2020年5月10日 (日)

SACDを楽しむ(10)

4137

ラロ/スペイン交響曲
サン=サーンス/序奏とロンド・カプリチオーソ 他

アルテュール・グリュミオー(ヴァイオリン)
マニュエル・ロザンタール 指揮
コンセール・ラムルー管弦楽団
TOWER RECORDS PROC-2201

フランスの作曲家、ラロのスペイン交響曲・・・交響曲と申しても、実質はヴァイオリン協奏曲ですね。交響的協奏曲といった曲ですが、この曲の演奏で私が好んでいるヴァイオリニストはアルテュール・グリュミオーです。チョン・キョンファさんの演奏と甲乙付け難いのですが。

タワーレコードさんによって、こうした往年の名演奏が高音質盤で復活するのは嬉しいですね。サン=サーンスの「序奏とロンド・カプリチオーソ」も好きな曲です。

4138

ショパン/ポロネーズ集

マウリツィオ・ポリーニ(ピアノ)
ESOTERIC ESSG-90208

ピアニストとして大変なテクニシャンで、その演奏はどれも完全無欠という印象のマウリツィオ・ポリーニのショパンです。正直申しますと必ずしも好きなピアニストではありません。

ベートーヴェンのピアノ・ソナタも付け入る余地のない完璧な演奏で、私には少々冷たさすら感じるくらいです。

しかし、ショパンのポロネーズ集はその完璧さが曲想とマッチして、例外的に楽しめる演奏でした。以前持っていたCDを売却してこのESOTERIC盤を入手した次第。

4139

R.シュトラウス/楽劇「薔薇の騎士」

元帥夫人 : アンナ・トモワ=シントウ(ソプラノ)
オクタヴィアン : アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
ゾフィー : ジャネット・ペリー(ソプラノ)
オックス男爵 : クルト・モル(バス)

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ESOTERIC ESSG90215/17

R.シュトラウスの「薔薇の騎士」、初めてCDで聴いた時は「有名なわりにはつまらないオペラだなぁ・・・」という感想を持ちました。ところが、数年前にWOWOWさんで放送(ライヴビューイング)されたものの、録画しっぱなしで見ていなかったメトロポリタンオペラのライヴ映像を、最近になってようやく見たのです。そうしたら・・・、

そうか・・・そういう事なのか・・・と、映像を見て初めてこのオペラの良さ(面白さ)を知ったのです。やはりオペラは実際のステージを見るもの。ただ、外来の歌劇場の引越し公演は目の玉が飛び出るようなチケット料金。なので、見たいと思ってもついつい敬遠してしまいます。なので、映像メディアに頼ってしまいます。(^^;

このところ、録画しっぱなしだったBS放送でのオペラを集中的に見ています。外出自粛要請ですからね。

さて、ご紹介の演奏はカラヤンにとって二度目の録音で、最初は英EMIでのステレオ初期の録音でした。それと同時期での映像(ザルツブルク音楽祭)が残されており、NHK-BSでハイビジョン修復されたものが以前放送されました。元帥夫人はエリザベート・シュヴァルツコップですが、綺麗でした。

音声だけで聴く本SACDも名演ですね。中でもアグネス・バルツァのオクタヴィアンが素晴らしいです。

4140

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第3番、第5番「皇帝」

アレクシス・ワイセンベルク(ピアノ)
ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1977年11月14日(No.3)、11月17日(No.5)東京・普門館でのライヴ録音
TOKYO FM TFMCSA-0040(シングルレイヤー)

こちらはカラヤンの日本公演でのライヴ録音。演奏会場所があのバカでかい普門館ですから、必ずしも音響的に満足出来るものではないですが、演奏の方はピアノを伴った交響曲という風情。

カラヤンのシンフォニッックなスタイルの中で、ワイセンベルクは為す術もなし、という印象。ただ、カラヤンが指揮したベートーヴェンのピアノ協奏曲は録音が少ないので貴重な記録かも。

4141

ブルックナー/交響曲選集(1993-2001)

朝比奈隆 指揮
東京都交響楽団
TOWER RECORDS TWFS90014/5(シングルレイヤー)

1993年から2001年にかけて、東京都交響楽団を指揮した朝比奈隆さんのブルックナー選集。5番、7番、8番、9番の4曲ですが、7番のみ年月違い(1997年と2001年)の二つの演奏が収録されています。

その7番、テンポの違いが大きく、大変興味深かったです。以前、大阪で二夜連続で聴いたベートーヴェンの第9交響曲、二夜それぞれテンポの違いが大きく、少々驚きを持って聴いた事を思い出します。

二日目の演奏会終了後、楽屋で直接朝比奈さんに「先生、今日は昨日とは違い、かなりテンポが遅かったですね?」と尋ねると、「うん、日本のオケも今日みたいな遅いテンポでも充分持ち堪えられるようになったからね」とのお返事でした。もちろん演奏は二日目の遅いテンポの方が素晴らしかったです。

しかし、ベートーヴェンの場合はテンポの大きな違いも楽想から納得出来るのですが、ブルックナーのような交響曲では比較的珍しいですね。

東京都交響楽団はNHK交響楽団に負けず劣らずオケのレベルが高いので、このブルックナー選集も楽しめます。但し、この選集は以前CDで発売されていたものをリマスタリングし、SACDとして発売されたものです。

2020年2月 1日 (土)

SACDを楽しむ(9)

3820

ビゼー/歌劇「カルメン」全曲

カルメン : レオンタイン・プライス(ソプラノ)
ドン・ホセ : フランコ・コレルリ(テノール)
エスカミーリョ : ロバート・メリル(バリトン)
ミカエラ : ミレルラ・フレーニ(ソプラノ)

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ウィーン少年合唱団
ソニークラシカル SIGC 41-2(SACD専用)

フランスの作曲家、ビゼーの代表作と言ったらオペラ「カルメン」でしょう。クラシック音楽をまったくお聴きにならない方でもカルメンの第一幕への前奏曲は知らず知らずお聞きになっているはずです。最近でもテレビの某社CMのBGMで使われております。

黒人のソプラノ歌手、レオンタイン・プライスがカルメンを歌っているこちらの録音は、ずっと昔に英DECCAが米RCAと提携していた時代に英DECCAが米RCAの為に録音された音源です。録音はジョン・カルショウを筆頭とする英DECCAのチームが担当していました。ですから今でも不足のない音で聴く事が出来ます。

プライスの声質はややクセがありますが、それがカルメンの自由奔放なキャラクターにマッチしていて、なかなか良いと思います。そしてカルメンに翻弄されるドン・ホセを歌うフランコ・コレルリがまた素晴らしいです。如何にもイタリア出身のテノールという感じで、朗々と歌われる高音域が実に感動的です。

3821

ビゼー/歌劇「カルメン」全曲

カルメン : アグネス・バルツァ(メゾ・ソプラノ)
ドン・ホセ : ホセ・カレーラス(テノール)
エスカミーリョ : ホセ・ヴァン・ダム(バリトン)
ミカエラ : カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
パリ・オペラ座合唱団
シェーネベルク少年合唱団
ESOTERIC ESSG-90212/14

バルツァがカルメン?・・・という印象を受けるカラヤンにとって二度目になる全曲録音です。アグネス・バルツァと言えば、「フィガロの結婚」のケルビーノ、「薔薇の騎士」に於けるオクタヴィアンのイメージ(どちらも素晴らしい)で、所謂芝居でいうところのズボン役がハマり過ぎていますので、若干悪女的イメージのカルメンはどうなの?という思いが。

自分の印象としては危惧した通り、少し清潔的(清純とは言いませんが)なカルメンになっていると思います。カラスとプライスのカルメンが強烈なキャラクターを持っていますので、その二人に比べるとバルツァのカルメンはやや大人しいかな・・・という感じです。カラヤンがどういう意図でメゾ・ソプラノのバルツァをカルメンに据えたのかは分かりませんが。

ホセ役は全盛期のカレーラスが美声を聞かせてくれます。何よりカラヤンの指揮が両録音とも素晴らしいです。プレートルに比べるとやや落ち着いたテンポを取り、前奏曲や間奏曲を単独に抜き出しても良いくらいで。

※ カラヤン は上記二点のレコード録音とは別に映像作品も残しており、その映像ではレオンタイン・プライスと同じく黒人歌手のグレース・バンブリーをカルメンに抜擢しています。

3822

ビゼー/歌劇「カルメン」全曲

カルメン : マリア・カラス(ソプラノ)
ドン・ホセ : ニコライ・ゲッダ(テノール)
エスカミーリョ : ロベール・マサール(バリトン)
ミカエラ : アンドレア・ギオー(ソプラノ)

ジョルジュ・プレートル 指揮
パリ・オペラ座管弦楽団
ルネ・デュクロ合唱団
ワーナー クラシックス WPCS-12955

好き嫌いは別として、往年の歴史的名ソプラノ歌手と言って良いのではないかと思われる、マリア・カラスのカルメンです。カルメン全曲盤と言えば、先ず最初に挙げられるのがカラスのカルメンではないでしょうか?

私はマリア・カラスのファンとは言えませんが、日本ではご年配のオペラファンに熱狂的とも言って良いファンの方が大勢いらっしゃるようです。カラスが歌うレパートリーはリリックからドラマティックにまで及び、ソプラノ歌手として多才な声質を持っておりますが、白状しますと私はそれほど聴き込んではおりません。

しかし、このカルメンは良いですね。自由奔放で浮気症のキャラクター、カルメンにピッタリ。カラスに詳しいオペラファンからすると、この録音時は既にピークを過ぎていた時代の録音、と評しているようですが、私には充分満足出来る録音です。まさに、「カラスのカルメン」を聴くべき名盤だと思います。

3824

ヴェルディ/レクイエム、オペラ合唱曲集

カーティア・リッチャレッリ(ソプラノ)
シャーリー・ヴァーレット(メゾ・ソプラノ)
プラシド・ドミンゴ(テノール)
ニコライ・ギャウロフ(バス)

クラウディオ・アバド 指揮
ミラノ・スカラ座管弦楽団
ミラノ・スカラ座合唱団
ESOTERIC ESSG-90151/2

イタリア出身の指揮者、アバドにしたら当然の事ながらヴェルディはもっとも身近な作曲家だと思います。オペラにも名録音が残されておりますが、今日ご紹介するSACDはオペラではなくレクイエムの録音。

オケと合唱団はイタリアオペラの殿堂、ミラノ・スカラ座ですから、俗に言う本場ものによる録音です。^_^

ヴェルディのレクイエムと言えば「怒りの日」が有名で、レコード録音としては録音エンジニアの腕の見せどころ。オーディオマニアの方からしてもご自慢のオーディオ装置で鳴らしたい音源ではないでしょうか?(笑)

ただ、当録音はオーディオマニアにご満足頂ける「音」ではないように思います。もちろん録音が悪いという事ではありません。打楽器がやや遠く聞こえるので、「迫力」という意味で他の優秀録音に負けるのでは?

しかし、純粋にヴェルディのレクイエムを優れた音楽作品として聴いて頂きたい名演奏であります。

3823

ベートーヴェン /交響曲第5番「運命」ハ短調、第7番 イ長調

カルロス・クライバー 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90190

ドイツプレスのレコード(オリジナル盤)も持っているのですが、購入当初聴いた時はイマイチ好みに合いませんでした。であるのにも関わらず本SACDを購入してしまったという・・・(笑)

ところが、このSACDを聴いてみたら「あれ? クライバーの運命って、こんなに良かった?」と、少々驚きが。オリジナル盤のレコードと、リマスタリングされたSACDとの音の違いが印象を変えたのか?

そう思ってSACDを聴いた後、随分と久しぶりにレコードを取り出して聴いてみたら、やはり良い演奏だ、と。確かに音の聞こえ方に両者(レコードとSACD)若干の違いはありましたけど。思うに歳を重ね、感受性や自分の好みが微妙に変化している事、これがレコード入手時との印象の違いに表れていたのでしょう。

第7番も名演です。ちなみにレコードは一枚にそれぞれ一曲のみで、たっぷり余裕を持ってカッティングされております。

2019年10月25日 (金)

SACDを楽しむ(8)

3482

ロッシーニ/歌劇「セビリャの理髪師」全曲

フィガロ : ヘルマン・プライ(バリトン)
ロジーナ : テレサ・ベルガンサ(メゾソプラノ)
アルマヴィーヴァ伯爵 : ルイジ・アルヴァ(テノール)
バルトロ : エンツォ・ダーラ(バス)

クラウディオ・アバド 指揮
ロンドン交響楽団
アンプロジアン・オペラ・コーラス
ESOTERIC ESSG-90092/93

※ 今日の記事は当初13日か14日に掲載を予定していたのですが、当時その気にならず、今日掲載する事にしました。クラシック音楽にご関心のない方には素通りされるでしょうが。(^^;

「SACDを楽しむ」、なんだかESOTERIC盤が多くなっていますが、やはり良いものが多いので必然とそうなってしまいます。ご容赦。

さて、今日最初はロッシーニの代表的作品である歌劇「セビリャの理髪師」です。フランスの劇作家、ボーマルシェが書いた戯曲をロッシーニがオペラ作品としたものですが、「セビリャの理髪師」は「フィガロの結婚」の前の物語なのです。まぁ、クラシック音楽ファンなら良くご存知とは思いますが。

で、この作品のベスト盤と称して良いと個人的に思っている録音が主役のフィガロをヘルマン・プライが歌い、アバドが指揮している当演奏です。アバドの軽妙な解釈はロッシーニ作品にピッタリで、米RCAにロッシーニの序曲集を録音しているのですが、これも最高! 私にとってロッシーニを聴くならアバド、と言っても過言ではありません。そのくらい素晴らしいロッシーニを聴かせてくれるのです。

そしてフィガロ役はこの方を置いて他におりません。そうです、ヘルマン・プライです。第1幕が始まってアルマヴィーヴァ伯爵が登場した後、軽快な音楽に乗ってフィガロが登場し、アリア「おいらは街の何でも屋」を歌うのですが、「よ! 千両役者!」と声を掛けたくなるほどの名唱です。

以前は国内盤のレコードで楽しんでおりましたが、今はこのESOTERIC盤です。

3483

モーツァルト/歌劇「フィガロの結婚」全曲

フィガロ : ヘルマン・プライ(バリトン)
スザンナ : エディット・マティス(ソプラノ)
アルマヴィーヴァ伯爵 : ディートリヒ・フィッシャー=ディースカウ(バリトン)
ロジーナ(伯爵夫人): グンドラ・ヤノヴィッツ(ソプラノ)
ケルビーノ : タティアーナ・トロヤノス(メゾソプラノ)

カール・ベーム 指揮
ベルリン・ドイツ・オペラ管弦楽団・合唱団
ESOTERIC ESSG-90089/91

「セビリャの理髪師」から数年後のお話しが「フィガロの結婚」です。当然フィガロが主役ですから、ヘルマン・プライが歌わなければなりません。(笑)

純粋に演奏、歌唱(歌手)だけを考えるとウィーン国立歌劇場初の日本引っ越し公演時の演奏(プライのフィガロ、ベーム指揮)になるのですが、レコードの為の録音としては本演奏以上の録音はありません。こちらの演奏も国内盤のレコード、その後CDで楽しんでいましたが、ESOTERIC盤入手後にCDは手放しました。レコードはヘルマン・プライさんにサインを頂いているので、絶対手放せません。(^^)

近年、この作品の舞台上演では現代の設定として演出される事が多いようですが、物語の内容を考慮すると私はどうしてもそうした演出に違和感を感じるのです。

3484

ブラームス/ハンガリー舞曲集(全曲)

クラウディオ・アバド 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90200

ESOTERIC盤リリースに関しての総合責任者である大間知(オーディオメーカー ESOTERIC顧問)さんはアバドがお好みなのでしょうか、アバドの録音が結構多いですね。でも、そのお陰で「セビリャの理髪師」がESOTERIC盤として発売されたのかもしれませんので、有難いですが。

ハンガリー舞曲集なんて一般的に良く聴かれる第5番(演奏会のアンコールとして等)を除けば比較的地味な作品ですが、そうした作品の録音がESOTERIC盤として発売されるくらいですから、やはりご贔屓の指揮者なのでしょう。しかし、そういう事とは関係なく、ウィーン・フィルの素敵な音色で楽しめる演奏です。

3485

ショパン/ピアノ・ソナタ 第2番、第3番 他

マルタ・アルゲリッチ(ピアノ)
ESOTERIC ESSG-90172

現役のピアニストでもっとも私が贔屓にしている方がアルゲリッチさんです。女性とは思えないアグレッシブな打鍵は生演奏を聴いた時、驚愕と同時に大変な感動を受けたものです。しかし、ピアニッシモの表現は実に繊細。本当に素晴らしいピアニストです。

メインレパートリーであるショパンは沢山の録音が残されていますが、ソナタの2曲も名演です。独グラモフォンに録音したソロ作品をすべてESOTERIC盤で出してもらいたいです。(笑)

3486

NIGHT TRAIN

ナイト・トレイン
我が心のジョージア
バグス・グルーヴ
昔はよかったね
自由への賛歌
他 全11曲

オスカー・ピーターソン(ピアノ)
レイ・ブラウン(ベース)
エド・シグペン(ドラムス)
TOWER RECORDS PROZ-1119

このSACDもTOWER RECORDSさんが2018年に本国のアナログ・マスターテープから新規にダイレクトでDSD化しております。世界初SACD化のようです。

私が改めて説明する必要のない、ジャズファンお馴染みの名盤です。オスカー・ピーターソン、レイ・ブラウン、エド・シグペン、黄金のトリオと言って良い、素晴らしいピアノ・トリオを聴く事が出来ます。何度も申していますが、TOWER RECORDSさんは良い仕事をしてくれますね!

2019年9月17日 (火)

SACDを楽しむ(7)

3395

ヴェルディ/歌劇「椿姫」全曲

イレアナ・コトルバス(S)
プラシド・ドミンゴ(T)
シェリル・ミルンズ(Br)
その他

カルロス・クライバー 指揮
バイエルン国立管弦楽団
バイエルン国立歌劇場合唱団
ESOTERIC ESSG-90094/5

今日はオペラ作品から。あまりにも有名なヴェルディの「椿姫」をカルロス・クライバーが指揮した録音(独グラモフォン)です。インレットの解説によりますと、ソプラノのコトルバスをクライバーはたいそうお気に入りだったそうな。しかし、この録音を聴けば、然もありなんと納得します。

主役のヴィオレッタを歌うコトルバスは実に素晴らしい声で、今まで何人かのソプラノで聴いて来た「椿姫」の中でも図抜けた存在だと思います。そして、クライバーの指揮も。

最近セクハラ問題で音楽界を騒がせているプラシド・ドミンゴですが、「英雄色を好む」という事でしょうか。まぁ、プライベートな事はともかくとして、テノールとしてのドミンゴはやはりトップクラスの声と技量を持っていますね。

相変わらずESOTERICさんのリマスタリングは良いですね。独グラモフォンのアナログレコードを所持していたのですが、ESOTERIC盤入手後、しばらくしてから手放してしまった。今思えば手元に残しておけば良かったと後悔。

3396

プッチーニ/歌劇「ラ・ボエーム」全曲

ミレッラ・フレーニ(S)
ルチアーノ・パヴァロッティ(T)
ロランド・パネライ(Br)
ニコライ・ギャウロフ(Bs)
エリザベス・ハーウッド(S)
その他

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団
ESOTERIC ESSD-90096/7

「椿姫」と同じく最後は悲しい結末で終わるラブストーリーのプッチーニ作品。個人的にですが、「ラ・ボエーム」の決定盤と思っている録音です。カラヤンに見出されてお針子ミミの役を歌っているソプラノのフレーニがこれまた良いですね。そしてデビュー間もない頃のパヴァロッティが美声を聴かせてくれます。

今回、久しぶりにこのディスクを聴いていたら、ところどころで不覚にも目頭が熱くなってしまいました。プッチーニの音楽とフレーニ、パヴァロッティの三者がそれほど感動的な音楽を聴かせてくれたからです。この録音は繰り返し聴いても、受ける感動は変わりません。

カラヤンがイタリアオペラでベルリン・フィルを起用した初めての録音であり、結果唯一の録音になっています。何より英デッカがベルリン・フィルを録音するという異例とも言って良い組み合わせ。録音場所も独グラモフォンがレコード録音で利用しているイエス・キリスト教会です。しかし、同じ場所で英デッカが録音すると独グラモフォンとは違う音になるから面白い。オケの音を聴いていると、「これはウィーン・フィル?」と思ってしまうほど、繊細な響きなのです。

3397

チャイコフスキー & ドヴォルザーク/弦楽セレナード

コリン・デイヴィス 指揮
バイエルン放送交響楽団
ESOTERIC ESSD-90179

一般的にはあまり知られていない録音ではないかと思います、多分。よくもまぁ・・・こうした録音をESOTERICさんは自社でマスタリングをして発売したものと思います。英断に拍手!

チャイコフスキーの弦楽セレナードはカラヤンの演奏を好んでいて時々聴いておりますが、デイヴィスの指揮したこの録音もやや地味ですが素晴らしい演奏です。元々はオランダ・フィリップスの録音ですから、ホールの響きを生かした清々しい録音で、弦楽器を堪能出来ます。オランダ・フィリップスはクラシックの全録音を英デッカに売却し、レコード録音の世界から撤退してしまった事が惜しまれます。

チャイコフスキーとドヴォルザーク、どちらも素敵な演奏ですから、是非多くの方にお聴き頂きたいです。

3398

ワーグナー/管弦楽曲集 第1集

1.「タンホイザー」序曲
2.「ローエングリン」第1幕への前奏曲
3.「ワルキューレ」ワルキューレの騎行
4.「神々の黄昏」夜明けとジークフリートのラインの旅
5.「神々の黄昏」ジークフリートの葬送行進曲
6.「神々の黄昏」ブリュンヒルデの自己犠牲

キルステン・フラグスタート(S)
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
フィルハーモニア管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン TOGE-11009

古いモノラル録音のフルトヴェングラー 、二度目の登場です。(笑)
しかし、このSACDで聴く「ジークフリートの葬送行進曲」にはぶっ飛びました! 驚きました!

何に驚いたか? 演奏に? 私は必ずしもフルトヴェングラーのワーグナー演奏を好んで聴いてはいないのですが、私が驚いたのはこのSACDで聴く「音の良さ」になんです。「フルトヴェングラーの録音です」と言えば、クラシック音楽をディスクで楽しんでいる多くの方は「音が悪い」という先入観を持っておられると思うのです。

このSACDを聴く時、頭から再生したのではなく、「ジークフリートの葬送行進曲」から聴いたのです。そうしたらまぁ、音は1954年の録音ですからモノラルですが、高音から低音まで実にバランスが良いのと、何より「音質」そのものが良いのです。EMIミュージック・ジャパンの要請(SACD発売目的)により、本国で新規にデジタル・リマスタリングが行われたと、ブックレットに写真入りで解説がありました。

幸い、オリジナルのマスターテープの保管状態が良かったらしく、念入りにマスタリングが行われたようです。ちなみにSACDは日本だけでの発売だそうです。1954年と言えば世界のメジャー・レコード会社はステレオ録音を始める少し前です。モノラル録音と言えども機材の性能アップも有ったでしょうし、フルトヴェングラーの録音であってもスタジオ録音であればそれなりに高品質に録音出来ていておかしくないわけです。

ちなみに私は英HMVのオリジナル盤(アナログレコード)を持っていますので、このSACDと聴き比べてみました。そうしたら、SACDの方が若干良いように感じました。お前のレコードプレーヤー、カートリッジの性能が良くないからだろう、と言われるかもしれませんが、それを言ったらSACDプレーヤーも自分のはハイエンドと言えるようなグレードではないです。

勝手な想像ですが、当時のカッティングマシンとカッティング技術者がマスターテープの高音質を生かし切れていなかったのでは? と、思っています。

3399

ハーフノートのウェス・モンゴメリーとウィントン・ケリー

1. ノー・ブルース
2. イフ・ユー・クッド・シー・ミー・ナウ
3. ユニット・セヴン
4. フォー・オン・シックス
5. ホワッツ・ニュー

ウェス・モンゴメリー(ギター)
ウィントン・ケリー(ピアノ)
ポール・チェンバース(ベース)
ジミー・コブ(ドラムス)
1965年6月24日、9月22日、NYCハーフノートにてライヴ録音、ニュージャージーにて録音
TOWER RECORDS PROZ-1120

今日最後はタワーレコードさんから発売されたSACDです。これも2018年、最良のマスターテープから新規にマスタリングが行われています。

ジャズファンの間では有名な録音ですね。ただ、ライヴ録音は最初の2曲だけで、残りの3曲はスタジオ録音です。そのスタジオ録音のエンジニアはルディ・ヴァン・ゲルダー。ヴァン・ゲルダーと言えばBLUE NOTEを始めとして、レーベルを跨いで数々の名録音を残しており、ジャズファンで知らぬ人はいないでしょう。

この録音もウェス・モンゴメリーとウィントン・ケリーの軽快な演奏を、ヴァン・ゲルダーがジャズらしいガッツのある音で録ってあります。

何より最良の音でSACDを発売してくれるタワーレコードさんに感謝ですね。

2019年7月28日 (日)

SACDを楽しむ(6)

3216

1. R.シュトラウス/交響詩「ツァラトゥストラはかく語りき」導入部
2. ドビュッシー/子供の領分
8. ヴィオッティ/スケルツァンド
16. SIDE by SIDE
他 全17曲

Accuphase Special Sound Selection(非売品)

今日は自分が楽しんでいるSACDソフトご紹介の6回目。このSACDはアキュフェーズさんが自社製品の音決めに使っているチェックディスクです。EXTONレーベル(日本)からの音源提供が中心。最後の4曲はオーディオ評論家、菅野沖彦さんが録音エンジニアをしていた時に録音された1970年代の優れた音源が収録されていて、オーディオチェックに最高。

私は8曲目に収録されているヴィオッティの「スケルツァンド ニ長調」がお気に入り。

3217

1. J.S.バッハ/トッカータとフーガ ニ短調
6. ムソルグスキー/禿山の一夜
11. ルカーシュ/ロンド
他 全16曲

Accuphase Special Sound Selection 2(非売品)

これはVol. 2です。こちらも4曲だけ菅野沖彦さんの録音が収録されています。

私は中でもルカーシュの「ロンド」という曲に驚愕しました。チェロとコントラバスによるデュオなんですが、スピーカーの存在を忘れてしまうほどリアルな音で、まるで目の前、自分の部屋で演奏されているような錯覚を覚えました。何とも生々しいのです。いや〜・・・実に気持ちの良い音楽、演奏、録音です。

3218

3219

マーラー/交響曲第4番、第2番「復活」

クラウディオ・アバド 指揮
フレデリカ・フォン・シュターデ(メッゾ・ソプラノ)
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団(以上、第4番)
キャロル・ネブレット(ソプラノ)
マリリン・ホーン(コントラルト)
シカゴ交響楽団(以上、第2番 ディスク収録順)
ESOTERIC ESSG-90141/42

私、マーラーは比較的苦手な作曲家で、今だに第7番、第8番は全曲を聴いた事がありません。しかし、アバドのマーラーは聴きやすいのです。以前、独グラモフォンのアナログレコードで聴いていました。これら二曲も所持していましたが、現在手元にはありません。

ESOTERICさんのマスタリングによるSACDは、ドイツプレスのアナログレコードを思い起こすような音で、退屈する事なく音楽そのものを楽しめます。

3220

レスピーギ/交響詩「ローマの松」&「ローマの噴水」
アルビノーニのアダージョ他

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90162

1970年代、絶好調時のカラヤンを聴けます。こういう曲を演奏させるとカラヤンは上手いですね。それと、アルビノーニのアダージョがまた超名演。

3221

ハイドン/交響曲集

フランス・ブリュッヘン 指揮
18世紀オーケストラ
ESOTERIC ESSD-90202/04

以前、古楽器による演奏が好きになれない、と申した事があります。その一番の理由がモダン楽器との違い過ぎるアーティキュレーションです。どちらの室内オケとは言いませんが、モーツァルトの交響曲を聴いた時です。異常に早いテンポ、極端な強弱にまったく私は付いていけませんでした。一度トラウマが出来ると敬遠してしまうものですね。

このハイドン交響曲集は先月発売されたSACDですが、古楽器による演奏ですから当初購入意欲はありませんでした。人気のESOTERIC盤ですから初期入荷分はあっという間に完売したようで、店頭からも消えていました。

ところがしばらくして、店頭でまた見掛けたので店員さんに「完売したのでは?」と尋ねてみると、二度目の入荷があったそうです。そうか・・・と逡巡。では、どんな「音」で収録されているのか買ってみるか、という事で買っちゃいました。(笑)

ハイドンは日常的に楽しんでいる音楽ではなく、ワルターの第88番と第100番「軍隊」の二曲で個人的には充分なのですが、ブリュッヘンのこのSACDは楽しめました。

古楽器による演奏とはいえ、結構モダン楽器に近い解釈だったのです。なので、古楽嫌いの自分も楽しめたのではないかと。標題付きの交響曲ばかり八曲が収録されているディスクですが、この演奏なら売却する事なくコレクション入りです。(笑)

2019年4月27日 (土)

SACDを楽しむ(5)

2869

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第2番 変ロ長調

マリア・ジョアン・ピリス(ピアノ)
ベルナルト・ハイティンク 指揮
ロンドン交響楽団
ロンドン交響楽団自主制作 LSO 0745

珍しい、ピリスさんの協奏曲演奏です。ロンドン交響楽団の自主制作盤でして、最近はオケの自主制作盤というのが多くなりましたね。録音は少々乾いたような音で、響に少々乏しいところがあります。それと、録音は新しいのに、何故かヒスノイズ、或いは残留雑音のようなノイズが若干聞こえるのが残念。これに気付くかどうか、あなたのオーディオ装置のテスト用に如何? (^^)

しかし、ピリスさんのピアノは綺麗に収録されているので問題ありません。第2番はベートーヴェンのピアノ協奏曲としては比較的地味な曲ですが、ピリスさんの演奏が素晴らしいので、曲そのものも充分楽しむ事が出来ますよ。

2868

ベートーヴェン/交響曲第9番 ニ短調「合唱」

グィネス・ジョーンズ(ソプラノ)
ハンナ・シュヴァルツ(アルト)
ルネ・コロ(テノール)
クルト・モル(バス)

レナード・バーンスタイン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ウィーン国立歌劇場合唱団
ユニバーサル ミュージック UCGG-9524(SACD専用)

昨年の大晦日に聴いた演奏です。CDも持っているのですが、SACDシングルレイヤー盤という事で購入してみました。バーンスタインの音楽は、ニューヨーク・フィルと決別し、ヨーロッパに渡ってから変わりましたね。

2870

リムスキー=コルサコフ/交響組曲「シェエラザード」

ワレリー・ゲルギエフ 指揮
キーロフ歌劇場管弦楽団
PHILIPS UCGP-7007

今はもう消えてしまったレーベル、フィリップス盤です。ロシア音楽を本場の指揮者とオケが演奏していますが、キーロフ歌劇場は現在のマリインスキー歌劇場です。録音は2001年、さすがに音は良いので楽しめます。本来、SACDはこうした新しい録音にこそ向いているのかも。

2871

ベートーヴェン交響曲全集

朝比奈隆 指揮
大阪フィルハーモニー交響楽団
EXTON OVCL-00354

今日はベートーヴェンが多くなりましたが、朝比奈さんの全集です。2000年に行われたベートーヴェン交響曲チクルスのライヴ録音で、嘗て各曲とも演奏日の異なる二日分を2枚組のCDとして収録し、発売していた音源です。

全9曲、それぞれ演奏が良いと思われる日の方を選び、リマスタリングを施してから6枚組のSACDとして再発売されました。これこそベートーヴェンの交響曲演奏の見本みたいなものです。

2872

ショパン/ピアノ協奏曲第1番、第2番

アルトゥール・ルービンシュタイン(ピアノ)
スタニスラフ・スクロヴァチェフスキ 指揮
ロンドン新交響楽団
アルフレッド・ウォーレンシュタイン指揮/シンフォニー・オブ・ジ・エアー
SONY BMG 82876 67902 2

ショパンのピアノ協奏曲第1番でもっとも好きな演奏です。最初はアナログレコードで、そして今はこのSACDの輸入盤で楽しんでいます。この盤は安かったなぁ・・・。

2873

サン=サーンス/交響曲第3番 ハ短調「オルガン付き」
ビゼー/交響曲 ハ長調

シャルル・デュトワ 指揮
モントリオール交響楽団
ESOTERIC ESSD-90188

ESOTERIC盤としては比較的新しい録音が選ばれていまして、まさに英デッカ・サウンドを堪能出来ます。オルガンが鳴ると、自分の部屋にその音響が満ち溢れて来ます。(^^)

2019年4月12日 (金)

SACDを楽しむ(4)

2799

プリーズ・リクエスト/オスカー・ピーターソン・トリオ

オスカー・ピーターソン(p)
レイ・ブラウン(b)
エド・シグペン(ds)
TOWER RECORDS PROZ-1115

2018年、本国のアナログ・マスターテープからダイレクトにDSD化されているSACDです。過去にDSD化されたマスターとは違い、昨年の新規マスタリングです。

この音源は大分前にハイレゾ音源(FLAC 96kHz/24bit)をダウンロード購入して聴いていたのですが、6曲目の「You Look Good To Me」はマスターテープがワカメ(片伸び)になっているため、冒頭のピアノの音揺れが顕著でして、録音年代を考えると仕方ないと思っていました。

ところが、拙ブログでもご紹介した某ショップでの「タワーレコード試聴会」で、この録音の試聴があったのです。タワーレコードさんの担当さんによりますと本国アメリカで、もっと状態の良いマスターテープはないものかと探し、見付けたそうです。そのピアノの音が揺れない状態の良いマスターテープから今回ダイレクトにDSD化して発売されたのが今日ご紹介のSACDです。

私がe-onkyoミュージックからダウンロード購入したPCMハイレゾ音源と聴き比べてみると、タワーレコードさんから発売されたSACDの方が若干音の鮮度も良いです。もちろん指摘したピアノの揺れもありません。録音年代の古いジャズ録音は、「マスターテープ」と言ってもそれが「子」の世代なのか、「孫」の世代なのか分かりませんですからね。親会社が転々としている間に本当のマスターテープが行方不明になる事も実際に有りますし。

このSACDはすべてのジャズファンにお聴き頂きたいです。通常のCD層も記録されているSACD/CDハイブリッド盤なので、普通のCDプレーヤーで聴く事が出来ますのでご心配要りません。

2800

ワーグナー名演集

キルステン・フラグスタート(S)
ビルギット・二ルソン(S)
ジョージ・ロンドン(Br)他

ハンス・クナッパーツブッシュ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
TOWER RECORDS PROC-2199/200

こちらも本年(2019年)、英国でオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD化された音源を元にSACDとして発売されました。

クナッパーツブッシュのワーグナーは私にとって唯一無二の存在でありまして、録音が古いとはいえ、オリジナル・アナログ・マスターテープからマスタリングされたSACDとなれば、買わない理由がありません。ブックレットには初出盤のオリジナルジャケット写真も配置されていて、何とも嬉しいSACDであります。

キルステン・フラグスタート、ビルギット・二ルソンという不世出のワーグナー歌手の名唱が聴けます。フラグスタートが歌う、「ワルキューレ」からの「寒い冬の日々に」を聴いていたら、鳥肌が立って来ました。素晴らしい歌唱です。ワーグナーの歌劇、楽劇に於いて、この二人を超えるソプラノ歌手は今だに出ていません(私個人の感想)。本SACDは指揮者共々まさに歴史的名録音と言うべきものでしょう。

2801

モーツァルト/交響曲集

オットー・クレンペラー 指揮
フィルハーモニア管弦楽団
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
TOWER RECORDS TDSA-97/101

このSACDも2019年の最新マスタリング音源が使われています。
クレンペラーが指揮したモーツァルトの交響曲を私はこのSACDで初めて聴きました。楽章によっては私の考えるテンポ感とは異なる演奏も有るとはいえ、久しぶりにモーツァルトの交響曲を楽しむ事が出来ました。

2802

ブラームス/交響曲全集

クラウディオ・アバド 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90192/4

録音年代を見ると、カラヤンがベルリン・フィルとの軋轢で終身音楽監督を自ら辞した頃ですね。この後、アバドが音楽監督に就任するわけですから、興味深い時期の録音です。

イタリア出身の指揮者、アバドのブラームス全集はこのエソテリック盤で初めて聴きましたが、私は第3番が気に入りました。

2803

ブルックナー/交響曲第9番 ニ短調

カルロ・マリア・ジュリーニ 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90195

ジュリーニの第9番は旧盤のシカゴ交響楽団を指揮した演奏(英EMI アナログレコード)を聴いて気に入っていたのですが、ウィーン・フィルを指揮したこちらの演奏は更に素晴らしいですね。ブルックナーファンにはお薦めの演奏です。エソテリックさんのマスタリングもブルックナーらしさを感じられ、これは花丸です。(^^)

2019年4月 5日 (金)

SACDを楽しむ(3)

2766
シューベルト/4つの即興曲 D.899 & D.935

マリア・ジョアン・ピリス(p)
ESOTERIC ESSG-90196

シューベルトらしさが横溢している叙情的なこの即興曲集を、じっくりと味わえる演奏です。ブレンデル盤と甲乙付け難いですが、心に染み込んで来るのはピリスさんの方でしょうか。

2767
ヴェルディ/歌劇「オテロ」

マリオ・デル・モナコ(T)
レナータ・テバルディ(S)

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSD-90186/7

後年カラヤンは英EMIに再録音しておりますが、オテロを歌っているカラヤンお気に入りのジョン・ヴィッカースというテノールが私は苦手でして、どちらかを選ぶとしたら迷う事なくこちらの英DECCA盤です。

実はこの「オテロ」も英DECCA盤(アナログレコード)とCD(国内盤)を持っているのに、SACDを購入してしまいました。エソテリックさんのリマスタリングを聴いてみたかったので。(^^;

2768
モーツァルト/ピアノ協奏曲集(第20、21、23、24、25、27番)

エリック・ハイドシェック(p)
アンドレ・ヴァンデルノート 指揮
パリ音楽院管弦楽団
TOWER RECORDS TDSA-77/9

まさかこの演奏がSACDで発売されるとは思ってもいませんでした。私の隠れ愛聴盤でしたので。一般的にはあまり知られていない(?)録音ではないかと思いますが、私はこの中の第23番と第27番の演奏が特にお気に入りです。

第27番はバックハウス盤とハイドシェック盤が個人的なベストツーであります。内田光子さんの演奏も良いですけど、やはりハイドシェックとバックハウス盤の二枚がベスト。

2769
ブルックナー/交響曲第8、9番

カール・シューリヒト 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
英EMI 9 55984 2

この録音もアナログレコードで持っていながらの購入。病気ですね。(笑)
ブルックナーにはウィーン・フィルの響きが相性ピッタリです。

2770
金と銀〜ウィンナ・ワルツ・コンサート

ルドルフ・ケンペ 指揮
ドレスデン・シュターツカペレ
TOWER RECORDS TWSA-1027

これもまさかSACDで出るとは・・・(^^)
大分前にウィンナ・ワルツが私は大好きであると拙ブログに書いた事がありますが、その時にこのケンペが指揮したレハールの「金と銀」をご紹介しています。私はこの一曲を聴くために従来のCDを何度もラックから取り出していましたが、SACD化されて音も一段アップしています。

もちろん他の収録曲も名演ですが、「金と銀」が飛び抜けて良い演奏なのです。ウィリー・ボスコフスキーとウィーン・フィルとの英DECCA盤もお気に入りですが、ケンペ盤は更に上位に位置する名演です。

2019年3月29日 (金)

SACDを楽しむ(2)

2737

チャイコフスキー/後期交響曲集

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90197/9

2738

チャイコフスキー/後期交響曲集

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
EMI ミュージック・ジャパン TOGE-12050-52

カラヤンはチャイコフスキーの交響曲を繰り返し録音しておりますが、ウィーン・フィルとの録音は昨日ご紹介したブルックナーと同じく、カラヤン晩年の録音になります。対してベルリン・フィルとの録音はカラヤン全盛期と申して良いと思いますが、1971年9月に一気に三曲を録音。

演奏はもう対極的と申して良いかと。特に第4番、ベルリン・フィルとの演奏は攻撃的と言っても良いくらい劇的演奏で、私はもうノックアウトを食らったくらいです。大分前に「私の愛聴盤」で掲載したように、未だにこの録音を凌ぐ演奏に出遭っていません。

ウィーン・フィルとの第4番はオケの違いもありますが、実に落ち着いた演奏で、何か淡々と曲が進んでいくような感じです。しかし、それが功を奏して第5番、第6番「悲愴」はベルリン・フィルとの演奏より更に味わい深い解釈が聴けます。

2739

モーツァルト/ピアノ協奏曲第20番 ニ短調、第21番 ハ長調

フリードリッヒ・グルダ(p)
クラウディオ・アバド 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90182

ベートーヴェンの演奏も素晴らしいですが、グルダのモーツァルトも良いですよ。カデンツァはグルダオリジナルを聴く事が出来ます。そういうところはジャズもプレイするグルダならではというところでしょうか。ジャズは即興演奏がメインですからね。

2740

ドヴォルザーク/チェロ協奏曲 ロ短調

ピエール・フルニエ(vc)
ジョージ・セル 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
TOWER RECORDS PROC-2025

2017年、PCMデータを改めてDSDにリマスタリング。

ロストロポーヴィチも良いですけど、フルニエのチェロもまた違った良さがありますね。最近のお気に入りディスクです。

2741

ベートーヴェン/交響曲全集

カール・シューリヒト 指揮
パリ音楽院管弦楽団
TOWER RECORDS TDSA-16/21

この全集はアナログレコードでも、通常のCDでも持っているし、第9番「合唱」に至っては仏パテのオリジナル盤(レコード)をも持っているのに、買ってしまいました。セールで30%引きという値札を見たものですから。(笑)

シューリヒトのベートーヴェンはフルトヴェングラーや朝比奈さんのこってりとした解釈と違い、ストレートティーを飲むような、スッキリとした演奏を聴く事が出来ます。

2742

ハイドン/交響曲第2番 ハ長調
ブルックナー/交響曲第0番 ニ短調

朝比奈隆 指揮
札幌交響楽団
TOWER RECORDS TWFS90007

朝比奈さんには珍しい、札幌交響楽団を指揮した時のライヴ盤です。朝比奈さんはブルックナーの交響曲とハイドン初期の交響曲をカップリングして演目とする事が多かったので、曲目合わせとしても珍しい記録となっています。

2743

ベートーヴェン/交響曲第5番 ハ短調「運命」、第7番 イ長調

ウィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
EMIミュージック・ジャパン TOGE-11003

え!? フルトヴェングラーのSACD?・・・って、思われるかもしれませんね。(笑)
ここに収録されている第7番は大分前に「私の愛聴盤」でご紹介した、新発見のオリジナル・マスターテープからのSACD化なのです。

しかし、「わざわざSACDで聴かなくても普通のCDで充分でしょう、フルトヴェングラーの録音なら」と反論されても言い返せないです。(笑)
でも、一応英EMIの正式なスタジオ録音ですから、残響音などにはSACDらしさが出ています、と言い訳を。(^^;

2019年3月28日 (木)

SACDを楽しむ(1)

2730

ベートーヴェン/ピアノ、ヴァイオリン、チェロと管弦楽のための協奏曲 ハ長調
ブラームス/ヴァイオリンとチェロのための二重協奏曲 イ短調
ブラームス/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

スヴィアトスラフ・リヒテル(p)
ダヴィッド・オイストラフ(vn)
ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(vc)
ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団
ジョージ・セル指揮
クリーヴランド管弦楽団
英EMI 9 55978 2

手持ちのCDやレコードをもう増やしたくないという事で、この二、三年はもっぱらハイレゾ音源等をダウンロード購入していました。しかし、昨年オペラ(カラスのビゼー/カルメン)をダウンロード購入して聴いていた時、主だった歌手以外の配役を知りたくなったものの、ファイルのダウンロード購入では調べる事が出来ません。結局スマホを使ってネットで調べる事に。

それを経験してから「やはりディスクの形が便利で良いな」と思い、以後またまたディスク購入に返り咲きです。(笑)ただし、基本的にはノーマルCDの購入は控え、SACDを購入するようになりました。やはりPCMよりDSD(SACD)音源の方がアナログに近い感じを受けています。そこで数回に分けて、私が楽しんでいるSACDを少しずつご紹介したいと思います。

↑ 上記のSACDは東西冷戦時に録音された事でセンセーショナルな話題を呼んだようです。西側からはカラヤンとベルリン・フィル、セルとクリーヴランド管弦楽団、東側(ソビエト連邦)からはピアノ、ヴァイオリン、チェロの世界的ソリストたちが西側での録音に参加したわけですからね。三重協奏曲はアナログレコードで独EMI盤を持っているのですが、SACDではどんな感じ? という事で入手しています。

各曲の演奏については今さら言わずもがなですね。

2731

ベートーヴェン/ヴァイオリン協奏曲 ニ長調

ヘンリク・シェリング(vn)
ハンス・シュミット=イッセルシュテット 指揮
ロンドン交響楽団
TOWER REDORDS PROC-2174

アナログレコードから引き続いて楽しんでいる演奏。まさかSACDで発売されるとは思いませんでした。タワーレコードさんに感謝です。ベートーヴェンのヴァイオリン協奏曲で一番好きな演奏なのです。

2732

シューベルト/ピアノ五重奏曲 イ長調「ます」

田部京子(p)
カルミナ四重奏団
DENON COGQ-31

以前、「私の愛聴盤」でブレンデルとクリーヴランド四重奏団員の演奏をご紹介した時に、拙ブログをご覧頂いているななさんからコメントでこちらの盤を楽しんでおられるとの事。ではと、私も購入してみました。生憎SACDシングルレイヤーは売り切れでしたが、CDとのハイブリッド盤がまだ残っていました。こちらの演奏も良いですね。

ブレンデル盤はリーダーのブレンデルを目立たさせる録音ですが、こちらは演奏者が一体になって聞こえる録音です。カルミナ四重奏団の演奏はクリーヴランド四重奏団員と違い、ややメリハリをつけた解釈。クリーヴランド四重奏団員はレガート気味に弾いていますので、カルミナ四重奏団との対比が面白いです。

2733

シベリウス/ヴァイオリン協奏曲 ニ短調
ブルッフ/ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調

キョンファ・チョン(vn)
アンドレ・プレヴィン 指揮
ロンドン交響楽団
ルドルフ・ケンペ 指揮
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSD-90180

エソテリック盤はオリジナルジャケットに拘っているので、初出時のチャイコフスキーとシベリウスとのカップリング写真になっていますが、この盤はシベリウスとブルッフの組み合わせであります。オリジナル通りのカップリングでも良かったのですが。そう言えばプレヴィンさん、亡くなられましたね。合掌。

しかし、シベリウスもブルッフも私は今迄いろいろなヴァイオリニストで聴いて来ましたが、どちらもこの演奏がナンバーワンと思っています。エソテリックの大間知さんも同じ考えなのかも。

2734

メンデルスゾーン/交響曲第3番 イ短調「スコットランド」
シューマン/交響曲第3番 変ホ長調「ライン」

オットー・クレンペラー 指揮
フィルハーモニア管弦楽団
ニュー・フィルハーモニア管弦楽団
ESOTERIC ESSW-90159

往年の名指揮者、クレンペラーの名盤です。メンデルスゾーンの「スコットランド」、良い演奏だなぁ・・・。

2735

モーツァルト/ピアノ・ソナタ集(4曲収録)

マリア・ジョアン・ピリス(p)
ESOTERIC ESSG-90189

「私の愛聴盤」で第10番の演奏をご紹介させて頂きましたが、こちらのエソテリック盤は第8、11、14、15番が収録されています。実は2枚のアルバムからソナタを2曲ずつ抜いて1枚としているのです。

したがって、この盤もジャケット写真とは一部収録曲に違いがありますのでご注意を。どの曲もピリスさんの素晴らしい名演奏が聴けますよ!

2736

ブルックナー/交響曲第8番 ハ短調

ヘルベルト・フォン・カラヤン 指揮
ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団
ESOTERIC ESSG-90181

ブルックナー好きの私ですが、カラヤンのブルックナーはあまり好みではありませんでした。しかし、死の前年に録音されたこのブル8は実に素晴らしい演奏です。まさに枯淡の境地と表現したら良いでしょうか。雑味のない解釈はブルックナーの味を充分に堪能させてくれます。特に終楽章の出来は絶好調時の朝比奈隆さんを彷彿とさせます。

終身音楽監督の地位を投げ捨ててしまったベルリン・フィルとの録音ではなく、ウィーン・フィルとコンビを組んだのも曲想にマッチしています。弦楽器の音色の魅力は云うに及ばず、遠くから聞こえるホルンの音色が最高!是非、アンチカラヤン、アンチブルックナーの方々にお聴き頂きたい名演奏です。エソテリックさんのリマスタリングも素晴らしい一枚。

ちなみに今日ご紹介したSACDはすべてCD層とのハイブリッド盤ですので、普通のCDプレーヤーでも再生出来ますのでご安心を。