2020年6月24日 (水)

ベートーヴェン生誕250年(1)

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ベートーヴェン/交響曲全集、序曲集

ウルスラ・コシュト(ソプラノ)
ブリギッテ・ファスベンダー(メゾ・ソプラノ)
ニコライ・ゲッダ(テノール)
ドナルド・マッキンタイア(バス)
ミュンヘン・モテット合唱団

ルドルフ・ケンペ 指揮
ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団

TOWER RECORDS TDSA-136/41(SACD/CD)

今年はベートーヴェン(1770 - 1827)の生誕250年という事で、コロナ禍の影響さえなければ世界中のコンサートホールでベートーヴェン・プログラムの演奏会が開かれていた筈。

しかし、CDでは生誕250年を記念して色々と発売されておりまして、今日ご紹介のディスクもタワーレコードさんからケンペ生誕110年、ベートーヴェン生誕250年を記念した企画で発売されています。1,500セットの限定販売だそうですが(シリアルナンバー入り)。

数年前、ESOTERICさんからもSACDとして発売されておりましたが、今回はタワーレコードさんの手でオリジナル・アナログ・マスターテープから本年最新リマスタリング(SACD層、CD層を個別マスタリング)を施しての発売。尚、ESOTERIC盤では交響曲のみの収録でしたが、タワーレコード盤では序曲も収められており、序曲集のSACD化は世界初との事。

オーディオ誌等でも採り上げていますが、ESOTERIC盤とは使っているマスターテープが違うのでは? と申している方がおりました。もしかしたらESOTERIC盤より世代の若い(より親に近い)テープなのでは? と。私はESOTERIC盤を所持しておりませんので聴き比べられないのですが、音は結構違うようです。これはマスタリングを担当したエンジニアの違いが大きいのでしょう。

この録音は1971年から1973年にかけて独エレクトローラ(独EMI)が行なっており、歴史的名演奏、名録音だと思います。1975年に音楽之友社の「日本レコード・アカデミー賞 交響曲部門」で受賞をしていたようです。日本の評論家陣からも評価されていたのですね。

私は初めて聴く演奏でしたが、購入して良かったと思いました。私が好む、往年のドイツ、オーストリア系指揮者による、正統的ベートーヴェン解釈と言える演奏だったからです。やはり、ベートーヴェンの交響曲は落ち着いて、安心して聴ける演奏が一番です。

バロック音楽の演奏が主であった古楽器オーケストラが或る時代から流行のように出現し、その演奏法が話題になりましたが、演奏曲はバッハやヘンデルに留まらず、時代を進んでベートーヴェンにまで及ぶようになりました。古楽器による演奏は現代楽器とはアーティキュレーション(演奏技法)がまるで違い、私には少々誇張が過ぎるのでは? と思ったものです。

古楽のファンからは叱られるかもしれませんが、楽器というものは時代が進むにつれて進化して来ているわけです。時代考証的に振り返るのは良いとは思いますが、古楽器によるこうした演奏が元々ベートーヴェンの時代でも行われていたのだ、と断定されても・・・です。実際、私は音楽誌でベートーヴェンを現代楽器(ベルリン・フィルやウィーン・フィル等)で演奏するのは間違っている、と記述していた音楽評論家を見ています。そんな事を言われても、ベートーヴェンの時代の演奏を聴いた人はこの世に誰一人いないのですから。(笑)

閑話休題 指揮者のルドルフ・ケンペですが、私の愛聴盤に「ウィンナ・ワルツ・コンサート」というディスクがあります。拙ブログでも以前ご紹介させて頂いておりますが、今回のベートーヴェンは私にとってクラシック音楽を聴く意味では本流という言える音楽です。そのベートーヴェンをケンペは何の外連味もなく、正攻法で聴かせてくれる事に私は拍手を送りたいと思います。

ベートーヴェンの交響曲全曲を久しぶりに堪能出来ました。個々の曲について述べるとまた長くなりますので割愛しますが、音楽ファンには是非お聴き頂きたいと思います。

余談ですがつい最近、気になっている指揮者の交響曲全集を購入しました。現在進行形で聴き進んでいるところですので、聴き終えたらまたご紹介させて頂くかもしれません。期待外れの場合を除いて。(^^;

2020年6月 2日 (火)

フィルハーモニア時代のカラヤン

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チャイコフスキー/交響曲第4番 ヘ短調

今日はクラシック音楽に関心のない方はスルーしてくださいませ。

私、カラヤンは自分が贔屓にしている指揮者の一人ですが、今迄聴いて来た録音は独グラモフォンと契約を交わして以降、時代はもうステレオ録音が主流になってからの音源ばかりでした。英EMIの音源も1970年代以降の、ベルリン・フィルやウィーン・フィルと録音したイタリア・オペラがほとんどです。

で、外出自粛要請で自由に出掛けられなくなっていた期間、カラヤンが独グラモフォンと契約する前の時代、要するに英EMIがカラヤンのために編成したフィルハーモニア管弦楽団との録音を集中的に聴いてみました。1949年(当然モノラル)の録音から、ステレオ初期(1960年)までの音源です。

現在まで枚数にして40数枚。それでもまだ全部の録音を聴き切れていません。如何に当時の英EMIがレコードのために膨大な録音を行なっていたかが分かります。10年足らずの間に、再録音(モノラル → ステレオ)された曲も結構あります。ですから途中経過での今日の記事になります。

チャイコフスキーの交響曲第4番、大分前に拙ブログで採り上げた事があるのですが、私のベストワンは1971年、英EMIにベルリン・フィルと録音した演奏です。これはもう、超名演。もちろん独グラモフォンに残された演奏も名演ではあるのですが、やはり自分は1971年の録音がベストワンになります。

今回、初めてフィルハーモニア管弦楽団との録音を聴きました。1953年(モノラル)と1960年(ステレオ)の2種が残されています。録音方式に人並み以上に関心を持っていたカラヤンですから、ステレオ録音が開発された事でお得意の曲を再録音したのではないかと。

フィルハーモニアとの第一楽章、序奏の後の第一主題が実にゆったりと奏されます。私がベストと思っている1971年の録音でも旋律を丁寧になぞるように落ち着いた解釈を見せるカラヤンですが、フィルハーモニアとの録音(モノラル、ステレオ共)はさらに遅いテンポを取っており、「おお!」と思ったものです。やはりカラヤンのチャイコ4番は格別です。(^^)

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プロムナード・コンサートから
ワルトトイフェル/ワルツ「スケートをする人々(スケーターズ・ワルツ)」

クラシックに興味がなくても、この「スケーターズ・ワルツ」は誰もが絶対どこかで聞いているはず。アイススケート場などでは必ずBGMとして流れていますよね。そのくらい有名な曲。

ところが、拙宅でこの曲を聴いた事は今迄一度もありません。理由はこの有名曲が収録されたディスクを一枚も持っていなかったからです。なので、カラヤンとフィルハーモニア管弦楽団の演奏で初めて拙宅のスピーカーからこの音楽が流れました。1951年のモノラル録音と1960年のステレオ録音が収録されていますが、これはステレオ録音の方がより良いです。

いや〜・・・スンバラシイ(素晴らしいという表現では足りない)演奏、これまた超名演であります。カラヤンはこうした俗っぽい曲を実に上手く解釈(演奏)しますよね。要するにどんな曲であれ、手抜きを一切しないという事ではないかと。最近、繰り返しこの演奏を聴いています。(^^)

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モーツァルト/ホルン協奏曲 デニス・ブレイン(ホルン)

フィルハーモニア管弦楽団の首席ホルン奏者、デニス・ブレインとのモーツァルト。大変な車好きだったそうで、同じく車好きのカラヤンと意気投合して演奏の合間に車の話しで盛り上がったそうな。しかし、スピードを出し過ぎたのか、愛車(トライアンフ)での激突事故で亡くなっています。

モーツァルトのホルン協奏曲は大好きで(特に1番と3番)、このブレインの演奏も素晴らしいです。録音はモノラル。

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チャイコフスキー/バレエ「白鳥の湖」「眠りの森の美女」演奏会用組曲

チャイコフスキーの三大バレエ、カラヤンは全曲を録音した事は一度もありませんが、演奏会用組曲は繰り返し録音している事はクラシックファンならどなたもご存知だと思います。レコード会社も英EMI、英DECCA、独グラモフォンの三社に渡っています。

カラヤンはフィルハーモニアと三大バレエの演奏会用組曲を1952年にモノラル録音していますが、早くも1959年に「白鳥の湖」と「眠りの森の美女」をステレオで再録音しています。チャイコフスキーの交響曲第4番の項で述べたように、録音方式に多大な関心があったカラヤン ですから、こうした有名曲を直ちに再録音したのでしょう。

カラヤンが指揮した三大バレエの演奏会用組曲を愛聴しているのですが、今回初めて聴いたフィルハーモニアとの演奏も良いです。録音年代によって微妙な解釈の違いは当然ありますが、基本は同じです。楽しめました。

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R.シュトラウス/楽劇「薔薇の騎士」全曲

元帥夫人 : エリザベート・シュヴァルツコップ
オクタビアン : クリスタ・ルートヴィヒ
ゾフィー : テレサ・シュティッヒ=ランダル
オックス男爵 : オットー・エーデルマン

1956年に録音され、クラシックレコード界で歴史的価値のある録音とされています。私は最初、ほぼ同時期にザルツブルク音楽祭で収録された映像を見て感動しまして、その後にこのフィルハーモニアとの録音を聴きました。ザルツブルク音楽祭でのオケはウィーン・フィルで、オクタビアンとゾフィー役の歌手にも違いがありますが、映像にも、そしてこのフィルハーモニアとの録音にも大変感動しました。

尚、私が聴いているメディアは英EMIに残されたカラヤンの全録音を、英EMIがCD全160枚(管弦楽88枚、声楽72枚)に詰め込んで発売された二つのBOXです。英EMIクラシックスの全録音(勿論カラヤン以外も)をワーナーミュージックに譲渡する前に発売されたものでして、当時どちらのBOXも買っておいたものの、今迄ずっと聴いていなかったのです。(^^;

1970年代以降の、ベルリン・フィルと録音していた極一部の演奏(音の良いステレオ録音)は聴いていましたが、1940年代のウィーン・フィル、その後のフィルハーモニアとの録音はまったく聴いておりませんでした。この二ヶ月ほど、これらのCDを番号順に40数枚聴いて来たわけですが、カラヤン若き時代の録音から第一級の演奏を残していた事を実感。

今回、フィルハーモニアとの録音をずっと聴いていて知った事があります。同じ曲を繰り返し録音しているカラヤンですが、意外な事にフィルハーモニアと録音した中に、以後再録音していない曲が結構あるのです。英EMIでのフィルハーモニアとの録音については多分、プロデューサーのウォルター・レッグの意思(商業面を考えて)が強く働いていたのではないかと思います。

フィルハーモニアとの録音で聴き終えていないCDは残り数枚になりました。しかし、その後のベルリン・フィル、パリ管弦楽団、さらに声楽(歌劇、宗教曲)等、まだまだ未聴のCDが相当数残っています。(^^;

聴いた音源、すべての感想は書き切れません。カラヤンのレパートリー、やはりベートーヴェンの交響曲は欠かせませんがフィルハーモニアとも全曲録音(モノラル録音)しています。カラヤンにとって最初のベートーヴェン交響曲全集になりますが、非常にオーソドックスなスタイルで、後年独グラモフォンに録音した3回よりオーソドックスと言えるでしょう。カラヤンのスタイルは独グラモフォンの方に、より個性の強さを感じます。

余談になりますが、現在発売されている英EMIクラシックスの音源は、音源を買い取ったワーナーミュージックのロゴマークがジャケット写真(CDブックレット)に使われています。当然ですが。しかし、やはり英EMIの音源は赤色に白抜きの「EMI」ロゴマークに長年親しんだせいか、ワーナーミュージックのロゴマークに少しの違和感を感じます。

2020年3月26日 (木)

珍盤・奇盤

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BASIE MEETS BOND

A面
1. 007(ロシアより愛をこめて)
2. ゴールデン・ホーン(ロシアより愛をこめて)
3. ガール・トラブル(ロシアより愛をこめて)
4. キングストン・カリプソ(Dr. No)
5. ゴールドフィンガー

B面
6. サンダーボール作戦
7. ロシアより愛をこめて
8. Dr. Noのファンタジー(Dr. No)
9. マンゴーの木の下で(Dr. No)
10. ジェイムズ・ボンドのテーマ(Dr. No)

トロンボーン : グローヴァー・ミッチェル、アル・グレイ 他
トランペット : アル・アーロンズ、ジョージ・コーン 他
サックス : エリック・ディクソン、エディ・デイヴィス 他
ギター : フレディ・グリーン
ドラムス : ソニー・ペイン
ベース : ノーマン・キーナン
ピアノ : カウント・ベイシー
以上、カウント・ベイシー・オーケストラ

米UNITED ARTISTS UAS 6480(オリジナル盤)

007シリーズの最新作「No Time to Die(邦題 007/ノー・タイム・トゥ・ダイ)」ですが、当初は4月10日公開予定でした。しかし、新型コロナウイルスの影響で11月20日公開と、半年以上も延期されてしまいました。やはり・・・です。

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で、今日はその007シリーズの音楽を演奏したレコードの紹介です。ただし、当たり前なサウンドトラック盤ではなく、ジャズファンならどなたもご存知のビッグ・バンド、カウント・ベイシー・オーケストラの演奏・録音なのです。

音楽ファンの間では極めて珍しい演奏を収めた盤を「珍盤・奇盤」と言いますが、今日ご紹介のレコードなどはまさにその「珍盤・奇盤」の最たる一枚ではないでしょうか。

A面冒頭の「007のテーマ」は例のエレキ・ギターによるテーマではありません。「ロシアより愛をこめて」の劇中、トルコ支局のケリム・ベイに連れられてボンドがジプシーのキャンプを訪れていた際、ロシアのスパイ、クリレンコ率いる殺し屋軍団が襲って来た時に流れていた音楽。

「サンダーボール作戦」でもボンドと米海兵隊が水中銃を使い、マイアミの海中でスペクターと戦うシーンで流れています。以降の作品でも、時々流れて来る軽快な音楽です。

2曲目はオリジナル・サウンドトラック盤にも収録されていますが、劇中では使われていません。3曲目はジプシー・キャンプで一人の男を巡り、二人の女が決闘するシーンで流れています。場面に合った、シリアスで劇的な音楽。

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レコードのレーベルです。

9曲目は、劇中で貝を拾っているビキニ姿のハニー(ウルスラ・アンドレス)を眩しそうに見ながらボンド(ショーン・コネリー)が歌う曲で、コネリーの歌が聴けるという、珍しいシーン。しかし、ウルスラ(アーシュラ)・アンドレスのプロポーションは素晴らしいですね。^_^

B面最後はお馴染みのジェイムズ・ボンドのテーマ。収められている作品が第4作「サンダーボール作戦」迄なので、このレコードの録音年代がほぼ分かります。レコードはもちろん中古での購入ですが、ジャケット、盤質とも大変状態が良いです。

映画の配給がUNITED ARTISTS社。レコード会社がUNITED ARTISTSレーベル。成る程と思いますが、御大カウント・ベイシー率いるビッグ・バンドに演奏させているところがこのレコードのミソ。

もっともオリジナルのジョン・バリー・オーケストラの演奏もビッグ・バンドですよね。テーマを奏でるエレキ・ギターだけが異質で、ファズとサスティーンの効いた音色が何とも言えないです。何十回、何百回、何千回聴いても飽きない、映画音楽の名曲中の名曲。

こちらのレコードの演奏はベイシー独特のシングルトーン、まるで人差し指一本で弾いているように聴こえます。その個性的ピアノが007シリーズの音楽に寄り添っている演奏、聴きものの一つです。(^^)

007シリーズはジョン・バリーが離れてからはまるで別物の映画になってしまいました。それだけジョン・バリーの音楽が映画の雰囲気にピッタリの曲、アレンジ、演奏だったので。

2019年10月 3日 (木)

Dialogue

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Dialogue/Miki Imai Sings Yuming Classics

卒業写真
中央フリーウェイ
あの日にかえりたい
やさしさに包まれたなら
青いエアメイル
他 全12曲

今井美樹(歌)
STEREO SOUND SSMS-027(SACDシングルレイヤー)

秋の夜長に女性ヴォーカルは如何でしょうか?

「え!? どうしたの? 今井美樹なんて聴くの?」なんて声が聞こえて来そうですね。(笑)

もう大分前ですが、SMAPの草彅剛さんと今井美樹さんが共演していた連続ドラマを途中から偶々見まして、気品があって綺麗な女優さんだなぁ・・・と感じたのがそのヒロイン役の今井美樹さんだったのです。はい、私は歌手が本業だという事を知らずに見ていました。(^^;

何しろポップス系や演歌といった音楽、歌をまったく聴かないので、当然の事ながら今井美樹さんも存じ上げていなかったのです。しかし、歌手である事を知って、「どういう音楽(歌)を歌っているのだろう?」と思って当時調べました。

ところがタイミング良くドラマが終わってほとんど直後くらいだったか、WOWOWさんでライヴコンサートが放送されるというのでタイマー録画してから見ました。で、そのコンサートの最後に歌われた「PRIDE」という歌に感動しちゃったのです。(^^;

以後、隠れ今井美樹ファンに。(笑)

今日ご紹介するディスクは9月14日、ハイエンド・オーディオ誌を発刊しているステレオサウンド社から発売されたばかりで、同社の企画によるシングルレイヤーのSACDでの独占販売(枚数限定)です。今井美樹さん初のSACDとなるらしいです。

荒井由実/松任谷由実さんの歌をカバーしたアルバムで、元々はCDとして発売されていた音源だと思います。ユニバーサルミュージックの全面協力により、オリジナルマスター(トラックダウンマスター)からソニー・ミュージックスタジオ所属のエンジニア(鈴木浩二氏)がマスタリングをしています。

ちなみに私が知っている曲は僅か4曲だけでした。(^^;
でも、実に素敵なアルバムです。秋の夜長にしっとりと聴くのも良いかと思います。ただ、SACDを再生出来るプレーヤーが必要となりますので、ご注意ください。

◎ 最後に今一度SACDとはどういうメディアであるかという事を簡単にご説明しておきます。SACDとは「Super Audio CD」という正式名称の頭文字で、1999年にソニー、フィリップス両社によって規格された光学ディスク(CDと同サイズ)です。次世代高音質CDとして鳴り物入りで登場したものの、現在まで一部の音楽ファン、オーディオマニアに知られているのみです。

2019年9月27日 (金)

プリーズ・リクエストのアナログ盤

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WE GET RIQUESTS/THE OSCAR PETERSON TRIO
(日本タイトル : プリーズ・リクエスト)

コルコヴァード
酒とバラの日々
マイ・ワン・アンド・オンリー・ラヴ
ユー・ルック・グッド・トゥ・ミー
イパネマの娘
他 10曲

オスカー・ピーターソン(ピアノ)
レイ・ブラウン(ベース)
エド・シグペン(ドラムス)
1964年録音
米Verve V6-8606(アナログレコード)セカンドプレス盤

ジャズファンからは「もう聴き飽きた」と言われるかもしれない、超有名盤のアナログ盤を最近入手しました。中古ショップのプライス表には「コーティングなし」「黒T」という表記があり、2,000円ほどでした。この音源のレコードは初めての購入。

レジで検盤をさせて頂くと、レーベルの黒色が以前入手したビル・エヴァンスのオリジナル盤(TRIO '64)より若干薄いのと、ジャケットにコーティングがされておりませんので、セカンドプレスだな、と思いました。レーベル下の文字もオリジナル盤と少々違っていましたので。それでもスピンドル穴周辺にヒゲが付いていないのと、盤自体の程度も良く、ジャケットもあまり汚れていなかったので購入する事に。

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自宅で以前見ていたオリジナル盤専門の店主さんのサイトを改めて見ると、「1972年から少しの期間同じ黒にシルバーの"T"が入り下部に"7165 SUNSET"のアドレスが入る」とありますので、まさしく私の購入盤はこの時期にプレスされた事になります。多分、残っていたスタンパーでまた再プレスされたのではないかと。録音は1964年ですから。

で、再生してみると、スクラッチノイズも少なく盤の状態は良好でした。「スピンドル穴周辺のヒゲ」って何? と思われた方にお教えします。レコードをターンテーブルに乗せる際、無造作にレコードを押し当てたままスピンドルを探すとレコードのスピンドル穴周辺に擦られた傷がレーベルに付きます。それをレコード愛好者は「ヒゲ」と呼んでいるのです。レコードを大切に扱っていれば、そうしたヒゲは一切付きません。

ちなみに、私のコレクションでヒゲの付いたレコードは一枚も有りません(中古購入は別)。レコードの盤両端を挟むように両手で持ち、ターンテーブルにセットする時はレコードのスピンドル穴からスピンドルを見て盤をセットしますので。概ね、スピンドル穴周辺にヒゲが付いているレコードは盤の状態もあまり良くない事が多いので、中古レコードを購入する際の目安としています。

さて、以前購入し、拙ブログでも掲載した事があるTOWER RECORDSさんから発売されたSACDと聴き比べてみました。

TOWER RECORDSさんが2018年、オリジナルマスターテープからフラットトランスファーでDSD化したSACDもこのセカンドプレス盤に負けない音質でした。しかし、SACDの方はシンバルの音を少し強調している事が分かりました。これはセカンドプレスとは言え、このレコードと聴き比べて分かった事。マスタリングの際、周波数レンジの広いSACDを意識してシンバル帯域を弄ったのでしょう。

しかし、何度聴いても名盤は名盤!

アキュフェーズ AD-50をプリアンプに装着以後、アナログレコードが数枚増えてしまいました。2,000枚以上も処分したというのに。(^^;

2019年8月28日 (水)

美脚のピアニスト

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this is Pat Moran/Pat Moran Trio

メイキング・フーピー
ステラ・バイ・スターライト
降っても晴れても
踊り明かして
イエスタデイズ
他全 12曲

パット・モラン(ピアノ)
スコット・ラファロ(ベース)
ジョニー・ホワイテッド(ドラムス)

1956年録音
ヴィーナスレコード(AUDIO FIDELITY) TKJV-19008

以前、クラシックとジャズのレコードを数回にわたって大量処分する際、手元に残す残さないの選別をしている時に「あれ、こんなレコードを買っていたんだ・・・」と、すっかり忘れていたものが結構ありました。自分でも訳が分からなくなっているほどの枚数を所有していたという事です。お恥ずかしい。その中で、ジャズの二枚が今日ご紹介するレコードです。

女流ジャズピアニスト、パット・モランのリーダーアルバム。ブログタイトルに「美脚のピアニスト』と付けましたが、このジャケット写真の美脚がパット・モランかどうかは分かりません。一般的には多分そうじゃないか・・・と言われているらしいですが。赤いヒールがジャケットにピッタリですね。(^^)

余談ですが、オーディオ評論家で赤いフレームのメガネに赤いシャツを着て、赤い靴を履いている方がいらっしゃいます。余程赤がお好きなんですね。オーディオ誌にしょっちゅう顔を出していますので、ご覧になった方も多いかと。洋服は別の色でも、メガネと靴はいつも赤。オーディオショウで私が見た時も赤いメガネ、赤い靴(エナメル?)でした。

閑話休題 パット・モランのピアノ、なかなか良いですよ。女性にしては打鍵の強さが光ります。私はクラシック音楽分野のマルタ・アルゲリッチを思い起こしたくらいで。ミディアムテンポでのスイング感が最高。

今回改めて聴いてみると、ベースのスコット・ラファロが素晴らしいです。後にビル・エヴァンス・トリオのメンバーになり、「ワルツ・フォー・デビィ」や「サンデイ・アット・ザ・ヴィレッジ・ヴァンガード」の録音で知られているようにヴィレッジ・ヴァンガードでの名演を残していますね。

アップテンポでの運指の凄さに圧倒されました。若くして交通事故で亡くなったそうですが、事故さえなければ沢山の素晴らしい演奏を残していたのでしょうね。

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これがレコードのレーベルです。AUDIO FIDELITYというレーベルの数少ないジャズレコードの一枚。私のは国内盤ですけど、マイナーなこうした音源は出た時に購入しないと以後、入手が難しくなるものです。欲しくなったらオリジナル盤を探すようになってしまいます。そういった理由から入手したのかもしれません。

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BEVERLY KELLY SINGS with the PAT MORAN Trio

恋人よ我に帰れ
私の彼氏
恋の味をご存知ないのね
いつか幸せに
貴方と夜と音楽と
他 全12曲

ベヴァリー・ケリー(ヴォーカル)
パット・モラン(ピアノ)
スコット・ラファロ(ベース)
ジョニー・ホワイテッド(ドラムス)

1957年、ニューヨークで録音
ヴィーナスレコード(AUDIO FIDELITY) TKJV-19009

白人女性ジャズシンガー、ベヴァリー・ケリーのアルバムですが、バックがパット・モラン・トリオ。お馴染みの曲が多く、このレコードで初めて聴いたシンガーです。格別に歌が上手いという感じではないですが、個性的な声と歌唱が印象に残ります。これがデビュー・アルバムだそうです。

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今日ご紹介したような音源はレコードがなんとなく良いですね。(^^)

そうは言いながら、ジャズのレコードも実は思い切って処分して来ました。BLUE NOTEのオリジナル盤は数枚だけ手元に残してありますが。

2019年8月26日 (月)

down beat

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ジャズ喫茶「down beat」

横浜・野毛のジャズ喫茶「down beat」です。多分、十数年振りに入ったのではないかと思います。

失礼な事を申しますと、もう閉店しているのではないかと思っていたのですが、ジャズリスナーとしての大先輩である友人から一昨年だったか、「まだやってるよ。つい最近、俺行ったよ」という事を聞いて、それなら近いうちに・・・と思っていたのですが、ようやく聞きに行ったわけです。

音は昔とまったく同じでした。アンプのTREBLE(高音)とBASS(低音)を目一杯上げているのでは、と思うくらい高音と低音が強調された、悪くいうとドンシャリ的な音。でも、これがdown beatの個性ですよね。

ジャズを聴き始めた頃の事、このお店で嫌な思いをした経験があります。初めてこちらのお店に入ってジャズを聴いていると、レコードが変わった瞬間から実に軽快な音楽が流れ始め、自分の身体がスイングする感じで楽しく聴けました。

帰り際、コーヒー代を払って「今流れた演奏は誰のレコードですか?」と尋ねると、アルバイト学生らしき男性が「こんな有名な盤を知らないのかよ・・・」というような(私をバカにするような)顔をして、「リー・モーガンのサイドワインダー」と吐き捨てるように言われたのです。(笑)

レコードジャケットの掲示が客席からは見えない位置にあるのです、こちらは。しかし、仕事でもそうですが、誰一人「最初からベテランの人」はいないのです。特に接客業がそういう態度をとってはいけませんですね。(^^)

ちなみにその「サイドワインダー」はジャズファンならほとんどの方が知っているトランペッター、リー・モーガンの超有名盤です。(笑)

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ジャズ喫茶「ちぐさ」

こちらはdown beatと通りの並びにある日本最古のジャズ喫茶「ちぐさ」です。音はdown beatとは対照的で、若干まろやかな音。自分には馴染みのある音です。(^^)

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オスカー・ピーターソンの「プリーズ・リクエスト(WE GET REQUESTS)」は日本盤のようでしたが、楽しめました。

お店を移転してから三回目か四回目の訪問。今月からコーヒー代の値上げがあったようですが、仕方ないでしょうね。また行きたいと思います。

2019年8月19日 (月)

真夏の夜の女性ヴォーカル3枚

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魅せられし心/ヒラリー・コール

It's Love
'Deed I Do
The Snake
Old Boyfriends
You For Me
他 全14曲

ヒラリー・コール(ヴォーカル&ピアノ)
ジョン・ピザレリ(ギター)
テッド・ファース(ピアノ)
ポール・ギル(ベース)
マーク・マクレーン(ドラムス)

2008年5月27、28日 ニュージャージーで録音
ビクター エンタテインメント VICJ-61594(CD)

ジャケ買いしたんじゃない?・・・と言われるかもしれませんが(笑)、すでに実績を残している白人ジャズ・シンガーです。ギタリスト、ジョン・ピザレリがプロデュースしているこのアルバムがデビュー作になります。オスカー・ピーターソンが絶賛し、ピーターソン最後の録音に起用されているほどなのですよ。

三曲目に収録されている「'Deed I Do」、シンプルな短い歌詞なのですが、この歌詞のような事を女性に言われたら男はノックアウトですね。(笑)私がこの曲を知ったのは大分前に「私の愛聴盤」で掲載したペギー・リーのレコードです。

「The Snake」の歌詞は少々怖いですね。ホラー映画みたいです。(^^; とは言え、正統派のジャズ・ヴォーカルが聴ける楽しいアルバムです。

3278

take love easy/ソフィー・ミルマン

Beautiful Love
Take Love Easy
My One And Only Love
Love For Sale
Where Do You Start?
他 全13曲

ソフィー・ミルマン(ヴォーカル)
参加ミュージシャン多数
米Koch Records KOC-CD-5115(CD)

マスクと声がアンマッチなソフィー・ミルマン。ジャズっぽい・・・という意味ではヒラリー・コールよりソフィー・ミルマンの方でしょうね。

「My One And Only Love」も良いですが、意味深な歌詞で有名な「Love For Sale」の歌唱は印象に残りますねぇ。ラテン調で歌われるこの曲、「・・・For Sale」が部分的に凄みの効いた声色を出していてとても印象に残ります。

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LIVE IN PARIS/ダイアナ・クラール

I Love Being Here with You
Let's Faii in Love
'Deed I Do
's Wonderful
Fly Me to the Moon
他 全12曲

ダイアナ・クラール(ヴォーカル&ピアノ)
アンソニー・ウィルソン(ギター)
ジョン・クレイトン(ベース)
ジェフ・ハミルトン(ドラムス)他

2001年12月、パリ・オリンピア劇場でのライヴ録音
米Verve 602547376954(アナログレコード 2枚組)

数多いダイアナ・クラールのアルバムの中で、私がもっとも好きなアルバムがこれです。やはりライヴは良いですね。バックもダイアナ・クラールにとって気心知れたメンバーですし。

ポップス曲を集めたアルバム等も出していますが、ダイアナ・クラールの真骨頂はやはりコンボ編成をバックにしてスタンダード曲を歌っている時だと私は思います。お客さんを前にして、ダイアナ・クラールのピアノもノリノリです。(^^)

ヒラリー・コールの項でも採り上げた「'Deed I Do」をダイアナ・クラールも歌っているのですが、お気に入りの曲をお気に入りのシンガーが歌ってくれると楽しめますね。

猛暑日が続くこの夏、エアコンの効いた部屋で夜、じっくり女性ヴォーカルに耳を傾けては如何でしょうか?

2019年8月18日 (日)

時を超えて今

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TRIO '64/BILL EVANS

リトル・ルル
オールウェイズ
サンタが街にやってくる
ダンシング・イン・ザ・ダーク
他 全8曲

ビル・エヴァンス(ピアノ)
ゲーリー・ピーコック(ベース)
ポール・モチアン(ドラムス)

1963年12月18日、ニューヨークにて録音
米Verve V6-8578 オリジナル盤(アナログレコード)

手持ちのCDを処分しに某ショップに行った時の事。査定を待つ間、ジャズのコーナーを暇つぶしに見ていようとしたら、丁度その日は「オリジナル廃盤セール大量放出」というセールの初日だったのです。

まさに暇つぶしにどういう盤が出たのか餌箱を見ていると、ビル・エヴァンスが何枚か出ていました。その中に、米Verve盤で私の好きなアルバム「TRIO '64」が二枚あったのです。一枚は普通にプライスタグに盤の状態(Bランクでした)、センターレーベルの種類(黒T)その他が記述されていたのですが、もう一枚は何と「未開封」となっているのです。

「え!? オリジナル盤の未開封品!」と、少々驚きました。欧米のレコードってクラシック、ジャズ問わず日本と違い、新品時はほとんどファクトリーシール(シュリンクとも言う)されています。台所用品のラップのような薄いビニールで完全密封されているわけです。未開封品という事は実質新品という事か・・・と、購入を迷いました。

開封していないのでプライスタグには当然盤の状態表示などなく、「未開封 ◯円」と簡単な表記しかありません。価格はもう一枚の盤質Bランク品のおよそ2倍の値付けがしてあります。私は未開封品なんて眉唾もんじゃぁないの・・・と、二枚を両手に持ちジャケットの体裁をしげしげと比較して穴が開くくらいチェックしました。(笑)

ジャケット(見開きです)の作りはまったく同じ。盤質Bランク品の方はジャケットのあちこちに黄色染みが出来ています。白っぽいジャケットですから経年劣化で紙質が黄ばんで来るのと、所有者が聴く度手にする時の手指の脂なども黄色い染みの原因になりますからね。対して未開封品の方はというと空気に触れていませんから全面綺麗です。多少クリーム色っぽいですが、元の色は真っ白だったのかどうか分かりません。半信半疑でその日は結局買わずに帰宅。

しかし、やはり気になり、もしまだ残っていたら購入しようと、後日もう一度ショップに行ったのです。そうしたら有りました。で、購入という事に。(笑)

帰宅してファクトリーシールをカッターを使って開封してみると、ジャケットはコーティングしてある事にビックリ! モダンジャズの人気レーベル、ブルーノート盤のジャケットも初期の頃はビニールコーティングされていて、コーティングの有無で初版プレスか再プレスか、などその他、いろいろとオリジナル盤の見極めには知識が必要となります。

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これがセンターレーベルです。Bランク品の方のプライスタグに表記されていた「黒T」という意味がこのセンターレーベルの事。黒のレーベルにTの字のようなマークが入っています。ただ、ブルーノート盤に関しては私も多少知識はありますが、Verve盤に関してはまったくないので、この盤がファーストプレスなのかセカンドプレスなのか、ネット検索してみました。

そうしたらジャズ廃盤レコードショップ店主さんのサイトがありまして、そこに各ジャズレーベルのオリジナル盤の見分け方が事細かく記述してあるのです。記事を見ると、Verveの創始者ノーマン・グランツは1961年にVerveをMGM(ミュージカル映画で有名)に売却。以後、レコード番号はモノラルがV-0000、ステレオがV6-0000に変更されています。

センターレーベルは黒にシルバーの"T"が入り、下部には"A DIVISION OF METRO-GOLDWYN-MAYER, INC."と印刷。私が購入した「TRIO '64」は1963年12月の録音ですから、VerveがMGMに売却された後の録音という事で、まさに上記に当て嵌まる事になります。盤はステレオ盤で、レコード番号はV6-8578で該当。尚、同サイトによりますと"A DIVISION OF METRO-GOLDWYN-MAYER, INC."表記は1969年、V6-8792まで確認しているとの事。

という事は、私の購入した盤はおよそ「半世紀の時を超えて」我が家にやって来た事になります。アメリカで約半世紀前にプレスされたレコードはジャケットに収められて密封。半世紀後に日本の空気を吸った事になります。(笑)

まぁ、この盤がファーストだろうがセカンドだろうが、はたまたサードプレスだろうが、やはり「音」の方が気になります。私は先ず両面を通して聴きました。
いや〜・・・元々お気に入りのアルバムですから、すっかり楽しんで聴く事が出来ました。もしかして、CDより音は良い?

という事で、次は手持ちのCD(リッピング)と鳴き合わせをしてみました。そうしたらエヴァンスのピアノの音が違う。CDの方はレコードの音に比べると若干一枚ベールを被ったような音。更にはドラムス、スティックでシンバルを叩く音は勿論、軽くシンバル上部を叩くカツーン、カツーン♪という金属的響はレコードの方がリアルです。

やはり録音されて直ぐにプレスされたレコードは「鮮度」が違うという事ですね。昨今、往年の名演奏がマスターテープから直にSACD化されていますが、幾らオリジナルテープからの復刻とはいってもアナログテープの経年劣化(磁性体剥がれ、保磁力の弱化等)は避けられません。半世紀以上前、アナログテープに記録されたばかりの音が直ちに刻まれたレコードは音の劣化無しに今、拙宅で蘇った事になります。

CDで何度も聴いていたアルバムですが、このレコード入手後はまたまた繰り返し聴いております。ジャケットのデザインが少し傾いて製作されているのはご愛嬌です。こういうところを気にしないのは米国人気質?(笑)

この夏、思いも掛けぬ出遭いでした。

2019年7月17日 (水)

コルトレーンの命日

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ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン

ジョニー・ハートマン(ヴォーカル)
ジョン・コルトレーン(テナーサックス)
マッコイ・タイナー(ピアノ)
ジミー・ギャリソン(ベース)
エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)
1963年3月7日、ニュージャージーにて録音

TOWER RECORDS(impulse) PROZ-1108(SACD/CDハイブリッド)

今日、7月17日はジャズ界の巨人、ジョン・コルトレーンの命日(1967年7月17日没)になります。

そこで今日はコルトレーンの名盤でも聴いて、故人を偲ぼうかと思います。ご紹介するディスクは甘いヴォイスの持ち主、ジョニー・ハートマンとコルトレーンとの共演盤。ジャズファンなら、どなたもご存知の超名盤です。

ご紹介のディスクはタワーレコードさんが現存する最良のコンディションの本国オリジナル・アナログ・マスターテープから、世界で初めてダイレクトDSD化を行ない制作。昨年、ニューヨークのスタジオで専門のエンジニア、ケヴィン・リーヴスがマスタリングしています。演奏は言わずもがな、音の方も素晴らしいです!

ジョニー・ハートマン、良いですねぇ・・・。コルトレーンもバラード演奏に定評がありますから、本ディスクのコルトレーンのソロは勿論の事、ハートマンの歌唱に挟むオブリガートも実に雰囲気良くて、味わい深い演奏を繰り広げています。夜、ちびちびとウィスキーでも飲みながら聴いたら最高でしょうね。私は飲めませんけど。(爆)

ニ曲目の「デディケイテッド・トゥ・ユー」、ハートマンがワンコーラスを終えた後に入って来るコルトレーンのソロ、同じインパルス・レーベルへ録音した名盤中の名盤「バラード」でのソロを思わせるような、実に素晴らしいソロを聴く事が出来ます。いや・・・何回聴いても飽きませんよね。

しかし、タワーレコードさんは良い仕事をしてくれます。すでにこの録音ディスクをお持ちの方には、このタワーレコードさんから発売されたディスクに買い換える事をオススメしておきます。あ、別に私はタワーレコードさんとは何の縁もゆかりもありませんですよ。

では、今日は本ディスクをまた聴く事に致します。

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