松本隆さんは以前、某ハイエンド向けオーディオ雑誌で、その雑誌お抱えのオーディオ評論家から勧められるままに数百万円のスピーカーを2セットも購入されてましたが、そういう方がデジタル(オーディオ)に関して仰る事は真実味がありますね。現在は30万円ほどのDACを購入されてお使いになっています。数百万円のDACから30万円のDACに買い替えです。(^^)

富裕層相手にボッタクリ商売をやっている内外のオーディオメーカー、ケーブル類のアクセサリーメーカー、いずれは淘汰されるでしょう。現に過去そういう商売をして来たメーカーの中にはもう消えているところもありますし。

もしかしたら、中国のメーカーが本気になって20万円、30万円くらい程度のオーディオ製品を設計、製造し発売したら、数百万円といったべらぼうに高い製品を出している欧米のメーカーは太刀打ち出来ないのでは? いや、日本の高級機メーカーも。

そう思ってしまうくらい、中華製格安DACに驚愕しています。ちなみにSU-8の購入価格は税込 27,000円です。基本、同じDACチップのアキュフェーズ DC-950は1,200,000円(税別)です。もちろん製品価格はDACチップだけで決まるものではありません。

中華製への興味が高じて、つい最近、3千円台のデジタルアンプにまで手を出してしまいました。(笑)

2019年5月31日 (金)

CDリッピングのススメ

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fidataアプリ、CDジャケット写真表示(iPad)

これは私がファイル再生(音楽データファイル)で愛用しているiPad用アプリ、fidata(I−O・データ機器社提供)でジャズピアニスト、バド・パウエルの名盤「the scene changes」の中の「クレオパトラの夢」を再生しているところです。iPadいっぱいにジャケット写真を表示しています。この曲はテレビCM(製品名は忘れました)にも使われましたね。

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dBpoweramp(愛用のCDリッピングソフト)

今時、どなたも音楽CDを劣化なくデータファイルとしてパソコンや外付けHDD(SSD)に取り込み(リッピング)、その音楽ファイルをUSB-DACを通して聴けるのはご存知の事と思います。

上はカール・ベームが指揮したワーグナーの管弦楽曲集のCDをリッピングし終わった画面です。曲名、ジャケット写真をネットから引っ張って来てくれますが、写真が気に入らない場合は自分で貼り付けます。

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こちらはビートルズのCDです。音楽CDなら手間を掛けずにそのままCDプレーヤーで聴けば良いではないか、と仰る方もいらっしゃる事と思います。確かにその通りなのです。

個人的な事で恐縮ですが、CDやレコードが増え過ぎ、ひと部屋では足りずにふた部屋となり、おまけにラックに入り切らずに床にまで侵食し、更に部屋の外にまでCDが積み置かれる事態になり、さすがに困った事になりました。以前にも音楽記事の中で書き記しましたが、思い切って大量に処分し始めたのが二年ほど前から。

ようやく部屋の外にはCDが無くなり、床も綺麗に片付きました。何よりCDラックに大きく隙間が出来ましたので。(笑)

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NAS(I−O・データ Soundgenic HDL-RA2HF)のmusicフォルダでマイルス・デイヴィスを表示した画面です。

ジャズのCDは残すところ3点になりました。マイルス・デイヴィスのCDはこのようにCBS録音だけリッピングしてあります。

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fidataアプリですが、なかなかの優れもので気に入っています。↑これはiPadを横向きにした時の画面です。マイルスの「E.S.P」を再生しています。

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こちらはビートルズのフォルダから「LET IT BE」の再生。

リッピングしたCDは思い切って売却しています。勿体ないですが、そうしないといつか自分はCDやレコードの下に埋もれて窒息死しかねないからです。(^^;

ただ、手持ちのCDすべてをリッピングしているわけではありません。リッピングしても、二度と聴く事はないだろうと思われる音源はリッピングせずに売却しています。こういうCDの方が圧倒的に多いのですが。

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ファイル再生中、iPadを縦位置にするとご覧のように再生しているCD(データファイル)のみの表示になります。もちろんCDの中の一曲だけ、或いは複数曲を選んで再生する事も出来ます。

なので、縦位置で使うか横位置で使うかは使い手の思いのまま。私は基本、縦位置で使っています。

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ジャケット写真を表示したければfidataアプリ左下の小さなジャケット写真アイコンをクリックすると、ご覧のようにCDのブックレット以上の大きさで表示してくれますよ。もっともジャケット写真の大きさはお使いのiPadのサイズによりますが。

↑画面の一番下中央をご注目ください。「WAV 176.4kHz 24bit」と表示されていますよね? 通常の音楽CD(44.1kHz/16bit)からリッピングしていますが、今使っているリッピング・ソフトはリッピング時にアップサンプリング出来るのです。なので、このようにハイレゾ相当の音源にリッピングする事も可能。

気に入っている演奏はアップサンプリングしてリッピングしていますが、ファイル容量はノーマルの4倍くらいに増えますからご注意ください。

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これはフォルダを表示した画面です。私はアーティスト名のフォルダを作り、そこへCDのリッピングファイルやネットからダウンロード購入したハイレゾ音源を入れています。ただ、CD一枚しか持っていないアーティストは特にフォルダを作らずに音源そのものがフォルダになっています。もし仮に増えたらアーティスト名のフォルダを作ってファイルを移動すれば良いだけなので。

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カール・ベームの23枚組CD BOXをリッピングしました

で、何故CDのリッピングをお薦めするか、ようやく今日の本題に入って行きます。(笑)

結論から先に申しますと、聴きたいCDを入れ替えずに簡単に音楽を聴けるのが最大のメリット。「あのCDの中の、あの一曲を聴きたい」と思ってそのCDをCDプレーヤーに入れて聴いている最中、「そうだ、あっちのCDに入っているあの曲も今日は聴いてみたいな」という時、どうしますか?

一曲聴いたCDをプレーヤーから取り出し、別のCDを入れてリモコンで聴きたい曲の番号を操作します。これ当たり前ですね。ところがCDをリッピングしておけば、こんな煩わしさから解放されるのです。

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カラヤンのBOXモノも順次リッピング中

iPadの画面を指先でちょこっと動かすだけで複数枚のCDの、聴きたい部分だけを連続で即再生出来るのです。この便利さを一度味わうと・・・(^^)。

いちいちCDを棚から探し出してあの面倒なプラスティックケースを開け、プレーヤーのトレイにCDを乗せてプレーヤー本体やリモコンを操作するという無駄な時間を好む日本人のなんと多い事か(NHK・森田美由紀アナふう)。(笑)

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特にオペラファンならリッピングの使い勝手の良さを享受出来るはず。全曲盤の中の、あの歌手によるあのアリア一曲だけ今日は聴きたい、という事ありませんか? そういう時、直にCDで聴く際は該当のCDを取り出し、何曲目(曲番号)だったか大抵ブックレットで調べる事と思います。

そんな事、リッピングしてあれば意図も容易い事。iPad上で該当曲を指でクリックするだけです。クライバーが指揮した「椿姫」で「乾杯の歌」だけを聴きたいという時も直ぐに再生出来ます。私はこういう事を良くやります。(^^)

そうそう、何もオペラファン、クラシックファンだけでなく、どういうジャンルの音楽ファンでもCDをBOXで購入しても購入当初を過ぎると、聴く機会はそう多くないのでは? その理由はBOXを開けるのが面倒になるからです。ならば、そのBOXのCDをすべてリッピングしてしまえば良いのです。

私はBOXモノをリッピングするようになってからは、一、二回しか聴いていなかった音源を再び聴く事が増えました。これは本当にお薦めします。

以上が、CDのリッピングを私がお薦めする理由です。以下はおまけ。(笑)

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或る日、リッピングし終わったCDがかなりの量まとまったので売却しに行ったら、その日は「680円以下の中古CDはすべて100円!」というセールをやっていたのです。床に置かれた段ボール箱を漁っている沢山の人たちにビックリ!

勿論そんな事は知らずにショップに行ったわけですが、持ち込んだCDの査定を待っている間に100円なら・・・と、↑これら13枚のCDを買って帰宅。13枚で計1,300円税込み。(笑)

せっかくCDを減らしたのにまた購入です。しかし、一枚100円ならリッピングしてまた売却すれば良いわけで、レンタル気分で購入しちゃいました。写真上段、ポリーニのベートーヴェン後期ピアノ・ソナタ集は二枚組なので、なんと一枚50円という事に。(^^)

CDはもう余程の事がない限り購入していませんが、これは別。先日、新宿御苑の帰りに旭川のお友だちとTOWER RECORDS新宿店に入ったのですが、私はSACDを2点だけ購入です。CDはリッピング後、売却し、残すのはSACDだけで良いと自分は考えています。

※ 注・・・SACDは著作権保護の観点からリッピングは出来ませんのでご注意を。

2019年4月 7日 (日)

真空管アンプ導入

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TRIODE TRX-P88S

パワーアンプの代替えです。使っていた年代モノのパワーアンプもそろそろ潮時。モノは↑これです。

トライオード TRX-P88S(KT88 A級シングルステレオパワーアンプ)

回路形式 : 純A級シングル
使用真空管 : KT88x2本、12AU7x3本
バイアス方式 : 固定バイアス
定格出力 : 10W+10W(8Ω)
サイズ : 横340x奥行320x高188mm
重量 : 16.2kg

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やむなくアキュフェーズの新型プリアンプを導入したので、いずれはパワーアンプもアキュフェーズの新型をと考えていましたが、今回パワーアンプは真空管にしてみました。予々一度使ってみたいと思っていましたので。

将来的には、予算が出来次第アキュフェーズのパワーアンプにしたいと思っているのですが。(^^;

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購入した真空管パワーアンプに使われている出力管KT88はJJ-Electronic(スロバキア)というメーカーの球でした。自分なりに真空管についていろいろ調べたら、このJJというメーカーの球は真空管アンプファンにも結構人気があるようです。

フィラメントの灯が何とも言えず良いですね。(^^)

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価格的には真空管アンプの入門機、或いは中級機というところでしょうか。百万円を超える真空管アンプもありますから。それに比べたら私が購入した価格は。(笑)

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製品自体はパワーアンプですが、簡易ボリュームが搭載されているのでCDプレーヤーなどを直接繋げてボリューム調整が出来ます。

しかし、本来の目的はパワーアンプですから、このボリューム回路を飛ばしてパワーダイレクトで使う事が出来ます。当然私はダイレクトです。写真の細いレバースイッチでオンオフを切り替えます。

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俄か勉強によりますと、真空管アンプにはシングルとプッシュプル方式のふた通りありまして、プッシュ(押す)プル(引く)方式は出力管を左右チャンネル毎にそれぞれ二本使い、その名前のように+と-の電極を掛け合わせて真空管としては大きな出力を得る方式です。シングル方式は名前の通り出力管は一本だけ。

シングルとプッシュプル、それぞれの特徴を真空管アンプメーカー SUNVALLEY社の記事で見つけました。

○シングルアンプの特徴 : 自然さ、繊細さ、真空管それぞれの音色の差(特徴)を素直に出す
○プッシュプルアンプの傾向 : エネルギー感、制動力、低音の伸び、厚み etc.

おおよそこういう感じのようです。あちこちのサイトを調べるとクラシック音楽ファンはシングルを、ジャズファンはプッシュプルの方を好むようです。弦楽器の倍音の美しさはシングルアンプの方に分があるそうで、なるほどと思いました。対してジャズは迫力重視ですからプッシュプルアンプになるのも分かります。

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自己バイアスのアンプですと球を替えてもバイアス調整は要らないそうですが、固定バイアスの場合は球を替える度にバイアス調整が必要になります。ですが、購入したアンプはメーター付きなので素人の私でも調整が出来ます。テスターを持っていないので助かる!(笑)

写真の通り、三つの黒点の真ん中に針が合うようにマイナスドライバーを使って左右にあるネジを回すだけ。左チャンネル、右チャンネルそれぞれという事です。自宅に届けられた状態では合っていなかったので、自分で調整しました。一年に一回くらいやれば良いと取説に書いてあります。

ではバイアスって何?・・・と思ってネットで調べました。何しろ真空管アンプにはまったく知識がないので。そうしたら、カセットデッキでテープ録音する際、テープの特性に合わせてバイアス調整しましたが、似たような意味合いでした。

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真空管を保護する意味と、下手に触って火傷などしないようボンネットが付属していますので、普段はこの状態で使っています。でも、ボンネットが無い方が視覚的には楽しめますね!(^^)

真空管は使うメーカーでそれぞれ音色に違いがあるようで、アナログレコード再生に使うカートリッジを交換するようなものだと。それで真空管アンプファンはあれこれ真空管を替えて楽しんだりしているらしいです。その事を「球転がし」と言うそうです。ヴィンテージものの真空管は値段が高いらしいです。

私はまだ手を出したばかりなので、最初に付いていたJJの球でじっくり楽しみます。そうそう、エージングで大分音は変化しますね。この点は半導体アンプ以上です。

この真空管パワーアンプを通して音楽を聴いていると、それはもう充分な音を出してくれているので、パワーアンプはこれで良いか・・・と思い始めています。私の場合はプリアンプは半導体(トランジスタ)、パワーアンプは真空管という組み合わせになりました。

2019年4月 6日 (土)

中華製格安USB-DACに驚愕!

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DSDファイルをネイティブで再生(TOPPING D10 USB-DAC)

USB-DACって、どういう製品だかご存知でしょうか?
早い話しがDAコンバーター(digital-to-analog converter)なんですが、USB入力を持ったDAC、デジタル信号をアナログ信号に変換する機器です。例えばPCオーディオやネットワークオーディオで音楽のファイル再生をする際、ハイレゾファイル(FLAC、WAV、DSD等)やCDをリッピングしたデジタルファイルをアナログに変換する役目を担い、そのアナログ信号をオーディオアンプに送る機器です。

音楽ファイル再生には下記のような機器が必要になります。

PC & Mac → USB-DAC → アンプ → スピーカー
NAS → ネットワークプレーヤー(若しくはUSB-DAC)→ アンプ → スピーカー

USB-DACにヘッドフォン出力があればヘッドフォン、イヤフォンでも聴けますが、オーディオ機器ですからDACの価格もピンキリです。英dCSというメーカーからは4,270,000円(税抜き)という価格のDACが日本で発売されていますが、今日ご紹介するTOPPING D10というDACを私は9,600円(税込)という金額でAmazonにて購入しました。

ちなみに4,270,000円も9,600円も機器の役目はほぼ同じです。方や富裕層のハイエンドオーディオマニア向け価格、方や激安価格の中華製ですから子供騙しの玩具かい?
・・・と思ってしまうくらい、とんでもない価格差ですね。(笑)

9,600円という驚愕価格ですが、DSDファイル(SACDのフォーマット)をPCMに変換する事なく、ネイティブで再生してくれるのですから本当に驚きます。

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PCM 192kHz/24bitファイルを再生

しかし、その格安中華製USB-DACがネットで話題になっていまして、騙されたと思って私も購入してみたわけです。
製品のURLはこちらに。

D10に使われているDACチップはオーディオユーザーにはお馴染みESSテクノロジー社のES9018K2Mという、ES9018のモバイルバージョンです。ES9018というチップはアキュフェーズのSACD/CDプレーヤー DP-720(¥1,100,000)にも使われていました。まぁ、ESSのチップは採用しているメーカーが多いですからね。

ES9038という最上位のDACチップはアキュフェーズ製DC-950(1,200,000円)というDACにも使われていますが、そのES9038のモバイルバージョンを使ったTOPPING D50が27,000円で購入出来ます。そちらにするかなぁと考えたのですが、もしいきなりハズレだったらと思い(笑)、価格的に無難なD10にしました。

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TOPPING D10のボディ後面

私は昨年三月から、アイオーデータ機器社製「Soundgenic HDL-RA2HF」というオーディオ専用のNASを使っているので、これにD10をオーディオ用USBケーブル(オヤイデ電気製)で直に接続し、D10からは通常のRCAケーブルを使ってアキュフェーズのプリアンプ C-2150に接続しています。現状、D10よりケーブル類の方がお高い。(笑)

初めて音出しをした際、私の印象は「マジ?」というものでした。

およそ9,600円の機械とは思えません! 改めてデジタル機器の価格って一体何を根拠に付けているの? と本当に思いました。

多分、数百万円もするDACとブラインドで聴かせたら、絶対9,600円のDACとは思われないでしょう。場合によっては9,600円のD10の方が音は良い(好み)という人も出るかもしれません。いや、絶対そういう人は出るでしょう。ハイエンドオーディオ雑誌でよいしょ記事しか書かない評論家に目隠しで聴かせたいものです。

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アイオーデータ機器社 Soundgenic HDL-RA2HF(2TB HDD)

このオーディオ専用NASにD10を直に繋げて聴いています。アイオーデータ機器社からはfidataというブランド名でハイエンドオーディオ用NASが発売されていますが、私には手が出ません。しかし、fidataもSoundgenicも機能は全く同じです。
ちなみに上記NASとD10の販売価格は以下の通り。

Soundgenic HDL-RA2HF ヨドバシカメラ参考価格 ¥35,640
TOPPING D10 Amazon価格 ¥9,600

数十万円も数百万円も出さなくても、以上の購入価格で音楽のファイル再生を楽しめるのですよ。それもかなりの「高音質」で。私はD10の購入後、それまで愛用していたパイオニア製DACと、DENON製ネットワークオーディオプレーヤーを売却しました。

D10の音を聴いてからは、パイオニアもDENONも必要が無くなったからです。D10の音の良さはDACチップES9018の最終アナログ変換データをコスト面から下手に弄る事なく出力しているからでは、と考えています。

蛇足ですがNASとは「Network Attached Storage」の略でして、ネットワーク上にファイルを置くHDD若しくはSSDですね。ここにハイレゾファイルやCDのリッピングファイルを置いておき、ネットワークプレーヤー等で再生して音楽を楽しむわけです。しかし、私はNASとD10を直に繋げていますので、ネットワークプレーヤーは必要なくなったわけです。

各メーカーから提供されている無料音楽再生アプリをiPadやスマホに入れ、Wi-Fi経由でNASに指示を与え、音楽を実に簡単に聴く事が出来ますよ。

D10の電源はUSBバスパワーなので、NASからのUSBケーブルで間に合ってしまいます。もし、D10が電源アダプター必要な機器だったら、更に音は良くなるかもしれません。オーディオ機器に電源は重要な役割がありますので。

如何ですか? 今日ご紹介の機器からファイル再生に挑戦してみては?

最後に、ハイエンドオーディオマニア向けのオーディオ用NASをご紹介しておきますね。

DELA HA-N1ZS20/2A(2TB SSD) 748,000円
fidata HFAS1-XS20(2TB SSD) 648,000円

DELAはパソコン周辺機器メーカーであるバッファロー社の製品(現在は子会社メルコの扱い)。fidataは同じく周辺機器メーカーのアイオーデータ機器社の製品です。オーディオ用NASの入門機として昨年私が購入したHDL-RA2HFを出してくれました。648,000円のNASと機能はまったく同じですし、音楽再生アプリも同じものを使います。

私が購入した3万円そこそこの製品と上記ふたつの製品ですが、さぁ、この価格差はいったい?

2019年3月16日 (土)

アキュフェーズ試聴会

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アキュフェーズ試聴会

丁度一週間前、某ショップとアキュフェーズ協賛の試聴会に行って来ました。今更ハイエンド機器の試聴をしても買えない自分(笑)には無駄な労力なんですが、試聴会の趣旨に俄然興味が湧いたのです。

それは、A級とAB級アンプの鳴き合わせという、楽しみな試聴会でした。もう一つはプリメインアンプ単体でスピーカーを鳴らした時と、そのプリメインアンプに単体のプリアンプを繋げた時とで、どう音の変化があるか、という何とも自分にとって興味深いイベントでした。

まさに先月、自分がセパレートからプリメインアンプに替えるか、それともプリアンプだけ替えるかで迷った事を、まるで私のためにやってくれるような試聴会(実際は遅きに失した感がありますが)だったので、これは行かねば・・・と。(笑)

以下の機器を使っての試聴会です。

スピーカー : 英B&W 802D3(¥3,600,000)
スピーカー : 伊ソナス・ファベール エレクタ・アマトール III(¥1,300,000)
SACD/CDプレーヤー : アキュフェーズ DP-750(¥1,200,000)
プリメインアンプ : アキュフェーズ E-650(¥730,000)
プリアンプ : アキュフェーズ C-2450(¥750,000)
プリアンプ : アキュフェーズ C-2850(¥1,280,000)
パワーアンプ : A-75(¥1,200,000)
パワーアンプ : P-7300(¥1,200,000)
パワーアンプ : P-4500(¥550,000)

何とも、溜息の出る組み合わせですよね・・・(笑)
最初にE-650単体とエレクタ・アマトールの組み合わせでSACD(クラシック&ジャズ)を使って再生。小型ブックシェルフスピーカーとプリメインアンプは一般的に最も考えられる組み合わせですね。しかし、小型スピーカーと言えど130万円もしますが。(^^;

不満のない良い音です。と言うより、実に素晴らしい音です。以降の組み合わせを聴かない限り、充分な音楽が聴けますから。

で、その後にプリアンプ C-2450を繋いでE-650のパワー部だけを使って再生。音源は同じSACDです。いや〜・・・やはり変わりますねぇ! 改めてプリアンプの重要性を実感しました。

アキュフェーズさんの方曰く、「プリメインアンプはプリ部とパワー部を同じ電源トランスで共有しているため、どうしてもお互いが干渉し合うので・・・。それとE-650のカタログをご覧頂くとお分かりになりますが、フロントパネルの後ろに一枚の基板が見えますが、あれでプリの役割をしています」と。

ですからアンプはセパレートにしてくださいね、と言われているような感じです。(笑)
ですが、E-650クラスなら単体でも高水準の音を聴けます。いえいえ、私が迷った時に試聴したE-480でも充分満足な音を出していた事を捕捉しておきます。

次はエレクタ・アマトール IIIを片付け、スピーカーは英国産のB&W 802D3(↑ 両脇の黒色)だけに固定。以下の順番で試聴します。

1. C-2450 + P-4500
2. C-2450 + P-7300
3. C-2850 + P-7300
4. C-2850 + A-75

プリアンプC-2450固定でパワーアンプをP-4500から上級機P-7300にした時の音は?
P-7300を固定してプリアンプを上級機C-2850にすると音は?
更にパワーアンプをAB級のP-7300からA級のA-75に替えると音はどう変わる?

1番から2番の組み合わせになると、明らかに音に厚みが出て来ました。それ以上に変化があったのが3番です。いやいや、パワーアンプを交換するより、プリアンプを交換した方が音の変化は大きかったです。

4番のAB級からA級アンプへの交換。これはもう、聞き手の好みに委ねられますね。今回の試聴音源を聴いて私が持った印象は、弦楽器と女性ボーカルはA級のA-75、音の立ち上がり的シャープさを求められるピアノや打楽器などはAB級のP-7300の方でした。金管楽器はどちらも良いですが、若干P-7300かな? という感じ。

オーディオにあまり詳しくない方にご説明しておきますが、A級、AB級というのは品質のクラス分けではありません。カメラの中古だったらABよりAランクの方が外観は良いですが。(笑)

アンプの場合は増幅の仕方の違いを表しています。技術的な事は省きますが、A級はプリアンプからの信号が来ていない時でも常時電気が流れていますので、A級アンプに替えると奥さんから「なんか最近、急に電気代が高くなったんだけど・・・」と言われる事必至です。(笑)AB級は信号が来た時だけ一気に働き始めるのですが。

それぞれの個性を端的に申しますと、A級は真空管アンプのような暖かみのある音で、AB級は如何にもトランジスタアンプという感じでしょうか。アキュフェーズさんもA級の動作そのもは管球式に似ているとおっしゃっておりました。

1番から4番までの組み合わせを同じ音源で試聴した後、今度はプリアンプとパワーアンプどちらを上位(クラス)にした方が音は良いか、というテストです。

5. C-2850 + P-4500
6. C-2450 + P-7300

この比較、私は5番の方が良かったと思います。実に興味深いテストでしたが、アキュフェーズさんの方も、ショップの方も僅差で5番の組み合わせを支持していました。プリアンプの重要性をこのテストで再度確認した思いです。

アキュフェーズ試聴会、なかなか有意義な試聴会でした。

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タワーレコード試聴会

第二部はタワーレコードさんからクラシック担当とジャズ担当のお二方が見えられ、そこへオーディオ評論家W氏が混じっての試聴会。

タワーレコードさんは往年の名演奏(クラシック&ジャズ)をSACD化して独自に販売していますが、そのSACDと発売中のノーマルCDとを鳴き合わせするという、これまた興味深い試聴会です。

試聴に使われた機器は以下の通り。↑ この写真の組み合わせ。

スピーカー : 英タンノイ ウエストミンスターロイヤル/GR(¥6,000,000)
スーパーツイーター : 英タンノイ Prestige GR(¥550,000)
SACD/CDトランスポート : ESOTERIC Grandioso P1X(¥3,500,000)
D/Aコンバーター : ESOTERIC Grandioso D1X(¥3,500,000)
プリアンプ : 米マッキントッシュ C-2600(¥980,000)
モノラルパワーアンプ : 米マッキントッシュ MC611x2(¥4,200,000)

電卓を入れてみてください。全て税抜き金額です。(^^;
ESOTERICはTEACから派生した高級ブランドで、現在は独立採算として別会社となっています。日本のメーカーですよ。SACD/CDトランスポートとD/Aコンバーターとのセットでプレーヤーシステムとなりますが、計700万円のSACD/CDプレーヤーは国内最高価格になります。ちなみに外国メーカーの製品ですが、¥14,000,000のSACD/CDプレーヤーが日本国内で発売中です。

もし、拙ブログをご覧の方で、ESOTERIC Grandiosoを購入された方がいらっしゃったら是非お教えくださいませ。^_^

さて、昨今往年の名演奏(クラシック、ジャズを問わず)を新規にリマスタリング(DSD化)をし、SACDで発売される点数が増えつつあります。ESOTERICを始め、ハイエンドオーディオ雑誌を刊行しているステレオサウンド社も独自に発売していますが、CDショップのタワーレコードさんも以前からSACD化については熱心でした。

タワーレコードさん曰く、「他社さんがPCMからDSD変換している音源も、当社は全てマスターテープからダイレクトにDSD化しております」と。これは良い事を聞きました。やはりPCM(192kHz/24bit等)からDSDに変換するより、ダイレクトにDSDマスターを作った方が良いですからね。

特に米コロンビア、独グラモフォン(あともう一社何処だったか)は2チャンネル・マスターテープのもう一段前、録音時のアンペックス3チャンネルレコーダーの録音テープからDSDマスターを作っていますとの事。これは凄いですね!

3チャンネルで録音されたテープをリミックスして2チャンネル・ステレオテープを作り、それを通常マスターテープとしてカッティング用に使われるのですから。そのマスターテープより新鮮な、正しく3チャンネル・オリジナルテープを2チャンネルにリミックスしながらDSDマスターを作っているとは。

ただ、英デッカだけは3チャンネル・マスターテープを絶対貸し出してはくれないそうです。英デッカも独グラモフォンも今は同じユニバーサルグループなんですけど・・・と申していました。まぁ、英デッカは正しいですね。万一、3チャンネルテープに事故が起きたら取り返しのつかない事になりますから。

長くなりましたが、通常のCDとSACDとの鳴き合わせですが、どれも明らかにSACDの方が良かったです。空間表現が違いますね。タワーレコードさんのSACDは何点か購入していますが、これからは今迄以上に注目したいと思います。

余談ですがタンノイの大型スピーカー、クラシックよりジャズの方が良い鳴りっぷりでした。タンノイと言えばクラシック、というイメージが一般にはありますが、エージングが進んでいないのか、クラシックはイマイチでした。或いはマッキンとの相性でクラシックが合わないのか。アキュフェーズを組み合わせて聴いてみたい。

それと350万円もするESOTERICさんのSACD/CDトランスポートですが、ESOTERICさんご自慢の独自メカニズム上仕方ないのかもしれませんが、トレイの動作音が離れた場所に座っている私のところまで結構聞こえて来て、やや興醒めでした。アキュフェーズ DP-750は実に静かでしたが。

最後に二つの試聴会で聴いた「音」について率直な私の感想ですが、アキュフェーズ試聴会で聴けた音には感銘を受けましたが、タワーレコード試聴会で聴けた音には何の感動も感銘も受けませんでした。スピーカーケーブルやピンケーブルもそうですが、高い方が必ずしも良い(好みの)音とは限らないという事ですね。

2019年3月 7日 (木)

アキュフェーズ C-2150

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Accuphase C-2150(2018年11月発売)

アキュフェーズのプリアンプ C-2150を最近購入しました。今迄、プリアンプ C-200とパワーアンプ P-300という、初代アキュフェーズブランドのセパレートアンプを愛用していましたが、止む無い事情からプリアンプを交代せざるを得なくなり、いろいろ検討した結果C-2150となりました。

当初はセパレートからプリメインアンプに纏めるつもりでアキュフェーズ E-370とE-480に狙いを定め、ショップでじっくり試聴(自分の愛聴盤持参)させて頂きました。聞き比べてみれば当たり前に上級機E-480の方が良かったので、ではE-480にするか・・・と、決めかかったのですが・・・。

お相手をしてくれたショップのベテラン店員さんに、「実は二案を考えていまして、ひとつはセパレートから思い切ってプリメインアンプへ切り替え。もうひとつは不具合が生じたC-200を現行のプリアンプに置き換える事」と私が申すと、

店員さん曰く、「お使いになっているのが初代アキュフェーズのセパレートですよね? 私もあの音は知っています。プリメインアンプに替えたらあの押し出すような音は出ないですよ。私としては第二案の方をお勧めします」との事。

ひと先ずもう一度じっくり思案します、という事でその日は帰宅する事に。

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Accuphase E-480(カタログから借用)

で、カタログをじっくり見ていたら、或るひとつの事に気が付きました。プリアンプとパワーアンプの二つを一つに纏めたのがプリメインアンプです。上の写真はこれにするかなぁ・・・と考えたプリメインアンプ E-480の内部の写真です。

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Accuphase P-4500(カタログから借用)

こちらが単体パワーアンプ P-4500の内部です。どうですか? 両者作りが似ていますよね?

方(E-480)やプリメインアンプ、方(P-4500)やプリアンプが無いと働かないパワーアンプです。プリアンプを内蔵しているプリメインアンプがほとんど見た目はパワーアンプのよう。プリアンプ部分は何処? という感じです。

今やメインソースは出力の大きいCDプレーヤーですから、現在のプリメインアンプのプリ部はほとんどおまけみたいなものなのですね。おまけと言っては大変失礼ですが、あのアキュフェーズさんの製品でもこうなのですから、プリメインアンプのプリ部にあまり大きな期待を持ってはいけないという事かも。まぁ、最上位機(E-650)クラスはまた別かもしれませんが。

要するに、プリメインアンプのプリ部は入力セレクターとボリュームなのだと思えば良いのではないかと。

そういえばCD時代を迎え、プリアンプ不要論を唱える人が増えまして、CDプレーヤーから直にパワーアンプに接続する人が評論家、ユーザー問わずいたものです。プリアンプを介するよりその方が音質的にメリットがあると。しかし、昨秋亡くなられたオーディオ評論家、菅野沖彦さんがそういった使い方に断固否定していた事を思い出しました。プリアンプは絶対必要だと。

いろいろアキュフェーズ・ユーザーさんのブログをあちこち検索していたら、プリメインアンプに別個体のプリアンプを繋ぎ、プリメインアンプのパワー部だけを使ってみたら音が化けたと。その方もプリメインアンプのプリ部に期待をしてはいけないと書いてありました。私が思った通りの事を感じた方がいらっしゃったという事です。

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Accuphase C-2150(カタログから借用)

こちらは私が購入したプリアンプの内部です。大きな筐体にプリ機能だけのアンプと、ほとんどパワーアンプのように見えるプリメインアンプとの違いは当然音に大きく出てくるわけです、当たり前の事ですが。

という事で、今回は多少(実際は相当)無理をしましたが、C-200に替わるプリアンプを購入したという顛末です。

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Accuphase P-300

現状、最新のアキュフェーズ製プリアンプ(グレードは別として)に最古のパワーアンプ↑を組み合わせて音楽を聴いています。ハイエンド・オーディオマニアからは一笑に付されそう。(^^;

ちなみにアキュフェーズさんのプリアンプは4機種ありまして上から、

C-3850 プレシジョン・ステレオ・プリアンプ
C-2850 プレシジョン・ステレオ・プリアンプ
C-2450 プレシジョン・ステレオ・コントロール・センター
C-2150 ステレオ・コントロール・センター

というグレード別に分かれています。上位2機種にはプレシジョン・プリアンプという命名が。その下はプレシジョン・コントロール・センターと。で、私が購入した最下位機種は「プレシジョン」の付かないただのコントロール・センターです。うう・・・いいんだいいんだ、と僻む。(笑)

C-2150はショップに試聴機が無かったので、「エイヤ!」と、音も聴かずにショップに発注しちゃいました。アキュフェーズさんの製品なら悪いわけないだろうという事で。^_^

カタログのPDFはこちらに。

二日後に配送されて来まして、即設置。しばらく通電して暖気する事もせずに、いきなり電源オンで愛聴盤をプレイ。

一音が鳴った瞬間、「え! 何これ!」と。

予想以上の音の違い(C-200と比べて)に驚愕!

周波数レンジが上下に伸びたのは当たり前として、スピーカーの外側へも広がるステレオイメージ。更には前後の楽器の定位がC-200以上にハッキリとし、おまけに高さまで表現してくれるのです。プリアンプが替わるだけでこれだけ違いが出るんだ・・・と、ただただ驚き、喜びました。

以前、「私の愛聴盤」でご紹介したキョンファ・チョンさんの「コン・アモーレ」、ヴァイオリンの美音に酔いしれてしまい、繰り返し聴いています。C-200も充分素晴らしい音でしたが、C-2150はそれを上回る音を奏でてくれるのです。^_^

最下位機種でこれだけ良くなるなら、上の機種ならもっとだ・・・と、叶わぬ欲が出てしまいました。あははは・・・(^^;

更に驚いた事がアンプのS/N比。C-200は無信号でボリュームを回すと時計の針で10時を回る頃から徐々に残留ノイズがスピーカーから聞こえてくるのですが、C-2150は1時を回っても2時を回ってもノイズが全く聞こえて来ない。

断線しているのか(笑)と、3時くらいの位置で耳をスピーカーにくっつけてみたら、ほんの僅かですが、聞こえました。それ以上は怖くて回せません。いきなりボン! と来たりして。(笑)まぁ、無いでしょうけど。
実際のところは古いパワーアンプの方から出ている残留ノイズでしょう。

そもそも通常聴いているボリューム位置は8時から9時過ぎくらいの間でしか使っていませんから、1時、2時の位置で聴く事は絶対あり得ないのです。もしそんなボリューム位置だったら、とてつもない大音量です。いやいや最新機種のS/N比は凄いですね!

2019年2月 6日 (水)

DENON DP-400

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DENON DP-400

駆動方式 : ベルトドライブ
モーター : DCサーボモーター
回転速度 : 33 1/3、45、78回転
ワウ・フラッター : 0.1% WRMS
S/N比 : 62dB

トーンアーム : スタティックバランス
アーム有効長 : 220mm
針圧可変範囲 : 0 〜 4.0g(1目盛り : 0.1g)
適合カートリッジ自重 : 5.0 〜 13.0g
付属カートリッジ : MM型
最適針圧 : 2.0g

フォノイコライザー内蔵(MM型のみ対応)

外形寸法 : W414 x H105 x D342mm
質量 : 5.6kg(ダストカバー含む)

往年の名演奏家を聴くために戦前、戦後に発売されていたSPレコード(78回転)をコレクションしている事は大分以前に拙ブログで記事にしていますが、そのSPレコードを聴く度に配線のやり直しとイコライザーアンプのセッティングが面倒でした。

ではと、SPレコード専用に78回転付きのレコードプレーヤーで安価な製品はないものかと探したのです。比較的リーズナブルな価格で78回転付きなんてほとんど無いのですが、見付けました。それが今日ご紹介する日本の老舗オーディオメーカー、デノン(DENON)製のベルトドライブ式プレーヤーなんです。

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ご覧のようにモーターの動力をベルトでプラッター(ターンテーブル)を回転させます。

実売は僅か4万円少々です。百万円以上のレコードプレーヤーをお使いのハイエンドユーザーさんからは大笑いされる価格です。(^^;

正直私もこの価格ですから、LPレコードの音にはまったく期待していませんでした。78回転でSPレコードがかかれば良いと。SPレコード再生時は単体のフォノイコライザーアンプ(マランツ製)を通しますので。

SPレコードとLPレコードではイコライザーカーブが違うのでLP用のイコライザー(RIAA)で再生しますとSPは高音の出ないモガモガした音になりますが、私が所有するマランツ製イコライザーアンプはSPレコード用のイコライザーカーブが三種類内蔵されています。

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ところが、このプレーヤーは「良い意味」で期待を裏切ってくれたのです。試しにと、LPレコードの愛聴盤を付属カートリッジで再生してみたら、期待以上の音を出してくれたのでビックリ!

但し、プレーヤー内蔵のフォノイコライザーは使わずに、アンプのPHONO端子に直に接続です。周波数レンジはそこそこですが、4万円ほどのプレーヤーでもこれだけの音を出すんだ・・・と、早くも購入して良かったと思ったものです。

また、写真のトーンアームもカートリッジの音の違いを良く出してくれます。ちなみにこうしたトーンアームも単体で売られているのですが、中には税別 2,600,000円という価格の製品も有ります。トーンアーム一本の価格がですよ。あ、桁数の打ち間違えはしていませんからね。(^^;

記事によるとDP-400は新設計で、DENONさんをすでに引退している嘗てのエンジニアさんたちを集め、トーンアームから何から、すべて新たに設計してもらったらしいです。まるで、パナソニックさんのSL-1200復活劇みたいですね。(^^)

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これがダストカバーです。普通、プレーヤー本体に上から被せる透明のアクリルカバーですが、この機種はプラッターの上に乗せ、プラッターとトーンアームをカバーするタイプで、レコードを聴く際は、

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こうしてレコードジャケットを立て掛けておけるのです。ジャズを聴く時にはジャズ喫茶的雰囲気を醸し出します。(笑)

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さて、DP-400は予想以上に音が良かったので、アクセサリーで更なる音質アップを図ります。プレーヤーのインシュレーターの下に、使っていなかったTAOCのインシュレーターをかましてみました。これで少しレンジが広がり、

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更に、DP-400付属のトーンアームケーブルをPanasonic SL-1200 Mk4に接続していたオヤイデ電気のトーンアームケーブルに交換してみると、これはもう音がひと皮むけました。いやいや驚きました。SL-1200に負けない音を出すようになりましたので。

更に、プラッターのゴムシートをSL-1200 Mk4のプラッターに乗っているゴムシートに変えてみると、これまた良い変化。この結果を受けて、現在市販のシートを物色中です。(^^)

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こうしたスタビライザーも使ってみましたが、これは逆効果のようでした。音の重心は下がりますが、伸びやかさが抑えられてこじんまりとした感じになります。もう1個、マイクロ精機製の更に重いスタビライザーも乗せてみましたが、自分の好みではNGでした。このDP-400は何も乗せない方が良いでしょう。

しかし、これで4万円!?
海外メーカーの中国と日本の富裕層向け数百万円もするレコードプレーヤーを使わなくても、老舗日本メーカーの安価な入門機的製品ですら、水準を大きく上回る音を出してくれるのだと、今回身を以て体験出来ました。

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これがDP-400付属のMM型カートリッジ。周波数レンジはほどほどですが、中音域のしっかりした音を出します。これを・・・、

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SHURE V-15 Type III

同じMM型のシュアーに変えると一気に周波数レンジが高低に伸びます。東北を代表するジャズ喫茶、一関「ベイシー」のマスターご愛用のカートリッジですね。シュアーはやや明るめの音作りですが。

シュアーでは他にM44Gも持っていますが、こちらの方がやや荒削りで面白いです。横浜・野毛のジャズ喫茶「ちぐさ」がM44Gを使っているようです。

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Fedelity-Research MCX-5

イケダラボの創始者、池田勇(故人)さんがイケダラボの前、フィデリティ・リサーチ社時代に手掛けたMCX-5、私の大好きなカートリッジなのですが、これがまた良い音を出してくれます。そうそう、光悦もこのアームは相性が良かったです。

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私が所有する宝石たちです。昨年、DENON DL-103シリーズ3個とオルトフォンのSPUを売却しているのですが、まだこれだけ残っています。もっと整理しないと・・・(笑)

という事で、これからアナログレコードをもし聴いてみたいと思われる方にはお薦め出来るレコードプレーヤーです。購入状態、素のままでも充分な音を出してくれますので。

ところで、私は以前こんな重厚長大なレコードプレーヤーを使っていました。

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マイクロ精機製(後年、会社は解散)

砲金製9kgのプラッターを糸でドライブするのです。トーンアームもSME(英国)の3010RとSAEC(日本)を2本、プラッターの周りを囲むように3本のトーンアームをセットしていました。(^^;

で、当時勤め先の大先輩の影響を受けてSPレコードにまで手を出したため、78回転付きのレコードプレーヤーが必要になり、

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このTechnics(パナソニック)製のダイレクトドライブ式プレーヤーを入手する事になりました。もう、大分前の事ですが。その後の売却時、取説を添付し忘れたようで、最近押入れから出て来ました。(笑)

トーンアームのパイプは交換式で、取説の写真に見えるストレート型だけでなくS字型も使えるのですが、このレコードプレーヤーも実は大きく重いのです。

重厚長大式のレコードプレーヤーを2台使い分けておりましたが、パナソニックさんからコンパクトなSL-1200シリーズの第四世代が発売されました。SL-1200シリーズはクラブDJからの需要で大変な人気機種になりましたが、第二世代、第三世代はまさにそのDJ用を意識したモデルでした。

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Technics SL-1200 Mk4

しかし、第四世代はピュアオーディオに特化したモデルに戻り、第三世代までトーンアームケーブルは本体からの引き出し式だったものが、RCAピンジャック出力に変わり、本体の作りもより強固になり、初めて78回転付きのモーターになったのです。2010年で製造が終わったSL-1200シリーズですが、78回転が乗ったのはこの第四世代だけです。

その時代はもうCD中心に音楽を聴いておりましたから、重厚長大な2台のレコードプレーヤーは売却し、コンパクトなSL-1200 Mk4を導入する事に。

そのSL-1200 Mk4も20年近く使い続けておりましたが、ただの一度も故障する事はありませんでした。そろそろ新しいレコードプレーヤーに変えても良いなと思い、最近オーディオショップに買い取ってもらっています。

で、その買取金額に驚愕!
私は当時新品を6万数千円で購入しているのですが、今回の買取金額は何と5万8千円弱。信じられない買取金額ですよね!
6万数千円の製品を20年近く使って来たのに、買取金額が5万8千円。それはもうウハウハな気分です。(笑)

SL-1200シリーズはパナソニックさんが製造を終えてから中古市場での引き合いが多いようです。もちろんDJ業界からですが。なので、買い取ったSL-1200シリーズはあっという間に掃けてしまうらしいです。多分、買取金額の倍くらいでは売れるのでしょう。新品売価より中古価格の方が高くなるのはカメラ、レンズでもありますよね!(^^)

SL-1200 Mk4が思わぬ高値で売れたので、次のレコードプレーヤーを現在物色中ですが、DENON DP-400が思いのほか良い音を出してくれているので、しばらくこのままでも良いか・・・とか思案中。

そうそう、パナソニックさんが先月だったか、安価なSL-1200をまた夏くらいから生産、発売する事を発表しました。もしまた発売されると、今までのSL-1200シリーズの中古市場は一気に下落するものと思われます。私は良い時に手放したのかも。(笑)

※ DP-400とSL-1200 Mk4の製品写真はメーカーwebサイトから借用しました。