2021年3月 5日 (金)

フルトヴェングラーの遺産

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フルトヴェングラーの遺産

1. ハイドン/交響曲第88番(1951.12.5 Berlin)
2. モーツァルト/交響曲第39番(1942/43 Berlin)
3. ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」他(1947.5.27 Berlin)
4. シューマン/交響曲第4番(1953.5.14 Berlin)
5. シューベルト/交響曲第8番「未完成」(1952.2.10 Berlin)
6. シューベルト/交響曲第9番「ザ・グレート」(1951.12 Berlin)
7. ブラームス/交響曲第1番(1952.2.10 Berlin)
8. ブルックナー/交響曲第7番(1951.4.23 Kairo)
9. ワーグナー/管弦楽曲集(1949.12.19 Berlin & 1951.4.25 Kairo)
10. R.シュトラウス/交響詩「ドン・ファン」他(1947.9.16 & 1943.11.13-16 Berlin)
11. フルトヴェングラー/交響曲第2番(1951.12 Berlin)
付録 : インタビュー(1950, 1951 & 1954)

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

独グラモフォン 2721 202(レコード10枚組)

フルトヴェングラー戦時中のライヴをナチス・ドイツが開発した磁気テープによる録音機を使って録音したものの、ベルリンの一部を占拠した旧ソ連軍がライヴ録音テープと録音機をすべてモスクワに運んでしまった事は以前、「英雄」の記事中で記しました。

ヒトラーというたったひとりの狂人のためにヨーロッパは戦火にまみれてしまったわけですが、科学者たちは極めて優秀だったのですから、その英知を平和利用していたらと改めて思います。

磁気テープを使った録音機も世界に先駆けて開発しており、録音したテープでラジオ放送していたそうで、放送を傍受していた連合軍は生中継ではないのに、何故SPレコードの大きな針音が聞こえないのか不思議に思っていたという事を何かの本で読んだ事があります。

今日ご紹介のレコードはドイツグラモフォンが戦後に録音(一部を除く)した音源を纏めたBOXです。勿論すべてモノラル録音ですが。しかし、時代的に立派なコンサートホールは残っていませんから、録音にはいろいろと支障はあったものと思います。ベルリンでの録音がほとんどですが、ティタニア・パラストという元は映画館だったところでの録音が多いのです。

どの演奏もフルトヴェングラーらしさが横溢した個性的な解釈です。中でも「運命」は戦後、フルトヴェングラーがようやくベルリン・フィルハーモニー管弦楽団の指揮台に立てた時の記念碑的な演奏会が記録されています。まさに鬼気迫るという表現がピッタリの「運命」であります!

フルトヴェングラーはナチスに加担していたという疑いを持たれ、戦後ずっと裁判にかけられていたのです。しかし、ユダヤ系の名ヴァイオリニスト、ユーディ・メニューインの証言で無罪になったそうです。

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レコードのセンターレーベルですが、「Made in West Germany」と表示してあります。まだ、ベルリンも含め、ドイツが東西に分断されていた時代のプレスです。今となっては貴重かも。

これらの録音で、私が極め付けと思っているのはシューマンの交響曲第4番とブラームスの交響曲第1番です。シューマンはイエス・キリスト教会での録音で、モノラル録音ですが音には何ら不満はありません。ベルリンのイエス・キリスト教会と言えば、長らくドイツグラモフォンのレコード録音に使われた、言わばホームグラウンドです。カラヤンのベートーヴェン交響曲全集初のステレオ録音もここで行われています。

シューマンの交響曲第4番に関しては、未だにこの録音を凌ぐ演奏を聴いた事がありません。クラシック音楽ファンで、もしこの演奏をお聴きになった事がない方は、是非お聴きになる事をオススメ致します。ライヴ演奏ではなく、スタジオ録音でライヴ的名演奏を成し遂げていますので。

ブラームスはティタニア・パラストでの録音(旧自由ベルリン放送局による放送録音)なのでシューマンほど条件は良くないですが、数種類残されているフルトヴェングラーのブラ1の中で、最高の演奏と私は思っています。

シューベルトの「ザ・グレート」も素晴らしいですね。ハイドンやモーツァルトは名演とは言えなくとも、フルトヴェングラーの個性を味わえます。ハイドンの終楽章でティンパニが半拍早く入るところがあるのですが、如何にもフルトヴェングラーの演奏らしいです。フルトヴェングラーの指揮ぶりを残された映像で見た事があるのですが、指揮棒を小刻みに震えるように指揮する様子に、あれではオケも分かりにくいのでは、と思ったものです。

フルトヴェングラーの名前に擬えて、「振ると面食らう」と言った音楽評論家がいましたけど。(笑)

ブルックナーはベートーヴェンやブラームスと同じアプローチで、私にはどうも・・・という気持ちが拭えません。ワーグナーとR.シュトラウスもフルトヴェングラーらしく、現代の指揮者にこういう解釈をする人はいないでしょう。もっとも、これはすべての曲に言える事ですが。

フルトヴェングラー自身の作品、交響曲第2番は朝比奈隆さんも生前演奏しておりましたが、フルトヴェングラー自身が指揮した演奏がここには収録されています。私にはイマイチ掴みどころのない音楽なのですが。

先日ご紹介したベームのモーツァルト後期交響曲集の後、これまた久しぶりにフルトヴェングラーのBOXを取り出して聴いていたわけですが、ジャズも含め、この頃はCDよりレコードを楽しむ時間が多くなっています。あ、そう言えばクリス・コナーのCDを購入していたのに、まだ聴いていなかった。(^^;

CDプレーヤーよりレコードプレーヤーを操作している時の方が、やはり機械を「弄っている感」が強く感じられて楽しいですね。男の性(さが)でしょうか。(笑)

ところで今日のレコードはすべてモノラル録音ですが、先日或るオーディオ雑誌を読んでいたら(iPadでの電子書籍)、モノラル録音を聴いた事がないというオーディオ評論家がいらっしゃいました。いやもう・・・ビックリでした!

2021年3月 3日 (水)

レコード(10inch)で行こう!

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CHRIS CONNOR

米BETHLEHEM BCP 1001

今日は10インチレコード(25cm盤)のご紹介。調べてみると78回転SPレコードの時代から米コロンビアレコードがLPレコードを発売したのが1948年。10インチLPレコードは1955年くらいまで発売されていたようです。当然、RIAAカーブが制定される前ですから、イコライザーカーブは各社バラバラの時代になります。

あちこちいろいろ調べました。BLUE NOTEはAES、COLUMBIAは言うまでもなく自社COLUMBIA、PACIFIC JAZZは自社オリジナルカーブのようです。

ジャズの12インチLPレコード(30cm盤)が発売された当初、元々は10インチ盤で発売されていた音源に2〜4曲ほどプラスし、12インチ盤として焼き直されたものが結構ありまして、厳密なるオリジナルは10インチ盤の方というものが結構あります。もっとも10インチ盤もSPレコードを復刻したものがあるわけですが。

人気ジャズ歌手クリス・コナーです。ベツレヘムレーベルでの録音は3枚の10インチ盤で発売されましたが、これらは後年2枚の12インチ盤に編集し直されてから発売されています。

10インチ盤のこのジャケット写真はジャズファンに人気があるのですが、残念ながら12インチ盤では使われていません。12インチ盤のジャケットはつまらないです。(^^;

レコード番号から、ベツレヘムレーベル最初の一枚ですね。

実はこのレコード、もう一枚持っているのですが、そちらはセカンドプレスだと思います。ジャケット全体のグリーン色が薄いですし、レコードのセンターレーベルの文字サイズと位置が微妙に違うのと、デッドワックスの番号もオリジナル盤は手書きですが、セカンドプレスと思われる盤は機械プレスです。

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URBIE GREEN SEPTET

米BLUE NOTE BLP 5036

ディキシーからスイング時代に活躍したトロンボーン奏者、アービー・グリーンがブルーノートに残した貴重なリーダー作。

ジャズを聴き始めて間もなく、ブルーノートのオリジナル盤を夢中になって蒐集していた時期がありました。しかし、近年ブルーノートレーベルの看板とも言うべきギンギラギンのハードバップを聴く事は滅多になく、先日ご紹介した数枚を残して皆売却しています。あれは残しておけば良かったと後悔しているのが一枚だけあります、実は。

このアービー・グリーンはハードバップ時代を迎える前の言わばスイング系・・・というより中間派と言ったら良いのでしょうが、現在はこういうジャズを好んで聴いています。

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VIC DICKENSON SEPTET

米VANGUARD VRS-8002

こちらもヴィック・ディッケンソンのトロンボーンを楽しめます。この盤もアービー・グリーン盤と同じく入手以来繰り返し聴いていますが、まったく飽きません。ルビー・ブラフのトランペットも良いです。中間派は安心して聴く事が出来ます。

ヴィック・ディッケンソンを知ったのはもう随分前の事。俳優の故藤岡琢也さんがジャズ雑誌の愛聴盤特集のような記事の中で、ご自身の長年の愛聴盤としてヴィック・ディッケンソンのヴァンガード録音を集めた二枚組の国内盤を挙げていたのです。藤岡琢也さんのジャズ好きは知る人ぞ知る、というほどだったそうです。

それからしばらくして、上記米ヴァンガード盤を中古レコード店で見つけ、購入した次第。ジャケットはご覧のようにテープで補修されていますし、盤の状態もあまり良くありません。そのお陰でオリジナル盤にもかかわらず安かったですけど。藤岡琢也さんが愛聴されていた二枚組には曲数が全然足りませんが、ホントに良い演奏です。

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LOUIS ARMSTRONG CLASSICS

米DECCA DL 5225

サッチモの愛称で親しまれていたルイ・アームストロングの演奏を楽しめます。

実に楽しいレコードです。「聖者の行進」も入っています。

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RED NICHOLS CLASSICS Vol. 1

米BRUNSWICK BL 58008

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RED NICHOLS CLASSICS Vol. 2

米BRUNSWICK BL 58009

以上二枚はこれまたディキシーからスイング時代に活躍したコルネット奏者、レッド・ニコルスのリーダー作。

ジャック・ティーガーデン、ベニー・グッドマン、グレン・ミラー、ジーン・クルーパと、錚々たるメンバーの演奏が聴ける5つの銅貨。

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CHET BAKER QUARTET

米PACIFIC JAZZ PJLP-6

ジャズファンならどなたもご存知、チェット・ベイカー初期の有名盤。私はこのジャケットに惚れ込みまして、何とかオリジナル盤で入手したいと思い、探しに探して見つけたジャケット、盤とも極上の逸品。

私にとって、中古レコードに支払った額としてのレコードを記録しています。(^^;

お金を有るだけ自由に使っていた時代でしたから。(笑)

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CHET BAKER SEXTET

米PACIFIC JAZZ PJLP-15

こちらも同じくチェット・ベイカー初期の10インチ盤ですが、ジャケットの状態はご覧の通りで、盤の状態もまぁBからCランクというところなので、こちらは10インチオリジナルとしては嘘みたいに安価でした。

二枚ともレーベルは黒に見えますが、実際の色は黒に限りなく近い焦茶色です。

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10インチ盤を30cmサイズのターンテーブルに乗せるとこんな感じです。盤を乗せる時は12インチ盤と同じ感覚ですが、取り上げる時が少し厄介。ターンテーブルマットが10インチ盤を乗せる事を考えていないので。

再生時、10インチ盤という事をうっかり忘れて聴いていると、思いのほか早く針はセンターレーベルへと行ってしまいます。慌ててレコードプレーヤーへと。(笑)

以上、今日は10インチ盤コレクションの一部をご紹介させて頂きました。

2021年3月 1日 (月)

いつか王子様が・・・

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SOMEDAY MY PRINCE WILL COME

SIDE 1
1. SOMEDAY MY PRINCE WILL COME
2. OLD FOLKS
3. PFRANCING

SIDE 2
1. DRAD-DOG
2. TEO
3. I THOUGHT ABOUT YOU

マイルス・デイヴィス(トランペット)
ジョン・コルトレーン(テナーサックス)
ハンク・モブレー(テナーサックス)
ウィントン・ケリー(ピアノ)
ポール・チェンバース(ベース)
ジミー・コブ(ドラムス)

録音 : 1961年3月7、20、21日、ニューヨークで録音

SONY MUSIC SIJP-1021(アナログレコード)

つい最近、自分の知らない中古レコード店がそう遠くないところに在る事を知り、訪れてみました。ジャズとロックが中心のようですが、今回はどういうお店なのか様子見だけでお店を後にしました。お店には申し訳なかったですが。

実はこの日、別の買い物をする事が目的でした。それが今日ご紹介のレコードです。ハイ、大層な買い物をしたわけではありません。(^^;

一昨年だったか、ソニーさんが静岡の自社工場でレコードのプレスを開始した事がニュースになっていましたが、今日のレコードはそのソニーさんによる国内プレスです。ここ数年、世界規模でレコードのプレス枚数が右肩上がりだそうで、満を持してソニーさんも参入したわけですね。

中古店からタワーレコードさんに移動して購入して来ました。「新品のレコード」を購入したのは何年振りになるのかなぁ・・・? もうまったく覚えておりません。新品のレコード、やはり良いですね! ジャケットもレコードも綺麗だし。あ、当たり前か。(笑)

で、このレコードはモノラル盤なのです。CDはステレオ盤(リッピング後、売却済み)でして、偶々タワーレコードさんのサイトでソニープレスのレコードはモノラル盤だという事を知り、これは是非購入せねば、と思った次第。

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レコードのセンターレーベルです。オリジナル盤には円に沿って上部に大きく「COLUMBIA」とレタリングされているのですが、日本では日本コロムビアさんが商標権を持っているので、ソニー盤ではカットされています。何となく間が抜けた感じを受けますが、仕方ないですね。せっかくの六っ目デザインですが。ジャケット左上のマークのところにも「COLUMBIA RECORDS」の表記がありません。録音は米コロンビアレコードです。

アルバムタイトルになっている「SOMEDAY MY PRINCE WILL COME」という曲が好きでして、マイルスのこのレコード(CD)もこの一曲のために購入しているようなものです。ご存知だと思いますが、この曲はディズニーの名作アニメ「白雪姫」の中で歌われる名曲ですね。

ジャズピアニストのデイヴ・ブルーベックが採り上げて以来、いろいろなジャズミュージシャンが演奏するようになったようで、御大マイルスもレコーディングしています。マイルス盤は曲名がアルバムタイトルになっているくらいで。

マイルスのミュートによる演奏の後、ハンク・モブレーの茫洋としたプレイが続くのですが、その後を引き継いだウィントン・ケリーのピアノがもう最高なのです。このケリーのアドリブを聴くためにこの盤の価値があると言っても過言ではないほど素晴らしい演奏を聴く事が出来ます。

モブレーと同じテナーのコルトレーンが登場するのですが、何故マイルスはテナーを二人置いたのか理解に苦しみます。モブレーとコルトレーンの力量差が目立つだけで。コルトレーンのソロもまた凄いですが、マイルスの元を離れてインパルスでリーダー作を作り続ける事になる、或る意味大きな変貌がここで垣間見られます。

ステレオ盤ではマイルスは中央、ケリーのピアノは左チャンネルから、テナーサックスは左右チャンネルに分かれています。ステレオも悪くないのですが、中央に固まるモノラルは明らかにマイルスが主役、という感じで前後に奥行きが出ます。

私はモノラル盤を支持します。(^^)

蛇足ですが、ジャケット写真の女性は一時期、マイルスの奥さんだったそうです。

最後に、ソニープレスは盤質も最高です!
盤は180gの重量盤で、ジャケットには挿入されておらず、わざわざ別の白ジャケットに入れてあるのです。で、何度も開閉可能な糊付きセロパックに封入されています。この方式は私がオリジナル盤を保管する時と同じ。これも最高。(笑)

2021年2月24日 (水)

アンドレ・プレヴィンさんを偲んで

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Shelly Manne & His Friends*

 マイ・フェア・レディ

SIDE 1
1. 教会に間に合うように行ってくれ
2. 君住む街で
3. アイヴ・グロウン・アカスタムド・トゥ・ハー・フェイス
4. そうなったら素敵

SIDE 2
1. アスコット・ガヴォット
2. ショウ・ミー
3. ちょっぴり幸せ
4. 一晩中踊れたら

アンドレ・プレヴィン(ピアノ)
リロイ・ヴィネガー(ベース)
シェリー・マン(ドラムス)

録音 : 1956年8月17日、コンテンポラリー・スタジオ
エンジニア : ロイ・デュナン

米Fantasy(CONTEMPORARY)OJC-336(再発盤)

指揮者のアンドレ・プレヴィン(1929 - 2019)さんが一昨年2月、ご逝去されました。90歳を間近にしてだったんですね。

クラシックの指揮者なのに掲載されているレコードはクラシックじゃないぞ!

と、おっしゃるかもしれませんね。実はプレヴィンさん、指揮者になる前はジャズピアニスト、映画音楽の作曲などで活躍しておりました。ピエール・モントゥーから指揮法を学び、1960年代からクラシック音楽界での活動が始まったようです。

↑ このレコードジャケット、大きく「MY FAIR LADY」とクレジットされていますが、オリジナル盤はもっと小さく表示されています。多分、ブロードウェイ・ミュージカル、若しくはオードリー・ヘップバーンの映画が世界的にヒットした後、コンテンポラリーレコードは急遽大きく目立つように変更したのではないかと想像します。

で、そのブロードウェイ・ミュージカル「マイ・フェア・レディ」の音楽を作曲したのがアンドレ・プレヴィンさんなのです。私はNHK-BS 4Kで放送された8K版でヘップバーンの映画を見ましたが、楽しい音楽が次々と歌われます。ピアニスト、作曲家、指揮者と、多才な芸術家だったのですね。

ご紹介のレコードはプレヴィンさんのリーダー作ではなく、ドラムのシェリー・マンのリーダー作なのです。レコードのタイトルをご覧頂ければお分かりになるかと。私はこのレコードが大好きで、時折レコードを引っ張り出しては聴いております。

オリジナル盤が欲しいのですが、未だ出遭っていません。大きく「MY FAIR LADY」とクレジットされた米コンテンポラリー盤は何度か見ているのですが、完オリ盤は未だです。もっとも意識して廃盤店を回っているわけではないので、そのうち先日ご紹介したクラーク・テリー盤のように偶然の出遭いを期待して待ってます。(笑)

現在私が所持しているレコードは、米ファンタジー社から一時期往年のジャズ名盤を継続して再発売していたシリーズ(Original Jazz Classics)中の1枚で、極めて状態の良い盤を700円で中古購入したものです。このシリーズが出ていた頃、私はオリジナル盤にしか興味がなく、OJC盤(新品で1,200円前後)には見向きもしていませんでした。(^^;

中古購入でしたが、元の盤質が良いのとジャケットの作りも綺麗な事に驚きました。音楽を楽しむのに何の不自由もありません。でも、オリジナル盤(モノラル)が欲しい。(笑)

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Shelly Manne & His Friends*

SIDE 1
1. TANGERINE
2. I COVER THE WATERFRONT
3. SQUATTY ROO

SIDE 2
1. COLLARD GREENS AND BLACK-EYED PEAS
2. STARS FELL ON ALABAMA
3. THE GIRL FRIEND

アンドレ・プレヴィン(ピアノ)
リロイ・ヴィネガー(ベース)
シェリー・マン(ドラムス)

録音 : 1956年2月11日、コンテンポラリー・スタジオ
エンジニア : ロイ・デュナン

米CONTEMPORARY C3525(オリジナル盤)

同一シリーズでして、最初の「マイ・フェア・レディ」は米ファンタジー社による再発のステレオ盤ですが、こちらはモノラル盤であります。そしてオリジナル盤です。しかし、ロイ・デュナンの録音は素晴らしいですね! そう言えばオーディオ評論家、故菅野沖彦さんがロイ・デュナンを絶賛していた事を思い出しました。菅野さんも録音エンジニアでしたからね。

コンテンポラリー盤、ロイ・デュナンが録音に使用したマイクまで記述があるのですよ。凄いです。ちなみに本盤の録音には独AKGのC-12を二本、独テレフンケンのU-47を一本と記述があります。そしてカッティングにはウェストレックスのカッティング・ヘッドを使用していると。

ジャズの録音エンジニアは東海岸のルディ・ヴァン・ゲルダー、西海岸のロイ・デュナン、日本流に言えば東西の横綱というところでしょうか。

ところでプレヴィンさんのピアノ、最高です。ピアノ・トリオの編成ですが、2枚とも楽しめる演奏です。スイングします! シェリー・マンのドラムは勿論、リロイ・ビネガーのベースも最高です。

ナチス政権時代、まだ子どもだった頃に家族(ユダヤ系)はフランスに逃れ、その後アメリカへ渡って市民権を得たそうです。ヒトラーという、とんでもない狂人のために一体どれだけの人々が犠牲になっているのか。

プレヴィンさん、晩年はNHK交響楽団の首席指揮者として何度も来日し、名演を聴かせてくれました。しかし、私はジャズピアニストとして活躍したプレヴィンさんを尊敬する芸術家の一人として、偲びたいと思います。

※ 毎年の事ながら、花粉症で鼻水と目の痒みに悩まされています。(;_;)

2021年2月22日 (月)

レコード(Classic)で行こう!

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ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」

ブルーノ・ワルター 指揮 フィラデルフィア管弦楽団

米COLUMBIA ML 4010

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今日は往年の演奏家によるクラシックレコードのご紹介。近年、クラシックレコードの分野もジャズのオリジナル盤ブームにあやかってか、モノラルやステレオ初期のレコードが随分高騰しているようです。何処のお店とは申しませんが、何だかなぁ・・・と思っています。

マイナーレーベルが主流のジャズと違ってクラシックはメジャーレーベルが主流でプレス枚数も桁違いに多いのです。ですからジャズとは価値が違うと私は思っています。

今日ご紹介の盤はすべてオリジナル盤や初期盤が高騰する(ブームになる)前に中古購入しているので、どれも皆、中古ショップで1,000円前後の金額で購入しています。(^^)

ですから、結構知られている某中古輸入レコード販売サイトの売価を見るとアホらしくなります。カラヤンのレコード、販売価格を見て思わず吹き出しそうになったくらいで。70年代、80年代のレコードに万単位の価格が。人気指揮者、カラヤンのレコードはプレス枚数が他の指揮者とは比べものになりません。50年代の貴重盤ならともかく。

さて、こちらの盤はワルターが珍しくフィラデルフィア管弦楽団を指揮した「田園」です。古いモノラル録音。こういう盤は日本ではそうそう発売されないのではと。

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ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」

ブルーノ・ワルター 指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック

米COLUMBIA ML 5200

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こちらも名門、ニューヨーク・フィルを指揮した「合唱」です。

「真空管フォノイコライザー・キットを試してみた」の記事でRIAAカーブについて書いておりましたが、そのRIAAカーブが米国で制定されるまでは各レコード会社が独自のカーブを使ってレコードをプレスしていた事に触れました。

米コロンビアは独自のカーブ(LPを最初に発売したのは米コロンビア)を使っていますのでRIAAカーブのまま再生すると、低域と高域がやや強調されてしまいます。で、最近発売される単体のフォノイコライザー・アンプは米コロンビアと英デッカ「FFRR」のカーブに対応していたりします。

先日の真空管フォノイコライザーは低域、高域とも±5dB調整出来ますので、私は初めてワルターのモノラル盤(田園)をほぼ正規のイコライザーカーブで聴く事が出来ました。RIAAのまま聴いていた時とは結構印象が変わります。RIAAで聴いていた時は低域と高域が持ち上がったドンシャリ的な音でしたので。

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ハイドン/交響曲第22番、第35番

ジョナサン・スターンバーグ 指揮 ウィーン交響楽団

米HAYDN SOCIETY RECORDS HS-9114

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米ハイドン・ソサエティの会員向けレコードのようです。そもそも、そういう協会がある事すら知りませんでした、この盤を見るまでは。

500円か600円くらいで入手したはず。ハイドン初期の交響曲が聴けます。

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ワーグナー/管弦楽曲集

カール・シューリヒト 指揮 パリ音楽院管弦楽団

米LONDON LL 1074

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英デッカが米国でレコードを発売する時に使っていたロンドンレーベル(日本も同じ)です。しかし、プレスは英本国です。イコライザーカーブは前述したように独自の「FFRR」でプレスされています。レコードのレーベル上にマークが表示されていますね。マトリックスは両面とも2A。

実はこのレコードは2枚持っていまして・・・、

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もう1枚のこちらはジャケット裏、右下に「RIAA CURVE」と表記があるのです。したがってこちらはRIAAカーブが制定(1954年)されてからプレスされたレコードですね。ジャズレコード風に言いますと最初がオリジナルで、こちらはセカンドプレスになるわけです。

レーベルの色も若干違いがありまして、こちらはマルーンに近い色合いです。マトリックスは両面とも4A。

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ベートーヴェン/交響曲第2番

カール・シューリヒト 指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

英DECCA LXT 2724

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これも英デッカ盤。ジャケットはヨーロッパ盤特有とでも申しましょうか、ペラペラの薄いジャケットです。

飄々としたような解釈のベートーヴェンが聴ける、シューリヒトの名盤。

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ベートーヴェン/交響曲第9番「合唱」

カール・シューリヒト 指揮 パリ音楽院管弦楽団

仏Pâté Marconi FALP 30224

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多分、これもオリジナル盤ではないかと思います。シューリヒトがパリ音楽院管弦楽団を指揮してベートーヴェン交響曲全集をモノラル時代に録音しています。

唯一、第9番だけはステレオ録音されているようで、嘗て東芝EMIからステレオ盤が発売された事があります。TOWER RECORDSから発売されたSACDでもモノラルとステレオ、双方が収録されています。

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メンデルスゾーン/管弦楽曲集

カール・シューリヒト 指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

米LONDON LL 1048

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シューリヒトがメンデルスゾーンの管弦楽曲(フィンガルの洞窟、他)を指揮したレコード。

一時、シューリヒトに嵌ってあれこれ買い集めたものでした。プライベート盤(海賊盤)も含め。現在は大分整理しちゃいましたが。

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シューベルト/弦楽四重奏曲第14番「死と乙女」

ウィーン・コンツェルトハウス四重奏団

米Westminster XWN 18478

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米ウエストミンスターはクラシックでは珍しいマイナーレーベルですね。オーナーがメジャーに音源をすべて売却してからは悲惨な事になりました。

権利を買い取った会社がこれまた転々とし、オリジナル・マスターテープがその間に紛失したりと、残念な事が生じています。或る意味、悲劇のレーベルと言えるでしょう。

以上、今日は往年のモノラルレコードをご紹介させて頂きました。

2021年2月18日 (木)

お気に入りのJazzレコード

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the happy horns of Clark Terry

SIDE 1
1. ROCKIN' IN RHYTHM
2. IN A MIST
3. RETURN TO SWAHILI
4. ELLINGTON RIDES AGAIN(medley)

SIDE 2
1. IMPULSIVE
2. DO NOTHIN' 'TILL YOU HEAR FROME ME
3. JAZZ CONVERSATIONS
4. HIGH TOWERS

Clark Terry(trumpet and fluegelhorn)
PHIL WOODS(alto saxophone and clarinet)
BEN WEBSTER(tenor saxophone)
ROGER KELLAWAY(piano)
MILT HINTON(bass)
WALTER PERKINS(drums)
録音 : 1964年3月13日

米impulse! A-64(ステレオ盤)

緊急事態宣言下、自宅に篭ると音楽ネタが多くなりますのでご容赦。

今日は私のジャズレコード・コレクションの中でお気に入りの一枚を取り上げてみます。多分、このレコードはジャズファンのレコードコレクターには不人気の一枚ではないかと想像します。

私が持っている盤はインパルスレーベルのオリジナル盤です。現在、インパルスレーベルで唯一持っている初版プレスのレコードで、以前はもう一枚「sonny rollins on impulse!」という、ソニー・ロリンズのリーダーアルバムを持っていました。ですが、数年前BLUE NOTEで聴かなくなったオリジナル盤などと共に売却しています。カメラ購入の資金繰りのため。(笑)

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レコードコレクターの間で「オレンジ」と呼ばれるインパルス初期のレーベルデザイン。「オレンジ艶あり」と「オレンジ艶なし」いう分け方がコレクターにありまして(笑)、艶なしはぱっと見、誰でも分かります。「艶あり」はコーティングされているように見えるのです。

艶ありのレコード番号はA-01からA-9101までだそうで、A-9102から艶なしになります。間もなく赤黒レーベル(先日のコルトレーン盤)に変わるわけですが、初期の番号で艶なしはセカンドプレスですね。

1962年初期から1967年初期まで発売の盤にはレーベル下部に、
”A PRODUCT OF ABC-PARAMAOUNT RECORDS, INC."と、白抜きで表記されているのが正しく、もしこの表記と違う盤はセカンドプレス以降との事。私の盤にも同じ表記があります。

ちなみにインパルスレコードが発売された1961年から1962年初期まで、
”A PRODUCT OF AM-PAR RECORDS CORP."という表記だそうです。レコード番号A-01からA-32(諸説あり)まで。ファーストかセカンドか、くだらない事にこだわりますね。聴ける音楽に変わりはないのに。(笑)

さて、肝心の演奏です。リーダーのクラーク・テリーのトランペットが絶品なのと、スイング時代から活躍しているベン・ウェブスターの渋いテナーサックスが良いのです。演奏曲も軽快で、思わずスイングしちゃいます。(^^)

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ステレオ盤なので、シュアー M44Gで聴いています。モノラル盤はモノラル専用カートリッジを使います。本当はモノラル盤が欲しいのですが、贅沢は言えません。インパルスは発売初期から他社と違いステレオ盤をメインに売っていたそうなので、モノラル盤の方が少ないようです。

名エンジニア、ルディ・ヴァン・ゲルダーのステレオ録音は左右チャンネルに演奏者が分かれていて、中抜けのステレオ録音なのです。ビートルズ初期のステレオ録音と同じです。なので、モノラル盤で聴きたいわけで。

この盤を知ったのは十数年前、某ジャズ喫茶に入っていた時に他のお客さんがこの盤をリクエストしたようです。勿論私は知らない盤で、レコードプレーヤーの真横上に掲げられたジャケットも初めて見るものでした。

A面かB面かも分からないものの、流れて来た軽快な音楽にすっかり魅了されてしまったのです。それ以来、いつかこのレコードを入手したい・・・と思っていたものの、そのうち忘れてしまったのです。(^^;

ところが昨年、手持ちのCDを纏めて処分しに行った際、査定を待っている間に暇潰しのつもりでジャズ中古コーナーの餌箱を見ていたら、何とこのオリジナル盤に出遭ったのです。「あぁ、そう言えば昔このレコードを欲しがっていたんだ!」と、記憶が蘇りました。(笑)

プライス票に「オリジナル、オレンジ艶あり、ジャケット、盤とも良好」と印字され、CD一枚ほどのプライスが付けられていました。この盤の人気の無さがオリジナル盤にもかかわらず思いのほか安い価格になっていたのでしょう。コルトレーンのオリジナルだと万単位の価格ですから。昨年はビル・エヴァンスの未開封オリジナル盤( Verve)を入手出来たりと、ジャズに関しては幸運が二回ありました。

ジャケットも奇跡的と言って良いくらい状態が良く、インパルスは米国では珍しい見開きジャケットなのですが、見開きの中も黄ばみとか汚れはほとんどありません。発売から半世紀過ぎているのに。ジャケットを開くと中は白地に写真と解説ですが、白地はどうしても黄ばみやすいです。先日ご紹介した赤黒レーベルのコルトレーン盤は黄ばんだ染みが酷いものです。その点、今日のレコードはおそらく前ユーザーさんが大切に扱っていたのでしょう。そこは私と一緒のようです。

やはりジャズはレコードで聴きたいですね。CDでは不可能な大きなジャケットを見る楽しみもありますし。

2021年2月16日 (火)

モーツァルト/後期交響曲集

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モーツァルト/後期交響曲集(第25番〜第41番)

カール・ベーム 指揮
ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

独グラモフォン 2740 110(アナログレコード 7枚組)

久しぶりにカール・ベーム指揮によるモーツァルトの後期交響曲集を聴いていました。7枚組レコードのBOXですが、一枚目最初の第25番から順に聴いて最後の第41番まで聴き終えました。

録音は第35番以降が最初に行われており、ずっと後になって全集に纏めるため第34番以前を録音していますので、第34番以前の音の方にレンジの広さを感じます。

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箱を開けるとこの解説書が入っています。輸入盤なので日本語はありません。

モーツァルトの交響曲、私はブルーノ・ワルターとカール・ベームの演奏が一番安心出来ます。聴いていて「あぁ、モーツァルトは良いなぁ・・・」と、ベートーヴェンを聴いている時とはまったく違う感動を覚えます。

私が初めてモーツァルトと出遭ったのはブルーノ・ワルター指揮、コロンビア交響楽団による第40番と第41番がカップリングされたレコードでした。クラシックの名盤案内のような特集か本でワルターの演奏を知ったのだと思います。カラヤンとベルリン・フィルによる「運命」「未完成」でクラシック入門してから間もなくでした。

さて、カール・ベームの全集盤は第1番から第24番までのBOXと、今日ご紹介の第25番から第41番までを収めたBOXの2セットが本国ドイツ・グラモフォンから発売されていました。初期の交響曲は一度聴いたらそのままになるだろう・・・と思い、第25番以降のBOXだけを購入していたのです。第25番以降なら繰り返し聴いて楽しむ事は分かっていましたので。

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レーベルです。お馴染み、ドイツ・グラモフォンの黄色いレーベルです。

カール・ベームは晩年、ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団と何曲か再録音していますが、若々しさを感じるのはベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との方です。ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と言えばカラヤンですが、カラヤンのモーツァルトは弦楽器にレガートを多用させるので、その奏法が今ひとつ私には馴染めません。

やはりモーツァルトの交響曲に関してはワルター、ベームを好みます。近年、古楽器による斬新(?)な解釈の演奏が好まれているようですが、私はオーソドックスな解釈と奏法による演奏を好みます。

そういう意味ではベームの指揮はワルターと共に最高です。ここ三年ほどでアナログレコードを大量に処分しましたが、ベームやワルターのモーツァルトは手放せません。

ESOTERICさんからこのBOXのSACDが発売されたのですが、悩んだ末に購入を見送りました。ドイツ・グラモフォンの盤質はメチャクチャ良いので、スクラッチノイズ(針音)がまったくと言って良いほど出ません。まるでCDを聴いているかのようです。盤質の良さはおそらく世界一ではないかと。当然の事ながらオリジナルテープからのカッティングですから肝心の音質も文句ありません。

それがESOTERICさんのSACD購入を見送った理由です。

2021年2月12日 (金)

レコード(JAZZ)で行こう!

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BLUE TRAIN(ジョン・コルトレーン)

米BLUE NOTE BLP 1577

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今日のジャケット写真ご紹介はジャズです。ジャズレコードのジャケット、これはもうアートの世界ですね。素晴らしいジャケットが大変多いです。

ジャズに関心を持って間もなく、御多分に洩れずブルーノートレーベルに嵌りましてオリジナル盤に血道を上げていた時期がありました。

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LEE MORGAN SEXTET(リー・モーガン)

米BLUE NOTE BLP 1541

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リード・マイルスのデザインによるブルーノートのジャケットは特に素晴らしいです。

ジャズを聴き始めて最初に好きになったトランペッターがリー・モーガンでした。

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SOMETHIN' ELSE(キャノンボール・アダレイ)

米BLUE NOTE BLP 1595

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キャノンボール・アダレイのリーダー・アルバムとなっていますが、実質はマイルス・デイヴィスがリーダーと言われているブルーノートの有名盤。冒頭の「枯葉」、ミュートで演奏するマイルスが実に素晴らしいです。

このオリジナル盤を入手するまで、私はマイルスのミュート奏法が面白くなくて好きではありませんでした。ところが、このオリジナル盤で聴かれるマイルスのミュートは実に太い音で、私はもうぶっ飛びました。

他の多くの演奏で聴かれるミュートの「か細い音」はいったい何だったんだ・・・と思ったものです。これは録音とカッティングまで担当したルディ・ヴァン・ゲルダーの技術によるところが大です。このオリジナル盤の音を知ってからも国内盤のレコード、CD(輸入盤含む)を聴きましたが、もう音が違い過ぎます。

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FINGER POPPIN'(ホレス・シルヴァー)

米BLUE NOTE BLP 4008

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ブルーノートを聴き続けていた頃、ホレス・シルヴァーのファンキーなピアノとオリジナル曲も大好きでした。

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HORACE SILVER AND THE JAZZ MESSENGERS(ホレス・シルヴァー)

米BLUE NOTE BLP 1518

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ホレス・シルヴァーの楽しいオリジナル曲が散りばめられた名盤。アート・ブレイキーのドラムスも最高!

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"LIVE" AT THE VILLAGE VANGUARD(ジョン・コルトレーン)

米IMPULSE! A-10

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コルトレーンがジャズクラブ、ヴィレッジヴァンガードに連日出演していた時のライヴ演奏が収められた米インパルス盤。

私が持っている盤は初版ではなく、レーベルデザインからするとセカンドかサードプレスです。インパルス二世代目のレーベルデザインになります。

オリジナル廃盤専門の店主さんのサイトを見ると、このレーベルデザインは1968年から1972年まで使われたとなっています。しかし、ジャケットは初版と同じく見開きのコーティングジャケットです。コーティングジャケットは撮影時、周りの反射が映り込むので撮りにくいです。下手ですみません。演奏は1961年11月の収録。

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CRESCENT(ジョン・コルトレーン)

IMPULSE! YP-8576-AI(日本コロムビア)

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こちらは日本盤で、インパルス三世代目のレーベルデザイン。1964年のスタジオ録音で、勿論中古で購入(1,100円)です。ライナーノートに評論家が書き記した年月日が書いてあるのですが、1976年10月になっています。

まだまだマスターテープの音も劣化していない時代ですね。ジャズを聴き始めた頃、インパルスのコルトレーンに全然馴染めなかったのですが、今は楽しんでいます。(^^)

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Come fly with me(ピム・ヤコブス)

PHILIPS 642 3529(日本フォノグラム)

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愛聴盤中の愛聴盤です。オランダ・フィリップスの録音ですから音も大変素晴らしい!

ヨーロッパのミュージシャンによる洗練されたピアノ・トリオです。ジャケットも最高。

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TOSHIKO(秋吉敏子)

STORYVILLE PA-6012(トリオレコード)

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秋吉敏子さん、若き日の記録。

日本の三大オーディオメーカーのひとつだったトリオがレコードを出していた時代のものです。ちなみに三大メーカーとはパイオニア、サンスイ、トリオですね。

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THE ORIGINAL BIG FOUR

キングレコード K20P 6153

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このレコードは頂き物です。ジャケットもすっかり黄ばんでしまっていますね。(^^;

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RENDEZVOUS WITH PEGGY LEE(ペギー・リー)

米CAPITOL T-151

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大分前、「私の愛聴盤」でご紹介した白人ジャズシンガーのペギー・リーです。実はつい最近、なんとペギー・リーの映像を持っている事に気が付きました。勿論歌っている姿なんですが、全くそのディスクの事を覚えていませんでした。多分、ジャズの先輩から勧められて購入していたのだと思います。ただ、その時分はジャズヴォーカルにあまり興味がなかったので、見る(聴く)事もなくお蔵入りとなっていたのでしょう。

このレコードの1曲目「Why Don't You Do Right」が大のお気に入りでして、その映像でもこの曲が歌われていたのです。もう・・・感激しちゃいました。(笑)

そのディスクには他にジューン・クリスティまで入っていたのです。ジューン・クリスティの「サムシングクール」という盤をこれまた「私の愛聴盤」でご紹介した事があるくらい好きなシンガーでして、最近その映像ディスクを繰り返し見ています。(^^)

※ レコードって凄いですね。何が凄いって、数十年経っても未だに再生出来るのですから。昨日のSPレコードなんて、半世紀どころの騒ぎではないのですから。果たしてCDは?

2021年2月11日 (木)

レコード(SP)で行こう!

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クライスラー/美しきロスマリン(10inch 英HMV盤)

戦前の歴史的名ヴァイオリニスト、フリッツ・クライスラーの自作自演盤です。確か1929年の録音です。

昨今、アナログレコードがブームになっているようです。なので、私のコレクションからアナログレコードをご披露させて頂きます。ただし、一般的なLPレコードではなく、もっと古いSPレコードです。勿論、自分が生まれる遥か前のもの。

ビニールで出来ている現代のLPレコードではなく、落としたら割れてしまう大昔の78回転のレコードであります。

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ヘンデル/「アルキーナ」組曲(10inch 英HMV盤)

W.メンゲルベルク指揮 ニューヨーク・フィルハーモニー交響楽団

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ハイドン/交響曲第100番「軍隊」(英HMV盤)

ブルーノ・ワルター指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

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ベートーヴェン/交響曲第5番「運命」(日本コロムビア盤)

W.フルトヴェングラー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

1937年に録音された、フルトヴェングラーにとって最初の「運命」になります。

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上記フルトヴェングラー盤のケース(アルバム)です。ポップス系の歌手の新譜をよく「アルバム」と称していますが、一枚ペラのジャケットなのに何故「アルバム」と呼んでいるのか? 昔、交響曲のように長尺もののSPレコードは数枚になってしまうので、こうしたケースに入れられて販売されていたようです。まさに写真アルバムのように見開きの体裁になっています。

「アルバム」と呼ぶのはこうしたセットが語源になっています。SPレコードは30cmサイズでも片面4分前後しか音楽が入っていませんので、交響曲などは5枚、6枚のセットになってしまいます。なので、こうしたアルバムが使われていたわけですね。

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ベートーヴェン/交響曲第6番「田園」(日本コロムビア盤)

B.ワルター指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

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上記ワルター盤のアルバムです。ワルターがウィーン・フィルを指揮した「軍隊」と「田園」は歴史的名盤です。

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ヨーゼフ・シュトラウス/ワルツ「オーストリアの村つばめ」(日本テレフンケン盤)

E.クライバー指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団

名指揮者カルロス・クライバーの父、エーリッヒ・クライバーの名演盤。カルロス・クライバーのワルツが素晴らしいのは父譲りですね!

日本語表記が右から左へと書かれていて、時代を感じさせます。

4988

アート・テイタム(10inch 米DECCA盤)

ジャズ界の歴史的ピアニスト、アート・テイタムのソロが聴けます。

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コールマン・ホーキンス・オールスター・オクテット(10inch 米キャムデン盤)

テナーサックスの大御所、コールマン・ホーキンスの古い録音です。

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ガーシュウィン/サマータイム(10inch 米マーキュリー盤)

チャーリー・パーカー、LPレコードの名盤「ウイズ・ストリングス」に収められている「サマータイム」。このSP盤がオリジナルです。

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SP盤の袋もオリジナル。(笑)

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ナウズ・ザ・タイム(10inch 米SAVOY盤)

これも良く知られたパーカーの名盤。LPに復刻されていますね。若きマイルス・デイヴィスのトランペットも聴けます。

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レッツ・ダンス(10inch 米コロンビア盤)

クラリネットの名手、ベニー・グッドマン楽団の名演盤です。

今日は歴史的資料とも言えるアナログ78回転SPレコードをご覧頂きました。それもクラシックは戦前に録音、発売された盤ばかり。

2021年2月 9日 (火)

2枚の「JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN」

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TOWER RECORDS(impulse)PROZ-1108(SACD/CDハイブリッド)

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ESOTERIC(impulse)ESSI-90138(SACD/CDハイブリッド)

JOHN COLTRANE AND JOHNNY HARTMAN
ジョン・コルトレーン・アンド・ジョニー・ハートマン

1. THEY SAY IT’S WONDERFUL
2. DEDICATED TO YOU
3. MY ONE AND ONLY LOVE
4. LUSH LIFE
5. YOU ARE TOO BEAUTIFUL
6. AUTUMN SERENADE

ジョニー・ハートマン(ヴォーカル)
ジョン・コルトレーン(テナーサックス)
マッコイ・タイナー(ピアノ)
ジミー・ギャリソン(ベース)
エルヴィン・ジョーンズ(ドラムス)
1963年3月7日、ニュージャージーにて録音

今日はジャズファン向け、少々マニアックな記事です。(^^;

最近、この名盤に嵌っています。渋くて暖かみのあるヴォイスの持ち主、ジョニー・ハートマンとテナー・サックスの巨人、ジョン・コルトレーンが共演した米インパルスレーベルの録音です。1963年の録音ですから、もう半世紀以上も前の演奏です。録音からリアルタイムで聴き続けていらっしゃる方も多い事と思います。羨ましいですね。

さて、拙宅には2枚のディスクがありまして、上記ジャケット写真の通り1枚はタワーレコードさんが発売したもの。もう1枚はESOTERICさんから発売されたものです。2枚のディスクはそれぞれマスタリングが違いますので、つい最近になって(音を)聴き比べてみました。

この名盤を聴きたくなった際、どちらかというとタワーレコード盤を聴く機会が多いのです。何故かと申しますとESOTERIC盤はインパルスの名盤6枚を集めたBOX仕様で発売しており、その中に当該ディスクも入っています。なので、箱から1枚を取り出すより、1枚もののタワーレコード盤を取り出す方が簡単だからです。(^^;

ところが先日、久しぶりにESOTERIC盤の方を聴いてみたら、「あれ? 感じが違う」と。

違いに気が付いたのはしばらくタワーレコード盤で聴き続けていたところへ、偶々ESOTERIC盤を取り出したからですね。繰り返し聴いていたタワーレコード盤の音色が耳に残っていましたので。

で、2枚を聴き比べてみたわけです。ちなみに発売されたのはESOTERIC盤が先。タワーレコード盤は2018年、米倉庫に保管されていたオリジナル・アナログ・マスターテープからダイレクトにDSD化し、マスタリングはニューヨークのスタジオでエンジニアのケヴィン・リーヴス氏が行っています。

対してESOTERIC盤はお馴染みJVCマスタリングセンターのエンジニア、杉本一家(2019年10月没)氏が行っています。ただ、ESOTERICさんがレコード会社から借り受けたマスターテープがどの世代なのかが分かりません。

さて、両者の音ですが、1曲目冒頭のピアノからもう違います。タワーレコード盤は如何にもステレオ録音初期を思わせるマルチモノの響きで、右チャンネルにあまり広がりを感じさせずに定位しています。対してESOTERIC盤は若干、本当に若干ですが左右に広がりを感じます。勿論右チャンネルに定位している事に違いはありませんが。

コルトレーンのソロにも音色にやや逞しさと深みを感じます。ジミー・ギャリソンのベースに関してはタワーレコード盤の方に若干ウッドベースらしい太い響きが出ているように思いますが。

何よりESOTERIC盤の方は高域をほんの少し持ち上げている感じを受けるのです。ピアノの音にキレがあります。それと極僅かですが、後付けでエコーが加えられているようです。ESOTERICさんが借り受けたマスターテープに元々入っていたのか、マスタリング時に加えたのかは定かでありませんが。

そのお陰なのかESOTERIC盤で聴かれるジョニー・ハートマンの声に艶があります。今、お前はどちらを選ぶ? と訊かれれば、ESOTERIC盤の方です。タワーレコード盤は世界初、オリジナル・マスターテープからダイレクトにDSD(SACDのフォーマット)化されていますので、オリジナルに近い音はタワーレコード盤の方だと思います。

でも、ESOTERIC盤で聴く1曲目や3曲目など、ハートマンの声に酔いしれてしまいます。ハートマンは男性ですけど。あ、変な趣味はないですよ。(^^;

しかし、どちらの盤で聴いても(勿論従来発売のCDでも)、素晴らしい歌唱と演奏が聴ける事に変わりはありません。最近の愛聴盤となっています。

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